本つくる人の気持ち 中山千夏著『友だちの作り方〜幸せな関係を築く大人のためのトレーニング』(河出書房新社) ことの発端は、雑貨屋の掲示板に貼られた「友だち募集しています」の紙を見たことでした。 貼り紙の主は、小さな子を持つ若いお母さん。 この貼り紙のことを、子育てしている友人に話すと、 「その気持ち、よくわかる」といいます。 「近所に話しができる友だちがいないって、孤独なんだよ」って。 「学校の同級生は皆それぞれの道を歩んでいる。 近くにたわいのないおしゃべりができる友だちがいたらいいのにな」と。 大人のいま、友だちを作るにはどうしたらいい? どうすればハッピーな関係を作ることができる? その関係を育てるって? 幸せな関係に変える方法ってあるの? 友だちって何? そうだ、中山千夏さんに聞いてみよう。 中山千夏さんのイベントやライブにはいつもたくさんの友だちが来ています。 人間関係をテーマにしたエッセイも書かれているし、人間関係のいろいろをつぶさに見ているはず。 明快で軽快なテンポで文章が綴られ、できあがったのが本書『友だちの作り方〜幸せな関係を築く大人のためのトレーニング』です。 桜の咲くこの新しい季節にぴったりな本になりました。 友だちはもちろん、家族や恋人との関係をより豊かにしていくためのヒントがいっぱいです。 人との関係の築き方に関心のあるかたに、ぜひ読んでいただきたいです。(さとうあけみ) ![]() 『友だちの作り方〜幸せな関係を築く大人のためのトレーニング』 人間関係あっての人間なのだ。 (帯のキャッチコピーより) けっこう長く人間をやってみた果てに、気がついた。 友だち関係は大事だぞ、 よく考えてみる値打ちがあるぞ、とね。(帯裏より) 人の幸不幸、人生の豊かさ貧弱さは、なによりも人間関係で決まる。 どんなに財産があっても、劣悪な人間関係しかなければ、その人生は不幸で貧弱。 逆に、戦火から逃げまどう悲惨な日々であっても、人間関係に恵まれていれば、極上の幸福を味わうことができる。(はじめにより) もくじ はじめに 第1章 友だちって こんな関係! 1関係いろいろ 2私的な関係なんだ 3平等な関係なんだ 4自由な関係なんだ 5どきどきの関係なんだ 6修行がいるんだ 第2章 友だち作り トレーニング編 1準備運動 2許容枠のストレッチ 3意志伝達力アップのエクササイズ 4自分らしさ発揮のエクササイズ 5 観察力アップのエクササイズ 6いいとこ探しのエクササイズ 7共演のジョギング 8仕上げの深呼吸 第3章 超初心者むけ 自己チェック編 1自分と友だちになろう 2見方の基礎とトレーニング 3こういうひととは・・・ とにかく暗い やたらジコチュウ 自分に厳しすぎ なにかと差し出がましい 無知無能無趣味無気力 多芸多才博学多弁 ちっともかわいくない 4いやなやつでもだいじょうぶ 第4章 友だち作り 実技編 初級 1友だちと呼んでみる 2誘いには乗ってみる 3いっしょにやってみる 4だれでも食ってみる 中級 1友だちの愛し方 2友だちの呼び方 3友だちの友だち方式 4多角関係の生き方 5長続きさせる方法 上級 1告げ口・陰口・打ち明け話 2金の貸し借り 3助け合いか利益供与か 4異性の友だち 5女同士の友だち 6友だちへの転換 |