2004年4月25日(日)

 昨年の大ベストセラー『バカの壁』(養老孟司著)には、心にとめておきたい言葉がいくつかあるが、そのうちの1つ。


 本能という単純な入出力がメインである動物や虫とは反対に、入力と出力の中間のところにできてくるバイパスだけが非常に大きくなったのが人間の脳です。・・・・問題は、人間の処理装置が巨大になっているというところです。人間の脳はチンパンジーの脳の約3倍になっている。だから、大きなコンピューター=大脳が付いた。・・・・
 すると・・・・外部からの入力のかわりに、脳の中で入出力を回すことができるようになってきた。入力を自給自足して、脳内でグルグル回しをする。
 良く言えば思索と思えるけれども、このグルグル回しばかりやっている人というのは、要するに一生懸命考えてはいるけれども、何も生み出さない人間だということになる。「下手の考え休むに似たり」とはまさにこういう状態です。(同書 P79〜80)


 何か気にかかることがあって、考えても仕方がないことをああでもない、こうでもないと考えていると、このくだりを思い出す。

 昨日、積極的に新しい外部刺激を入れてみよう、ということで国内でも大手の英会話学校への入会手続きを行った。登録手続きとか料金システムを聞いた後、レベルチェックをしたら、7Aということだった(レベルは、数字が小さくなるほど高くなる)。思っていたより低かったが、まあ、こんなもんでしょう。

 TOEICのスコアは、去年だいぶ伸びたが、TOEICにはスピーキングのテストがないので、そこはやはり限界があるようだ。自分のスピーキングは、すぐつっかえてしまって、からきし駄目なのだ。レベルチェックのときも、即座に回答できなくて、針の筵だった。

 自分の英語は、外壁のない、骨組みだけの住宅みたいなものではないか、と後から思った。そんな訳で、グループレッスンで25回分のレッスンを申しこんだ。

 先月受検したTOEICのスコアも昨日届いた。L380、R340の720点だった。何とか700点台はキープした。