オージーはどこに行った? 西オーストラリア州の旅

*** 2001年12月20日〜2002年1月7日 ***

   


☆旅の始めに
☆ちょっとだけシンガポール
☆オージーはどこに行った?
☆厳しい(?)検疫
☆桟橋の町、ブッセルトン
☆クリスマスの風景
☆オーストラリアのゴルフ事情
☆時代はチキンか
☆FLY、FLY、FLY
☆ダウンズボロのフリーマーケット
☆オージーはここにいた!
☆オーストラリアの道路事情
☆カリーの木
☆裸足のオージー
☆旅の終わりに



☆旅の始めに
この文章を書いているのはシンガポールからパースに向かう飛行機の中。
今回はオーストラリアをのんびりと車で回ろうということだったのだが、いつものことながらスムーズに計画は進行しなかったのだ。
やはりサラリーマンは混む時期にしか旅に出られないのでこういうことになってしまう。
まず飛行機がなかなか取れなかった。あのテロの影響でアメリカ行きの便はかなり空いていたようだが、逆にアジア・オセアニアは混みあうことになった。
8月下旬からチケットを取ろうと動き始めたがこれでもかなりの出遅れで、既にどのエアラインもキャンセル待ちの状態。希望の日程ではないが、何かとキャセイ航空を押さえあとはシンガポール航空のキャンセル待ちに期待をつないだ。しかし、いくら待ってもキャンセルが出てこない。ようやく出発2週間前になって動きがあったが、シンガポールで3泊する必要があるとのこと。
それでもキャセイ航空よりも日程がよいために、キャセイをキャンセルしてシンガポール航空にした。

次は宿の手配でもちょっとしたトラブル。オーストラリアの年末年始は学校の夏休みでもあり旅行のピークシーズンで、とにかく混んでいる。
パースから300kmくらい離れたマーガレットリバーという町に滞在しようと、インターネットで多くの宿にメールを出したが、全て満室。それで、以前1回利用したオーストラリアの旅行会社に問い合わせをしてみた。この会社は日本人が経営していて、スタッフも全て日本人。日本人向けの手配を専門にしている旅行会社だ。問い合わせをすると、空きがあるというのだ。これはラッキーと早速予約をして安心していたのだ。ところが、出発2週間くらい前になって宿のパンフレットを見てびっくり。マーガレットリバーとは全然違う町の宿なのだ。話が違うよと掛け合ってなんとかマーガレットリバーに近い町の宿を用意してもらった。

こんな具合で出発前はごたごたしていた。ああ、空いている時期に思う存分旅をしたいものだ。

☆ちょっとだけシンガポール
そういうわけで、本来の旅を始める前にシンガポールに3泊した。ちょっとだけシンガポールの話。
シンガポールに来たのは十数年ぶりで2回目。前回の記憶はあまりない。ただ、緑の多いジャングルみたいな町だったと記憶している。
シンガポールの面積は淡路島くらい。(といってもあまりイメージがわかないが)人口は300万人弱。
丸2日間、町をぶらぶらしていただけだが、つばを吐くと罰金を取られるとかいうだけあって、町は整然としている。そして高層ビルがやたらと多い。上海には負けるが新宿の比ではない。
女性にとってはショッピングの魅力に満ちた町なのだろうが、私にはそういう趣味はないので、ひたすらぶらぶらとしていただけ。
朝起きて屋台で飯を食い、ぶらぶらと町を歩き、屋台で昼飯を食い、ホテルに帰って昼寝。夕方またぶらぶらと町に出て、やはり屋台で食事を取る。こんな具合で2日間が過ぎた。









ホーカーズとかいう屋台街がやたらといっぱいある。屋台といってもベトナムやタイの屋台よりも整然とした感じで、ショッピングセンターの地下などにコーナーがあって清潔な店がたくさん集まっているのだ。いろいろなアジアンフードが勢ぞろいしていて、何度行っても飽きない。値段も1食200円〜500円くらいで、物価の高いシンガポールではとてもリーズナブルなのだ。とにかく私は毎日屋台で食べていた。
シンガポールで不思議に思ったのはやたらとビールの値段が高いこと。日本よりも高いくらいだ。
規律の厳しい国なので、アルコールなど不要なものだという意識があるのだろうか。他の飲食物に比べかなり割高。
街角では「アルコールを飲んだら車を運転せず公共の乗物に乗りなさい(If you drink, go public)」というキャンペーンポスターも目立つ。
この国は酒飲みにとってはあまり居心地がよくないような気がする。



