チャージ







「以上で撮影は終了です!」


「お疲れ様でした!」



半日以上仕事に拘束されていたが、この雑誌掲載用の写真撮影で一日の仕事がようやく終わった。



終始疲れを顔に出さず、笑顔で挨拶するとスタジオを後にした。



(着く頃には10時過ぎるな……夕飯先に食べてるといいんだけど…)



ここから家はそう離れてないが事前に雑誌の取材があったせいで腕時計は9時半になろうとしていた。








家へと送ってくれる車内で皆川マネージャーが明日のスケジュールを読み上げていた。



「明日は9時から×△社でCMの打ち合わせ、その後ラジオ出演に…」



だが移動中や休憩中の真の頭の中はいつもあの女性が必ず浮かんでいて、意識は現つにはなかった。



しかし皆川マネージャーはもう慣れてしまって気にせず読み上げていく。



というのもこの様子でメモも取らないのに、翌日約束の時刻の前には必ず現場に現れているから器用な男だと感心していた。








静かな車内に揺られる事十数分で自宅へと到着した。



「お疲れ様でした」


「明日も忙しいから休養は取れる時に取りなさい」



頷くと車は走りだしていった。



玄関を開けると真はまだ灯りの点くリビングへと一直線に歩いていった。




「ただいま」



リビングへと通じる戸を開くと美味しそうな料理とその香りが五感を擽った。



「お、おかえり!」


「糸さん、どうしたの?」



やっぱり食べてなかったんだなと思いつつも真の興味は糸に向けられていた。



普段真が帰ると二人の間では定位置となった自分の食器の目の前に座るか立ち上がって迎えてくれるのに、今日はなぜか二人掛けの方のソファに正座していたからそれが妙に引っ掛かった。



「何でもないって!それより仕事お疲れ!」


「アリガト」



どんなに疲労が蓄まっていてもいつもイメージで描くよりも綺麗で可愛い彼女の笑顔はそれを吹き飛ばし、と同時に彼女を抱き締めたいという衝動がふつふつと沸き上がってきた。



