こんなに温かいんだ


寸分前まで、彼の中で同じ体温にまで温められていた液体を彼の一部と一緒に口に含んだ。
口中に広がる今までに味わったことのない味と感覚。


     んっ


彼の先を舐めているうちに溢れて来た、いつもよりさらりとした液体を、
糸は何の躊躇いも無くごくんと飲み干した。



     これも真だから・・・・・



糸には、真を拒む理由も事由も、何ひとつ持ち合わせていない。
好きな人も大切な人も守る人も、世界の全てが真の総てでしか無いのだから。


     飲んじゃった?


自分の一部を咥えたままの糸の髪をそっとすいてみる。
悲しそうな辛そうな表情の向こうに、幸せそうな喜びに満ちた笑顔が重なる。


     糸さんはやっぱりオレだけのものだよね


真が自分を咥えたままの糸の頭を、両手で優しく大切そうに包んだ。


     もう いいよ?


囁くような小さな声に、糸はゆっくり反応して口を離した。
真の下の口先から、糸の舌が細い線を煌かせているのが見えた。
少しだけ首を傾げて、真に次の指示を仰ぐように柔らかな瞳を向けている。


         ――――― ああ なんてかわいいんだろう

         ――――― ああ なんてかわいいんだろう


ベッドに倒れていた真は、上から見ている糸を力強く自分の上に抱き伏せた。

自分を咥えて舐めてくれるようになった糸。

糸からの愛撫に堪えきれず、そこから溢れ出る液を受け入れてくれるようにもなった糸。

そして、とうとう初めていつもとは異なる真からの排出物すら飲み込んでくれた糸。



         ――――― ああ なんてかわいいんだろう




     ま まこと?



糸は急に押し付けられた真の裸体からの体温といつまでも恥ずかしい肌の感触に驚いて声を出した。


真は糸の反応も気にせず、糸の股間に指を泳がせた。


     はぅっ


油断して足を開いた状態で真の上に倒れこんでいた糸が、更に我に返った。


     ち  ちょっと  ま て


糸の声に従う気は毛頭無い真の指が、容赦無く糸の股間からその中へ吸い込まれて行く。


     やっ   まっ


糸の体がびくんと仰け反った。

感じている。

糸の白い胸のたおやかな膨らみと赤い先端の形が、その証しとなって真に伝えられていた。


     ほら 気持ちいいでしょ?


糸の体の中をねちねちと掻き回し、指に纏わりつく愛液の多さにも満足する。
ぬるっと糸から指を抜いた真は、その場所に固く大きく膨らんだ自分の中心を吸い込ませた。


     ああっ  んんっ


指を吸い込ませた時とは糸の感じ方が違うことに、真は満足していた。
動かなくても真がそこから入っているだけで、糸は充分に感じ息を荒げて喘いでいる。

自分の上に四つん這いになっている糸の張りつめた両の乳房を、空いている両の手のひらで強く揉みながら、
その先を指で弾いたり押し込んだりと玩具のように弄ぶ。
柔らかな乳房の中に真の指が埋まる度に、糸は恍惚とも悲痛とも聞こえるような声を漏らした。

そして、真は、自分が糸の中心に埋め込んだものの後ろにある穴に向かって指を這わせた。


     こっちからも糸さんに通じてあげなくちゃね


真の言っていることは聞こえているが、その意味まで糸には考える余裕は無い。
糸の全く予期せぬ場所から、真が新たに糸を支配しようとしていた。


     ああっっ


真を吸い込みながら善がる声を漏らす糸の腰を受け付けながら、
自由になった両手で糸の臀部を覆い包む。

糸は自分の中でどくどくと蠢く真に反応するのが精一杯で、
無防備な臀部が真の手のひらに覆われることを微塵も不快に感じてはいなかった。


真を押し倒すような体制で倒れたまま真と繋がっていた糸が、突然の衝撃にびくんと体を跳ねらせた。


     はんっ


外からの挿入を通常では予期しない箇所に、何かが滑り込んで来た。


     ん  やっ


     あっ


何を入れられているのか、糸には見えないので検討もつかない上に、
その前の穴には、真がどっぷりとその深みに身を委ねている。


     なに?


     いやっ


糸は後ろに入れ込まれたモノに抵抗を示すが、真には届いていない。


     ほら ココも感じるでしょ?


両の手を真の両肩に踏ん張るように置いて、衝撃に耐える糸。

真は糸の中へもっと深く自分を刻み込もうとしていた。


     やだっ  なに?


糸は初めての穴からの侵入に、不安と恐怖すら感じたが、
目の前に横たわる真の綺麗な顔や揺れる長い睫毛を見るだけで、そんな不安は吹き飛んでしまった。


     ・・・・・・・・・

     ・・・・・・・


     ・・・・・・  糸さん  キスして ?



甘い声で囁く真からの懇願に逆らえる糸は、何処にも居ない。

糸は真に重ならないように体を離すために力を入れていた腕の力を抜いて、
真を中心に備えたまま、そっと唇を重ねた。
真に誘われるままに唇を開き、ねっとりと唾液を伴わせて舌を絡ませ合う。
体中の穴から、真が糸を繋ぎ留めると同時に糸が真をしっかりと締め付けている。


     んっっ


体中の粘膜から真を感じて、ずうっと意識を飛ばしそうになっている糸には、
最後の穴にもっと奥へ入ろうと狭い道を押し広げる真の指の動きを遮ることなど、出来る由も無かった。







           ―――――  ぜんぶ オレのものだから 





               ――――― そうでしょ ?







真の細くしなやかな指たちが、糸の眠っている感覚の新たな目覚めを企むように、妖しく糸の肌に吸い付いていた。
























<迷い道 ―― えき*2 ――>














===== 愛と妄想の世界へようこそ

お付き合いありがとうございました。管理人です。

3月10日のチャット会で弾けてしまったのですが、正直、まだまだまだまだ・・・・・・・書き足りません。
それ程に、得るものが多かった時間でした。ありがとうございました!

でも、全部ひっくるめては無理でしたので、
次はまこりん版で、【えき〜その3】も・・・・・書けるといーなあ(笑)。

今回ので【い○○ょう】&【う○と○た】&【き○く】のニュアンスは、少しだけ揃って・・・・・・・ないかな?(汗)


絵夢羅先生のお誕生日に、こんな話で更新しちゃってるなんてサイテーです。
お天道様の下で胸を張れない自覚はあります。

でも、だって、Wジュリ、大好きなんだものーっ!(歪んだ黒い愛の絶叫)


こんな世界ではありますが、根底に流れるのは、ふたりが幸せであることです。
こんな管理人でありますので、受け止めてくださる方のみ、覚悟を決めてお付き合いください。


こんなところまでお読みくださって、本当にありがとうございました。





絵夢羅先生、お誕生日おめでとうございます。



(2007.03.19)