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ほろこぉすと教室


北倉(真桜)明美(以降明美)ふぁあぁぁぁ…
真桜冬実(以降冬実):姉さん。
明美:んぇ?ええ!もう本番?!
冬実:本番もなにもありません。夜討ち朝駆け基本中の基本。
明美:みーちゃん、何だか今日は性格違わない?
冬実:気のせいです。今回のお題は『紹桜流古武術』です。
明美:ああ、わたし達の道場で教えてる、実戦重視のあれ?
冬実:そうです。説明口調ありがとうございます、姉さん。
明美:そんな事言っていいのかなぁ?わたしはその師範代なんだよ、みーちゃん。
冬実:(何となく不機嫌(`へ´) )はいはいはい、姉さん。
明美:はいは一回でいいの。どの辺から説明する?
冬実:まずは、この武術の種類から。
明美:うん。紹桜流は古くは一つしかなかったんだけど、天井知らずの内容から、どうしても偏る事が多かったのよね。
冬実:はい、得物を扱う『長刀術』『剣術』、素手の『柔術』『拳術』、両方合わさった感じの『暗器術』になります。
明美:特にわたしは『長刀術』だけど、一応全部知ってるのよねー。
冬実:……この格闘馬鹿女。
明美:(`ヘ´)/゜
冬実:御免なさい。
明美:そうそう、いい娘ね。この中でも最も極めるのが難しいのが『柔術』よね。これは投げ、極め、打ちの全てがあって一番殺人術に近いかな?
冬実:普通は『暗器術』の方が殺人術ではないんですか?
明美:『暗器術』ってのは、文字通り隠し武器の扱いなので、確かに実戦的だけどウチでは教えてないもの。
冬実:まあそうですね。曲芸的なイメージがどうしても付き物ですし。でも姉さん、『拳術』って?
明美:うーん、投げと極めは無いけど、突きを教えてるわ。んとね、柔術ではあくまで補助的な『打ち』に対して、急所を一撃する鋭い攻撃方法なのよ。
   どういう事かって言うとね、空手と柔道の差みたいなものかしら。
   蹴りにしても鋭く弱点を小さく直線的に突き込む『拳術』に対し、体勢を崩すことが目的で力積の大きな振り蹴りの『柔術』とか、そんな差もあるわよ。
冬実:元々は実践武術だったとか。
明美:ええ。古くは鎌倉時代まで遡り、その起源を見る事ができるって言われてるのよ。
   まあ実際に戦場を駆け抜けた柔術の起源も同じだけど、途中で『鬼』と呼ばれるようになるまで時間はかからなかった。
   曰く『鬼になる武術』『化物にしか使えない武術』だとか。
冬実:そういえば姉さん、質問いいですか?
明美:はい。
冬実:作中で、菜都美姉さんが見ている『白い風景』って何ですか?
明美:ああ、抽象的な表現ね。アレは別に本当に牛乳みたいな水面が見えている訳じゃないわよ。
   武術にせよヒトの動きにせよ、何より自然の流れにせよ、一連の規則や決まりがあるの。
   みーちゃんに理解できる?
冬実:『気』とかいうアレですか。
明美:ううん。まあ中国武術で語られる気は根本的に近い物があるけど。
   この場合は寧ろ『ひらめき』とか、そんな類に近いわよ。
   『こう動いている』から『こう動く』という「つながり」を感じるみたいにね。
冬実:ふうん。見切りみたいな感じに?
明美:ええ。一応一通りは習ったでしょ?みーちゃん。
冬実:…私にはその『白い風景』は見えないから…
明美:まあみーちゃんは、ね。
冬実:…………(不審な目つきで)どういう意味ですか。
明美:え、いやあのその。ねぇ。
冬実:(むか)ここだけの話、明美姉さんの突きは……
明美:何?突いてほしいのかしら?(きらーん)
冬実:…ごめんなさい。…なんだか、今回は私は謝ってばかりですね。
明美:ふふふ。たまにはいーんぢゃない?みーちゃん♪
冬実:ええ、かまいません。
明美:みーちゃん……なんだか、それって棘ない?
冬実:いいえ。別に。何でもありません。
明美:泣いちゃうぞ(T T)
冬実:ええ、泣いてください。次は私が主人公で語られる予定なんですから。
明美:\(*o*)/ なんですって!
冬実:わざとらしいです、姉さん。
明美:えーえー、どうせわたしはこの話じゃいれぎゅらーですよーだ。いれぎゅらーは消されるんですもんねー。ふんだ。
冬実:大丈夫です、そんな地下世界のお話じゃないですから。でも確かに姉さんはシリアスキャラじゃないです。
明美:(--#)
冬実:その点私はギャグの似合わない性格ですし。
明美:(笑わない癖に)
冬実:……姉さん、聞こえるように言わないでください。話がそれる前に次回予告行きます。
明美:もう逸れてるじゃん。
冬実:姉さん! (`へ´)
明美:はいはい、次回予告ね。次回は『全燔祭』について。
冬実:…判るんですか?
明美:調べておきます(;。;)
冬実:では、そういうことで。
明美、冬実:次回もお楽しみに?(明美:何故疑問符なのよー!)


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