2003.3.16 須磨ポイントレース 水夫 ハナテン スーパーボースン 黒キャップ ヘミングウェイバー
「今日は作戦通りや!」の巻
第1R 1位 第2R 5位 total 2位
レース海面までチューニングに余念のないメンバー(ステルン石田撮影)
第1R 1位/10艇
水温む3月とは言え、レース前からの冷たい雨にぶるぶる震える3人組です。久々の黒キャップの参加でキリッと締めて堂々の1位。
MEITEIのタイトカバーもうまくかわし、作戦どおりの好結果でした。
第2R 5位/10艇
スタートは上よりから飛び出し、左ねらいのコース。1上MEITEI、ハングオーバーと僅差の3位回航。風が落ち北風のシフティーなコンディションでMEITEIのとハングオーバーのラフィングマッチを横目にひたすらプロパーコース。2下で漁夫の利を得た我が艇はJ/24のトップに踊り出る。最後の片上りで勝負あり。気分goodのヘミングウェイバーと水夫でした。
スーパーボースンのチューニングガイド
ポイントお疲れ様でした。
ようやくチューニングガイドに執着した状態での初めてのレースでした。
コースは得意でないので、チューニングから今回の分析を
1R
チューニング的にはオーバーパワー気味であるがバックステイをひくことにより適正なヒールとなり角度、スピードともにメイテイを上回ったのが勝因。
2R
冷たい風に変わってきたので東から北へ振ってドカンと一発吹いてくるかもとテンションを上げたのがJはともかく全体で5位となった敗因。
セオリーどおりテンションはレース中考えられる一番低い風域にあわせることが大切。パワーダウンはレース中できるが、パワーアップは不可能
です。
今回のレースで、なんとなく自分なりにチューニングがわかってきた気がします。
結構ピンポイントです。軽風でパワーがほしい場合は特にピンポイントです。またパワーをスピードに代えるのもピンポイントです。
感覚としては、今までピラミットがチューニングの概念と思ってました。だから、チューニングのバランスがずれてた今までは、
頂点を目指してましたが、頂点にいけなくても、なんとなく頂点からずれているところでレースをしていましたが。
実は今回気がついたのですが、頂点の上には結構長いマストが立っていて、頂点に立った瞬間マストの頂上までパワーアップするような感覚を感じました。これは無線機のチューニング(真空管時代)の時にLC、コイルと可変コンデンサによる周波数の共振点において同調した場合にディップ点といってそのポイントのみ深く効率がよくなるのと似ているような気がします。
軽風は特にテンションに注意です。強風のピンポイント点は、基本的にオーバーパワー状態の必要を感じます。
テンションを上げてヒール角度をあわせてもスピードにはつながらず、オーバーヒールの状態から、パワーダウンモードにデパワーしてまだ少しオーバーパワー状態から、バックステイでパワーをスピードに代えるピンポイント状態にするのがいいような気がします。
スレッドの兵藤選手のレース中頻繁にバックステイでヘルム調整をしているのもこの考え方ではないでしょうか?
そのためには基本どおり、レース中の一番したの風域のレンジにテンションを下げておく必要があります。
ピラミッドのうえにマストがあるので、きっちりチューニングがあってればデパワーの時、マストの高さプラスチューニングずれによるピラミッドの下がり分パワーダウンするので今まで以上にパワーダウンする感覚が今後つかめると思います。
この理論はまちがってるでしょうか?
それとも気がつくのが遅すぎますかね?
ともかくチューニング、特に艇速はレースにおいて一番重要な要素だと思います。
タクティクスがいくらよくても風をいくら読んでも、スピードがなければ始まりません。
また、風の感覚をつかめるまでになるには・・・一生無理かも知れませんが、チューニングは地道にやれば答えが帰ってきます。
春のKYCでシエスタローザが8/10位になっていますが、敗因は艇速がなく、チューニングの失敗と反省してます。
あの、メンバーで乗っても艇速が泣ければ9位です。
詳しくはシエスタのHPのレポートを。
ハナテンのESUKON武者修行記
3月15日(土)にKYCスプリングレガッタにてES UKONに乗ってきましたので、それについてのレポートと日曜のポイントについてメールします.
土曜のメンバーはヘルム:なかにしさん、トリマー:いけださん、タクティシャン:ふるかわさん、2番:よしえさん?(元クラリス)、バウ:藤原。
コンディションは北東6-8KNOT。振れまくるというより強弱のある風でした。計3レース。
最初にふるかわさんについて。艇速や風に対する感覚は噂通りです。
淀川からの流れにより艇速が抑えられているのを指摘していました。
艇速が悪ければ結構早い段階にタック・ジャイブを返すタイプです。1レース・1レグ目はタックを返しすぎて順位に響いたと言っていました.
ヘディングアングルが変わればそれが真の風向の変化によるものか風の強弱によるものかを見抜いており、非常に勉強になりました。
UKONと言えばコースの最も端を走るコース引きで有名ですが、その日は左を行く機会が多かったのです。
最初から左というより当初左右の様子を伺いリスクを減らして上で後半に左に出すというように見えました.
ポジションがタクティシャンとなっている通り、アクション面は皆無と言ってよいくらいです。
いけださんはさすがUKONのトリマーをするだけあって上手いです。特にタックは教科書に出てくるようなきれいなものでした。
以前マム36のヘルムをしていただけあってなかにしさんに「(上りで)ブローが入ったら登らせる」とか「(スタート直前で)バウダウンしてもすぐ登らせる」といった
アドバイスをしていました。
リグテンションはなかにしさんがしていました。テンションを強くしすぎたようで、風が落ちた時のスピードが足りないと言っていました.
この点日曜のアップウィンドと同じです.
長くなりそうなので今日はここまでということで、また明日以降にします。
前回の続きです。
UKONの艤装面で最も目に付いたのがジブブロックのレール位置です.最前部がアップウィンドより5CMは後ろにあります。
アップウィンドとは逆でジェノア下部の後側がフラット、上部にドラフトを持たせるようになっています。
以前UKONのヘルムをとっていた井田さんが言っている、セールのパワーは下部より上部で生まれるという点に沿ったものでしょうか。
マストステップアジャスタは使っていません. Iビームの上に高さ3CM、長さ25CMくらいの鉄の板があり、ステップ位置調整用の穴が並んで
いました.
10艇参加で土日通しての結果は1位からくらみちさんシエスタ、スレッド、サンタ,右近、クラリス、エンタープライズ,アグネス、わださん
シエスタ、ラニティア、サーフエクスプローラーです。
上位3艇は本当に速いです.UKONもそれに劣らず十分に速く、アップウィンドより上です。
土曜は4,5,4位で上位3艇と僅差というパターンが多かったですのですが、自分が足を引っ張ったために3位以内に入れる機会を逃したという
感じです。
続く日曜の須磨ポイントでは西宮とのレベル差に愕然としました。
やはりチーム力向上のためには西宮に行かねばと思いますが、今回のようになかなかというパタン多いですね.
風に強弱がある場合は難しいです。
アップウィンドは確かに以前よりは速くなったと思います.
ただし桂さんの指摘の通りリグを締めすぎると2レース目のようにどこを走ってもダメということになります。
今年須磨ではサンディエゴを使ってきたのでニューポートでも速くなっているかは?です。
以上
藤原