Oh!ダイバー
生まれて初めて、スキューバ・ダイビングに挑戦した。 インターネット上のある掲示板の書き込みに影響されて、2人の息子も水泳をやるし、子連れでやったら面白いかな、と思って、ダイビング体験コースというのに申し込んだ。
1日目にプールで、水中での合図の仕方から始まって耳抜きまで、ダイビングの基礎を教えてもらい、2日目に実際に海に潜るという計画だ。
1日目のプールでの練習のときは、深く潜っていくと水圧で耳がおかしくなるから、鼻をつまんで息をプーッと送り、違和感を直す耳抜きをしなければならない、ということを習った。しかし、耳がおかしいままにして潜っていると、耳が駄目になる、というもんだから、ちょっと神経質になりすぎて、インストラクターが大丈夫ですか、と合図してきても、こちらは自信がなくて何回も耳抜きをやってダイビング用プールの底(水深3メートル)まで行くのに大分手間取ってしまった。
次男(小五)の方は耳抜きをやっていて、鼻血を出した。もともと鼻血が出やすい性質なのだ。こんなことでは先が思いやられると思ったが、少し休んだら血は止まった。
2日目の本番は朝8時に現地集合だった。インストラクターもシーズン真最中で、スケジュールの調整に苦労しているようだった。ホテルから海まで車で40分弱で着いた。
海辺で、昨日と同じくウエットスーツを着せてもらって、手袋も付けて、いよいよ入水。(ただし、この間、集合場所の駐車場から潜水のポイントまで200メートルくらいあり、人数分のボンベなどの荷物を運ぶのが大変そうだった。)岩場に鉄製のハシゴが取り付けてあってそれにつかまりながら、潜っていけるようになっている。
先に海に入った息子達は、別の浮き輪につかまって、私がボンベなどの装備を付け終わるのを待っている。インストラクター2人と我々3人で潜水。やはり、昔見た離島の海の綺麗さはない。後で聞いたら、離島の方は透明度が高いとのこと。
ハシゴが終わるとその先にはロープが渡してあって、一列になってロープにつかまって進むように指示された。ゆっくり進んでいくと海底であぐらをかくような姿勢になってしまう。足ひれもつけて、これだからあまり格好がよくないな、と自分で思う。体を伸ばして泳ぐような体勢になるよう指示された。
それにマスクに水が入るようなので、昨日習ったように鼻から空気を出してマスクから水を出す操作を何回もした。耳にも違和感を覚えて耳抜きも盛んにやった。そんなことをしているうち、突然レギュレーターが口から外れてしまった。レギュレーターが口からはずれた場合、口にくわえて強く吹く方法と、前のボタンを押す方法があると習ったのだが、そのとき吐く息がなくて、一瞬、どうしたらいいか分からなくなってしまった。しかし、すぐ近くにいたインストラクターが前のボタンを押してくれて何とか事なきを得た。
息子達は割と平然としている。マスクをしているからか、目がつりあがっている。本当に大丈夫かァ、と聞きたいような気持ちになる。ロープのないところまで来ると、その先は、海底の岩を伝って進むように指示される。水深6〜7mということだが、水の中は結構寒い。
インストラクターは、ウニをナイフで割って魚がそれを食べるのを見せてくれたり、頭を上にして立って休んでいるのがメバルという魚だ、と教えてくれたりした。どこをどう移動しているのか、わからないが、そのうちロープの先が見えてきた。ああ、もう少しであの地上に戻れるんだ、と思ってホッとする。しばらくしてから、どこかでUターンしたんだ、ということに気がついた。
海中は静かだが、海面に近づくと結構、波がある。恐さ半分の海底漫歩(正味潜水時間30分)も終わった。 この次は海底を這い回るのでなく、海中を自由に泳ぎ回りたいものだと思いながら、家路を急いだ。