やかんも台湾で考えた

2009年12月19~22日
また1人で海外へ行った。
3泊4日の台湾旅行で、1日目の観光はバスで台北市内を回るツアーに参加した。バスツアーに参加した人達は皆、男女または友人とのカップルで、1人だけの参加は自分だけだった。
2日目の観光は、地下鉄(MRT)の1日券を買って、1人で回った。
ホテルは、西門(日本で言えば原宿にあたるとかいう繁華街)の中にあって、うるさくて夜、よく眠れなかった。
台湾に行く飛行機の中で、妻の大嫌いな小林よしのり氏の『新ゴーマニズム宣言SPECIAL 台湾論』(小学館刊)を読了した。
彼の政治的意見は到底首肯できないが、漫画は面白かった。特に台湾の歴史や文化について述べたくだりは参考になった。
台湾に着いたとき、気温は10度℃をちょっと下回るほどで、それほど寒さは感じなかった。何しろ日本を飛び立つ前日、私の住んでいるところは、最高気温も氷点下だったのだ。
台湾の空港に迎えに来てくれたガイドさんによると、今日(19日)は台湾人にとっては、かなり寒い方だとのこと。夏は熔けるほど暑くなるが、冬はそれほど寒くならず、家にクーラーはあっても暖房器具はないんだそうだ。この話を聞いて、小林よしのり氏が夏に台湾へ行ったとき、あまりに暑いので、冷房の効いている建物から自動車へなるべく時間をかけないで移動しようとした話を思い出した。自動車を建物にぎりぎり近づけて駐車させたり、ダッシュしたりするのだが、あの話は面白かった。
彼の本を最後まで読んで、彼は、失われた騎士道にロマンを見い出し、追い求めるドン・キホーテみたいなものだな、と思った。彼の場合、「騎士道」は戦前まで日本人が持っていた「日本人魂」。それが50年間日本から統治されていたため、年配の台湾人の心の中に残っていたことに痛く感動する。
彼の本を読了した後、毛里和子著『日中関係 戦後から新時代へ』(岩波新書)を読み始めたが、やはり小林よしのり氏の主張は、「木を見て森を見ず」というか、一部分だけ見ると正しいが、全体的に見るとおかしいんだよな~、と改めて思った。
衛兵が立っているところに、都合3回行った。中正紀念堂(中正とは蒋介石のこと)、忠烈祠、国父紀念館の3つだ。衛兵は2人が向かいあって立っていて、人形みたいに動かないのだが、1時間に1回の交代式が颯爽としていて、その時間を計算に入れて、ツアーの日程が組まれていた。
観光1日目のガイドさんは、ツアーの参加者に「イケメンでしょ、どっちが好み?」と聞いていた。台湾には徴兵制があって、衛兵は、背が高くて育ちも良くなくてはいけない、エリートなんだそうだ。
下の写真は国父紀念館の様子。

2日目もオプショナルツアーを申し込もうか、とも思ったが、1日目の元気の良いお姐さんガイドに言いそびれてしまって、地下鉄の1日券を買って、1人で回る方を選んだ。
旅行会社のお薦めは九份観光。九份は昔、金の採掘で栄えた町で、最近は映画「千と千尋の神隠し」の舞台としても知られるようになったとのこと。映画の舞台が観光地になったりして、台湾も日本もやってることは同じだ。
九份は、交通の便が良くなくて、今回、1人で行くのは見合わせた。
1人で回るのは、いつものことだから苦にならないが、観光2日目は月曜日のため、博物館等の観光スポットは休館しているところが多かった。月曜日休館というのは万国共通みたいだ。但し、超ビッグな観光スポット(台湾で言えば、国立故宮博物院※)であれば別だが。
最初、地下鉄に乗って、淡水というところに行ったが、スペイン人が建てたという紅毛城も休館だった。
その後、台北駅南部にある北門や国父紀念館を見た。
ドバイの「ブルジュ・ドバイ」が出来るまでは世界最高の高さを誇っていた超高層ビルTaipei101にも行って、展望台にも登った。


全体的な感想としては、台北市内にセブン・イレブンが多いのと、バイク(スクーター)が多いのにびっくりした。それから、親日的なためか、ホテルではNHKの総合テレビが普通に見れた。
また、電車で知らない人が赤ん坊連れの親子に席を譲るところを、2回見た。日本よりも人情味が残っているように感じた。
※国立故宮博物院には1日目の観光ツアーで行ったが、昼食のときに飲んだ紹興酒が効きすぎて、眠くて仕方なかった。(了)