☆オージーはどこに行った?
シンガポールはさておき、今回の旅の目的地はオーストラリア。
オーストラリアと一言でいっても滅茶苦茶広い。面積は日本の22倍で、東西が4000km、南北が3100kmというスケールだ。
それなのに人口は2000万人弱。羊(1億4000万頭)や牛(2400万頭)のほうが人間よりも多いのだ。
こうした数字を聞いているだけでもオーストラリアの広々としたイメージがわいてくるが、実際に行ってみてもその期待は決して裏切られない。
私は今回でオーストラリアは5回目だが、行く度にその広大さに圧倒され、日本に帰ってきたあとしばらくはその落差に元気が無くなってしまうほどだ。
そういうわけでオーストラリアは私の好きな国の一つなのだ。将来外国で暮らすとしたら、まず頭に浮かぶのはオーストラリアだ。

そんな私が今回選んだのは西オーストラリア州の南西部。オーストラリア大陸の左下の隅っこのほうというと何となくわかってもらえるだろうか。西オーストラリア州は国土の3分の1を占める巨大な州だが、日本人にはさほど有名ではないかもしれない。
州都はパース。世界で一番住みやすい街とか言われているそうで、たしかに美しい街だ。
実は私はパースは2回目だが、前回も時期はクリスマス前後。
前回はパースでぶらぶらとしていたのだが、ちょっと大袈裟に言うと、街はゴーストタウンの状態だったのだ。
百万人都市なのだが、とにかく開いている店は少なく、また人通りも少ない。
あとで知ったのだが、この時期は学校の夏休みと重なっており、オージー(オーストラリア人のこと、オージービーフのオージー)の長期休暇の時期なのだ。
オージーはこの時期に2週間から4週間の夏休みを取るそうだ。そして、家族で旅行に出かけるとのこと。

今回パースに着いたのは12月24日だったが、やはり街はゴーストタウン状態。街を歩いているのは私たちも含めひと目で旅行者とわかる人たちばかり。
オージーはどこに行ったのか、そして何をしているのか。
それを突きとめるのが、今回の私の使命なのだ。じゃんじゃん。

☆厳しい(?)検疫
●孤立した大陸
オーストラリア大陸は数千年前に分離した大陸とかで独自の生態系を持っている。だからオーストラリアにしかいない動物(カンガルー、コアラ、ウォンバット、カモノハシ等々)やオーストラリアにしかない植物(ユーカリ等々)が多い。それでオーストラリアを孤立した大陸と呼ぶこともあるらしい。
ということは外界の動植物に対して免疫がないということで、検疫を厳しく行うということになる。
●フリカケは要注意
一度か二度経験があるのだが、オーストラリアに飛行機が近づくとスチュワーデスが防虫スプレーを撒くのだ。本当に効き目があるのなら人間にだって有害だろうから、単なる儀式にすぐないのだろうが、こんなことをするのだ。(今はもうやっていない?)
だから空港に着いてからの検疫もけっこう厳しいのだ。機内で配られる質問表でもこまかいことを聞いてくる。「食品や植物を持ち込んでいませんか」とか「土が付着したものを持ち込んでいませんか」とか「過去30日以内にオーストラリア以外の農場を訪れましたか」とか。
まあ、誰もこんな質問にいちいち正直に答えるわけもなく、ほとんど読むこともせず「いいえ」にチェックするわけだ。
でも、今回はちょっとした微笑ましい事件があった。
係員にさきほどの質問表を渡すと、係員は「質問の意味は理解していますか」と英語で聞いてきた。私は(実は理解していないのだが)「もちろん」と頷く。さらに係員は「食料は持っていませんか」と聞いてきた。こちらが「ない」と言うと、さらに彼は日本語で「オカシもないね」で聞いてきたのだ。けっこうしつこい。
まあ適当に受け答えして通り過ぎたのだが、念がいったことに次が手荷物検査のコーナーだった。
私は随分しつこいなあと思ったが、妻がなにやら緊張した面持ち。聞くと、ナップサックの中に日本で買ったベビースターとシンガポールで買ったミックスナッツが入っているというのだ。
まあ見つかってもゴメンナサイですむにきまっているのだが、真面目(笑)な妻は緊張しているのだ。
私のほうはノーチェックで簡単にすんでしまったが、妻は運悪くバッグの中身を調べられることになった。(赤外線カメラでオカシがあるのがわかったらしい?)
以下がその問答。係員は何故か片言の関西弁!を話す。
係員「(オカシを見て)(食料を持ってますに)チェックせなあかんですなあ。」
妻「ナマモノでなければいいと思ったのですが。」
係員「それはこちらで決めることやんか。」
妻「・・・・・・」
係員「こうしたものはいいんやけど、フリカケのタマゴなんかはいかんのやで。」
妻「これからは気をつけます。」

という具合。別に厳しい態度というわけではなく、笑顔を交えたなごやかなもので、私は後方でニヤニヤとしながら眺めていた。
しかし、当事者である妻はかなりヒヤヒヤしていたらしく、何故私が助けにこなかったのかとその後厳しく詰問されてしまったのだった。関係修復にはずいぶんと苦労しました。
再度謹んでお詫びします。

