ふと、目が覚める。
枕元のデジタルに目をやると、暗闇にうっすらと数字が見えた。
いつもと同じ数字。
本当にこの機械は正確に時を告げてくれているのだろうか?
寝返りすら気だるい中にそんな疑念すら覚えてしまう。
いつからだろう?
暗闇の中に儚げにも存在感を醸し出すこの数字に見慣れてしまったのは。
いつからだろう?
こんな身体にされてしまったのは。
―――――ぃやだっ!
―――――やめろってばっ!
必死の抵抗も空しく四肢の自由を奪われた。
何が起こっているのか解らないままに、身体のあらゆる場所から真を受け入れた。
いや、受け入れさせられたのだろうか。
執拗に舌を絡ませ耳に吸い付かれた。
執拗にささやかな胸を痛いくらいに揉みしだかれた。
執拗に濡れてもいない下の口から陵辱された。
感じる余裕も無いのに、汗だけはじっとりと浮かんでいるこの身体。
望んで居ないとはいえ、決して嫌いではない真に抱かれる僅かな悦び。
それは同じ時を糸の身体に刻み込むように、
何度も何度も同じ時に繰り返されていた。
昼間は真が独りで暮らすアパートの一室で。
深夜は真がいつしか忍んでいた糸の部屋で。
糸の身体に真の体液が、あちらこちらから熱くゆっくり激しく流れ込んで来る。
糸は精一杯に身体を仰け反らせて抵抗しつつも、相反する快感を真に伝える。
火照った顔を首を乳房を腕をわき腹をなぞる真の湿った舌の感触が、艶めかしくも心地良かった。
―――――気持ちいいでしょ?
微かに聞こえる真の優越感に浸った声に返したい声を発する微力すら、
真の体温に包まれきった糸には残されていなかった。
なだらかな腹部を太腿の間を白く流れる真から溢れた液体すらいとおしかった。
いつまでもいつまでも、この体温に包まれていたいと願っていた。
そんな愛しい真を思い出させる数字。
今は昼なのか?
夜なのか?
自分は何処にいるのか?
何処に横たわっているのか?
そんなことすら糸にはどうでも良かった。
この機械は正確に時を表す数字を示しているに違いない。
もうすぐ真があのしなやかな手でこの頬を抱いて口づけを落としてくれる。
真の腕の力強さを、この身体を外から中から貪り尽くしてくれる彼の愛を待っていた。
躾られたかのように開げられたその長い両脚の黒く隠された付け根からは、
無垢で透明な液体が今にも溢れ出ようとキラキラと異様な光を暗闇に放っている。
―――――歯を立てちゃダメだよ?
ああ、そうだ。
この口に含んだ彼を傷付けちゃいけないんだっけ。
つい可愛くていとおしくて早く欲しくって甘噛みしちゃうんだよな。
優しく舐めてあげなくちゃ・・・・・・。
暗闇の中で音もなく扉が開いた。
===== あとがき ======
エロ世界20000打ありがとう記念ですが、
管理人が迷いまくっております。
よってこんな迷い道。
タイトルは既に考えてありましたが、時ちゃんを思い出しちゃってイマイチ決めかねてました。
【すうじ】とかも考えましたが、どーしても平仮名で2文字にしたいという無駄なこだわりが邪魔をしました。
タイトルに悩む暇があったら、もっと長いの書けばいーのに。。。いっぱいいっぱい。
こんな風にいつまでも妄想暴走の世界で突っ走りますです。
「フ○ラの時には歯を立てないでねv」
こんな所から生まれた話でございますので、
ふたりとも壊れた状況です。
いちばん壊れて居るのは私なのは重々自覚しておりますので、
しょうがないわねぇ
と寛大にお許しくださった方、ありがとうございますっ!
うっかり読んじゃって、
うわ、さいあく〜★
と気分を害された方にはお詫び申し上げます。
こんな世界がまだまだ続くので、面白がっていただけると幸せです。
何よりも管理人がいちばん楽しんでいるという前提もございますけどね(笑)。
体操服のままやっちゃうのもアリだよね〜vEさん♪
拍手ありがとうございます〜vv
一緒に妄想してますので、末永くWジュリ萌えにお付き合いくださいねvv
(2006.07.03)