7月31日 猫トイレ

わっ、またやられたー。近所猫が深夜に徘徊し、うちのベランダのプランターをトイレ代わりにしているのです。数日前からパセリのプランターの土がほじくり返されていて首をかしげていたのですが、先日そこに落し物を発見。Gちゃんは「堆肥だー」とか悠長なことを言っていますが、そんな気持ちの余裕はありません。

パセリちゃんが・・・。ふたばのかわいいいさかりで、ギザギザの葉も少し出始めたところなのに。端の方だけは難を逃れ、助かりました。

その日の夜は新聞紙を被せたのですが、翌朝は隣の小さな花プランターにまで。さらに今日は猫草プランターも被害に。まいりました。

近所猫はやんちゃ盛りで、部屋から出て端から端までの5軒分のベランダを行ったり来たりして遊び場にしています。運悪く、先日うちのミーがベランダにいるときに鉢合わせをしてしまったこともあります。自分の縄張りに入られることをひどく嫌い、近所猫を追いかけていって喧嘩。危険です。

一番おそれているのは、喧嘩がエスカレートし、下に転落すること。まず、こっちに入れないように衝立をするべきか悩みます。飼い主に会ったときに、いいアイデアがないか相談してみようと思います。


7月30日 森と湖の楽園

ちょうど10年前、清水國明さんがセルフビルドで建てた猪苗代湖にある丸太小屋を訪問しました。“自然暮らし”をテーマに話をうかがうためでした。猪苗代湖には白鳥がいて、一面雪で真っ白。ログハウスの屋根からは長いつららが下がっていましたが、部屋はあったかで、時折聞こえるストーブの薪のパチパチという燃える音と、清水さんのお話とが合わさって、終始くつろいだ心地よさを感じながらのインタビューでした。

子ども時代の遊びから、アラスカで極限の自然と向き合ったこと、家族を連れたログハウスづくり。父親の役割。自然の中で過ごすさまざまな体験を通して得た話は、リアルで興味深いものでした。

話も終盤にさしかかろうという頃、「体を使って畑仕事していれば、あえてスポーツなんて必要ないんですよ。僕は自然農法やパーマカルチャーを勉強してシンプルな小屋と農園をつくって、そこに僕の友だち、共感してくれる人たちが集まってくるような楽園ができたらいいな、って考えているんですよ」と話されました。

自分でナイフをつくったり、ルアーをつくったり。そこから定点観測で四季の移り変わりを放送したり、楽しんでもらえることを発信したいことなど、明確なイメージをもっておられるようでした。

それからNPO法人自然暮らしの会をつくり、子どもたちや大人が自然に触れ合う機会や場をつくったり、<森の力>コンサートを開いたり。3年前には河口湖へ移住され、試行錯誤をされながら、しかし、着実に準備を進め、
森と湖の楽園をオープンさせました。

いろいろな人の夢ものって、大きくふくらんで・・・。

楽しいコトづくり、楽しいモノづくり、楽しいワザづくりなど、楽しいメニューもいっ〜ぱいです。


7月29日
 じゃがいもシャキシャキ

今回は何かなあ。野菜の箱を開ける時、何が入っているのかわくわくした気分になります。この気分のおまけを毎回楽しみにしています。

ナス、トマト、きゅうり、ズッキーニ、ししとうなどの夏野菜に混ざり、にがうりが入っていました。にがうりは、この夏初お目見えです。さっそく、なす、きゅうり、ズッキーニをぬか漬けに。

ズッキーニのぬか漬けははじめてでしたが、ヒット! やみつきになりそうです。

同封されていたレシピの中に、じゃがいもが生のままでも食べられるのを知り、やってみました。

千切りにして水を2、3回取替えあく抜きするだけ。カンタンです。それに、ししとう(塩茹)とトマトを加え、ごま油、お酢、醤油、しょうがを合わせるだけ。皿にのせ、ベランダからしそを摘んで細かく刻んで上からパラパラと。じゃがいもは、しゃきしゃきした歯ごたえでさっぱりした感じです。

