大空へはばたけ、ソフトグライダー!


はじめに

駄菓子屋で買ったソフトグライダーをロケット花火を推進力に飛ばしてしまおうというまさにくだらないチャレンジです。しかし割と長い期間やっていたような…あの頃は面白かった訳ですから良しでしょう。今やっても面白いかも…?

ところでソフトグライダーって分かりますよね?


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週末、あるデパートに「ラーメン博物館」が来るということで、友人数名と食べに行くことにした。開店直後ということもあり、客は少なくラーメン博物館の会場もゆったりとしている。まぁとにかく食おうということで、大きな焼豚が入っているラーメン(何処のラーメンか忘れた)を注文する。最初の注文者ということもあり、そのラーメン屋の店長のような方が口上を喋りにきたのだが、こっちは食べることに必死で折角の口上も上の空であった。基本的にラーメンは1杯食うとお腹一杯である。が、こういうことは滅多に無いということで友人と2人でもう1杯挑戦!今度は北海道の味噌ラーメンを食べる。しかし2杯目にこの油ぎとぎとはヘビーであった。なんとか食い終わってくつろいでいると、やけに暇そうな店舗が1軒、よく見てみると地元のラーメン屋である。確かにここまで来て地元のラーメン食うやつはさすがにいないだろう。ちょっとした失敗なのではと思われる。

ラーメンも食べ終わり、このラーメン博物館といっしょに来ている駄菓子屋に寄ってみることにした。いろいろ懐かしいものがありますな〜思わず「点取り占い」買ってしまいました。と、そこでソフトグライダーを見つける。友人と2人で飛ばして遊ぼうということで、私は「ムスタング」、友人は「零戦」を買うことにした。その日帰って、大学の中庭で2人してソフトグライダーの飛ばし合い、30分程度やったと思いますが、意外と面白かったのは内緒です。


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それから数日が経ち、ソフトグライダーは机の前にあるブラインドに飾られていた。と、私の机の引出しに何故かあるロケット花火、多分夏の思い出の残りであろう。そこである考えが頭に浮かぶ。ロケット花火を推進力にソフトグライダーは飛ばせるのか?思い立ったがなんとやらである。早速同士を集めるために声をかけてみる。あっという間に集まりました。さすがこういうことには積極的である。そこでソフトクライダー、ロケット花火、コーラのビンを持って屋上に移動、やってみることにする。まずはロケット花火1本をグライダーにテープで貼り付け、コーラのビンへ立てて点火!しかしグライダーの重さでロケット花火が飛び立たず失敗。2本にしてチャレンジするも、同時点火の難しさ、及びお互いの推進力が同一方向に働かないため飛ぶというよりは暴れるだけであった。次に高い場所から水平発射を試みたのだが、高いところから飛び出した瞬間に機首が下を向くためほとんど特攻隊、地面に突っ込んでいく状態である。いずれにしても飛んでいるというにはあまりにかけはなれた結果である。そうこうしているうちにロケット花火がなくなってしまう。ということで、失敗続きで本日のプロジェクトは終了である。


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いつものように暇な午後…数回のチャレンジでグライダーも花火の熱により一部融けているし、ロケット花火もないし…ということで玩具の卸をやっているところに後輩と買いに行くことにする。大量にロケット花火を買い込み、予備のソフトグライダーも数個買い込む。内1つは個人的趣味で「ライトニング」を購入!しかしこれはロケット花火では絶対に飛ばないであろう。でも形が好きだからOK!


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さまざまなチャレンジをするもどうしても「飛んでいる」とはいいがたい状況が続く。この頃もっともメジャーな方法は1本のロケット花火を貼り付け、点火後、手か輪ゴムで飛ばすというもの。しかし、いざロケット花火本体に着火するときは、最初の推進力(手又は輪ゴムで飛ばした時の力)が落ち始めており、機首は下を向いていることが多く地面へ激突という結果になることが多い。最悪の場合、こちらに向かって突っ込んでくるということもあり結構スリルがあったりする。まぁどちらにせよ面白いことには変わりないのであるが…

と、後輩が荒業にチャレンジするとのこと。ロケット花火点火後、しばらく発射せず、本体着火寸前に輪ゴムで発射させるといもの。ある意味チキンレースである。そして実行!点火後、そこそこ粘って輪ゴムで発射!1次推進力が落ちかけるが、まだ機首が上向きのときに見事本体に着火!ソフトグライダーが飛んだのである。確かに飛んだのである。なんだか感動であった。でも泣くほど感動すものでもないよ…

そして調子にのって次から次へソフトグライダーを飛ばす後輩、しかし事件はおきた。点火後粘っていると…

プチッ!(←輪ゴムの切れる音)

あせる後輩、そしておもむろに手に持った状態で本体に着火!

ピューーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ(←ロケット花火の音)

結構本人はかなりびびったようです。見ているこっちは大笑いだったんだけどね。こんな先輩を許しておくれ(笑


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ソフトグライダーは飛んだ、確かに飛んだのである。ということでプロジェクトは終わりを告げたのである。しかし残ったロケット花火とソフトグライダー…どうする?と、私の机の引き出しに何故かある爆竹と火花が吹き上げるタイプの花火、これも夏の思い出の残りか?いや多分違うでしょう。そこである考えが浮かぶ。最後の雄姿、重爆撃機発進!プロジェクトである。ただ単にありったけの爆竹をグライダーに仕込み、ロケット花火に点火、そしてロケット花火の火で爆竹に点火させ大爆発!最後の雄姿を見届けるというもの。そうなると夜やったほうが綺麗なのではということで夜やることにする。というより昼間大学構内でこんなことやったら何言われるかわかりません。

そして日が暮れて大学構内のグランドのアナウンス室のようなところの前でやることにする。ここって塀があって周りから見えにくいんですよね。早速準備である。主翼の下に大量の爆竹を搭載、ロケット花火も数発搭載、しかも吹き上げ花火も推進力に多少使えるのではということで搭載することにした。で、完成、重爆撃機!しかし絶対飛びませんってこんなの…あまりに重すぎです。では最後の雄姿を見届けるために点火です。

シュー(←ロケット花火の導火線の音)

ピューーーーーーーーーーーーーーー(←ロケット花火本体着火後)

じりじり動き出したと思った瞬間…

パンパンパンパパパンパンパンパンパパンパンパンパパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパパンパンパンパンパパンパンパンパンパンパンパンパパパンパンパパンパンパンパパパパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパパンパンパンパン(←爆竹の音)

物凄い音です。主翼砕け散ってます。と…

シューーーーーーーーーーーーーーーーーーー(←吹き上げ花火)

確か推進力に使うために機体後方に吹き上げるように搭載したつもりなのですが、真上に吹き上げています。何故?間違えたのか?

そして全てか終わり、辺りに静けさと暗闇が戻る…グライダーはというと、跡形も無く融けてしまっています。

合掌…

 

これで全てのソフトグライダープロジェクトが終了…本当に何も残らないくだらないチャレンジでした。しかし何故こんなに一生懸命になれたのでしょう。くだらないからやらないではなく、やってみると意外とそういう中に面白さというものがあるのかもしれませんね。


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