高速な旅(広島・宮島旅行)
2002年の夏に広島・宮島方面へ家族4人で旅行した。
この歳になるまで広島に行ったことがなかった。幸い妻が旅行会社と交渉して、8月8日〜10日に松山の道後温泉と広島市内のホテルに泊まる二泊三日のコースを決めてきてくれた。広島と宮島だけでなく、本州四国連絡橋を渡って、四国は愛媛県まで観光するという計画だ。
初日、広島空港にお昼ちょっと前に着いて、昼食後すぐにレンタカーを借りて、山陽自動車道を東へ、尾道に向かった。車を尾道市役所の近くの駐車場に止めて、「おのみち映画資料館」を見た後、千光寺山ロープウェイの乗場まで歩いていく。
尾道は坂の多い、文学者ゆかりの地だ。千光寺山を下ってくる途中にも「文学のこみち」や有名な文化人の旧宅があったが、子ども達2人はまったく興味を示さず、日陰になっているところで待っていると言って、あの有名な志賀直哉の旧宅へも行かなかった。小中学生では無理なのかな、というより日本の文化が子ども達に伝わっていくのか、ちょっと心配になる。
尾道大橋を渡って本州を後にする。ここから自動車道に入る。本州四国連絡橋の3ルートのうち一番西にあるのが、この尾道今治ルート(西瀬戸自動車道)で「瀬戸内しまなみ海道」という愛称がついている。その名のとおり本州と四国の間に横たわる6つの島をつなぐような形で、いくつもの橋が架けられていた。自動車道は一部未開通で、途中一般道も走るため、何回も料金所で高速料金を払うことになる。
今治から松山へ向かううちに、徐々に夕暮れに包まれてきた。初めての場所だし、心細い感じもしたが、松山市内を通って、何とか道後温泉のホテルに到着した。日本最古の温泉ということで名前だけは聞いていたが、道後温泉は松山市の市街地の中にあった。温泉に入った後、かなり遅い夕食を済ませた。子ども達は、ケーブルテレビだと思うが、番組全部がアニメのチャンネルを見つけて御満悦だ。
二日目、ホテルから歩いて「子規記念博物館」へ行く。正岡子規の業績が分かりやすくまとめられていて興味深かった。しかし、我が家の子ども達には全然興味のわかない場所だ。こんなときでも子ども同士でふざけあって、遊んでいるから助かる。
その後、車で国の重要文化財に指定されている松山城へ向かう。松山城は高台の上にあってロープウェイやリフトで城の近くまで行けるようになっていた。城郭には創建当時、今から約400年前の門や櫓も残されていた。天守閣まで登ると、松山市内を一望にできるということだったが、今日中に広島まで行かなければならないと思うと気があせって、天守閣は割愛した。
本命の広島・宮島は旅行の3日目に回った。広島のホテルから近かったので、広島平和記念資料館へは歩いて行った。こちらの方は、子ども達も学校で習ったり、図書館から借りた本を読んで、知ってるとかで少しは関心があるようだった。
広島は島でなかったが、宮島は島だった。車を有料駐車場に置いて、船で宮島に渡るという段取り。世界文化遺産であり、夏休みのまっただなかということもあって、島に渡ると沢山の観光客でごったがえしていた。ガイドブックによると、厳島神社のほか島内に他の観光スポットもあるということだった。
今回の旅行は、飛行機と高速道路をフルに使って、短い日程でまとまった観光スポットを回るというものだった。妻にも途中、運転を替わってもらったが、運転の気疲れからか、最後に財布入りの手提げバッグをレンタカーに置き忘れてしまうという失敗をした。幸いすぐレンタカー会社の人が、広島空港まで届けてくれて事なきを得た。