To the bright side

『世界は分けてもわからない』ノート
 先週読んだ『生物と無生物のあいだ』があまりに面白かったので、同じ著者の『世界は分けてもわからない』(福岡伸一著 講談社現代新書 2009)を読んでいる。

 DNAに関する、別の人の本も読んでみたが、とても複雑で難しいということは分かったが、続けて読む気力は途中で失せてしまった。

 第1章で、ヒトの眼の解像力の限界は0.1ミリぐらいでないか、という話から始まって、次第に分子生物学という彼の専門分野に引きずり込まれていく。その手際というか、語り口はすばらしいと思う。

 ヒトの眼の解像力の限界はおよそ0.1ミリ、すなわち10のマイナス4乗メートルで、われわれの細胞の直径はその10分の1くらい、0.03ミリ前後とのこと。

 細胞は10のマイナス5乗メートルで、遺伝子は10のマイナス8乗メートル、素粒子は10のマイナス16乗メートルというレベル。

 因みに小さなものを測る単位にマイクロがある。マイクロは100万分の1のことで、1マイクロメートルは10のマイナス6乗メートル。ついでに言うと、ミリは1000の1を意味し、10のマイナス3乗。

 最近、原発事故があったおかげで、マイクロシーベルトとかミリシーベルトという言葉を耳にすることが多くなった。
(2011.9.10)

『生物と無生物のあいだ』読了
 『生物と無生物のあいだ』(福岡伸一著 講談社現代新書 2007)を読了した。
 著者は分子生物学専攻で、2006年に第1回科学ジャーナリスト賞を受賞している。

 この本は遺伝子の本体であるDNAがどのように発見され、解明されたのかがドキュメンタリータッチで描かれていて、研究者の苦悩と歓喜が伝わってくるようだった。

 タンパク質の構成単位が、アミノ酸というのは、私でも以前から知っていたが、DNAの構成単位はヌクレオチドで、A、C、G、Tの4種しかない。このたった4文字で、複雑な遺伝情報を伝えることができるのか。

 答えは、3文字が1セットで、例えばACAがアルファベットの t を表すような、仕組みになっている。

 59ページのこの表だけはノートしておきたいと思った。

高分子 構成単位 種類 機能
核酸(DNA) ヌクレオチド 4種 遺伝情報の担い手
タンパク質 アミノ酸 20種 生命活動の担い手

(2011.9.4)

「たとえ真実を知っても彼は」読了

 白石一文さんの「たとえ真実を知っても彼は」を読了した。
この作品は『どれくらいの愛情』(文藝春秋 2006)に収められている短編小説のうちの一つ。

『どれくらいの愛情』

 白井一文さんは2011年7月24日の「小説家(ライター)になろう講座」の講師だったので、何としても1冊ぐらい読みたいと思っていた。

 県立図書館では全部貸し出されていて1冊もなかったが、市立図書館には何冊か残っていた。

 先週読んだ「20年後の私へ」(同じ本に所収)と比べるとストーリーに無理があるように感じた。深く愛し合っていた筈なのに里見鴻一郎がカレン夫人との間に子どもをつくらないで、女性編集者と関係を持って、男の子を産ませるというあたりだ。

 設定は著者自身の経歴と重なって、主人公は男性編集者、その妻も別の出版社の編集者。読んでいる途中でダブル不倫になりそうだ、という予想もついた。

 次の短編「ダーウィンの法則」に期待!
(2011.8.13)

 今度は尿酸が・・・
 定期健康診断の結果を昨日渡された。
 LDLコレステロール(悪玉コレステロール)の値は、去年より少し下がっていたが、やはり基準値(119)を上回っていて、139。

 少し下がったのは、毎日、甘酒を飲むようになった効果が表れたためかもしれない。(NHK「ためしてガッテン」で、酒かすがLDLコレステロールを下げるのに効果があると知って、去年の12月くらいから毎日、甘酒を飲んでいる。)

