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小学生編 弟2話: 魔法少女姉(まじかるねぇねぇ)



♪ ゆめのばとん

  ――うちの小学校は、高学年からクラブ活動がある


「おねーちゃん、クラブ活動は何にしたの?
 泳ぐの得意だから、水泳クラブとか?
 ボクも同じクラブがいいなぁ〜♪」 (←しすこん)

「…バトンクラブよ」

「…バトン? リレーの?」

「バトントワリングクラブよ!」


  ――バトンを持ってきて、ブンブン振り回す姉


「…おねーちゃん、そーいうの得意だったっけ?」

「うーん、まあまあだけど、今からみっちり練習しないと間に合わないのよ…」

「もうすぐ大会があるとか?」

「違うわよ!

 もうすぐ魔法使いになるから、魔法のバトンが使えなきゃダメなの!」



  ――おーまいはーまいおにー



「そう… 魔法の国に呼ばれてからじゃ、遅いのよ!」

「そっかぁ、じゃ、いっしょのクラブにはなれないね…」 (←しすこんなので、特にツッコミはなし)

「だいじょぶ! 魔法使いの女の子にはお供がいるものなのよ!」

「…お供がボク?」

「そうよ、お供なんだからピンチのときにバトンを使えるようにしときなさい。
 …そうね、ちょっとやってみてよ♪」

「うん。じゃあ…」

  ――クルクル、ポーン、パシッ

  木の枝などを振り回して遊んでいたせいか、妙に上手に操る弟


「やっぱり、あたしのお供にピッタリね!」

  ――ムギュッ

『そーいえば、お供の動物って、よくギュッと抱きしめられてるっけ…
 お供ってタイヘンなんだなぁ…』



   ※ 感化されやすい姉は、12歳になると、自分は魔法少女になると本気で信じていたそうです。
   ※ お供にするためなのか、魔女っ子アニメを見るときは、いつも隣に座らされてましたw






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