カンボジアの市場で売られているソーセージがあまりおいしくなかったので、自家製の燻製をつくってみようということになった。 ふつう、燻製は寒い時期につくるのである。はたして熱帯で燻製作りは可能なのであろうか。これはかつて試みられたことはおそらくなかったであろう熱帯におけるベーコン作りに情熱を燃やした男たちの貴重な記録である。 |
一二三日本語教室の裏庭で。 燻製器2号とタカエウさん。 タカエウさんはカンボジア在住の日本人建築家。 その正体は秘密。 |
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コンクリート製のかまど。 もともとこれはブタの丸焼き用に屋外に設けたもの。 試行錯誤の結果、すでにあるものを利用させてもらうことになった。 ふたにしているのはもちろんバナナの葉である。 問題は燻製チップだった。 本来は楢や胡桃、林檎、桜など広葉樹の木屑を使うのであるが、 ここは熱帯である。 おいそれとそんなものが手に入るわけがない。 様々な試行錯誤の結果、 結局、ココヤシの実の殻を乾燥させて使ったのである。 結果は大成功!エキゾチックな香りの燻製が出来上がった。 |
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ベーコンの完成。 このあと、このベーコンはスパゲッティ・カルボナーラとしてわれわれの胃の中に収まった。 |