女が階段を上る時 |
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監督 |
成瀬巳喜男 | |
音楽
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黛敏郎 | |
出演
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高峰秀子 |
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銀座に生きる女を描いた成瀬巳喜男の傑作。 |
私がこの映画を見たのは確か高校生の頃だったが、初見の際は「大人の映画だなぁ」と思ったものであるがそれは高校生の感想と思っていた。しかし今回見直してみてあまりに出演者の大人っぽさに改めて感心してしまった。当時、高峰秀子は36歳(設定は30歳)、仲代達矢は28歳である。それを踏まえても「大人」の映画である。現在(2005年)36歳の俳優諸氏は吉田栄作氏、マルシアさん、的場浩司氏、千堂あきほさん、森高千里さん、山瀬まみさん、石田ゆり子さんといった方々である。良い悪いは別にして「大人っぽい」方がいるだろうか? |
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本作品の脇役人も芸達者な俳優ぞろいである。高峰秀子が思いを寄せる客が森雅之、調子の良い客が小沢栄太郎、先代中村鴈治郎、加東大介とイイ顔のオッサンが総出演。短いながら山茶花究の出演も忘れがたい。先代中村鴈治郎は映画主演作も多く数々の名演を残しているが本作品でも独特の関西弁のイントネーションで、「ママ、ちょっとこっち来いな。」と 口説くシーン(左写真)は関西弁以上にそのイントネーション、ノリが関西ものである。 |