復帰していきなりでした。
 精神的にがりがり削られたり、実際に出張でオフったり。
 今年もひどいことになりそうなので、ちょくちょくアップという逆パターンになりそうです。
 あいかわらずの魔王のおしろ。
 執務室で足をぶらぶらさせながら、ほおづえをついてつまらなさそうにため息をつく。
「まぁ〜じぃい〜」
 ほおづえを止めて、ふっと顔を上げるマジェスト。
「は。なんでございましょうか魔王陛下」

 すぱこーん。

「なんでございましょーかぢゃない!今何人のどくしゃの妄想をぶちこわしたと思ってるんだ!」
「ちぇ」
「ちぇぢゃない!」
 ひどく残念そうにマジェストが魔王の執務机から立ち上がる。
「何ですか陛下。陛下の真似をすることで魔王陛下をいさめるこの私のかんぺきな作戦が」
 すぱこーん。
 まおは先刻から右手に握っている巨大なハリセンで、容赦なく『峰打ち』する。
 ちなみに普通ハリセンは、折りたたんでいる方向に振り回して叩くのが正規な使い方だ。
 ギザギザ部分でぶっ叩くようには作られてない。
「……痛いじゃないですか」
「うるさい。まったく、いくら作者が一月近く何もせずやすんでたって、そのたいどはなによ」
 ぷんぷん。
「あ、いいえ陛下。この魔王の世界征服日記では私がぼけ役、陛下がつっこみ役でございます故」
「故って。……まあいいけど。連載再開してすぐこれだからねー、私の出番さらに少なくなってるのよね」
 事実である。
「一応魔王陛下は主人公ではありませんからな」

  がびん

「そ、そなの?!」
 こくり。
「当然でございます陛下。某蒼狸も、3本髪の毛も、最近であればそれ錬金術ちがうって奴も、ほとんどのロボットものでも共通する事でございます」
 マジェストは眼鏡をきらりと光らせて、口元にやりんぐ。
「タイトルと主人公は無関係」
「そ、そーだったのか!」