初めての夜
偶然、糸と真に町で会い、wデートをすることになって、ただ、テーマパークで遊ぶだけだったはず。
でも今はすっかり日が落ちて夜になっていて、ここはホテルで・・・。
糸と真と別れ、とりあえず部屋にはいったものの、由良と隆世の部屋はしばらく沈黙が続いていた。
「隆世、テーマパークで遊んで汗かいただろ?お風呂あるらしいから、やってくるよ。」
はじめに口を開いたのは由良だった。そして、戸惑い気味の隆世をその場に残して風呂場へ姿を消した。
とにかく由良は、隆世からいったん離れて落ち着きたかった。というよりも、落ち着こうとした。
隆世といると、ホテルだというのもあってかドキドキが邪魔をして何も考えられない。
「俺が落ち着かなきゃ・・・。隆世を不安にさせちゃいけない・・・。」
自分に言い聞かせるように小さな声でつぶやく。その時由良は、デパートでの真の言葉を思い出した。
その場に残された隆世はというと、どうしたらいいのか分からずにその場で立ち尽くしていた。
部屋にあるのは大きめなベットが1つと窓だけ。
「・・・私はどこにいたらいいのかしら;」
その場で立っていたらいいのか、ベットに座っていたほうがいいのか。緊張のあまり、わからなくなった。
「・・・っはははははっ!!もうだめだっ!!」
「っっ!?由良、見てたなら声かけてよ///」
「隆世・・・かわいすぎ・・・くっくっく・・・。」
「もうっっ!!いいかげん笑うのやめなさい///・・・じゃないとおじ様(由良の父)に由良のかわいい寝顔ショット送って・・・。」
「うわ、それはやめて!!っていうか消してくれ!!」
「いやよ。私の携帯の待ち受け今それなのよ♪ほらvv」
自慢気に見せる隆世を、由良は無言で見つめていた。
「・・・没収。」
「ちょっ、返してよぉ!!それお気に入りなんだから!!」
「こんなのをお気に入りにしないっっ!!・・・隆世は小さいなぁ。」
「由良が大きいの!!」
由良は取り上げた携帯を手にもって肩辺りにのせているだけなのに隆世は届かない。
いつもの2人に戻り、笑ったり怒ったり。いつのまにか、由良も隆世も安心していた。何も変わりはしないことに気づいたから。
「きゃっっ!!」「おっと・・・うわっ!!」
むきになって飛んでいた隆世がバランスをくずし、かばった由良も巻き込まれて2人はベットに倒れこんだ。
「隆世大丈夫か?」
「うん、平気・・・。」
ふと目があって、由良が隆世を押し倒した体勢になっていることに気づき、2人共一瞬で顔が真っ赤になった。
「ご、ごめん!!///」
「ん、ん〜ん///か、かばってくれて、ありがと・・・///」
由良はすぐに起き上がり、隆世に背を向けてしまっていた。そんな由良の背中を見て、隆世はつい笑ってしまった。
「私たち・・・何やってんだろう?くすくすくす^^」
「・・・た、確かに;///・・・ごめんな、隆世。俺がしっかりしなきゃいけないのに・・・。」
「どうして謝るの?私は、いろんな由良が見れてうれしいわ。・・・由良、好きよ。大好きvv」
「隆世・・・。うん・・・俺も。隆世のこと大好きだ!!」
2人笑いあって、どちらともなく唇を重ねる。そして、由良は優しく、そっと隆世をベットに押し倒した。
「・・・本当にいいの?隆世、もし無理してるなら・・・。」
そんな由良の言葉を遮るように、隆世は自分から由良にキスをした。
「無理なんかしてないわ。由良ならいいの・・・。由良・・・抱いて?」
由良はゆっくり動き出した。はじめは優しいキス・・・でも息苦しくて離れたと思った瞬間、さっきとは違う激しいキスになった。
「〜〜っっんん!!っっちょ・・・由・・良くる・・・・し・・・はぁ、はぁ。」