また、やってみようと思います。

少し雨が降っていますが、花火の音が聞こえてきました。隅田川の花火大会です。浅草っ子のウくんが言っていた通り、スポンサーがたくさんついているから雨天決行なのだと。雲に響いて、こもったような、にぶい音がしています。階段の踊り場に出てしばらく眺めていましたが、やっぱり花火は近くで見てこそ、ですね。



7月28日 書名

ブックレットの書名をいただきました。

限定的なスポットの当て方より、巻頭と最後をしめているコミュニティーとかビジョンまで包括する方へ。暮らし、ライフスタイルの要素を取り入れるほうがいいと感じました。

こだわっているわけではないのですが、感覚でそう思いました。書名を考えるって、悩ましいですね。

池澤夏樹さんの小説(読売新聞)の世界のように、多様ないろいろが織り交ざって新しい世界が存在する、という感じでしょうか。

五感で感じられるシンプルな言葉に集約されそうです。生きるうえでの普遍的なこと。

自分自身は、心地よさを感じられるように、暮らしを変えていきたいし、そう感じていられる時間を長くしていきたいと思っています。そのためには、自分自身の気持ちの持ち方や、働き方や、食べ方や、身体のことや、暮らしのいろいろを整えなければ、と思います。



7月27日 ボケ

夏ボケです。なんたることか、一日間違えてア社へ行ってしまいました。配信の準備をはじめて10分経過したところで、日めくりカレンダーに目が止まりました。

アレ? 
マさんに「マさん、もしかして今日って27日?」とおそるおそる聞いてみました。
「そうですよ」
「えーー、一日間違えちゃった〜。明日だった」。
「私もアレ? 今日に変更になったのかなーって思ったんですよ」
「じゃないの。私の間違い。いやだーわーん」。はずかしくなりました。いくらなんでも・・・こんな。

気を取り直し、取材依頼をしつつ、締め切りの督促の電話をかけ、昼に引き上げました。

帰りにスーパーで買い物。長雨の影響で、野菜が高いです。生業としているミさんやイさんやシくん、それから自然農をやっている方々の畑のことなど、想います。



7月25日 土

長いものつるに、あおむし発見です。小さい頃に丸めて遊んだだんごむしにもご対面。矢車草のところにたくさんいます。名前はわからないけれど、細長くて足がたくさんあるのとか、アリとかこがね虫とか、いろいろな虫が、土の上や中に棲んでいます。

昨年はこんなに虫はいなかったし、新たな土は入れていないし、どこからどうやってここまでくるのか、生まれるのか・・・なんだか不思議です。

土があるって、うれしいです。

光化学スモッグで目がチカチカしています。今日は新月。



7月22日 時間の流れ

「見て、見て〜ホラ!」パセリが出た! トマトだ! 枝豆も! 発芽を発見するたび、飛び上がってしまいます。毎回。ツユクサが紫色のかわいい花をつけた! 猫草もカスミソウもすくすく育っています。

ゼラニウムの花は満開になりました。今回は赤が少なく全体的に桃色の花をつけています。毎日ちょっとずつ変化している様子を見るのは楽しいです。自然界の時間は、ちゃんと流れているんだと実感できます。

自分の暮らしもこんなふうにちゃんと時と共に流れていれたら・・・気持ちいいなって思います。
課題です。


7月20日
 豪雨

安曇野は道が川のようになっているそうです。テレビで、コトの事態を知りました。

田舎にいた頃、豪雨で床上浸水を経験したことがあります。道が川のようになってしまい、膝上まで水に浸かりながら歩いたことも幾度も。自然のすごさ、心細さを感じなら家までたどりつく。コンクリートで固められているところにいると、安全だし(地震とか汚染しかいろいろあるものの)、猛威とか、自然を畏れるという気持ちとか、そういうことを忘れてしまいがちです。

田舎では、お天気が人の関心ごとでしたが、都市ではどんなに雨が降ろうと、風が吹こうと、ヤリが降ろうと(いまはテポドン)、まったくおかまいなしに、自分の都合で一日がまわります。こうして、ますます自然に鈍感になってしまうんでしょうか。

