fuki

 

FUKI

依田 仁美のWorkshopPlayground
Yoda Yoshiharu SINCE 1999.11.19
2016.9.9
あなた様は本地球上で実にhttp://cgi.www.ne.jp/cgi-bin/Count.cgi?pad=N&md=10&dd=C&df=index.dat人目のご奇特な方です。
 

violet

BLACKPRINCE

warusa

mail

 ※URLのwalserは“warusa”と“walther”を合成した無意味綴であります.

 
CONTENTS(目次)

⇒WHO&WHERE(ご登場の方々1,381氏)

LINK⇒日本短歌協会

LINK日本短歌協会ニュース


硬式短歌という提案

   Edge    Enery    Eagerness

Togari     Riki      Kihaku

ごあいさつ

表現というものは、自身の少しだけ前の痕跡であると気づきました。

今日現在の、知情意・生き方・人格が、少少子供っぽい衒いに鎧われて

ならべられたものに違いありません。

微笑を含まれてお遊びください。

また、

しばらくの間、義侠心から、さる組織の庶用に身を投じていましたが

この年末を以て10年の期も明けますので、

ふたたび制作に精魂を注ぐ所存です。

頁主

 

新作

緑 秋

2016.9.9

白秋なる熟語(しりぞ)()()くと皿におさまる(りょく)のちからは

あおあおと不思議な球ははなちおり香となる前の青のちからを

柏木の大森益雄しのびつつ硝子の液にかぼすをこぼす

あわれ秋風魚の膚に焼酎に愁いを垂らすこの世の習い

いちねんに幾度も会わぬものは去り笑み一片(いちへん)をときおり寄越す

緑中白

(必ずしも寓意ありとは言わじ)

⇒ケモノ道=わたくしの新作


Yellow Cradle

⇒2000〜2003年刊行歌集

⇒2004年刊行歌集

⇒2005年刊行歌集

⇒2006.7年刊行歌集

⇒2008年刊行歌集

⇒2009年刊行歌集

⇒2010年刊行歌集

⇒2011年・12年刊行歌集


☆☆☆☆Rum Sour☆☆☆

妙に酸い!

おやすみをいただいています。


☆☆☆☆七宝の輝き☆☆☆

 

■『九年坂』 □田上起一郎(たがみ・きいちろう)

2016.7.27六花書林

 

ストレートが多い。半速球もコーナーワークも厳密。

本集は手練の9年間の集成。武道なら3段、心身充実の坂を上り詰めたところである。

風の吹く妖しき敷地に入りゆき命かぎりの青葉に会ふも

前席にすわりたる女いつしゆんをこの世の終はわりの顔したりけり

はからずも空はま青に塗られたりありありと立つ鉄塔ひとつ

山の上の白雲ひとつつかみとりたはむれなれどふところに入れむ

公園の時計の針は午後十時ふいと立ちたり 月が病んでゐる

満員のがまんがまんの山手線おれはいま神の右足ふんだ

名優のごと白鷺一羽立ちをりぬきまじめ夕日もの狂ひけり

『九年坂』の第一印象は、那須与一のごとき対象・的への精確な射出である。

ただし、すぐあとに、さらに条件をひとつ付加したい。

刀法には「抜き打ち」という、思い立った時点での決着を旨とする技術がある。

この射出はこれに等しい速射性がある。

例示する。

第1首目。青葉に会ったのが敷地に入ると「同時」なのだ。

決して「入り来て」から、時を経て、ことに気づいたのでなないのだ。

2首目、4首目、6首目はいずれも電車の中での即詠。

2首目では「動体視力」を見せるが、他の作もも「本質を瞬時に見抜けばこそ」の速射ではないか。

総じて「凝り」や「衒い」に力を費やさない「純情正統派」だが

本質に迫るときには「思うがまま」の喩をぐいと押し出すことに躊躇はない。

田上さんは「短歌人」メンバー、これはその9年に及ぶ仕事の集成たる第1歌集である。

 

■『砂時計』 □雅風子(がふうし)

2016.4.25飯塚書店

 