☆桟橋の町、ブッセルトン
パースで1泊したあと、レンタカーで早速オージー探しの旅に出たのだ。
最初の町はブッセルトン(Busselton)。別に自分でこの町と決めたわけでもない。
私たちの希望はキッチン付きで海の近くということだったのだが、どの町にもとにかく空きがない。ようやくこの町のAbbey Beach Resort という宿に3泊だけ空きが見つかったのだ。
「地球の歩き方」にも全くとりあげられておらず、情報なしで地図を頼りに行ったわけなのだ。 
パースから車で約3時間。距離にして230kmくらい。こじんまりとしていてとても気に入った。
海はきれいだし、ゴルフ場もある。
昨年の2月にブリスベンからシドニーまで、やはりレンタカーで旅したときに思ったのだが、オーストラリアには自然に恵まれのんびりとした居心地のよい町がいっぱいあるのだ。
行く先々がどこも長居をしたくなるような町なのだ。日本であれば観光名所になってきっと人で溢れてしまうだろう。
国土の広さと人の少なさゆえなのだろうが、やはり日本人としては羨ましくなってしまう。
ブッセルトンもそんな(日本人には)名も知れぬ素晴らしい町だった。

●桟橋の長さは約2km









町のシンボルが約2kmもある桟橋だ。ガイドブックによると南半球で最長とのこと。
とにかく長い。突端まで歩くと30分はかかってしまう。私も結局途中まででよしとしてしまった。
面白いのは桟橋にレールが敷かれていて電車が走るのだ。もちろん現在は観光用だが。
でも何故こんなに長い桟橋なのか。ちょっと不思議。
桟橋の由来が掲示されていた。歴史は古く、100年以上も前に築造が開始されたらしい。もちろん観光用ということではなく、実際的な必要からだったようだ。
簡単に言えば、遠浅の海なので、かなり沖まで桟橋を伸ばす必要があったということらしい。昔はかなり大きな船も着船していたようだ。
だが、今では港が閉鎖されてしまい、もっぱら釣り人のためのよい釣り場となっている。維持費がかかるので、入場料を2.2ドル徴収している。
夕方行ってみたが、たしかに釣り人が多い。老若男女さまざな人々が釣りに興じている。大物を狙う人々は大きな釣竿をかかえ沖へ沖へと歩いていく。
近場で小物を釣っている人たちも多い。さっそく私も釣竿を買って釣り糸をたらしてみた。
これが釣れるのなんのってすごいのだ。もう入れ食い状態だ。なにせ水が澄んでいるので魚が群れなしているのが見えているくらいだから、釣れるのも当たり前かもしれない。
地元の少年は「僕は百匹は釣ったぞ」と聞きもしないのに自慢していた。魚の種類はよくわからないのだが、いろいろな魚が釣れる。サイズは15cmから20cmが多いが、たまに30cmくらいのものも釣れる。
その少年は魚を釣り上げるとリリースすることもあればバケツに投込むこともある。注意して見ていると、彼は釣り上げた魚のサイズをスケール(物差し)で確認しているのだ。そのスケールは桟橋のところどころに設置されていて、魚の種類ごとに詳細にリリースすべきサイズを決めている。例えば、アジだったら15cm以下はリリースしなさいとか。
このへんは環境保護に力を入れている国らしいきめ細かさだ。多くの人はこのスケールでサイズの確認をしているようだった。

●野生のイルカ
   
この桟橋からの夕陽はなかなかのもので、何十枚も写真を撮ってしまった。
桟橋から陸に戻ってくるとき、かなり陸に近いところで思いがけずイルカと出会った。このへんには野生のイルカがいるということは知っていたが、実際遭遇するとやはり驚いてしまう。
最初はサメかと思ったが、やはりイルカだ。まわりの人々も集まってきた。人々の様子を見ると、嬉しそうにイルカを見ているが、さほど珍しいというわけでもなさそうだった。「あら、イルカよ。やっぱりかわいいわね。」という感じで見ている。イルカも人間を意識しているようで、その付近で15分くらいいろいろなポーズ(?)をとって遊んでいた。イルカ慣れしていない日本人としては、ちょっと得した気になってしまった。

☆クリスマスの風景
ブッセルトンの町に着いたのがたまたま25日のクリスマスの日。
町のインフォメーション・センター(観光案内所)に行ったが閉まっているので、地図も手に入らない。
食事をしようにもマックもケンタも空いていない。他のレストランも全て閉まっている。
食料を買い込もうと思っていたのだが、スーパーも閉まっている。
クリスマスは日本の元旦みたいなもので、みんなみんな休むようだ。町はひっそりと静まりかえっている。
しかし、営業をしている業種が一つだけあった。何だかわかります?
それはガソリンスタンド。ほとんどのスタンドは開いていたように思う。さすが車社会ということか。
翌日の26日はボクシング・デイ(Boxing Day クリスマスプレゼントの箱を片付ける日らしい)で祭日なのだが、スーパーを含め多くの商店は営業していた。

