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園児編 弟1話: おやぶんとこぶん


♪ おやつといんぼうの日
 
   今日のおやつはミルクチョコと鈴カステラです。
 
 「わーい、おやつだ〜」
 「あ、かーくん、おねーちゃんが分けてあげるね〜」
 
 「はい、かーくん」
   → すずかす
 「これ、あたし」
   → チョコ
 「はい、かーくん」
   → すずかす
 「これ、あたし」
   → チョコ
 「はい、かーくん」
   → すずかす
 「これ、あたし」
   → チョコ
 
   ……
 
    チョコ、終了〜
 
 「あれれ? すずかす、あまっちゃったよ?
  …しょーがないね、あとはかーくんにあげちゃうよ!」
 「わ〜、おねーちゃん、ありがと〜」
 「だってあたし、おねえちゃんだもん!(えっへん)」
 
 『かーくん、騙されてる、ダマされてるわよ…』


   …そう、姉は小さい頃からチョコが何よりも大好物だったのデスw
   『優しいお姉ちゃんがいっぱいくれた!』と大喜びだった、ピュアな自分に乾杯… orz



♪ おとなりにおじゃまの日
 
 「かーくん、おとなりのお庭に赤ちゃんがいるみたいだよ!
  見に行こ! きっとかあいいよ!」
 「うん! あ…おねえちゃん、おくつをはくの、おてつだいして…」
 「お庭なんだから、サンダルで近道すればいいよ!」
 「そっか! そうだね、おねえちゃん!」
 
   垣根の下のスキマを潜り抜ける姉弟
   ――べきっ、びりっ
 
 「「こんにちは〜」」
 
 「あら、ちょうどよかった。赤ちゃんと遊んであげててくれる?」
 
   ボロボロの服で赤ちゃんにちょっかいを出す姉弟二人
 
 「二人とも、お守りをしてくれてありがとうね〜
  はい、お駄賃」
 
   おやぶんとこぶんはアメを2つ手に入れた!
 
 「「さよ〜なら〜」」
 
   再び垣根にレッツゴー
   ――ぼきっ、べりっ
 
 「「ただいま〜」」
 
 「…アンタたち、服、ズタズタじゃないの!」
 「「ゴメンなさ〜い…」」
 「とにかく着替えなさい!
  …あれ? かーくんの服、全部洗っちゃったわ…
  しょうがないわね… お姉ちゃんのお下がりを着なさい!」
 
   ピンクのフリフリワンピース登場〜
 
 「ボク、女の子じゃない…」
 「だいじょーぶ! かあいいよ、かーくん!」
 「あはは、似合ってる似合ってる!」
 「……」
 
   このように、着る服が無くなると、姉のお下がりが来るようになりましたとさ… orz




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