会津の空の下、戊辰戦争に想いを馳せる。

夏の頃、那須連山の林道を抜けて会津地方に出た。
慶喜を描いた「最後の将軍」、吉田松陰 と 高杉晋作の「世に棲む日々」、
そして 「竜馬がゆく」 を読んで以来、すっかり 明治維新オタク になってしまった。

ところで、ここは会津、戊辰戦争が勃発我が国が風雲急を告げる頃、
江戸無血開城が 皮肉にも官軍の血に飢えたエネルギーを北へと向かわせた。 
「会津討つべし・・・」と。

私の田舎は南九州の宮崎県小林市。
竜馬が日本で初めての新婚旅行で登ったという 高千穂の峰を朝夕に見て育った。
当時、小林市は薩摩藩に属していて、ひょっとして私の先祖は戊辰戦争の頃、
ここ会津あたりで鉄砲を撃ち 刀を振り回してたかも知れない。

白虎隊の壮絶な最期をはじめ 悲惨きわまりない官軍の仕打ちに、ここ会津の人々は 
つい最近まで本当に薩摩や長州の人間を恨んでいたと聞く。
いや、今でも年配の方達はそう思ってるかも知れなし、タクシーは薩摩弁の客は乗せないと聞いた。
私は、いわゆるその薩摩出身であって、本来このあたりで 
のほほ 〜んと観光していられる人間ではない気がした。 

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