砂時計は常に見詰める対象となる時計だ。

現在という細いくびれを通じて未来が過去に変わるのを確認しながら見詰める時計、

ここに雅風子さんの社会観が厳とある。

これに関わる相として街////という4つが選ばれている。

対象に注がれる「目ぢから」は尋常ではなく、

個々の場面の「静」「動」「背景」を詩的に劇的に再構成する。

始発電車は朝焼けを窓にはめこみてわが家の前を軽々と過ぐ

厳かに身を反したる錦鯉花の筏の一瞬の乱

海風に髪なびかせて砂あそび児は総身に光をこぼす

青砂の一分計を飽きもせずリセットする児に未来は問はず

伸びあがり秀を巻き込みて雪を食ふ鈍色の海目路の果てまで

日本海の雪の刃は海となりつつまた海となりつつまた雪を呑む

昇りつめひらく花火の散り際に音始まりぬ闇を引き寄せ

1首目は爽やかな一日の出発点を「劇化」して呈示する。

2首目ではこの景を「乱」と総括する。

第3首目は幼な子の描写に徹しつつも、じつは温かい期待をすくい上げ

第4首目に登場する「砂時計」はと.「時間」をともども眺め

「無限反復」を切なく念ずる愛が読み手の胸をしたたかに打つ。

5〜第6のこの一連の海の描写は「動」を描ききっていて集中の白眉となっている。

多くの人が楽しむ花火も全体像として捉えるとこうなる。

短歌のちからを十分に示した傑作である。

雅風子さんは未来のメンバー、これはその第3歌集である。

 

 

■『ハガル=サラ・コンプレックス』 □渡部洋児(わたべ・ようじ)

2015.9.28短歌研究社

 

渡部洋児さんの創作意欲は多岐にわたるが一貫して「自我に忠実」な詩精神が明晰に見て取れる。

旧約聖書音上の女性がらみの家庭崩壊を彷彿させるタイトルを与えられた本著は

1章で自己の美学の極みを、第2章で日常の葛藤的抒情を、第3章で現在の家族状況を歌うが

三章が相互に放射する詩的質量は甚大である。

§1

放牧の牛に注意放埓の心に注意朝八時半にて

心臓の色は赤?黄?窓ごとに群咲けど汝がゼラニウムいずこ

平穏の街のあかしか緑碧の空ありて誰も脚はエンジェル

つきつめれば嗜好に至る愛ばかり身近にありて(まち)(じゅう)に雨

§2

まるで自分のことかも知れず数年の五色のこころいかばかりかや

梅はサラ桜はハガルならばわが前に咲く桃そしてなす()()

§3

子は帰り君が訪い来ぬ屋上に父から男の貌となりつつ

1首目は放埓を揚言する。

かつて、「自分が面白くない歌は他人が面白いわけがない」と喝破した人物の声である。

自己の心情の多彩を自任するも、他者の心に懐疑をもつ第2首目。

渡部さんの詩精神は、いつも「練り上げられる」ようだ。

3では、通行諸氏の脚から「街の平穏」を練り上げ、

自らの愛のあり方を「嗜好に至る愛」とまで第4は練り上げる。

自己に忠実、と規定するゆえんだ。

5は海岸の多彩な石を見て、第6は聖書を想起しての複雑な思い。

最後の歌は、見舞いに来た旧家族に対応する本日の自画像。よくよく、判る。

渡部さんは「短歌人」のメンバー、その第3歌集である。

 

■『髪を切りにゆく』 □藤田初枝(ふじた・はつえ)

2015.9.16六花書林

 