「お腹すいたでしょ?早く食べよう!あっ、今飲み物もってくるよ!」



しかしその笑顔はすぐに視界から消え、糸はまるで逃げる様に台所へと行ってしまった。



しかし一度生まれた感情は増幅するばかりで真も静かに台所へと向かった。 



糸は冷蔵庫から冷えた水を取り出し、注いでいた。



その為背後から近づく気配には一切気付かなかった。



「い〜とさん!」



呼び掛けながら糸を後ろから思い切りギュッと抱き締めた。



「きゃっ!…まこ!危ないだろ!?」



落としそうになったコップをしっかり掴んで置くと、首だけ振り向いた。



「…糸さんを食べたい…」


「はぁ?急に何言…ちょっ‥‥」



糸は意味を理解出来ずにいたが、クロスした真の腕が服の上から両胸を鷲掴みにし、早くも揉まれ始めていた。



「ぁ‥‥今日は‥‥ダメ‥‥んっ‥‥」



じたばたしても男の力から逃れられるハズもなく、言葉での抵抗がやっとだった。



「んっ‥‥っ‥ぁ‥」



しかしなぜか胸をまさぐっていた手は突然止まった。



「‥ぁ‥‥えっ‥まこ‥?」



拒否しつつもどこか物惜しそうな糸は気にせずに今度は右手を下に伸ばしてスカートの中の下着の上から秘部に触れた。



「んっ‥‥」



一瞬駆け巡る電流に声が反応した。



いつもは秘部以外への愛撫では感じても恥じらいが勝り、堅く口を閉ざす彼女がいくら不意打ちとはいえ簡単に小さな喘ぎ声を漏らしたから疑惑を抱いていた。



そして触れた下着はすでに湿って意味を成してなく、確信を得た。



「糸さん一人でシたでしょ?」


「‥‥‥」



バレたくないからと意地でも答えず固まっていたが、自白と変わらなかった。



「黙ってても証拠が、ホラ」



糸の目の前に差し出された真の人差し指と中指は確かに濡れて輝いていた。



「あっ‥やっ‥‥」



瞬時に両手で真の指を掴み自分のお腹辺りに持って隠すと羞恥心から耳まで真っ赤な乙女がいた。



「恥ずかしがらなくてイイよ…糸さんの全てが見たいから…」


「‥‥‥」



封じられていない左手で前を横切って右肩を抱くと、安心したのかようやく落ち着きを取り戻して



「‥‥ソファで横になってまこを待ってたら‥‥頭の中がまこでいっぱいになって‥‥昨日の夜とか思い出して‥‥気付いたら‥手が勝手に‥止まらなくて‥‥」


「それでイけたの?」



首だけを左右に1回振るだけだからおそらく達する直前に玄関が開く音がしたんだろうと推測した。



「待てなかったんだね」



裏の小悪魔的な意味までは汲み取れなかったが、真の優しい囁きに思わずコクッと頷いてしまった。



声にはしないがいつまでも純粋な糸にクスッと笑みが零れた。



「淵に手をかけて前かがみになって」



言われるがままに腰を支えられながら両手で淵を掴んでおしりを突き出す格好になった。



「あっ!」



今度はしゃがむと許可なく糸の下着を勢い良くずり降ろし、真の目の前が糸の秘部が曝け出される形となった。



「やだっ!見んなよ!」


「キレイだしかなり濡れてるね」



―クチュクチュ―



と言いながらすでに2本の指が飲み込まれていった。



「あっ‥‥あっ‥んっ‥‥」



秘部を上側下側と360度掻き回し出し入れされたそこからは愛液が止まらずに真の手を糸の両足を滴れ流れていった。



―クチュグチュクチュ―



「あっ‥あん‥あっ‥あっ‥んっ‥‥はぁ‥」



愛液で陰毛が濡れ、豆が徐々に大きくなっていく様は刺激的過ぎて真のモノは痛いぐらいに勃って、下着に高いテントを張っていた。



「ぁ‥んっ‥‥あっ‥はぁ‥‥」



真のモノは先端がもうとうに濡れてきていた。



糸の秘部から溢れ続ける愛液や秘部のヒクヒクとした動きに見惚れていて疎かになっていた指の動きが再び別の生き物の様に激しく乱れ動いた。



―クチャクチュジュジュジュ…―



「はぁっ‥んっ‥あっ‥あっ‥あっあっ‥‥」



もうされるがままの糸は素直に快楽に身を委ねて、恥ずかしさもなくなって喘ぎ続けた。



―ジュジュクチャジュジュ―



「あんっ‥んっ‥あっあっ‥‥はぁ‥‥あっあんっ‥あっ‥もう‥‥ダァメっ‥‥んんんっ!」



さらに秘部内で激しく愛撫された糸自身も突然の限界に対応出来ず即座に軽く達してしまった。



倒れない様に慌てて指を引き抜き、立ち上がって反対の手で腰を抱えた。



「はぁ‥‥はぁ‥‥はぁ‥‥はぁ‥‥」


「軽くイったんだね」



息を切らしていて真の言葉は空耳ぐらいにしか聞こえなかった。



真は呼吸が落ち着くまで糸がイった際、潮吹きで手首まで飛んだ愛液を舐めとっていた。



「‥‥オイシイ‥‥」



糸を舌で味わうとその手で器用に下着を脱ぎ、下半身を露にした。



「もうこれだけ濡れれば平気だね」


「えっ‥‥ま‥‥」



―ズチュ―



「んんっ!‥‥ああんっ!‥‥」



一秒でも早く糸を味わいたい真はさっきの愛撫で受け入れ態勢が出来てたのもあって自身を挿入し、一気に最奥を突いた。



ようやく呼吸が整ったぐらいだったが、思わぬ固いモノに突かれて、今日一番の大きな喘ぎ声が家中に響き渡った。



―ズチュズチュグチュズチュ―



