ネコクサ通信


4 日本山岳ルーツ大辞典で大発見?(97.12.30記)
3 公開日「97.9.29〜」の言い訳(97.11.29記)
2 日本山岳耐久レースに出てみた(97.11.23記)
1 山をさぼってHPができた (97.6.24記)



5〜1718〜3031〜


4 日本山岳ルーツ大辞典で大発見?(97.12.30記)

 年末29日に、書店の山岳コーナーを覗いてみたら「日本山岳ルーツ大辞典」(監修・池田末則、編著・村石利夫)という大冊があり、買ってしまった。竹書房の新刊で19000円は少々痛かったが、その山に関する民話も載っているということで、猫と山のかかわりを調べるのに役に立ちそうだ。

 一般に猫山などの山名の「猫」という字は単なる当て字で、実のところ猫とは縁もゆかりもないのがほとんど。しかし、この辞典を開いてビックリしてしまったことがある。当ホームページの沢登り記録にも出てくる「山猫森(1034m)」のルーツについて、同辞典では「この山中には鳥や魚を捕らえて生きている獰猛な山猫が棲息している山名」と明記している。これは大変なことになった。ルーツのルーツを辿る必要がありそうだ。山猫といっても野生化した猫という意味なのだが、山名に使われるどういう事情があったのか、興味深い。地元の地誌を洗う必要がある。

 あの猫又伝説のある猫又山でさえ、「ネコは峰の意味でマタは間とか二つの谷という意味」だなんて、そっけない。せめて「猫又が棲むとの伝説から名付けられた」などということを期待していたのに。結局、猫とのかかわりを示す山名は、この辞典では山猫森だけだった。もっと民話や伝説も参考に解説してほしかったが。とりあえず本腰を入れて猫と山のかかわりを追究すべき使命を、このホームページに与えられたと解釈し、今年最後のネコクサ通信を終えます。
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 3 公開日「97.9.29〜」の言い訳(97.11.29記)

 ホームページを公開したがいいわ、いい加減につくったおかげで土日はそのメンテに追われている。公開を97年9月29日としているが、これには意味がちゃんとある。猫好き、特に招き猫の愛好家はもちろんすぐ分かるだろう。「929」は「来る福」と読み、招き猫の日とされている。ぼくもこれにあやかろうとあえて公開日にしているのだが、ほんとは2月22日公開をめざしていたのだった。「222」はニャーニャーニャーと読み、いわずと知れた?「猫の日」である。猫コンなども開かれ新聞紙面もにぎわすので、一般の人にも何の日か浸透してきているようだ。

 PageMillを昨年末に買って、「222」に間に合わせるべく一気に立ち上げるつもりだったが、ページの内容を考えるとどうしても画像が多くなり、スキャナーやらデジカメが不可欠となった。それらを買えるほど余裕もなく、正月は山にも行かず、ただ構成を考えてうなっていただけであった。そうこうしているうちに春はあっという間にやってきて、とにかくシコシコとページ作りは少しずつ進んでいった。プロバイダーへの登録も7月初めに済ませ、下旬にはついにスキャナーを導入。やたらと画像をべた張りし、格好がついてきたと喜んだ。

 いよいよ929作戦が目前に迫ってきたところ、マック界はOS8登場でもちきりとなり、公開はまたもや先延ばしに。この春OS7.6になったばかりで、やっと慣れてきたのに、もうシステムはいじりたくないよと思ったが、新し物好きが飛び付かないわけがない。9月下旬から10月はOS8浸りとなった。インターネット設定がうまくいかなかったり、ほかのソフトを入れ直したり結構イラついてしまった。アップグレード疲れも一段落し、ついに公開に踏み切ったのは11月2日。

 しかし、満足げにindexページを見ていたらゲッと思った。929の前に97が付いている。97929だと、「来るな、来る福」と読めてしまう。ウーム、平成9年なんてしたくないし、困った。でも、訪問者にはどうでもいいことだろうから、ま、いいか。そのうち化け猫や怪猫の話も載せていくことだし。訪問者のみなさん、ごめんなさい。
(追記:公開日「929」は、1998.4.19付をもって変更し、本来の公開日「97.11.2」に戻しました)
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 2 日本山岳耐久レースに出てみた(97.11.23記)

 10月10日から11日にかけて、奥多摩の山々(全長71.5km、最大標高差1357m)を24時間以内で駆け抜ける苛酷なサバイバル・レース、第5回日本山岳耐久レース(長谷川恒夫カップ、都岳連主催)に出場した。結果は、出場者1169人中730位で完走、タイムは22時間48分34秒で、まあ満足。完走者819人(完走率70%)のうち、総合1位は初出場の野崎光宏さん(41)=神奈川=で9時間36分33秒、2位は佐々木昭夫さん=千葉=の9時間46分9秒、3位には韓国の南宮萬永さんが9時間46分40秒で入った。

ゴール・イン 毎年参加している同じ山岳会の人もいるので、体力の確認と話のタネのつもりだった。ぼくは10km以上は走ったことはなかったし、山登りも最近はひと月に一度行くかどうかという“ていたらく状態”だったから、それなりに調整して本番に臨む必要があった。参加申し込みした8月から週一度の5km走を始め、10km走へと距離をのばし、9月に入って初めて20km走を経験した。9月下旬には、埼玉の自宅から新宿・池袋へと約30kmくらい歩いたが、これはどちらかというと震災時の帰宅難民対策とネコの路上観察が目的。