古典和歌を専攻かつ研究してきた藤田初枝さんの現代短歌だ、と、どうしてもそう読む。

無論、この点は、作るプロセスでも、いうまでもなく、大いに意識されている。

わたくしの抄出傾向とも関係するが、かなり意識的であることは

作品との対面に先立ち、意識されてよい。

たとえば、第4の「ヲトコ」にはその雰囲気が漂う。

この作は、歌集でも、集題となった第3の直後、つまり、意識せざるを得ない位置に置かれている。

やがて闇に包まれるまでの数分を燃えて燃やして沈む太陽

魂を振り絞るがに血の色を見せて楓は一世(いっせ)輝く

神のごと振る舞ひて人は神となり神が溢れてやがて混沌

春来るは儀式にも似て靖国の花咲く宵に髪を切りにゆく

満開の桜の下に立ちをればヲトコが欲しい年頃である

なよ竹のかぐや姫の罪状も罪状認否も明かされぬまま

江戸っ子の蚊が減ってゆくこの頃に話が及べば愁ひ顔なり

1、第2には強度の「思い入れ」が滲む。

「まけるな、わたし、ここにあり」と言わんばかりの。

有限の繁栄への全力のエールは、そのまま人生観を垣間見させてくれる。

3は一転して批評眼。しかも、先の掲出同様、純真清潔な視線。

56の、桜を縦糸に、断髪とヲトコを横糸に作る、この、2首連鎖は心に残る。

やたらと「人間」を思わせるのだ。ぽんと「女性」が飛び出す、そんなふう。

藤田さんが「思考の人」であることは読み手に親近感をもたらす。

6、考えて見れば、かぐや姫さんは、とんでもないお騒がせ女、

7の連題は「やぶれ蚊ぶれ」、これも決して見落としてはならない。

藤田さんは「短歌人」のメンバー。本著はその、ゆうらりと生真面目な第1歌集である

 

■『北ときどき晴れ』 □武藤ゆかり(むとう・ゆかり)

2015.9.10南天工房

 

武藤ゆかりさんは多作である。本著所収は1120首。

これは武藤さんが写真家であることと無縁ではない。

いや、写真家は誤りで撮影家とよぶべきだろう。

カメラを据えるあるいは構えるときは、すでに先行か並行して作品が胸中にあるのだろう。

逞しく憶測すれば、水晶体と右脳の供応動作が瞬時に短歌を制作するにちがいない。

熱意もち妻を研究したならばあなたもすごい論文書ける

羊水に洗髪剤は満ち満ちて香りとともに生まれるという

全国の避難住民その中に名前を書いたわたくしもいる

愛犬が散歩をねだる鳴き声が常と変わらぬ唯一のもの

大量に保存しておくわたくしの写っていない写真ばかりを

まだ立てぬ子鹿のようにへなへなと老犬ろびい倒れ伏したり

わかくさの女子と呼ばれる時過ぎて暴飲暴食少なし仁

重大なことをぽんぽんと発する歌がある。

「《深遠なこと》をほんと言い放って、微笑で残心を示す」そういう詩的態度である。

第1は、男どもへの「訓示」。「妻」への認識を促しつつ、武藤さんはさらり「本質」を突く。

2、出生のメカニズムを「誰も言わなかった」角度から書く。

隣にいる撮影家と違うカメラアイを求める才がかがやかしい。

3、第4は東日本大震災の被災現場から。東海村在住者として。

シャッターを切る眼は対象を一点でとらえている。

5、撮影家は自分を撮らない。陰画的にして因果的な自画像。

6はただ悲しく、第7はただほほえましい。

そういえばこの歌集に「巧言令色」の卑しさは皆無だ。

武藤さんは「短歌人」のメンバー。

『とこはるの記』『異界伝説』など多くの歌集のほか写真集もある。

 

■『モーヴ色のあめふる』 □佐藤弓生(さとう・ゆみお)

2015.6.30書肆侃侃房

 

佐藤弓生さんには“変な歌を作る佐藤さん”という異名があるらしい。即座に同意する。

この歌集はまちがいなく水でできている。巨大な水槽に見える。

密度高く、質量の大きい流体が満たされている。

水には魚が棲むが、不思議なことに、ここには淡水魚から深海魚まで放たれている。

わたくしが好んで深海魚を並べることも可能だが、あえて分散陳列する。

土くれのにおう廊下の暗闇にドアノブことごとくかたつむり

天は傘のやさしさにして傘の内いずこもモーヴ色のあめふる

青空 よくよく嵌めておかないとこのまま抜けてゆきそうな首

犬はすぐいなくなるからスコップや皿や写真でかざられた小屋

ひさかたの雲・オン・雲を分けてゆく秋のはじめの鋼のつばさ

体液を交わすことあり詩と歌といずれ孤城の月より暗き

みずからの指にふれえぬ脳髄のしろさにありぬありあけの月

言い切るならば、断言・断定のこころよさが心に健康な違和を植え付けるのだ。

なお、先の、「変な歌」の総括は宣しからず。「妙」が宜しい。

戻って、第1は直視的断定、第2は創作的断定だ。この言い切りは楽しい。

ともども、心にコツンと当たる。

3は心に当たらない、わたくしが決して思わない、つまり「居を突かれた共感」がある。

「虚をつかれた」というのは「脳」を含む頭部を作者が見ているという構図の奇抜さに、である。

4は切ない共感。ただ、適切にすぎ、端的すぎる。

5はコトバの楽しさの躍動、軽快に渓流を泳ぐようだ。「単語のオブジェ化」に奏功。

6、第7は深海魚モード、たましいに接近している。

「体液」「脳髄」なる「オブジェ語」の詩的操作に惹かれる。

佐藤さんは多数の詩集を持つ、「かばん」のメンバー。

本集は『世界が海におおわれるまで』『眼鏡屋はゆうぐれのため』『薄い街』

に次ぐ、第4歌集である。

 

