2003年10月6日(月)
 先月、自民党総裁選があって、小泉首相が再選された訳だが、他の3候補の経済政策をテレビで聞いていて、まさにこれはケインズ主義そのものではないか、と思った。
 現在、景気が悪いから(公共投資で)景気を刺激して、そして景気が回復したら、所得も増え、税収も増えるから、その増えた税収で以前に借金した分を返済すればいいという主張だ。

 先日、『ケインズの予言 幻想のグローバル資本主義(下)』(佐伯啓思著)を読みおえたが、これによると、もうケインズ主義者はアメリカでは80年代に一掃されたのだそうだ。その理由は、ひとつはケインズ政策をすすめていくと、「大きい政府」になって財政赤字が膨らんでいくということ。もうひとつは、ケインズ主義はそもそも一国の閉鎖体系についてのモデルであり、現在のようにグローバル化が進んだ経済は想定していなかった、ということ。

 ケインズ主義に代わって台頭してきたのが、「新自由主義」であり、個人的自由、競争原理、効率性、こうした理念を理想的に結びつける場が市場である、と説く。
 最近、郵政民営化、道路公団民営化という言葉を耳にするが、日本も徐々に新自由主義の方向に進んでいるように思える。

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