7月のアフガン結婚式誤爆で、アメリカが被害者に支払った補償金は一人当たり180円
 (NTV「今日の出来事」2002/9/11)

 アメリカのアフガン誤爆による死者は、現在までで800人〜1200人に達するらしい。  1200人分でも21万6千円。 「確かにアフガンは貧しい国です。しかし、この額はあまりにも……(現地遺族・談)」 侮蔑と悪意しか伝わらない。

 一人当たり約3000万円(※うろ覚え・航空会社への補償要求取り下げが条件)のNYテロ死者への米政府補償額と単純比較すると、アメリカ政府にとってアフガン人の命は、米国民の17万分の1の重みしかないらしい。

 これは一人殺されたら、都市を一つ全滅させる数字だ。
 この倍率でWTC犠牲者2801人全員の報復をすると……アフガニスタンは30回ほど全滅する。

 不愉快な計算だと思うが、元々の額面があまりに不当だからだ。
 「民間人に犠牲が出ても仕方が無い――」
 その言葉がWTCの残像に、突き刺さる。
 もう、やめてくれ。
(2002/09/11-13)

※ 2003/09/11現在、WTC犠牲者は2792人とされる。
 当初6000人と言われていた犠牲者は、重複申請が多く修正された。  犠牲者の無念を晴らす唯一の使命は、不条理な暴力を生む怨恨の連鎖を、断ち切ることだ。
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