2005年7月27日放送 WOWOW 玉置浩二コンサートツアー2005今日というこの日を生きていこう 〜ENCORE LIVE in Zepp
Tokyo
ライヴの合間に挿入された玉置浩二のインタビューを採録してみました。
出来るだけ話し言葉のまま採録していますので、話そうとしているニュアンスまで再現は難しいかと思いますが、どうぞお楽しみ下さい。
■インタビュー 1
いつもさなんでステージに立ってさ、自分が作ってきた歌を歌ってそれを見に来てくれる人がいて、で、盛り上がったりちょっと、あの、なんかギクシャクしたりみたいなね、ことを、なんか、仕事にしたのかなって思うことがある。それを自分でやってて楽しいことなのかな自分がやりたかったことなのかなって、ま考えてた時もあったね。だから、あの、でもね、ステージに出ていくと、バーっと歌って、終わりが来るわけですね。で、来てくれてありがとうっていうことでその日は終わるんだけどやっぱりすごく気持ちいい。自分がその日やりきれなかった時もあるけど、でもその日頑張ったっていうことを含めて、なんか気持ちいい、やっぱりあぁこういうことを仕事にできて幸せなんだって。
まぁそれこそ若いときなんかそんなこと全然考えてなかったけども。この10年ぐらい、とにかくコンサートやり続けて。そのことじゃないかな。やっぱやり続ける。ひとつのことをやり続ける。それがなんか、毎日朝起きて窓のカーテンを開けて朝の日差しが入ってくる、それを毎日繰り返しやるわけ朝になると。カーテン開けてみたいな。それと同じように毎年毎年コンサート歌を歌って、ってことを繰り返している。それがずっと10年ぐらい続いてきたので、もう自然にさ、あのぅもう人生の一部ってゆうふうになってきたのね。
Q 今後もコンサートをやっていきたいですか?
やってったほうがいいだろうね。自分のためにも。やってないとやることなくなっちゃうしな〜。はっはっはっは(笑)
■インタビュー 2
ドラムの渡嘉敷さんとギターの土方さんとベースのコモブチ君をはじめ、すごくいい音出してくれて。でいつもやってくれているもう何年もやってくれてるパーカッションのカルロスと、キーボードのさっちゃんと、ギターの矢萩。まぁそれがうまくミックスされてね、あの、イイカンジだと思います。
■インタビュー 3
昔ね、あの〜、僕の音楽を聴いてくれているファンの皆さんのために自分は歌を歌ってるわけじゃなくて自分のために歌ってんだって自分のビデオの中で言ってた事があって。それはね、つまり、ファンの皆さんのために歌ってんだなんて、こう、そういうやつになりたくなかった、っていうのがあってさ。でもちろんその聞いてくれる人いるからほんとは歌ってんだけども、そういう、まぁもっとシンプルに自分のために歌ってるのがこう結果皆さんが喜んでくれるのが結果いいんだろうなぁというふうに思って、そういう言い方を自分のビデオの中でしてるのね。でも何年かたった今はさ、違う。やっぱりファンの皆さんのために歌ってるってとこがあるね。それだんだん分かってきた。ま、結果自分のため歌ってるってのは自分が歌っていうことに対してイイ日もあれば悪い日もあって、で常に戦っててさ、で結果自分も納得して、あ、歌っていいなって思って、それがもう皆さんに伝わっていくっていうのは、ねぇ、そういうところから何か生まれていくのが一番いいんでしょうけど。でも簡単に言うとファンの皆さんのために歌ってるっていうか、僕の音楽を聴いてくれる人たちがいるから自分が常に歌ってくエネルギーをもてるんだというのはね、あの、分かった。時間かかったけどね。やっぱりそのために歌うのって気持ちいいよね。だから、ま解釈の仕方なんだろうけど、ま同じ意味なんだろうけど、でも一生懸命出来る限り聞いてくれるファンの人たちのために歌いたいなと思うね。
■インタビュー 4
日本のこの音楽界ってかさ、日本の音楽界の中でなんかもっとああしたいこうしたいってことはもうなくなったけどね。十分やらして頂いたって感じがあって。そのことでなにかっちゅうのはないんだけど、ただ自分がずっとそれこそ命有る限り続けていきたい事なんだと思う。