二つの性器が擦れ交ざり合う卑猥な音が聴覚を犯しはじめた。



「あっあっ‥‥ダメ‥っ‥‥あっ‥さっきイっ‥んっ‥‥たばかり‥あっ‥あっ‥‥だから‥‥んっ‥」



そんな願いも届かず真は腰を振り続けた。



―グチュズチュズチュ…―



「糸さんだけ気持ち良くなるなんてズルいよ」



「そ‥んっ‥なぁ‥あっ‥の‥‥知らな‥あっ‥はぁ‥‥い‥あんっ‥」



「オレも楽しむよ」



上半身を倒して覆いかぶさるとブラの中に両手を滑り込ませて乳房を強めに揉みしだいた。



「んんっ‥‥あんっ‥‥」


「感じているんだね‥乳首もこんなに固くして‥」



左手は手の腹で乳首ごと胸を大きく揉み、右手は乳首を集中的に攻めた。



「ああんっ!‥んあっ‥‥」


「糸さん胸弱いんだね‥‥カワイイよ」



低い声で囁かれるだけでも声と涎が零れ出て締め付けが一層キツくなるぐらいに全身が性感体と化していた。



糸の柔らかな胸と反応を充分堪能すると手を引き抜いて糸の腰を掴み、一点に集中した。



糸の柔らかな胸と反応を充分堪能すると手を引き抜いて糸の腰を掴み、全神経を一点に集中させた。



―パンパンパンパン―



「あっあっあっあっ‥」



真にも波が近づいてきて、早まる腰の動きで水音と空気が混ざる独特の甘美な音が後押しした。



「あっあっあっ‥んっ‥‥‥はぁはぁ‥あっあっあんっ‥‥」



もう突かれ続けて息苦しくも敏感な所への度重なる刺激に我をも失っていった。



―ポタポタポタ…―



指での愛撫の時はまだ数センチだった、糸の足に出来た一筋の愛液の線も今では足首に数本に別れて流れていき、二人の結合部の真下には愛液の水溜まりが広がっていた。



―パンパンパンズチュグチュパンパンパンパン…―



「糸さん‥‥そろそろ‥‥」


「あっあっ‥うん‥あんあんあっ‥‥」



そう言うと奥へ奥へと打ち付け続けた。



「あっ‥ああんっ‥あっあっ‥」


「糸さん‥もう‥」


「あっあっあっ‥あたしも‥もう‥‥あっんっあっあっ‥‥」



―パンパンパンパンパン…―



「もう‥‥出る‥‥受けとめて‥‥」


「んっんっあっん‥‥来て‥‥んっあっあはっ‥まこ‥‥あっあっ‥」


「もう‥ダメ‥‥‥糸さん!」


「んっんっあっあんっんっ‥んっ!‥‥あぁぁぁんんっっ!!」



一瞬真のモノが膨張すると糸のなかへと己の欲望を吐き出した。



―ドクッドクッドクッドクッ…―



いつまでも続く射精に糸は身を震わせ小忠実に感じていた。



あまりにも多過ぎる真の欲は結合部からも溢れ落ち、先程までの水溜まりに白濁した液が滴れ落ちていった。



「「はぁ‥はぁ‥はぁ‥はぁ‥」」



痺れるぐらいの快感に息切れする程の激しい快楽に互いに立てなくなって結合したまま床へと倒れこんだ。



真は口付けたが、糸は意識が朦朧としている様で途端に浅い眠りに就いた。



結合部から自身を引き抜くと糸を抱えてソファに寝かせ、上から布をかけてあげた。



秘部からは今も二人の交ざりあった液が零れ流れていた。



「糸さん、お風呂出来たから起きて」



すっかり熟睡しきっていた糸の頬を触れるぐらいに軽く叩いて目覚めさせた。



「んっ……寒い……」



寝惚け眼で目を擦りながら肌寒さで身震いした。



掛け布団だけで下半身は一糸もまとわず、秘部が直接外気に当たっているから寒く感じても仕方なかった。



「風邪ひく前に一緒に温まろう」



抱き抱えようと腕を肩と膝の下に滑り込ませた。



「…夕飯はどうする?」


「ラップしたし、出たら一緒に食べよう」


「……今日も夕飯抜きなんだな」

「まずは糸さんの体をキレイにしないとね」



会話を続けながらお姫様抱っこでお風呂へと運んでもらった。










そして流されるがままに二人で入った湯槽の水面はずっと激しく波打ち続けて、数十分という時間があっという間に過ぎ去った。










軽く逆上せた上に心身共に疲れ果てた二人はお風呂から上がるとそのまま倒れる様にベッドに横になり、眠りについてしまった。










ちなみに夕食が翌日の朝食となったのは今日で10日目だという。






Fin.


































<<管理人より>>





「まこりんのお誕生日に まこりん視点で書いてください!」

こうお願いしたのが、わずか数日前のような気がしますが、
いやいや、感想コメントに困るエロい作品をお贈りいただいて、感動しておりますです!
羨ましくもエロ神さまは、椎名さんを選ばれておられるようです。軽く嫉妬。

いーなあ、いつまでも初々しいパートナーと憂憂しいHを堪能できて!
まこりん、めっちゃ幸せものじゃないっすか!

今日はお誕生日なので、爽やかにお祝い申し上げますが、羨ましいですともっ!何によ?(笑)


不甲斐ない管理人に、こんな素晴らしいエロ品を提供してくださって御礼の言葉も見つかりませんが、
楽しませていただいております(*^^)/

ありがとうございました!

まこりんの幸福の傍らに絶対条件として糸さんが居るという構図が、
とてもとても微笑ましくて心がふわふわになりますです。



お誕生日、おめでとう。





(2006.09.18)