 一緒に参加した同じ会の女子会員とともに行動し、ヒザの故障や捻挫がこわいので決して走らず、普段の山登りと同じく1時間歩いて10分休むペースをほぼ守った。22〜23時間くらいでゴールできると試算した通りだったが、最後の2時間は両足にできたマメが痛み、ペースダウンしてしまったのがちょっと残念だったかな。

 〈レースの記録〉 10月10日、好天のもと五日市会館前を午後3時スタート。ゼッケン番号767なので、かなり後ろの方だ。戸倉三山縦走路のトッキリ場を過ぎて日没となり、ヘッドランプをつける。第一チェックポイントの浅間峠(22.66km地点)には午後9時35分に889位で到着、20分休む。相棒はさっそくマメの治療。何回か参加しながら、完走していないというオッチャンは「イヤー、去年は雨降りの泥んこ道でさんざんでさー。棄権してバスに乗るのにも泥だらけで嫌われたよ。今年は条件もいいから、頑張るよ」と言って先を急いだ。

 笹尾根は快適で風が心地よく、月夜で星空もきれい。三頭山に近付くにつれて登山道脇にゴロ寝していたり、木に寄り掛かっている人が目立つようになる。ペース配分を誤りバテたのだろうか。そのさまはまるで戦場の負傷兵のようでもある。ぼくは、寝るのがいつも午前1時か2時頃なのでまだ全然眠くないが、夜明け頃には猛烈な睡魔に襲われるのだろうか。午前3時、コース中の最高点・三頭山(1527m)に着いた。ここまで思ったより時間を食ってしまったので素通りする。急な下りが結構ヒザにこたえる。相棒はこれまで三頭山に登っていなかったので、事前にコースの下見をしたいと9月ごろ言っていたが、「もし、ここに下見に来ていたら出場していないね」で意見一致。

 月夜見山第2駐車場(42.09km地点)の第2関門到着は午前5時だ。午前6時がリミットだから、少しあせりの色も。水を2リットル補給し、午前5時15分出発。棄権した人を乗せたバスが出ていく。ここまできたら、もう完走あるのみ。朝は白々と明けかかっている。幸い、睡魔は襲ってこず、ペースもおなじ。後ろから追い上げてくる人たちに道を譲り先にいかせたが、ちょっとお人好しだったか。御前山(1405m)午前6時50分、大岳山(1266m)9時着。一般登山者とスレ違うようになる。とくに御岳山(929m)に近付くとハイカーの「こんにちわ」がうっとおしい。

 最後の関門は御岳山・長尾平(58.00km地点)で、午前10時15分到着(正午リミット)。順位はこの時点で684位だ。ほう、けっこう健闘してるじゃないか。完走は保証されたも同然という気持ちになり、あとはほとんど下る一方でもあり30分以上大休止した。しかし、ここでマメの治療を怠ったのが響き、日ノ出山(902m)からの長い下りは実に辛いものとなった。長尾平で、女だてらにタフマンを2本分飲み干した相棒は、下りで鼻血をだしていたが、なかなか元気な人だ。午後1時48分、マメの痛みを除けばまだまだ余裕のつもりでゴール。しかし、先にゴールした同じ会のK氏が差し入れてくれたビールを飲んだらヘロヘロッとなる。相棒もへたりこんでしまい、完走祝いどころではなくなり、早々に帰宅した。

 〈食料〉 バナナ6本、チューブ入りコンデンスミルク1本、クリームパン小6個、芋けんぴ1袋(3分の2残す)、カリカリ梅1袋(半分残る)、おにぎり2個、飲み物(紅茶、ビタミン水、ミックス茶など500ml入りペットボトル4本)、第2関門で給水2リットル(750ml残る)
 〈装備〉 両ストックは必携。
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 1 山をさぼってHPができた (97.6.24記)
 
 40代も半ばにさしかかり、思うように山登りができなくなってきた。それじゃいままで会心の登山をしてきたかといえば、これという実績などほとんど無いにひとしい。山仲間は、「『仕事が忙しいから』は理由にならない」という。確かにそう思う。相変わらずガンガン登っている人からは「なぜ登らないのだろう?」と不思議がられる始末。いろいろあるんだよ、とはいえ体力・情熱の維持に努力を怠ったせいなのは確かなのだ。ま、このホームページは、山をさぼったおかげの産物だけどね。

 しかし、何ごとにつけ昨今の中高年パワーはすさまじいものがある。いまはじっと我慢して…、そう「チャンスは準備を怠らない人にやってくる」というじゃないか。ほんじゃ3カ月ぶりにジョギングにでかけるとしよう。

 町を歩けば猫にあたる、いや猫に目がいく私です。ナマネコのほか食堂の招き猫、ポスターの猫、写真展、猫グッズ展、猫マガジンなどが気になってしょうがありません。最近は話し言葉さえ「……だニャー」などとしゃべってしまいますニャ。まちづくりの専門家だったか「ネコがすみやすいまちは、人間にとっても暮らしやすいまちである」というようなことを書いていたが、一つの指標にはなるだろうと思う。しかし、私の勤務地である東京の現状は、どんどん深刻になっている。がんばれ!TOKYO CATS! ヤマネコもがんばるぞ。
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