 空腹時血糖は103から113に上がっていた。これは飲酒日が増えていることが原因か。(→禁酒カレンダー

 今年の4月から仕事の内容が少し変わって、ストレスがたまるためか、月に10日以上の禁酒ができなくなった。禁酒日をもっと増やさないといけない。

 歳を取ると、いろいろ引っかかるもので、今回初めて尿酸も基準値(7.0)をオーバーした。そのためか保健指導は尿酸のことが中心だった。高尿酸血症って、痛風だけでなく、心臓病や腎臓にも合併症をもたらす恐い病気なんだということを初めて知った。

 発泡酒に含まれるプリン体はビールの半分だといっても、その他の日本酒や焼酎やウイスキーなどと比べるとかなり高い。

 今度は尿酸値対策で発泡酒を飲むのも控えないといけないみたいだ。
(2011.7.23)

 映画『星守る犬』を見て
 夏休みを1日取って、7月15日から18日までの4連休にした。
 4連休の初日に見たのが、西田敏行主演の『星守る犬』。評判どおりの泣ける映画だった。

 原作は「漫画アクション」に連載された村上たかし作の漫画。

 「星守る犬」とは「犬がもの欲しそうに星を見続けている姿から、手に入らないものを求める人のことを指す」と作中で述べられている。

 場所は北海道。死後半年の中年男性とまだ死んで間もない犬の遺体がキャンプ場の近くで見つかる。その事件に地元の市役所の職員が対応するところからストーリーは始まる。

 遺体が乗っていたクルマのナンバープレートは外され、車体番号まで消されていて、手がかりになるものは何もない。

 普通は行路病者として扱われるところだが、市役所職員、奥津京介 (玉山鉄二)はたまたま見つかったレシートなどをもとに、その死んだ男の身元を調べる旅に出る。北海道から東京に向かい、そして東北を北上する。

 不景気で会社をリストラされて、体調を崩し、家族も崩壊。どこにでもありそうな話しなのだが、西田敏行演じる「おとうさん」が良い人すぎて、一層涙を誘う。

 自分だったら、あの場面で万引少年に心を許さないだろうな、とか色々考えてしまう。

 「おとうさん」が「おかあさん」から離婚届を突きつけられた場面も考えさせらた。人が良いばかりではダメだ。

 本当は、人間と犬の暖かい交流がこの映画のテーマの筈なのだが、的外れなことを書いているような気もする。

 なお、映画では、犬も定期的に洗ってやらないと臭くなるみたいなことを言っていた。我が家でも犬を飼っているが、一切洗ったりしていない。犬がペロペロ自分の体を舐めてきれいにしている。

 家族は臭いと言うときもたまにあるが、慣れてしまったのか、犬の臭いも自分はあまり気にならない。
(2011.7.16)

 『デフレの正体』ノート
 2回目の台湾旅行に持っていった本のうちの1冊が『デフレの正体』(藻谷浩介著 角川Oneテーマ21 2010年)。
 結論を言ってしまえば、「景気の波」を打ち消すほど大きい「人口の波」が日本経済を洗っている。そのため、いくら景気対策を打っても効き目がない。

 地方と大都市の格差、地域間格差ということがよく言われるが、実は幻想だった。首都圏一都三県ですら、モノが売れない状態が続いている。このため伊勢丹と三越の経営統合ということが起こる。

 また、地方はもちろんのことだが、首都圏でも生産年齢人口(15歳以上64歳以下)が減少している。生産年齢人口(現役世代)が減少して、65歳以上の高齢者が増えていく。

 高齢者は現役世代と比べてモノを買わない。多少景気が良くなって、所得が増えても、モノを買わないで、貯蓄に回す。これがデフレの正体。

 詳細なデータに裏づけられた論考で、著者自ら「まえがき」で書いているように他に類を見ない内容だ。
 116ページ、第6講の途中まで読了した。

(2011.5.5)

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