根津神社  文京区根津1丁目28−9

三百年祭

工事中

通称を根津権現、御祭神は須佐之男命 大山咋命 譽田別命で、配祀に大國主命 菅原道眞。
境内社:駒込稲荷神社、乙女稲荷神社

縁起は古く日本武尊が東征のおりに武運を祈って創祀したものと伝えられます。
東京には日本武尊と出雲系譜が結びついた社が散見されますが、当社も同様とみえます。
その後、江戸開発の太田道潅が文明年間(1469-1486)に江戸城築城で社殿を建立し大山昨命を勧請しました。
その位置は千駄木坂上にあったとされ、江戸切絵図に「元根津」の地名の一画があるのでおそらくはここでしょう(地図の根津権現旧地をクリック)。

江戸名所図会によれば当地の産土神は素盞鳴尊で、左に江戸城鎮護の山王権現(大山咋命)、右に源家の祖先神である八幡神を祀るとあります。
江戸名所図会には大國主命 菅原道眞は書かれていませんので、こちらは江戸末期以降に配祀されたのかもしれません。

五代綱吉は世継ぎが兄の綱重の子(六代家宣)に決まった後に、当地にあった綱重の山手別邸に社殿を造営しました(境内に家宣の胞衣(胎盤)を埋めた塚があります)。
現存する権現造りの社殿・唐門・楼門・透塀等がこれで、江戸時代の建築様式として重要文化財に指定されています。
綱吉は社殿造営時につつじを植え、現在もツツジの名所となっています。
なお、2006年9月に御遷座三百年祭が行われました(平成18年写真集の根津参照)。