【夢】



「あっ!まこっ!!!」
今日はクリスマス。真を見つけたあたしは走って真の所へ行った
「まこ!これ、クリスマ」
「糸さん」
あたしはクリスマスプレゼントを渡そうとしたが真の真剣な顔を見てやめた。
そしてあたしは聞いた。
「何?まこ。」
「・・・・別れよう。俺、好きな人ができたんだ。」
「え・・・?」
突然のことであたしは言葉が出なかった。
だってこの言葉はあたしが真から一番聞きたくない言葉だったんだから。
「なぁ、じょ、冗談だろ?まこ。」
あたしは心から願った。これが冗談だという事を。けれど真は
「冗談じゃないよ三浦さん」
今の言葉が冗談だったらと本当に思った。
いつも『糸さん』って呼んでくれていた真が『三浦さん』と呼んだ。
そしてその言葉一言で感じた。真が本気だと言う事が。
そしてあたしは聞きたいようで聞きたくない言葉を言ってしまった。
「す、好きな人って誰?あたしの知ってる人?」
「うん。三浦さんが良く知ってる人だよ。」
良く知っている人って?美咲?伸子?けど、美咲も伸子も彼氏いるよな?それじゃあ誰?
「だ・・・・・・れ・・・・・・?」
「私よ、三浦さん。」
そこに来たのは隆世ちゃんだった。真の婚約者。
隆世ちゃんはあたしの目を見て微笑を浮かべながら言った。
「これで分かったでしょ?真君は私のそばに、いえ隣にいる人なのよ。だから諦めてね。
三浦さん。 さぁ、真君行きましょ。」
隆世ちゃんは見せつけるように真と腕を組んだ。あたしは我慢する事が出来ず
「まこ!!ウソだろ?!ウソって言ってくれよ!!!」
真は今までみせたことのの無い冷たい表情であたしに言った
「・・・・・好きだったのはウソじゃないよ。本当だ。けど、今一番好きなのは三浦さんじゃない。
隆世ちゃんなんだ。ごめん。それと今までありがとう・・・・・」
そして真は隆世ちゃんと歩いていった。
「まこ〜〜〜〜〜〜!!!!!!」

『ガバッ』
あたりを見るとここはベットの上だった。
「ゆ・・・め・・だったのか?」
今のは夢?今のが夢で本当にあたしは安心した。
いくら籍を入れて一緒に住んでいてもつらいものはつらい。
あたしはこのゆめを真に教えようと思って隣を見た。
が、真は隣にいない。あたしは布団を脱ぎ捨てて真を捜した。
「まこ?まこ!?まこ!!!!!」
リビングも台所もお風呂もトイレも庭にも何処にもいない。
コレハユメナノカ?
あたしはゆめの続きのような気がしてきた。
気づいたら目からぽろぽろと涙がこぼれていた。
あたしは泣きながら玄関の方へ向かった。そして座り込み泣き続けた。
「ま・・・・こ・・・・・・まこぉ・・・・。」
そんな風に泣いていた時玄関の扉が開いた。
そこにはあたしの大好きな真がたっていた。
「まこぉ!!!」
あたしは真に抱きついた。真はビックリしていた様子だが抱き返してくれた。
「糸さんどうしたの?こんな所に座り込んで泣いて・・・。」
「真がいなくなったかと思った。」
「ゴメンね。置き手紙でもおいていけば良かったね。心配かけてごめん。
今日はクリスマスだから夕食の材料を買ってきたんだよ。」
真はあたしの顔を見て微笑みながら言ってくれた。
あたしは涙を拭く為テーブルにおいてあったティッシュをとった。
「糸さん」
「なに?」
真に呼ばれたので振り向いたら急に真の顔が近づいた。
『チュッ』
「メリークリスマス、糸♪」
「まこ〜〜!!!!」

今日は嫌な事もあったけど真とご飯も食べたりキスをいっぱいしたり(された)してとっても楽しかったな。

メリークリスマスまこ。



end











蓮さんからいただいたクリスマスプレゼントですvv

蓮さん、思いがけない素敵なプレゼントをありがとうございましたっvv

メリークリスマス♪
(2004.12.24)