Y31 project TTシート 生産現場
<TTシート「こだわり」生産の現場ご紹介>
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最新更新日
2002.07.23

 マニアの皆さんから
「仕上がりがとても奇麗だ!」「レコード盤が吸い付くように納まる!」どうやって作っているのだろうか?のご質問に答えるため生産現場を取材し、ご紹介いたします。生産もかなりの「こだわり」ですよ! by:HP編集者

◆生産は汎用旋盤が主体で、この道40年を超える大ベテラン技術者により作られている。使い込まれた機械と大ベテラン技術者とで、今、主流のNC旋盤にはない微妙な味わいを醸し出しているのである。工場もいわゆる町工場である。もう大企業にはこのような機械も、これを使いこなす技術者もいないであろう。やはりアナログオーディオには、アナログ旋盤とそれを使いこなすベテラン技術者の組み合わせが良くマッチするのである。

◆先ずは、粗削りである。材料の表面を勢いよく削っていき、砲金の奇麗な肌が現れてくるのである。これはまだ第一段階であり、その後バイト(切削工具)を変えたり、回転数を変えたりして何回も削り込んでいく、なんと最後はバイトの刃の先端をほんの少し削り落し、最終仕上げの切削をするのである。「これの方が表面が奇麗に仕上がるんだよ」とのことです。この「こだわり」があの奇麗な加工面を生んでいるのだと感激したしだいです。
◆TTシートの「生産上のポイントは?」と尋ねると「これだけの大きな径のものをこの薄さに、歪みなく削り込むことかな」と、ぽつりと答えてくれた。TTシートを掴んでいるチャック(旋盤の回転部に素材を固定する工具)がちょと変わった形をしている。これも専用工具で、TTシートを傷つけないように柔らかい材料で出来ているそうだ。「これで外れないすれすれの力で締めてるんだよ、NCだと油圧で締め付けるので、まず歪んでしまうだろうな」とのこと、この他にも色々と専用工具を作ったとのことです。
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