「(ちょっとやりすぎたかな;)隆世・・・大丈夫?」
肩で一生懸命呼吸している隆世を心配そうに由良が覗き込んだ。隆世の頬に添えられた由良の手に隆世が手を重ねた。
「大丈夫・・・。いつもより・・・ちょっと長かった・・からびっくりしたけど・・・。平気だよ・・・?」
「うん・・・。」
隆世に微笑みかけられて、そっと服に手をかけた。そして優しく脱がしていく。由良は何とか理性を保っていた。
それぐらい隆世が綺麗だったから・・・。
そっと、隆世の体に触れる。ゆっくりと体のラインをなぞると、隆世が小さく声を出した。
それがなぜかうれしくて、もっと触りたくなった。もっとたくさん声を聞きたい・・・。
自分も服を脱ぎ、そして由良はゆっくりと動き出した・・・。
女性らしく膨らんだ胸を両手で包み込むように触れ、自己主張をはじめた先を口にふくんだ。
舌でいじったり軽くかんだり、左右同様に。
隆世は初めてされる行為のおかしくなりそうな感覚で、すでにどうにかなりそうだった。
そんな隆世の反応を見ながら、由良は隆世の体に自分の物であるという印をつけていく。
「んっっ・・・ちょ・・・由・・良、そんなにつけて・・・ど・・するの・・・よ・・。」
「まだまだ少ないくらいだよ・・・。だって隆世は俺のだもん。本当はどこかに閉じ込めておきたい位なのに。」
「・・・そうなの??」
「・・・ごめん、忘れて;なんか俺変だよなぁ・・・///」
由良は動きを止めて赤くなった顔を隠すように隆世の胸に顔をうずめた。
「なぁんだ・・・。嬉しかったのに。忘れちゃって、いいの?」
「・・・やっぱ忘れないで。」
「・・・由良かわいーvv」
「かわっっ!?・・・隆世、俺をからかって楽しいか?」
「ええ。・・・っていうのは冗談よ。いろいろな由良が見れて嬉しいの・・・。これは本当よ?」
「・・・ずっっる・・・。」
「え?なに・・・っっ!?」
「何でもないよ。俺も隆世のかわいい姿見るからいいもんね☆」
由良の手はいつの何か隆世の細い太ももをなでていた。そして隆世の大切な部分を隠していた最後の下着をベットの下にそっと落とした。
隆世は恥ずかしくなって足を閉じようとしたが、それよりも早く、由良の指が少しづつ侵入し始めていた・・・。
「!?や・・・ぁっっ。な・・・んんっっ!!」
隆世は初めての異物の侵入に驚いてとっさに腰を引いてしまったが、それでも異物は止まるどころかどんどん奥に入ってくる。
とうとう奥まで入って、そのまま動きが止まった。止まったと言っても、異物があることには違わないので隆世は変な感覚にとらわれたままだった。
隆世が少し落ち着くと、また、動き出した。ゆっくりと曲げたり、少し抜いてまた入れたり、確実に隆世を追い詰めていく。
「んんんっっ!!・・・あぁ!!」
もうすでに隆世のもう1つの入り口は、由良を迎え入れれるぐらい十分に濡れていた。由良の限界も近かった。
「もう・・・大丈夫かなぁ。・・・隆世、いくよ?」
優しく隆世の足を開き、待ち焦がれていたもう1つの自分を少しだけ隆世の中に入れた。
その瞬間さっきまでと比べ物にならない異物感と痛みで、隆世は顔を歪ませた。
「やっっ!!いっっ・・・た・・・い。うっっ・・・。」
隆世の目にはうっすらと涙が浮かぶ。由良は慌てて自分を隆世からだした。
「ごめん!!隆世・・・大丈夫?」
「あ・・・、由・・・良?」
今まで次々と自分に与えられる感覚から、ずっと目を閉じていた隆世がうっすらと目を開けると、心配そうに由良が自分を覗き込んでいた。
そして、あふれて頬を伝った涙をそっと拭ってくれた。
「隆世・・・やっぱりやめよう?隆世に痛い思いさせたくないんだ・・・。」
