【マクドか?マックか?】 |
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2001/03/16の読売新聞関西版(朝刊)の経済面に、こんな記事が載っていました。
ロッテリアとマクドナルドなんだから、当然全国区の記事だろう、という僕の単純な思い込みは、完全に覆されました。 がーっくし。 しかし、アキラメの悪い僕は、「ひょっとすると、株式の社名略称が『マクド』なのではないか?」とも考えました。この記事を書いた記者は経済担当だろうから、こういったこともあり得る。もしかしたら、証券業界からみると『マクド』の方が一般的なのではないか、と……。 ――そう思って株式に詳しい知人に聞いてみると、 「マクド、まだ株式公開してへんで」 僕の憶測はどれもこれも、完全に的外れ……。 しかし、この記事が関西限定でも、『マクド』と表記されていたことは事実です。テレビCMで流れる略称と現地語の『違い』、関西と関東での略称の『違い』を、全く知らずに記者がこの記事を書いたとは、どうにも考えにくいのです。やはりこの記事のタイトルは、言葉と地域に対して真摯な姿勢を持つ記者が書いたものであると、僕は思いたいのです(記者様ご本人に質問していないので、飽くまで僕の『願い』ではありますが……)。 さて、一方のメール作戦は失敗に終わったものの、意外な副産物をもたらしました。 意外に『マック』が影を潜めていて、『マクド』が横行(?)している地域も多々あるらしいことが、知人達の証言で明らかになってきました。 また、九州地方では、同じ『マクド』でも[ ̄\_]という下降型イントネーションをとる(大阪では[/ ̄\]、山型のイントネーション)などといった、多彩なバリエーションが散在している可能性も、見えてきました。 この愛称のバリエーションや不統一性は、マクドナルドが地域の住民ごとに親しまれてきていることや、ともすれば一面的になりがちなチェーン店の均質性を、言葉が巧みにフォローしていることの証左とも言えるのではないでしょうか。 ともあれ、いかにCMが垢抜けた『マック』を持ってこようとしても、やはりそれぞれの土地柄に引きずり込んで馴染ませるという、地域のしたたかさも感じた一件でアリマシタ。 (2001/03/24)
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