☆オーストラリアのゴルフ事情

オーストラリアは何度も来ているが、実はゴルフをするのはこれが2度目のこと。最初は前回パースにきたときに、バーズウッドリゾートというカジノなどもあるホテルのゴルフ場でプレーした。もう10年くらい前のことなので正直なところよく覚えていない。
実質的には今回がオーストラリアの初ゴルフみたいなものだ。
オーストラリアのゴルフはタフ(tough)!の一言だ。
今回は3ヶ所のゴルフ場でプレーしたが、どこもかしこもタフなコースだった。
●ブッセルトン・ゴルフクラブ
  
ブッセルトンの町から車で10分くらいだが、コースへ行く途中は牛や羊が放牧された広々とした牧場だ。
このコースは3コースの中で一番ゴルフ場らしい。木々が生い茂り、数は少ないが池もある。
ドッグレッグのホールも多く、なかなか戦略的なコースなのだ。しかし、なんといっても距離が長い。オーストラリアのゴルフ場はメートル表示なのだが、パー4のホールはほとんどが300メートル台の後半なのだ。つまりほとんどが400ヤード!前後だ。最終ホール(18番)など、なんと401メートル・パー4なのだ!距離はまるでプロのトーナメントコース並み!
こんなに長いとパー4の第2打はほとんどフェアウェイ・ウッドを使用することになる。当然ミスショットも多くなる。そしてスコアは悪くなる。
ああ、日本の河川敷ゴルフ場が懐かしい。パー4で350ヤードを超えるホールなど珍しいくらいなのだから。
いかん、いかん、楽な環境に慣れてしまったようだ。こうした厳しい条件でしっかり技と心を磨かねば!しかし、私の技も心もぼろぼろになってしまった・・・。
●ダンズボロー・レイクス・ゴルフコース
ここはレイクス(池)といいながらシーサイドの新しいコースだ。リゾートとして開発しているようで、ゴルフ場のまわりに多くの家が建っている。そしてまだまだ建設もしている。
現在売出中の家で最も高い物件は13万ドル(約900万円)だった。日本に比べればやはり安いのだろうか。
さて、コースはブッセルトン・ゴルフクラブと対照的にほとんど木がない。ここも距離はたっぷりでしんどいのだが、それ以上に風がすごい。海風をさえぎるものが何もないのだから風も強いわけだ。
東京に強風で有名な若洲ゴルフリンクスというゴルフ場があるが、そこに匹敵するほどの風の強さだ。
強風と距離の長さに前半9ホールですっかり戦意喪失。後半はやりたくなかったのだが、まあ練習ということでスコアを付けず、気が向いたら打つくらいのいい加減な散歩ゴルフに終始した。私のゴルフ人生(少々大袈裟)でこんなゴルフは初めてだった。
でも最後のほうで初めて野生のカンガルーに出会えたりしてちょっとご機嫌回復だった。
こんなコースでもきちっとプレーできる実力を身につけたいものだ。
●ダンズボロー・ゴルフクラブ
もうこのコースにはまいったというしかない。ある意味すごいコースだった。
何がすごいって、まず料金。なんと、回り放題で10ドル(約700円)なのだ。私の家の近所のゴルフ練習場の入場料と大差がない。
しかもクラブハウスには誰もいないので、プレーしたい人は自主的にお金を料金箱に入れておくだけだ。
次に何がすごいってカンガルーだらけなのだ。草むらにぞろぞろいる。前日にプレーしたダンズボロー・レイクス・ゴルフコースではちらほら見かけたくらいだが、こちらはもう飽きるくらいいっぱいいる。フェアウェイでくつろいでいる一群がいたときにはさすがにびっくりした。ここはゴルフ場だったのではないか、と叫んでしまった。
その次にすごかったのがコースの荒れ方。ラフはもちろんフェアウェイも芝の手入れなど何もしていないのだろう、荒れ果てた大地といった趣だ。芝などたいして生えていない!日本の河川敷コースがよく手入れされたコースのように思えてしまう。これだけカンガルーがいるので、コースは全てカンガルーの糞だらけ。(カンガルーの糞はヤギの糞みたいに小粒でころころとしている。)
キャディバッグを担いでプレーしたのだが、キャディバッグを置くときはまず糞を片付けてからなのだ。もう最後のほうは面倒くさいので糞の上に置いていた。

-
そして極め付けはグリーン!何か変な表現だが、グリーンが砂なのだ。芝ではないから、もうグリーンとは呼ばないのかもしれないが。バンカーのような感じではなく、薄く砂を敷きつめた感じなのだ。だから、たしかにボールは転がる。想像するに、最初の頃は芝のグリーンだったのだろうが、手入れもたいへんなので砂のグリーンにしてしまったのだろう。
もうあきれるほどのゴルフ場だが、料金が700円ということを考えると、まあこんなもんかという気にもなってしまう。ここはゴルフボールを自由に打ってもよい野原なのだ。
これだけ荒れ果てているとプレーする人などいないのではないかと思ってしまうが、そんなに多くはないがけっこうプレーしている人がいるのだ。やはりオージーはすごい、と妙に感心してしまった。

