熊野神社(千住)  荒川区南千住6−70



江戸名所図会によれば伊弉諾尊一坐のみを祀り、源義家の奥州征伐のときここに至って河を渡るときに霊瑞があり、鎧櫃にいれていた紀州熊野権現の神幣をここに留めて祀ったとされます。

江戸名所図会に、当社や南の飛鳥明神(素盞鳴尊神社)はいずれも紀州熊野であり、両社がここにあるのはなにかのいわれがあると思われるが伝記がいろいろあって詳しくはわからない、とあります。

現在は小さな社殿がぽつんとあるのみですが、千住宿の東側には1316年創建とされる日枝社があり、この付近が鎌倉〜戦国時代の要の地であったことがうかがえます。