大型スクーター
「いいなぁ～ あれ」 と興味を持ちだしたのは いつの頃だったか。
２５０ｃｃの大型スクーターである。
そしてある日 ドカッティを手放して手に入れた。
ドカッティは確かに楽しいコーナリングマシンである、と同時に
意外にもハーレーに通ずるクルージングマシンでもあった。
L - ツイン独特のパルス感は
直線道路をのんびり走ってても楽しいのだ。
ただ、キャンプツーリングの好きな私にとって、荷物を詰めないドカッティは
日帰りルートのツーリングが
ほとんどになってしまい
ドカッティに飽きたというより、その日帰りルートに飽きがきたのである。
ところで、この大型スクーター、
アクセルをおもむろに開けると エンジン回転数は一定なのに
スピードメーターはグングン上がっていく不思議な感覚。
そして６０ｋｍを超えると水冷エンジンは 「キーン」
という連続音になり
まるで 昔、小松崎画伯 描くところの未来の
一人乗りエアカーである。
これはもうバイクとは全然ちがうカテゴリーの乗り物である。
ただエンジンの鼓動やサウンドに関しては何の感動もない。
これは短所というより、ひとり乗りエアカー気分を演出させるための特性だ。
ということにしておこう ・・・・。
それより 特筆すべきはシート下のカーゴ
スペース と ウィンド プロテクションである。
テント、 シュラフ、 雨具、 チェア－、 コッフエル が収納できるので
キャンプツーリングが実にスマートだ。
大きなカウリングは６０ｋｍを超えると巻きこみ風が背中から押してくる。
１００ｋｍは、すごい追い風の中を走ってるような錯覚におちいる。
走ってみて分かった事。
①後ろ姿はただのスクーターなので、むやみに追い越すドライバーがいる。
②ツーリング時、オンロード派からもオフロード派からもピースサインが来ない。
普段 うっとうしいな～ と思ってたピースサインも来ないと分かると
ちょっと淋しいものがある。