本当はすこし休んだらすぐ復帰とか考えてたんだけど。
 仕事だけじゃなくてねー、続けるのが困難な精神状態でした。
 その復帰までの間においておいたもの。
「だれかまっててくれてるのかなぁ」
 魔王軍再編成は終了した。殆どざこを片付けて、四天王を幹部に変え、主役級以外は基本的に即興という最小単位・魔王軍の完成である。
 一応弩級機動麻城型魔物(ちょーきどーまぢょーがたまぶつ)『チゼータ75』初期型、超弩級機動土牢型魔物(ちょーどきゅーきどーだんぢょんがたまぶつ)『ウニモグ』も健在である。
 だが、残念なことに現在活動休止中という怖ろしい事態に!
「陛下。たまにはやすみたいとあれだけほざいておられたではないですか」
 全くである。
 ようやく連載も休止、魔王としての仕事も自由になったのだ。
 何故この作者が骨をおらなければならない。少しはおれもやすみたい。
「そんなことはどーでもいーのよ」
 良いらしい。
「でもね?連載がおわったからわたしたちもうぽいすてなの。判る?どくしゃはつねにしげきをもとめて彷徨う鎧のような旅人なの」
「……」
「どんなに優しいおんなのこだって、見向きもされなきゃ寂しくてくびをつるよ?」
「陛下。たとえがむちゃくちゃになってますよ」
 はあ。
「だーってさー。いまのいままでこんなことなかったぢゃん。なんていうのこういうの。その、あれよあれ、今流行のセレブな奥様?」
「違います陛下。言いたいことは大体判りましたが全く逆で御座います。そう言うのは貧乏性というべきしろものでございます」
 はあ、とため息をつくと肩をすくめて両掌を上に向ける。
 ちなみにここはチゼータの体内、魔王執務室である。
「そか、まそんなのどーでもいいのよ。はぁ、たいくつだなぁ。ナオくんとこ行きたいなぁ」
「そんなひましてる魔王陛下に朗報かも知れません」
 別に勇者発見の報告でも、仕事があるわけでもないが。
「HAL氏が新しいCGを描いて来られましたのでございます陛下」
「にほんご相変わらず怪しいよ」
「ほおっておいてください。……随時アップしながら、続編も再開しなければなりませんからな」
 実際そうである。たまってるんだけど時間と暇がないのよ。
 いや、時間より精神的余裕ってやつなんだろうなぁ。
「というわけでCGに代弁していただきましょう」