真が糸の濡れた身体を同じように濡れた腕で抱き締める。
その腕には一層の力がこもる。
それほど強く真に抱き締められる糸の目からは、はらはらと涙がこぼれた。

糸を後ろから抱き締めていた真が、そっと自分の方に糸の身体を向けさせる。
糸の顔を流れ落ちる温かい雫に涙が紛れていることに真は当たり前のように気付いていた。
糸の濡れた頬に真が自分の濡れた唇をなぞらせる。
そして糸の唇までゆっくりと辿り着いて行く。
糸は真が望むままに唇を許し、真を受け入れる。
(まこ・・・・・ ごめん・・・・・)

ふたりの身体を流れ続ける温かい流水の中でどのくらいの時が経ったのか・・・・・。
真は糸の足を突然ぐっと開かせた。
「えっ?まこ?」
少しだけ離れた真の唇との間から驚いた糸の声が響く。
驚きを隠せない糸の顔のすぐ前には真の真剣な表情が迫っていた。

「糸さん、愛してるから・・・・・」
そう言うが早いか糸の開かれた足の間に自分の身体をねじ込んだ。
「あっ!なに?まこっ!?」
抵抗する間もなく固くなった真の股間が糸の太腿に伝わる。
真の顔がもう一度糸の口を塞ぎに走る。
さっきとは比べものにならないくらい激しく角度を変えて糸の唇をむさぼる真に糸の気持ちも高潮して行く。
いつしか糸自身も真の唇を求めて自分から吸い付いていた。
「んっ、ふっっ」
抱き締めた時から何も身に付けていない糸の濡れた裸体を、真の大きな手がいとおしそうに動き回る。
その心地良い刺激にまだ触られてもいないのに、糸の乳房が一気に張りを持って行く。
だが、その先には濡れたシャツを隔てて真の厚い胸が糸の急激な膨らみを押さえ込んでいる。
糸は思わず真のシャツを捲り上げ、真の素肌が自分の肌に直に触れるようにして抱きついた。

「糸さん?」
糸の思わぬ行動に驚きながらも真は糸をそっと離し、びしょびしょになったそのシャツを脱ぎ捨てた。
「あんっ」
糸の乳首が直接真の肌を感じて急速に固くなっていく。
ふたりにはいつまでも激しいシャワーのお湯が降りかかっている。

真は糸の足の間に自分の下半身を挟んだまま、着ている物全てを自ら取り払った。
真は糸を軽く抱き上げると洗面台に座らせ、その足を更に強引に開き、熱く固く長くなった肉棒の先で糸への穴を探し当てた。
「くっ!」
真琴のペニスが当たるのを感じたのも束の間、糸の中に真がずぶりと沈み込んだ。
「ああっ!」
のけぞり浮き上がる糸の身体を真が離さず、逃げる事を許さない。
そのまま糸に自分を深く打ちつける真。
糸の顔には直に熱いお湯がふり注がれる。
それよりも自分の中に居る真の熱に想いの全てを奪われる糸。
自分の首筋に吸い付く真の頭を抱き締める。
「あふっ・・・・・」
真の動きに酔っていた糸から真が自分を抜き出した。
変わらず荒い息を吐いている糸に真が舌を絡めた口づけをする。
真は口を繋いだまま、さっきまで自分をあてがっていた穴に長い指を何本か突き刺した。
糸の膣に、遠くなろうとしていた快感が戻りかける。

「まこっ・・・ やぁっ・・・・・ 」
糸のクリトリスを弄っている真の指の動きに、とうとう糸の快感が頂点に達した。
糸のどくんという動きを感じ取った真は糸から唇と指を離しぎゅっと抱き締めた。
真を抱き締め返す糸の腕にはもう力が入っていない。



「糸さん、好きだよ・・・・・」
真の声がまるで自然の囀りのように気持ち良く糸の耳に流れ込む。
「まこ・・・」
うっとりと真の声に酔いしれる糸を真は腰を掴んで再びくるっと方向転換させる。
「え?」
糸の目の前には洗面台の前の鏡があり、自分の想像もしないあられもない姿が映し出されている。
真に腰を引かれて思わず洗面台に両手をかけてしまうと、糸の姿はもっと恥ずかしいものになっていた。
その後ろには糸の細い腰に手をかけたままの真が立っている。
浴びせられ続けるシャワーと真から与えられた快感で上気する自分の顔を見るに耐えられない糸。
真をふっと振り返ろうとすると、糸の腰を持ち上げ今度は後ろから固くなったままの自分を埋め込んだ。

「いやあっ!」
さっきよりも自分の奥に入って来る真に洗面台を掴んだままの糸からひときわ高い声が出た。
発せられた言葉とは裏腹に糸の膣は、締め付けるようにきつくなりながらも真を受け入れている。
「糸さん・・・・・」
真が涙ぐむ糸を後ろから抱き締めながら糸の乳房を両手で掴まえる。
その指先は既にはっきりと形取られた乳首を執拗に押し潰したりつまんだりしている。
一度は絶頂に達した糸の体が、嘘のようにもう一度真を求めて燃え上がっていく。
真を受け入れる糸への道がいっそう熱く濡れ続けていた。
「まこ・・・・・まこぉ・・・・」
か細い糸の声が溢れ出し続けるお湯の音と共に糸の中に囚われる真の耳に届いた。
ふと目に入った鏡に映る自分と糸のいやらしく結ばれた姿に真の僅かな理性もふっ飛んだ。
「糸さんっ!」
小刻みに動かしていた腰を力強く押し上げる。
「あぁんっ!!」
2度目の絶頂に辿り着いてしまった糸は洗面台につかまったままで顔を自分の両手の間に沈めていた。
その背中にはぐったりとした真の顔が乗せられていた。




お互いの欲情に果てたふたりに、ずっと変わらずの熱いシャワーのお湯が注がれていた。
















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