以上の3コースでプレーしたが、オーストラリアのゴルフのまとめ。
広大な土地があるからもちろん料金は滅茶苦茶安い。ダンズボロー・ゴルフクラブの10ドルは極端にしても、ブッセルトン・ゴルフクラブだって回り放題で22ドル、1週間で60ドルというチケットもあるくらいだ。だから老若男女誰だって気軽にプレーできる。
気軽さという点ではテニスや水泳などとも大差はないのだろう。こうした点はアメリカのゴルフと同じだろうが、アメリカと違うのはほとんどの人が手引きカート(バギー)でプレーをしているという点。(アメリカは乗用カートが主流のようだ。)ほとんどの人が自分のバギーを自動車で持参してプレーするのだ。かなりのお年寄りだってのんびりと手引きでプレーしている。
気軽さゆえに、日本ではまだコースに出られないような超初心者も珍しくない。私は3回に2回は空振りをするおばさんプレーヤーを目撃した!ひょっとしたら、多くの人にとってはゴルフなんて散歩の延長のようなものかもしれない。
そんな気軽さの反面、コースはタフだ。距離は長いし、ラフもフェアウェイも荒れている。こういうコースではいかにボールを曲げずに正確に打てるかが問われるわけだ。残念ながら今の私の実力では歯がたたなかった。林から林への探検隊みたいなゴルフになってしまい、スコアを付ける気力すら失ってしまったほどだ。日本でみっちりと技術を向上させたうえで、再度挑戦しようと心に誓っったのだ。

☆時代はチキンか
今回いくつかの町を訪れたが、当然ながらファーストフードの店がいろいろとある。大きく分けると3つになる。
1つ目がフィッシュ・アンド・チップスの店。やはり英国の流れを汲んでいるのか、あるいは海が近いせいなのか、フィッシュ・アンド・チップスの看板が目立つ。
驚くのはメニューの豊富さ。魚(タラ、サメ等々)、エビ、ホタテ、イカ、ムール貝、カニ足などのシーフードはもちろん、春巻、餃子、パイナップル、バナナ、チキン、オニオン等々。
シーフード・バスケットなどのセットメニューもあるが、自分の好みで自分流バスケットを作ってもらうのも楽しい。
オーストラリアで嬉しいのはファーストフードといえども、注文を受けてから作り始めるのだ。だから魚もポテトもいつも揚げたてのアツアツだ。
そのかわり時間が少々かかる。7〜8分くらい待たされる。これではせっかちな日本人としてはファーストフードとはいわないかもしれない。

次がハンバーガーの店。
マックもあるにはあるが、オーストラリアはチェーン店ではない独立系というか個人営業の店が目立つ。
もちろん値段はマックよりずっと高いがこちらのほうがずっと美味しい。メニューは豊富で、ハンバーガーもいろいろな種類がある。
やはり嬉しいのは注文を受けてから作り始める。大きな鉄板の上でおもむろにハンバーグを焼き始めるのだ。野菜もたっぷりですごいボリュームで、これは決してスナック(軽食)ではない!
最後がチキン。実はこれが一番目立ったように思う。ハンバーガ-の店とは違って、こちらはチェーン店が多い。
ケンタッキーは日本にもあるが、それ以外にチキン・トゥリートという店。
そして面白いのレッド・ロースター(red rooster)だ。レッド・ロブスター(red robster)ではなく、レッド・ロースターなのだ。
最初はレッド・ロブスターをパロっているのかとも思ったが、オーストラリアではレッド・ロースターのほうが断然有名なのだ。
ここのチキンカツ・サンドは絶品!オーストラリアに行ったら是非トライしてほしい。

-
☆FLY、FLY、FLY
オーストラリアに何が多いかというと、私の実感では、羊でもカンガルーでもない。いつでもどこでもその存在感に圧倒されるのは、ハエ(FLY)である。
オーストラリアのハエというと何か巨大なハエを想像してしまうが、日本のハエよりも小ぶり。だからそんなに不潔な感じはしない。
とにかくどこにでもいる。町にも山にも海にも、そしてゴルフ場にも!(さすがに大都市のパースでは少ないが、田舎に行くとすごい数だ。)
ゴルフ場は当然ながらハエの密集地帯なので、プレーに神経を集中できなくなってしまう。顔にまとわりつかれるのもつらいが、ボールにもおかまいなしにとまっているのだ。
でもありがたいのは、ハエはいるが蚊はいないのだ。蚊に比べればハエは慣れてしまえばなんでもない。
たまにタイミングよく鼻の中や口の中に入ってしまうが、仮に飲み込んだとしても害はないから大丈夫。(だと思う。)

オーストラリアの人々はあまり口を開かずにモゴモゴと話しをする。真偽のほどは定かではないが、これはハエが口の中に入らないようにしているからだという説がある。
これほどハエが多いと、この説を信じたくなってしまう。(笑)

