クラウディオ・アバド(アッバード)
ベルリンフィル音楽監督だが、正当流の曲は余りうまくない。マーラーとかベートーヴェンとかモーツァルトとかは
つまらない。トゥッティが今ひとつ決まらないのだ。変な版が大好きで、
ショスタコーヴィッチ、ストラヴィンスキー版のムソルグスキー
「ホヴァンチワナ」(読めん)はなかなかの怪演、じゃなくて快演。リムスキーコルサコフ版よりずっと
美しかったです。油をそぎ落としたようなストラヴィンスキー「春の祭典」「プルチネルラ」もなかなか見事。
プロコフィエフ「スキタイ組曲」もオケがぶっ飛びの快演。バルトークのピアノコンチェルト第2番も
いかがわしいほどの剛健さで快演。アルゲリッチとのラヴェルのピアノ協奏曲へ調もしなやかで好演。
でもボレロはうなり声入りで怪演です。僕は嫌いです。
この人いるべき場所ってベルリンフィルじゃないと思うよなぁ。普通のいわゆるドイツ伝統の曲やると
爽やかなシューベルトはなかなかだけど、他はつまらないのが多いから。
・・・ベルリンも伝統的音楽に飽きたって事かなぁ。ブルックナーは未聴なので、聞いてみたいですが。