一年以上ほうちしてました。すみません。
 作品をつくれる状況じゃなかったです。
 少しずつ書きためていくので、続きは気を長くしておまちください。
 サッポロでクーデター。
 軍事的政権交代が勃発したと、馬車で耳にしたユーカ。
 そのころ。
「はいはーい、今日はここまでー」
 ぱんぱんと手をたたいて回るのはマジェスト。
「みんなおつかれさん。それじゃ片づけ実施ー」
 がやがやがやと既に聞き慣れた喧噪が響くここは、お化け屋敷・THE・魔物街。シコクは廃墟の町である。
 一応周囲に柵もあるし、入り口にでかでかと看板もあるが、要するに街ひとつそっくり提供してもらってるのと変わらない。
 望むと望まないとにかかわらず、収入を得つつ生活の場として実用している、現在魔物の住む唯一の街ともいえる。
「興行成績としてはそこそこなんですがね」
 すちゃ、とふところからそろばんを出してぱちぱち。
 マジェストの計算では、多少のプラスがでているものの、潤沢とは言い難い。
 ぶっちゃけ廃墟のままで問題ないので施設の維持は必要ないが、生活のための維持費がかかる。
 血糊なんかも準備しなくてもいいが、魔物でもやっぱり痛いし(死なない程度)、限界はある。
「まじー、今日のごはんはー?」
「ありません」
「うえぇえー!」
 即答で返してめがねをきらりんと光らせると、くるりと振り向き声の主をずおぉおと見下ろす。
「魔王陛下。現在我々の経済状況はとても潤沢とは言い難いレベルにあります」
 実際今現在まおう軍は存在しないといってもいい。
 ここの生活は意外と落ち着いたらしく、まもの達の間でももう争いはばかばかしいとの意見すらある。
 なぜ人間と争わなければならないのか。
 世界征服なんかいいじゃないか。
 これが現在のまおう軍における世論である。なんだか連載当初のまおのようでもある。
「そんな中で、この『マジェスト=スマート劇団』を運営するためには、まお様の食事量をいちじるしく減じるのが一番得策かと」
「だまれ」