■『アルゴン』 □斎藤寛(さいとう・ひろし)

2015.8.18! 六花書林

 

「アルゴンはおよそ何の役にも立たない気体」というに親近感を抱いたと著者は述べている。

ただ、斎藤寛さんは「考えるアルゴン」であり、稀に「叫ぶアルゴン」である。

「短歌の口」は確かに重い、が、重ければこそ、言紡ぐ糸の綾は変化に富むのだ。

第2は著者が自認する自分、抑え目な自画像、これは集中に多く見える。

第1と第4に見る「ぼかし画法による性愛の提示」には天分が覗く。抑え目の自己の別の発露だ。

善良な少年・中年の恥じらいを描くことは現代あまり例を見ない。

いつぽんの樹でありしころ真裸のひとに抱かれし たれにも言はず

挙手すべし挙手すべしとて胃の腑の辺()すものあれど挙手をせざりき

椅子と.椅子と椅子でありしが踏み台と椅子と積ん読台とはなりぬ

ナイフ以て切らむとすれば桃の言ふ「あたしを刺してあたたまつてね」

止揚なるご都合笑止と詠むうたの気つ風愛づれば春のいかづち

「ポエジーはユーフォリックなトポフォリア」だと?脅かさうつたつてさうはいかねえ!

声はいのち文字は死体とうそぶけばあまたの死体闇を行き交ふ

観察して、状況の中に「真理」を追うすがたも目立つ。

第3はその日常茶飯版、第7はその深層版。

第5、第6は読書感想の発露、前者については身に覚えあり、後者については「良くぞ言ったり!」

『アルゴン』の発する面白さの由来は明快だ。衒い、迎合、打算がない、さわやかさだ。

だが、錬金術・黒魔術と・量子力学と無縁であるとは保証しない。

斎藤さんは「短歌人」のメンバー、これはその、分類に困惑する第一歌集である。

 

■『ここからが空』 □春野りりん(はるの・りりん)

2015.7.20 本阿弥書店

 

《奇想》といおうか《得意技》がふたつ看取される。

「天体宇宙を身近に歌う」のがひとつ

「人体組織を機械的に見做す」のがもうひとつ。

3、第4はともすればケチくさい現代人の思考とは「少なくとも二線」を画する。

1の、自己の中心の骨格について、これは自らが作ったと見ている、と読む。

さらに、第2、目のシャターは自ら降ろす。

第6の、未生の自我は「痛点を持つたましい」周囲に宇宙が居てこれがこの両者の接点であると。

ガウディの仰ぎし空よ骨盤に背骨つみあげわれをこしらふ

本日の営業これにて終了と目蓋二枚をひきおろしたり

大神が弓手に投げし日輪を馬手に捕へてひと日は暮れぬ

待ち針のわれひとりきり立たしめて遊星は浮く涼しき闇に

芳一の双の耳たぶファン・ホッホの左みみたぶ春野にあそぶ

(おほ)(ぞら)を漂ひゐたる日のありき痛点をもつたましひとして

青草をのぼりつめたる天道虫ゆくりなく割れここからが空

5、自らの名に切り取られた耳どもを配し、第7、天道虫の旅立ちを「割れ」と呼ぶ。

大柄の人が歌えば短歌は大柄になる、という格好の例がひしめく。

ここに引かない日常の歌もこの土壌に咲く花花であると認識している。

春野さんは「短歌人」のメンバー、これはその、規格を逸脱する作品のこぼれる第一歌集である。

 

■『ビューティフルストレス』 □森典子(もり・のりこ)

2015.5.19 立花書林

 