この数年、土砂崩れが多いですね。山が、木が水を吸収できなくなっているか。そういう話をバリの人にすると、「それは山が怒っているからだ」と一言で片づけられられてしまいます。



7月14日 あーづィ

猛暑が続きます。コンクリートの上を歩いているだけで汗がじわっと出てきます。あづィ。スズメはくちばしが開いているし、時代屋(観光人力車)のお兄さんたちの背中もびっしょり濡れて肌にピタっとはりついています。満員のかき氷屋を横目に見ながら素通り。

風呂上りはベランダで涼みます。「ほら、こんなに大きくなった」とGちゃんが自分が植えた金時豆を自慢しています。ご飯に入れる豆を、人知れずこっそり藍畑に埋めていたのです。

数日前、「何だべ、コレ。ヘンなのが出てる」って騒いでいると、妙にニタニタしながらそう告白しました。

藍のプランターで、5粒の豆がずんずん大きくなっています。楽しみにしていた藍は、はじめ、ちっちゃな芽がちらっ。出たーっーと喜びもつかのま、その後はうまく育っていたない。みんなの藍は、育っているかしらん。


7月13日 山口ヒロミさん銅版画展

ヨさんから個展の案内をいただき、「海風に乗って」と名づけられたハガキの絵に惹かれて山口ヒロミさんの銅版画を見に行きました。蒼の海と、赤い花、花風、そして、中央には光に舞う少女が描かれています。

「今だったら医療ミスで訴えられたのに」
でも、そのためにこうなったって思いながら生きることがいやだったから。これがこの子なんだって思いたいから」

「よくがんばったわよね」
「そうではなく、自分を責めて、責めて、責めた。けれど、主人が、いい子産んだね。可愛い、って言ってくれたコトバに救われた。私はこの子がいてくれたおかげで・・・・」

作者と来客との間で交わされている会話を聞きながら部屋を一周する中で、絵に登場するモデルは、娘の天音(あまね)さんであること。作者は小学校の教師でしたが、重いしょう害をもって生まれた娘さんの誕生で介護に入ったこと.。その娘さんは数年前に19歳で亡くなられたことなどを知りました。

画廊の人に椅子をすすめられ、その輪に加わりました。何も知らずにはじめてうかがったことを告げ、「これからはどんな絵を描いていこうと考えているのですか」と尋ねると、「やっぱり、ずっといのちを描いていきたいと思っているんです。モデルは目の前にはいないので、形は変わるかもしれませんが」
とおっしゃいました。

海風に乗って
、その後に描かれた作品群は、不思議なことに、どれも楽しそうな音が流れ出しているように感じます。

ご夫婦で出されていた「あまね通信」の挿絵をパステルやペンで描いていたことが絵を描くはじまりだそうですが、友だちから「画風が銅版に合う」とすすめられたことで、
銅版画の世界へ入ったそうです。


7月12日 猫草

枯れた猫草(稲科)をそのまま放置していると、ちっちゃな花が咲き、しばらく経つと枯れてわらになりました。何かに活用できるかもしれないと思い、そのまま放置。発芽するまでの土の乾きを防ぐ敷き草として利用してみました。すると、あらまぁ、穂先のタネが発芽してしまいました。

さっそくダンボールプランターをつくって、わらの先端のタネを切り取って蒔いてみました。猫用です。今まではこうなるとは知らずに、枯れたとたんに捨てていたのだけれど。

今の季節、猫は毛がたくさん抜けます。毛づくろいして、胃の中に入った毛を、草を食べて毛と一緒に草を吐き出します。「ミー、おいで〜」。敷き草から発芽したやわらかな草を抜いてあげました。


7月11日
 オバチャンへの脱皮

「猫来ていませんか」と2軒先の家の坊や。「来てるよー」。彼の家で最近飼い出だした猫が好奇心いっぱいでちょくちょくベランダのへりを伝って探索にやって来る。


猫つながりで彼もちょくちょくやって来る。好奇心いっぱいに部屋を探索。図書室を覗き込み、「わー本がいっぱい。あっカラフルだ!」「よく知ってるねー。おねえちゃんがいた会社でつくった本だよ」おいおい<おねえちゃん>はないだろ、と自分つっこみし、「この本もオバチャンがいた会社の人からもらった本」とヒゲとラクダとフンコロガシを渡す。オバチャンで、すんなり通った・・・。