髪に触れる由良の指がとても優しくて、せっかく拭ってくれたのにまた涙があふれてくる。
由良は痛くて泣き出したと勘違いして慌てだした。
「うわっっ!!?そんなに痛かった!!?」
「・・・違うの。そ・・・じゃなくて・・・。」
痛くなかったし怖くなかった・・・と言えば嘘になる。でもそれよりも、由良と1つになれると思ったら嬉しかった。だから・・・。
「・・・由良・・・やめないで・・・。」
「え・・・?でも・・・。」
「お願い・・・。私は、大丈夫だから・・・。」
隆世はまだ目に涙が残っていたが、優しく笑った。それを見て由良は、再び隆世に自分を埋めていく。
「っっ!!あっっ・・・!!」
「隆世・・・。」
痛みに耐えながらも自分を受け入れてくれる隆世が、いつも以上にいとおしく見えて、由良は思わず唇を重ねる。
その間にも少しづつ、確実に、由良は隆世の中に入っていった。
「・・・隆世、好きだよ。本当に・・・愛してる。」
「うん・・・私も・・・。大好き・・・。」
由良が完全に隆世の中に入ってきた。そのまますぐには動かずに、由良は隆世を心配そうに見つめた。
「・・・大丈夫?」
「う・・・ん。も・・・痛くないから、平気・・・。」
今度は本当だった。その言葉を聞いて安心したのか、由良はそっと動き出した。
「あ・・・!!はぁ・・・ああっっ!!」
「・・・っっ!!」
どれくらいそうしていたのか、2人の体を電流みたいな感覚が支配する。
「ゆ・・・らぁ!!私・・・も・・・ぉ。」
「うん・・・。俺も・・・。」
由良は一息つくと、少し腰を引いてそのまま勢いよく隆世に腰を打ちつけた。
「あぁぁぁっっ!!」
「くっっ・・・!!」
そして2人は同時に動かなくなった。
そして・・・。
「ん・・・。」
「・・・気が付いた?」
先に気がついていた由良の腕の中で、隆世は目を覚ました。
あれから何時間たっていたのか分からなかったが、まだ窓の外は暗かった。
「・・・由良いつから起きてたの?」
「ついさっきだよ。隆世、体大丈夫??」
「ん〜・・・ちょっとだるいかも。」
「えっっ!!?大丈・・・。」
「大丈夫よ。由良大げさすぎ☆」
自分のことを心配してくれるのはわかるが、なんだか大げさに反応するので笑いがこみ上げてくる。
「だって・・・俺のせいだし・・・。それに、隆世が体弱いのも本当じゃん?」
「最近は誰かさんが色々と連れまわしてくれてるおかげで、だいぶ丈夫になってきたもの。最近風邪もひいてないし。」
「それじゃあこれからも色々連れまわさなきゃ☆隆世がもっと丈夫になるように。大体みんなラクしすぎなんだよ。ちょっとの距離でもすぐ車って・・・。」
「はい、ストップ。由良がそれ言い出すと長いんだから、もう・・・。あ、ねぇ・・・由良。あれなんで持ってたの・・・?」
隆世はなんだか恥ずかしそうに布団で少し顔を隠した。
「あれ??・・・どれ?」
「・・・ゴム////」
隆世が顔を赤らめて言うので由良まで顔が赤くなってくる。
「ああ、あれね///さっき隆世と分かれた時に真さんが・・・。はじめからこうゆう事する気でいた訳じゃないからな!?///」
隆世は由良がちゃんと自分のことを真剣に考えてくれていることを再確認できてうれしくて、なんだかくすぐったい思いがした。
「・・・ありがとう。」
隆世は、とてもとても小さな声で1人ごとのようにぽつんとつぶやいた。
「え?」
「ん〜ん、なんでもない。」
由良は隆世が言ったことが気になったが、はぐらかすように自分に擦り寄ってくる隆世がかわいかったので、
まぁいいかと、隆世をそっと抱きしめた。
「本当に、いい人たちだね。真さんと三浦さん。隆世が憧れてるのも分かるよ。」