☆ダウンズボロのフリーマーケット
ブッセルトンの次に訪れたのがのダンズボロー(Dunsborough)。ブッセルトンから車で20分ほどで、ブッセルトンよりもさらに小さな町だ。
12月29日の土曜日の朝、ゴルフ場の隣に人が集まっている。何をしているのかと見に行くと、小さな体育館のような建物(あとでわかったが町の公民館のようなものらしい)の前で野菜やら花を売っている。
てっきり野菜の朝市かと思ったが、建物の中に入ってみると様々な店が並んでいる。ケーキ、ジャム、ピーナッツ、蜂蜜などの食べ物もあれば、衣類もあるし、わけのわからないガラクタまである。なぜか趣味の切手も売っている。
そうだ、これはフリーマーケットなのだ。店を出している人に話を聞くと、月に1回のイベントだという。日本のフリーマーケットは素人の古着売りが多いが、ここは出張販売している商売人が多い。
そして手作り物もけっこうある。そこで登場するのが、よっちゃん、こと我が妻である。
彼女は手作りアクセサリー職人なのだ。(詳しくは彼女のHPを見てやってください。)これまでも旅行には作品を持参しており、スキあらば街頭でアクセサリーを売ってやろうと機会をうかがっていたが、結局は企画倒れに終わっていた。今回は大チャンスだ。
ダメ元で親切そうな店の人に拙い英語で聞いてみた。「私の妻はアクセサリーのデザイナーなのですが、今日ここで店を出すことはできるでしょうか。」
すると、このイベントの責任者らしきおばさんのところに連れて行ってくれた。そのおばさんはあっさり「オーケイ」(オージー英語では「オーカイ」)と言った。さすがオージーは心が広いのだ。かくして妻の海外フリマデビューが実現した。ちなみに出店料は7ドル(約500円)だった。
私もかげながら応援した。ボール紙に「日本の伝統陶芸”七宝焼”」(Japanese Traditinal Ceramics "SHIPPO")と書き、さらに「私たちは西オーストラリアを旅しています。」と書いた。私は悪ノリして「お金がないので、私たちを助けてください。」と書こうとしたが、妻の職人としてのプライドがそれを許してはくれなかった。(笑)
さて、売上はいかに?
私はけっこうウケルのではと思っていたが、予想以上だった。多くの人が興味深げにアクセサリーを手にとってくれた。そして買ってくれたのだ。閉店の正午までの正味2時間で日本のフリマの1日分を売上げてしまった。
妻よ、アンタは偉い!きっとアンタならアクセサリーを売り歩いてオーストラリアを放浪できるぞ!

☆オージーはここにいた!
●キャラバンパークに彼らはいた!
オージーを探して早くも10日間。泊まっていたのがオーストラリアではけっこう料金が高めの宿(それでも1人7000円くらい)だったので、家族連れというよりも年配の夫婦や若いカップルが多かった。さて家族連れはどこに行っているのか。答えは「キャラバンパーク」なのだ。
オーストラリアを旅していてやたらと目に付くのがキャラバンパーク。車を運転していてよく見るのが荷車のような絵の看板。最初の頃は何の看板かと不思議に思っていたが、これがキャラバンパークの看板なのだ。
オージーは長期休暇にキャラバンカーで家族そろって出かけるというのが定番なのだ。キャラバンカーの説明が難しい。アメリカの西部劇の幌馬車をイメージしてほしい。馬が荷車を引っ張ったが、キャラバンカーは自動車が荷車(キャラバン)を引っ張るのだ。とにかく写真を見てください。
こうしてキャラバンを引っ張ることが日常化しているらしく多くの自動車の後部にはフックが付いている。車を運転していてキャラバンやら船を引っ張っている車が本当に多いのだ。
オージーはキャラバンカーで家族揃って何週間も旅に出る。期間が長いだけにそんなに高い宿には泊まれないのでキャラバンパークのような安い宿泊施設が必要なのだ。
キャラバンパークと一口に言っても宿泊タイプがいくつかある。まずユニットなどと呼ばれているタイプ。これはバス・トイレ・キッチン付きのアパートだ。当然ながら料金は一番高い。次がオンサイト・バン。これは予め敷地内に設置されたキャラバンだ。自分で持ち込んだキャラバンではないが、キャラバンパーク気分を味わえる。そして最後が敷地(サイト)のみを借りるというタイプ。これがキャラバンパークの王道ともいうべきもので、自分で引っ張ってきたキャラバンをその敷地にセットするのである。
自分でキャラバンを持ち込めばとても安く滞在できる。場所や時期にもよるが親子4人で一泊30〜50ドル(約2100〜3500円)程度だろう。これならば長期滞在できる!