「あっバリだ」「えっ、バリ知ってんの?」「お母さんが行ったことあるって言ってた。ボクが生まれる前だけど」「オバチャンもバリ大好き」スムーズに言えた。

「あっ、スズキコージだ!」「えっ、スズキコージ知ってんの?」「スズキコージってこういう字、見たことある。へんな絵だよね」「ならそうだ。知ってるんだ。なんか、うれしーな」この子、オバチャンの心つかむのうまい。

「あっ、かっこいい本がある。ボク、箱に入った本好き、見てもいいですか」と世界の民族シリーズを引っ張り出す。「いいよ、いいよ」この子、できすぎじゃない。

「ハリーポッターある? ダヴィンチコードは?」「今どきの本はないけど、コくんは、なんでも知ってるねえ、オバチャンびっくりした」

しかし。小学2年って、こんなにおませさん? 自分がこの子ぐらいのときって鼻水たらして泥ダンゴつくって、カエルとかゲンゴロウ、ザリガニ捕まえてたぞ。

7月10日 ほおづき市

ほおづき市。全国から朝トラックで運ばれてくるそうです。江戸職人ふうのいでたちで売っている人の店は人気が高く、人も集まるし、観光客のカメラもそこに集中している。風鈴付きで2500円。

「これ、どこのほおづきですか?」「鹿島」「カシマ?」「そう、サッカーで有名な茨城の」
「これって来年ももつんですか」「もたねえ。鉢の中、根っこばっかりだから。重たいから、土入れてないのよ。地面に植えるといいよ。鉢だってプラスチック。昔は鉢も重くて腕痛くなったんだから」。「あー、土を焼いた鉢ですね。いつから変わったんですか?」「20年ぐらい前かなあ。当時、確か1200円よ」。

つい、「昔も今も高いですね」って、しらけたことを言ってしまい、「だって縁起もんだからよー。そこんとこよろしく」で、「ですねー」と退散。

店の人の常套句は「魔よけだよー」です。玄関に植えるといいそうです。そういえば、昨年行った高遠のコさん宅の玄関にはほおづきが植えてありました。

7月9日 流れ流れて

夏至が過ぎ。七夕が過ぎ。今年も半分が過ぎました。

編集やインタビューをまとめているときには、うまく自分を発することができなくなります。頭が自分じゃなく、占領されるというか・・・、なりきることで、しゃべりや文章を補っているような感じです。その渦中で発すると、自分じゃなくてその人だったり。

大掃除を終え、ほっと一息です。止まっていた時間が流れ出しました。

その間にも、えんどう豆はみるみる大きくなり、白い花を咲かせ、絹さやに育ちました。えんどう豆って絹さや? 育て方が悪くてやせちゃったの? と心配したけれど、はじめから絹さやの種、だったそうです。

毎日、少しずつ採り、最初の分は収穫を終え、第2弾の絹さやたちが育っています。今度は2回目だから、どんなふうになるかおおよその見当はつきます。今度は最初からベランダの柵を利用して絡ませます。

ほうれん草はダメっぽいです。発芽できないみたいです。土がよくないのかもしれませんし、種が古いのかもしれません。かわりに、何かが芽を出しています。匂ってみると、シソ? 去年育てたシソです。おー、お前さん、こんなところにいたのかい。

それにしてもつゆ草のたくましき生命力。絹さやプランターにも、花鉢にも、どんぐり鉢にも、うまく着地して、すくすくと高く育っています。5階のベランダまではるばるいらっしゃいました。絹さやと一緒に育っている草を土ごと抜いて鉢に植え直しました。

7月7日 星に願い
ケさん、マちゃんが回復に向かいますように
シちゃんの新しい門出に。と、PLANTEDのかすみ草を蒔いてみました。