「でしょう?あの2人は何があってもお互いを思ってるの・・・。」
「・・・まだ朝まで時間あるし・・・寝よう?」
「うん!!」
そのまま2人はお互いの温もりを感じながら心地いい眠りに落ちていった。
「・・・ねぇ、まこ。あの2人大丈夫だと思う?」
自分に腕枕をして、人の髪をもてあそんでいた真はあっさりと、
「大丈夫なんじゃない?お互いに思う気持ちは強そうだったし。」
と答え、また髪をもてあそび始めた。
「真は気にならないのか?あの2人のこと・・・。」
「こればっかりは2人の気持ちの問題だから。なるようになるんじゃない?ここまで来ちゃったんだし。」
「ん〜・・・。」
「人の事に一生懸命になるのは糸さんのいいところだけど・・・なんかちょっと・・・ねぇ?」
「え?何?」
糸の耳に触れるか触れないかぐらい近くで、真は、甘く優しい声で囁いた。
「今ぐらい俺のことだけ考えてよ・・・。」
「っっ!!耳元はやだって!!」
真から離れようとする糸だが、離れられるわけもなくしっかりと真の腕の中に収まって暴れていた。
「あいかわらず弱いね。そこもかわいいんだけどさvv」
「まこのバカ・・・。今度耳に息吹きかけてやるっっ!!」
「ど〜ぞ。べつに俺平気だし。もちろん、その後自分に返ってくることくらいわかってるよね?vv」
満面の笑みで笑う真を糸は悔しそうに見つめた。
「(かわいいvv)俺だって弱いところくらいあるよ。糸さんもよく知ってるでしょ?」
「え・・・?ひゃっっあっ!!」
不意をついて真は、分かっていない糸のもっとも感じる所にわざと手を当てた。そしてそのまま指を挿入していく。
「分かった・・・?」
「やぁ・・・っっ!!わか・・・った・・・か・・らっっ!!だ・・・め・・・。」
さっきまで真に抱かれていたせいもあってか体が勝手に反応して、糸は簡単にイッてしまいそうだった。
「まだだめだよ、糸さん。イカせないよ?」
「う・・・じゃ、あ・・や・・・めて・・・よ・・!!」
糸の言葉に同意したのか、真は糸からそっと指を抜く。しかし、その時にタイミングをずらして糸の弱いところにわざと当たるように抜いた。
「んんっっ!!」
糸はイキそうでイケない状態に追い込まれ、あっという間に、顔は赤くなり息があがっていく。
潤んだ瞳の糸を、真は真っ直ぐ見つめた。
「・・・やっぱりまださっきのが残ってるね。いつにもまして反応がいいし。」
「どん・・・だけや・・・ったら気が、すむんだよ・・・。」
「さぁ?どれだけだろう。どれだけやっても足りないくらい、糸さんのこと愛しちゃってるからね・・・。」
意味深に笑いながら、真は糸の顔を優しく撫でた。
「とりあえず今日は・・・俺のこと意外考えられなくなるまで・・・かな。」
この2人の夜はまだまだ明けそうになかった・・・。
<<管理人より>>
前作の続き=別バージョンでございますね〜〜vv
お待ち申し上げておりましたです〜〜〜〜〜っO(≧▽≦)O
ゴム渡したまこりんがツボですっvv←何故そこに食いつくっ!?(汗)
うははははははははvv(嬉しくて壊れ気味)
隆世ちゃんCPが、エロカワイイっすよんっvv
隆世ちゃんと由良くんって、私の中でCP確立されたかもですっ♪
お待ちした甲斐がありまくりで、待ってた時間にお釣りが来ちゃいますですっっ*^▼^*
うほほほほほほほ〜いv
と、怪しく楽しく一番乗りで読ませていただいた上に頂戴してしまいましたっvv
柚羽希さん、ありがとうございましたっ<(_ _)>
このまま一緒にこの世界で生きましょうねっ★←悪の道への誘い
萌えのままの次回作、いつでもお待ちしておりますわっvv
どんな話でもど〜んと来いっ!ですっvv
(2005.07.13)