*************** 両手首を拘束されてベッドの上に縛り付けられた。








学校行事開けの連休日で、真琴の部屋に泊っていた糸。

昨日の夜から何度も繰り返された情事。

糸がどんな体位でも嫌がらずに真を悦ばせていた。

そして、何よりも、どんな体位でも糸自身が悦んでいた。



昼夜を問わずに繰り返される真からの愛撫と侵入。



感じている。その証しに糸から溢れる愛液は枯れない。









              それなのに まだ 足りない。
















――――― これ 入れてみるね?



窓を前に立つ真に光が反射して糸にはよく見えない。

次の瞬間に、生暖かいが無機質な感触が体の中に入って来た。

さっきまで蠢いていた真とは全く違う。



――――― なに?



――――― ん? 内緒



真がにやりと笑う。



――――― 出ちゃうといけないから、下着付けて。



糸は言われるままに下着を身につけた。



動く度に、下半身への違和感が大きくなる。



糸の愛液に騙されているとはいえ、かなり大きい異物のような感触はある。











              ヴぃぃぃぃぃぃん




              突然に糸の中から振動が伝わった。





――――― !?なに?



真がにやりと笑い続けながら、糸のケータイを持ってこっちを見ている。



――――― まさか?



――――― 落ちないみたいだから 出かけるよ?





糸は真に言われるままに用意された服を着て、外へ出た。


真の腕にしがみついていないと真っ直ぐに歩けない。


あり得ない状態のままで、太陽がさんさんと差し込める屋外へ出た糸はその眩しさに顔を一瞬しかめた。



――――― どんな感じ?


――――― ・・・・・・・わかんない



予想したとおりという顔で真が微笑む。

歩く度に秘部を刺激され続けている糸には、真の問いに答える余裕が無い。
歩く度に体の中から
性感帯を突付かれるような快感から溢れる喘ぐ声を漏らさないようにするだけで精一杯だった。






――――― 電車に乗るよ


――――― え?


――――― ・・・・・・ 嘘だろ? こんな・・・・・で・・・・・・?





              真に逆らえる糸は、何処にも居ない。










糸は真の腕の替わりに、電車内の乗降口の脇にある上から下に伸びる手すりにしがみ付いていた。

真はその向かいにある乗降口から少し斜めの位置に立っている。


「 ――― 車内での携帯電話のご利用はご遠慮ください ―――」



今の真に遠慮などある筈も無かった。

真は糸をちらっと見ながら、送信ボタンを押した。


「・・・・・・!」


糸の体に振動が伝わる。
それは電車の走行による独特の振動と絡まって色んな方向へ糸を刺激し続けた。


「・・・・・っ!」


声を出さないようにと、糸は必死に手すりを掴みながら唇を噛んで耐えている。

糸の腰が揺れながら太腿を内側で擦りつけあっているのが真には解った。





( どう? 糸さん? )



( 気持ち良いでしょ? )





返事などできる筈も無く、糸は襲ってくる快感に飲み込まれないように必死だった。

少しでも気を抜くと、車内の床に足から砕けてしまうことは解かっていた。




それでも、斜め前から真っ直ぐに向けられる真の冷ややかな笑顔からは目が離せない。




真が見ていてくれないなら、自分がこんな目に遭う理由は糸には無い。

真が片時も目を離さずに居てくれるからこそ、今の糸の快感がある。




真の世界の中心が自分であることが、糸の幸せの全てなのだから。
















【迷い道 〜遠隔操作〜】




















===== どーでもいい創作裏話


<糸さんの超どM小説を書いてください!!>


というリクをいただきまして。
ありがとうございます!



その前から盛り上がっていた過去チャット会の話題とぴったり重なったので、
こんな展開になりました。
Kさん、Eさん、覚えてるかーーいっ!?(叫んでみる)


・・・・・・・・サイト4周年記念の日に、こんな話を出してすみません。
(しかも、もう1本もあんな話だし・・・・・・・・)

でも、この世界をやりたくてこのサイトを開いたので、いーんです。
表がオマケv(←爆弾発言★)


こんな世界を覗いてくださってありがとうございますvv

この話で、またお友達が減っていく気がするのは気のせい?それとも現実でしょうか??

いえ、こっそり分かち合いましょうvv←いつまでも強気☆



こんな深いところまで、お付き合いありがとうございましたvv


(2007.05.11)