「《変哲》の出し入れ」が強い魅力だ。

「脱皮して」と引っ張っておいて「つるんとなる」と受けながし、

他方、「ふわりと落ちて」を「二重丸」と。だがこれはまともに見えて尚フシギ。

これを称して「起承転結」ならぬ「起承転転」、知がこぼれて走る。

なお、全編に見え隠れする「軽微なメタモルフォーゼの暗示は、奥底ひそむ願望の呈示である。

指の先、鼻の先から脱皮して4月半ばにつるんとなるはず

ストレスの少ない卵フライパンにふわりと落ちて二重丸となる

朝食のサンドウィッチに挟みたる卵とハムとビューティフルストレス

のっぺらぼう そうなる前の唇に葡萄色したルージュを引こう

もう1枚衣服を纏っているようなもどかしい午後 光を捌く

校歌とう不思議な音符の組み合わせ動き始める口というもの

つま先が喜んでいるぬめり声、ライブハウスのずんどうの風

性急さがちょいちょい見えるが、これもひとつの、現代の典型的な《知》のありようと読む。

4首目は、「予見との淡い対峙」、5首目は「お天道様への軽微な反抗」。

ともども、予は大満足させられる。

さらに、第3、第6、第7首目に共通。

それぞれ、結句に登場する主役語は、後で知ればこれまた満足の「露払い語」に先導させている。

森さんは「短歌人」のメンバー、本編は意外にもその第一歌集であった。

 

■『〈理想語辞典〉』 □山中もとひ(やまなか・もとひ)

2015.5.1 現代短歌社

 

意趣を含んで喧嘩をするときには、その攻撃は徹底するだろう。

強い創作意志をもって、語の勢いを加速させる作品からは、読み手はヤケドを蒙るだろう

ときおり、この集を駆け抜ける歌にはブレーキ痕がないものがある。快いヤケドが起きる。

白昼のゆめのごとくに夜の夢まこと夜半には発光する猫

この器量ほとほと狭し敵さえも(いち)(にん)ずつしか受けとめられぬ

〈理想語辞典〉連想辞典をよみちがえしばしば思えり理想の単語

ああ夏は苔むす路地に温気みちカンナの赤がなまなまと咲く

寒鴉おまえも圭角捨てきれず尖ったものは一応きれい

ぽっちりと笑い顔した日本猫()が魂喰いて箱座りする

いをいをと警察車輛の哭き行きて霜月にわかに冬さびてくる

1首目は、猫という概念を、加速し、変形させて提示する。

この、猫が夜中には本領を発揮するのですよというレポートは十分に攻撃的である。

2首目は、5首目同様、「しか」や「一応」と条件を付しつつ、《世の常識》の逆を言い放つ。

4、6、7首目はそれぞれ《言い切りの妙》、フルスイングともタリプルパンチとも表現可能。

自在な表現は自在な詩精神に宿る。

第3首のみが戦略的事情からか、ひとり自粛的。

山中さんは「飈」「蓮」のメンバー、その第一歌集である。

冬の実

CONTENTS

ごあいさつ

Yellow Cradle

頁主今月の作品

0.RUMRUM Rnunning

0-past間歇斜説Spurts

 1−1.俳句Galaxy

1−2.歌詠みの俳句読み

 2.殿堂・短歌Mirage

2−2.七宝の輝き

 3.新刊歌集/歌書Cores

1999〜2003年刊

2004年刊

2005年刊

2006〜8年刊

2009〜10年刊

2011年刊

4.クルージング現代短詩

5.狂歌Asukaの里

6.辞世Savanna

7.道歌Still

8.男道ばなし

9.連載・語性論試論

 10.漂論 Jaguar

11−3.ぶち抜ける歌群或いはEEE短歌十番譜・短歌はどこまで尖りうるか(

11−2.石川恭子十番譜或いは白月・黒月抄(完)(2006.11.6)

11−1.高瀬一誌十番譜或いは高瀬一誌走犀灯(完)(2006.7.8)

12.demon 邪論・現代短歌出門(2001.6.9完)⇒しばらく休止します

 13.わたくしの新作

14.銘酒十選;きよみきseries(完)

番外:騒音危険Dummy Doors

『骨一式』全作品

『乱髪-Rnm Parts』全作品

『悪戯翼』全作品

依田仁美短歌作品集『異端陣』紹介

☆電子出版;ダウンロード購読

★単行本;文芸社刊「異端陣」

異端陣・別冊付録・「狭辞苑」

文芸社エッセイ アウトサイディングと「形」

WHOWHERE(ご登場の方々)

 

Jata1

                                                                                                          Jata2

 


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 ※URLのwalserは“warusa”と“walther”を合成した無意味綴であります.