ロシュフォールの恋人たち Les Demoiselles de Rochefort |
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監督・脚本・作詞 |
ジャック・ドゥミ | |
音楽
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ミシェル・ルグラン | |
出演
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カトリーヌ・ドヌーブ |
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ジャック・ドゥミ、ミシェル・ルグランコンビによるミュージカル巨編。日本公開から長らくたってそのサントラが復刻され、ブレイク、再映となったので映画館でご覧になった向きも多いのではないだろうか。カトリーヌ・ドヌーブ、フランソワーズ・ドルレアック、「世界一美しい姉妹」の唯一の共演作でもある。 |
しかし本作の魅力は以上のようなストーリーにあるのではない。とにかく豪華な顔ぶれとミシェル・ルグランの音楽、この二点がこの作品のポイントである。手元にある公開時のパンフレットに掲載されている辛口で知られる映画評論家故荻昌弘氏のコメントがこの映画の本質を言い当てている。 |
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本作のルグランの音楽は映画音楽としては傑出したものである。サウンドトラックに入っているのは完結したミュージカルナンバーだけだが、映画中ほどでペラン、ドルレアック、ジーン・ケリー、ドヌーブと6分近く続く往来でのシーンは会話と音楽が一体化しており見事である(これらを含む完全版サウンドトラックも後に発売された)。ミシェル・ルグランもこの映画のサントラは特にお気に入りだったようでオーケストラに編曲しアルバムを作っている(左写真)。また他のアルバムでもナンバーのいくつかを演奏している。 ミシェル・ルグランの音楽だけでも見る価値のある映画といってもいいだろう。 |