11月24日から4泊5日で上海に行って来ました。
上海は5年ぶりで3回目でした。
女房の友人の旦那が上海出身なので、上海の見所を聞いたのですが、「上海は観光するところじゃないですよ。」の一言。
たしかに観光するような所はあまりないのですが、逆に言うと今の中国がよく見えるところかもしれません。

5年ぶりの上海はとにかく、人、自動車、自転車が入り乱れ、その混沌ぶりはさらに激しくなったような気がしま
す。
よく言われていることですが、とにかく道路を渡るのがたいへんです。
中国人は信号など守らないので、一瞬のすきがあれば、どんなに大きな道路だって渡ってしまいます。自動車
だって歩行者優先なんてルールはないらしく、歩行者に敢然と向かってきます。
のんびりしているといつまでたっても渡れないので、地元の中国人の後を追いかけるようにして渡ってしまいます。
慣れるまでは大変です。
大袈裟なことを話しているように聞こえるかもしれませんが、本当なんです。
だから交通事故だって珍しくない!
たった数日の間に2回も目撃しました
いろいろと面白いことをレポートしたいのですが、それは次回ということで・・・。<2000.12.3>

上海レポートの第2回です。
上海いや中国というと皆さんはどのようなイメージを持っているのでしょうか。人民服は大袈裟にしても堅苦しい国というイメージを持っている人も多いでしょう。
そういう人たちは上海に行くとその先進ぶりに驚くにちがいありません。
建ち並ぶ高層ビル群(間違いなく東京以上!)、色とりどりのネオンの洪水、闊歩するミニスカ姉ちゃんたち・・・。
女性下着の広告だって日本並みです。(5年前はこういう広告はなかったような気がします。)

そんな上海でアレっと思ったことをいくつか紹介しましょう。
中国はさすがにお茶の国です。
マイ・ティーボトルを持って歩いている人が多いです。
ボトルというというかグラスというかポットというか、人によっていろいろなタイプの容器を持ち歩いています。
インスタントコーヒーの大型の瓶というと何となくイメージがわくでしょうか。
商店の売り子さんだって陳列台の陰に隠しています。
彼女らが片隅からボトルを取り出しおいしそうにお茶を飲んでいるのを見ると、ああここは中国だなあと思ってしまいます。


街を歩いていると日本文化もだいぶ入り込んでいるのに気付きます。
回転寿司の店もあります。(まだあまり流行ってはいませんが。)
タクシーに乗れば日本の歌だってバンバンかかっています。
浜崎あゆみとか、モー娘とかは当たり前の世界です。
松屋(牛丼や)の看板を見たときは、さすがに松屋はもう中国まで進出しているのか、と驚きました。
しかし、店の中を覗いてみたら普通の食堂だったので、おそらくパクリかもしれません。
日本語も入ってきていますが、間違いが多いのが目につきます。

タイでも韓国でも間違いは多いのですが、中国は目茶苦茶多いです。おおらかな国民性というのでしょうか。堂々と間違ったまま使用しちゃうその大胆さには思わず苦笑してしまいます。
「いむらう」という看板があったのですが、日本人としては少々不可思議。
なんのことかと考えたら、これは「いむらや」が正解のようです。
「う」と「や」って何となく似ているではないですか。
こういう間違いが街中、ホテル中に溢れています。
一番笑ってしまったのが、空港で売っていたチョコレート。
写真を見てください。
「パンタ型P―モこドチヨコレート」となっているんです。
わかりますか?
すぐにわかった人は結構勘のいい人です。
これは正しくは「パンダ型アーモンドチョコレート」なのです。
「ア」が「P」になり、「ン」が「こ」になってしまったわけです。
少しは確認してから販売しろよ、と言いたくなりますが、堂々と山積みにして販売していました。
さすがの私もこれには感動し、思わず買ってしまった次第です。

続いてアレっと思ったのは、屋台の減少でしょうか。

アジア屋台フリークの私としては、5年前の上海のバラエティに富んだ屋台群には思わず涙ぐむほど感動したものです。
移動式のリヤカーのような屋台でさまざまなものが販売されていました。特筆すべきは「揚げ物」です。
野菜やら肉をその場で揚げてくれるので、その揚げたてがこのうえなく美味しい!
さらに驚くべきは急に店をたたみ始めてあっという間に細い路地に退散してしまうのです。
そうです。路上販売は違法らしく、警察が巡回にくると、さっと身を隠してしまうのです。
警察がいなくなるとまたぞろぞろと路地から這い出してきて、揚げ物を始めます。
この根性、手際の良さには本当に感銘を受けました。
しかし、今回そうした屋台が見当たらないのです。
屋台もあるにはあるのですが、ほとんどがおでんとトウモロコシを売っている店です。
(おでんは厚揚げみたいなものでした。)
揚げ物屋台は取り締まりに屈したということなのでしょうか。
たしかに上海の街はこぎれいになったのですが、こと屋台に関しては寂しい限りです。
屋台に関してはバンコクやソウルに期待しましょう。

だらだらと書いてしまってさぞ読みづらいことでしょう。
素人なもんで・・。

屋台の話が出たところで、テーマを「食」に絞ってみましょう。
中国人の食に対する興味、情熱はよく知られています。
先日、女房の友人の旦那のビェンさんと飲んだときの話。
ビェン「私もいろいろな物食べました。ゴキブリだって食べたことあるよ。」
私「ゲゲ、美味しいの?」
ビェン「美味しいまずいよりも、食べたことがない物を食べるのが大切なのよ。」
私「なるほど!?」
というように中国人の食に対する情熱は並々ならぬものがあります。(ビェンさん、元気?)
従って、上海の食べ物がまずいわけがないのです。
とにかく安くて美味い!
上海というと上海ガニが有名ですが、あれは高いし食べづらいということで、ひたすらB級グルメに徹したのです。
1日目朝:ホテルの飲茶、おやつ:小龍包、昼:麺と炒飯、夜:水餃子
2日目朝:排骨麺と焼売、昼:点心、夜:火鍋(鍋物)
3日目朝:小龍包、饅頭、昼:火鍋、夜:麻婆豆腐、海老と帆立の炒め物

ということで満腹で眠くなってきたので、今回はここで終わり。おやすみなさい。(12.12.10)


感想はこちらから