こんなキャラバンパークに泊まりたいと以前から思っていた。
今回は混雑のピーク時期なので最初の1週間は宿をとっておいた。そして最後の3泊はいよいよキャラバンパークに泊まるのだ。わくわく!
ブッセルトンの町にはキャラバンパークがやたらと多い。地図を見ると10ヶ所近くある。これだけあればどこか空いているだろうと、町の観光案内所に行ったのだ。
係の女性に「私たちはキャラバンパークに泊まりたい。」というと、彼女は目を丸くして「今はvery, very, very busy seasonだ。」とveryを3回も続けるのだ。あんた達わかってないのね、という気持ちが表情にはっきりと表れている。きっと日本のゴールデンウィークのような時期なのだろう。彼女は腕を組んで大きな黒板を睨み始めた。黒板には各宿泊施設の空き状況が記されている。彼女はやにわに電話をかけて話し始めた。どうやら空きがあったらしい。「Busselton Villas and Caravan Park」にユニットタイプの空きがあるという。かなりラッキーだと彼女は言っている。私はオンサイト・バンに泊まりたかったのだが、この時期では無理そうなのでそのユニットに泊まることにした。ちなみに料金は1泊120ドル(1部屋で約8400円)。

●キャラバンパーク潜入ルポ









なにはともあれ、キャラバンパークに潜入することに成功した。さて、その実態はいかに?
着いてすぐにキャラバンパークの中を歩いてみた。いかにも普通の家族連れという感じの人々が多く子供もいっぱいだ。そうだ、オージーはここにいたのだ!
キャラバンパークの中はさながら一つの町のようだ。共同のシャワー・トイレがあり、洗濯場もある。当然ながらバーベキューの設備もある。小さなプールもあって、子供たちが遊んでいる。皆、のんびりとくつろいでいる。妙に生活感がある。当たり前だ、ここで何週間も生活をしているのだから。
様々なキャラバンがある。よくこんなものをここまで引っ張ってくるもんだ。多くのキャラバンはその横にテントを張って居住空間を広くしようとくふうをしている。
それぞれのキャラバンがいろいろとくふうを凝らしていてなかなか微笑ましい。
中には花を植えたりしていて、住みついているとしか思えないキャラバンもある。(オーストラリアでは定年後の夫婦が各地のキャラバンパークを泊まり歩くことは珍しくないそうだ。)
何かに似ている。似たような光景をどこかで見たような気がするそうだ、上野公園のホームレスのテントだ。オージーに失礼だったかもしれないが、ちょっとだけ雰囲気は似ているのだ。その思い思いにくふうを凝らして生活しやすくしている雰囲気が似ているわけだ。

私はキャラバンパークの夕食どきの情景が好きだ。各家庭が思い思いの食事を用意し、屋外で談笑しながら食事をしている。次第に夕闇が濃くなっていき、見上げれば満天の星。ちょっと暗がりに入れば、もう人工衛星だって見えてしまう!くらいの星空だ。そうして家族団らんの時間がゆっくりと過ぎていく。少々美化しすぎてしまったが、なにかほのぼのした気持ちになってしまうのも事実なのだ。

●アウトドアは生活スタイルか
しかし、彼らはすごい。こうしたキャンプのような生活を何週間も続けるのだ。日本でもアウトドアがさかんになってきているが、オーストラリアではブームとか趣味とかいうのではなく、それが普通のスタイルになっているようなのだ。
でもそれも当たり前かもしれない。都市からちょっと車を飛ばせば、もう大自然の真っ只中なのだ。こうした環境では、自然にふれあうのが一番安上がりで、そして一番魅力のある過ごし方なのだから。
日本では特にアウトドア派でもない私が、オーストラリアに来ると何故かアウトドア大好き人間になってしまうのもそうした理由からかもしれない。
ちょっと羨ましいが、オーストラリアってそんなところなのだ。

☆オーストラリアの道路事情
日本でほとんど運転をしない万年若葉マークの私が道路事情などというのもおこがましいが、日本と違う点を少しだけ紹介しよう。
町と町を結ぶ幹線道路をハイウェイと呼んでいるようだが、当然ながら無料。速度制限は場所によって変わるが西オーストラリア州では110kmくらい。
だいたい片側1車線で追越が難しそうだ。しかし、そのへんはうまくできていて、3〜5kmくらいごとに車線が2車線に増えて追越したい車はそのときに追越すことになる。だから、
のんびり走っていてもその追越区間で追越してもらえるのであまり気を遣わなくても大丈夫。とてもうまくできていると思う。
市街地の速度制限は60kmくらいのところが多いが、市街地を離れるとすぐに90km制限くらいになってしまう。やはりほとんどが1車線の道路。慣れないうちで難しいのが、こうした90km制限の道路を走っていて右折や左折をするとき。日本でいえば高速道路を走っていて右折や左折をするわけだから、後ろに車が連なっているときや対向車があるときなどは減速するタイミングが難しい。私など一度減速が足りず右折したつもりが反対車線に乱入してしまった。(笑)
交通標識は日本とさほど変わらない。日本でも有名なカンガルー注意の標識は郊外に行くと珍しくない。鳥に注意の標識もある。日本で見ないのがこの「ラウンドアバウト」の標識。
交差点がロータリーになっていて、まずその輪に入って(入るときは右側優先)、自分の行きたい方向で出るわけだ。交通量がさほど多くない交差点が多いので、信号機を置くかわりにラウンドアバウトにしていることが多いようだ。そのルールは簡単なのですぐに慣れてしまう。