野球とかもさ、あのーバリバリの若いすごい力発揮してる時ってあるのね。たぶん音楽でもそういうときがあって、何やってもうまくいってて楽しくて自分がこのことを好きって事をハッキリ言えて。そやってる時があって野球選手でもそうなんだけどやっぱり、かなりの年齢がきてそう言う意味では大ベテランになってもまだ野球やってる、何故野球やってるのか。まぁひと事で言ったら好きだからなんだろうけど、でも好きだからだけじゃないところにいってる。もう自分がずっとそれやってきて体にしみ込んだ、それでやっぱり人よりここ一番の時にホームランが出たりピッチャーだったらバッターばしっと抑えたりというのがまだあるんだ。だけど若いときのものすごい絶頂のときだったらそれを持続できたのに色んな体力とか色んな事含めて持続できない、でも野球やってる。なんかそういうね、野球選手も最近、前は野球好きでよくみてたけどそういうとこ好きで野球みたりすることあるね。だから自分に照らし合わせてんだと思う。
単純にいい曲出来ていい歌歌えてみんながあぁいい曲だねぇいい歌だねぇって言ってくれてね、そんでいいメンバーといいコンサートが出来て。で、あぁいいコンサートだったねってみんな言ってくれる、もうそれがとにかく単純にやりたいよね。そういうことはね。
■インタビュー 5
色んな状況と色んな生き方をしてきてさ、それで客席とステージって感じでやってるわけでしょ。だから自分のその日ってのがあって、ホントにいい意味で無になれるといいんだよね。なかなかノイズ消去できなくてさ。びしっとノイズカット。そして無になってスっと歌うの。そしたら見に来てくれたお客さんも色々あーだこーだ考えてファンの人も考えて見に来ていたつもりだったんだけど、音楽始まったらすっとなくなっちゃった。っていうのはいいよね。
■インタビュー 6
Q 自分の好きなところは?
優しく、いようと思って、優しい人になろうと思って、日々一日一日を一生懸命努力して生きていこうとしているところかな。ははははは!スゴイでしょ?
Q 自分の嫌いなところは?
嫌いなのはねぇ、うじうじしているところ。すんごいうじうじしてんの。色んな事済んだことずーーっともう後悔してるわけ。
■インタビュー 7
いつも100点を取ろうと思って頑張らなくていいと。それを自分にもそうだし皆さんにもそうなんだと思うけども。あの、まずはね、元気で、まどっかこっか痛いとかそういうことあるかもしんないけど、でも元気でさ、風邪なんか引いてなくて、で一日を過ごせるほうがさ、いいわけだよね。だからコンサート、ツアーなんかやると絶対色んなとこ行って旅してるから疲れてくるし、色んなコンディション関係するんだけど、やっぱり踏み外さないようにしてさ一日を。
今日というこの日を生きていこう、なんかちょっと大げさなかんじだけども、でもまさにそうなんだよね。今日というこの日を生きてく、明日もあさってもしあさっても来年も再来年も。ということなんですよね。色々あっても。
■インタビュー 8
なんか、常に目指してね目標に向かって、目標ってのはなんだっていうとやっぱり、貴の花が、二代目っいうか横綱になった花田こうじ君の貴の花がインタビューで横綱の理想像聞かれた時に、相撲とったときに相手が力抜けちゃう、相手の力吸収しちゃうような力抜けちゃっていつの間にか寄り切られているいつの間にか自分からいうと自分がいつの間にか寄り切っているっていう、相手の力を吸収しちゃうような相撲を取りたいって言ってたの聞いたことがあって。それすごい印象に残ってて。それ歌にも言えるなと思って。自分が力入れて歌ってるうちはね、力入れて歌ってもいいんだけど力入れて歌ってるうちは実は相手の気持ちいいところには届いてないんじゃないかと。全部こう相手の力を抜いちゃうような、すっと。そういう歌を、まぁ、歌えるようになるといいね。それを目指して、毎年頑張っていきたいと思います。
■インタビュー 9
人の痛みを本当に分かれる、分かる人間になりたいなっと思って。それは死ぬまでにそういう人間にはなりたいと思っている。なんか人の痛みを感じる人間になりたい。ちゃんとね。それはもうそのためだったら仕事、この仕事じゃなくてもいいんだ。この仕事やってることでそれを感じれるだったらさ、もちろんこの仕事は最高の仕事だと思うし。最後はもう仕事ってか、毎日を元気に生きていくだけで立派な仕事だから、人間にとってさ。だから、まぁそういうふうになるためにもちゃんとベストパートナーがいてさ、共に歩んでいけるといいよね。お互いにこう見ながらね、手を取りながら。
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