オーストラリア人の運転マナーだが概して穏やか。あまり乱暴な運転はしていない。驚くのは速度制限をだいたい守っているということ。幹線道路(110km制限)ではさすがに120km〜130km出している車はあるが、70kmや90km制限の道路ではだいたい制限を守っている。オーバーしていてもせいぜい5〜10kmくらいだ。日本のように50km制限の道路をみんなが70kmで走っているということはない。なぜかと考えたが、遵法精神というよりも実態に合わせた速度制限にしているということではなかろうか。日本ではあまり人が通らないような田舎道でも60km制限だが、オーストラリアではそんな道は80〜90km制限にしてしまうのだ。根本的に人が少ないということもあるのだろうが、日本の速度制限はいくらなんでも実態から離れすぎているような気がする。こんなことをしていると人々の遵法精神が麻痺してしまいますよ。

☆カリーの木
一日だけ遠出をしてみた。約200km離れたペンバートンという町だ。このあたりはカリーという背の高い木の生育地として有名らしい。
ペンバートンの町が近づくと道路の両側の林の様子が変わってきた。たしかに高い。高い木は50〜60mくらいあるようで、なかなか壮観だ。
国立公園になっていて、その中に人が登れる巨木があるという。行ってみるとたしかに人が登れるように、木に杭を打っている。しかし、足を踏み外したらかなり危険だ。日本だったら事故が起きたときのことを考えてきっと登らせたりはしないだろう。その点、オーストラリアは個人責任が徹底しているというのだろうか、木のわきに「危険!自分の責任で登りなさい。」という看板があるだけだ。
以前エアーズロックに登ったときも同様だった。あの登山はかなり危険なのだ。岩肌はとても滑りやすいし、風もかなり強く吹く。足を踏み外したら本当に一巻の終わりで、犠牲者も出ている模様だが、登山は自己責任で認められている。私など臆病者なので、生命の危険を感じつつ登っていたのだ。ふとそのときのことを思い出した。
結局サンダル履きでは危険だろうと木登りは断念した。

☆裸足のオージー
よくオージーは素朴だとか、ダサいとか言われるようだ。クロコダイル・ダンディという映画もそんなオージーを描いていたように思う。
そんな彼らの生活スタイルの一例を報告したい。
彼らは町中を平気で裸足で歩いてしまう。ビーチだったらわかるが、ビーチとは無関係の町中でもへっちゃらなのだ。
パースのような大都市ではほとんど見かけないが、ブッセルトンとかダンズボローのような小さな町だと頻繁に見かける。もちろん、多くの人は靴やサンダルを履いてはいるが、裸足のオージーはさほど珍しくない。
以前何かの本に、オージーは男らしさを誇示するために裸足だ歩く、と書いてあったが、今回は裸足の若い女性もかなり見かけた。
ためしに裸足で歩いてみたが、アスファルトは熱いし、ガラスなども落ちている。何故彼らは裸足で歩くのか?

☆旅の終わりに
   
楽しいときはあっという間に過ぎてしまう。今回もあっという間で、今は既にパースからシンガポールに向かう飛行機の中だ。
オーストラリアにも悪いところはいっぱいあるのだろう。隣の芝生みたいなもので、旅行者は良いところばかりに目がいってしまう。
そうした点を割り引いてもオーストラリアはなかなか魅力ある国だと思う。
何度もいうようだが、広大な大地とあふれる自然。そして人がいい。(もちろん悪い奴もいっぱいいるが)
今回もブッセルトン・ゴルフクラブで最後のプレーをしたときに、プレー代を払おうとしたら、プロショップのおじさんに「今日はただでいいよ。だって、君はもう1週間分の料金を払っているからね。」と言われた。ここのプレー代は1日22ドルだが、1週間料金というのがあってこれが60ドルなのだ。たしかに私は1週間でその日が4回目だったので、既に66ドルを払っていた。日本の感覚だったら、はじめに1週間料金を払わなければダメなのだろうが、オージーの何とおおらかなことか。妻などはまだ3回目だったのに、同じくただでOKだ。商売っ気がないというか何というか。
ダンズボローではその場で町のフリマに参加させてくれたりもした。
こういうことが一例で、素朴さにふれることがままあるのだ。これがオーストラリアの大きな魅力の一つかもしれない。
この文章を読んでくれた人たちにも是非オーストラリアの田舎に行くことをお勧めしたい。もちろん、そのときはキャラバンパークでひと時のオージー気分を味わったらどうだろうか。



感想はこちらから