道路交通法改正−更に厳罰化された飲酒運転

改正道路交通法が2007.9.19より施行されました。飲酒運転は更に厳罰化されました。「飲酒運転は絶対にしない、飲酒運転はさせない」ことを徹底する必要があります。 新しい法律の内容は現在とりまとめ中です。以下は旧内容なのでご注意下さい。(2007.9.19)

最終更新:2004.11.1

道路交通法及び道路交通法施行令が改正され、2002年6月1日から施行された。酒を飲んで運転するなどとんでもないのに、今までは悪質・危険な違反行為に対する罰則等が軽すぎた。ようやく今度の改正で罰則が強化された。事故を起こさなくても「酒気帯び」は免停、「酒酔い」は免許取消しになる。一杯ぐらいなら大丈夫と思っていると30万円以下の罰金となる。実際に略式命令で科せられる罰金額は事故を起こさなくても、酒気帯びで捕まると10-20万円と言われる。

更に、2004.11.1から運転中の携帯電話の使用の罰則が強化された。つまり、運転中に携帯電話を手に持つなどして会話をしたり、メールの送受信などで画面を注視するだけで、5万円以下の罰金が課せられる。

何の落ち度もない歩行者などを事故に巻き込まないために、一滴でも酒を飲んだら運転しない、運転するなら酒は絶対飲まない、運転中は携帯電話で電話しない、メールを送受信しないようにしよう。警察でも飲酒運転の撲滅を図るため、夜間だけでなく、昼間も飲酒運転の取り締まりに力を入れており、昼食時に酒を出すファミリーレストラン、焼肉店、回転寿司店を中心に取り締まりを強化している。 「居酒屋」の売上がが減少して「お食事処」に変わるところも出てきているという。企業や官庁でも酒気帯びや飲酒運転での事故に対して社会的責任を果たすため、免職・停職・減給など厳罰化する方向にあるのは良いことだ。

■罰則が強化された違反行為の例

悪質・危険な違反に付する基礎点数等が次のように大幅に引き上げられた。飲酒運転によって、何の落ち度もない歩行者などを事故に巻き込まないために注意しよう!!!

    違 反 行 為 罰則の引き上げ 基礎点数の引き上げ
    酒酔い運転 2年以下の懲役又は10万円以下の罰金⇒3年以下の懲役又は50万円以下の罰金 15⇒25点
    酒気帯び運転 3か月以下の懲役又は5万円以下の罰金⇒1年以下の懲役又は30万円以下の罰金 呼気1リットル中アルコール0.25mg以上 6⇒13点
    呼気1リットル中アルコール0.15以上0.25mg未満 0⇒6点
    過労運転等 過労運転(麻薬等)は2年以下の懲役又は10万円以下の罰金⇒3年以下の懲役又は50万円以下の罰金に引き上げ。
    過労運転(その他)は6か月以下の懲役又は10万円以下の罰金⇒1年以下の懲役又は30万円以下の罰金に引き上げ
    6⇒13点
    危険運転による致死事故、致傷事故 飲酒・薬物運転で事故を起こし、人を怪我させた場合は10年以下の懲役、人を死亡させた場合は1年以上15年以下の懲役となる。罰金ではなく懲役(執行猶予はつくこともある)となるので会社員なら失職は免れない。 0⇒45点(新設
    死亡事故(専ら)   13⇒20点
    死亡事故(専ら以外)   9⇒13点
    死亡事故・専らとは、交通事故が専ら違反行為をした方の不注意によって発生したものである場合を、「専ら以外」とはそれ以外の場合を意味する

■悪質・危険行為に対する罰則強化の例

 

酒酔い運転 運転免許が取消され2年間運転免許は与えられない!
酒気帯び運転 0.25mg/リットル以上『13点』、0.25mg/リットル未満『6点』で、運転免許は停止される。1回目の違反でも「0.15ミリグラム以上0.25ミリグラム未満」の酒気帯びは免許停止30日、「0.25ミリグラム以上」は免許停止90日
危険運転致死傷罪 運転免許が取消され、5年間運転免許が与えられない!(新設
死亡事故 原則として、運転免許は取消される

★免許が取消されれば、当然の事だが一定の期間は再取得は出来ないし、再取得するためには、再度自動車学校に通ったり、膨大な時間と費用がかかる事をよく認識しておく必要がある。

※奈良漬けやウイスキーボンボンも危ない!二日酔いは立派な飲酒運転!

酒酔い運転の定義:道路交通法の規定では、「何人も、酒気を帯びて車両等を運転してはならない」というもの。法律でいう「酒気」とは、日本酒やビールなどの酒類に限らず「アルコール分」をさしているので、飲酒の多少を問わず、身体に通常保有する以上にアルコールを保有していたり、また、酒臭いなど、外観上、酒気を帯びていることが認められれば、「飲酒運転」になる。従って、粕漬けや奈良漬けを食べて顔が赤くなったり、ろれつが廻らなくなったり、平常以上に酒気を帯びた状態になって車を運転すれば、立派な“飲酒運転”になってしまう。いわゆる、“二日酔い”であっても酒酔い或いは酒気帯び運転になる恐れがある。ウイスキーボンボンやブランデーケーキ等の菓子類、栄養ドリンク剤や口腔清浄剤など、少量のアルコール分を含んだ飲食物も同様アルコール分摂取とみなされる恐れがあるので余程注意しなければならない。
カゼ薬などに含まれている抗ヒスタミン剤は人によって眠気を催す事があり、「服用後、自動車運転等を行ってはいけない」と注意事項が記載されているので、安全運転の観点からも服用後は運転を差し控えた方が良い。

問題点酒酔い運転は、「アルコール等の影響により正常な運転が困難な状態にある」ことをさす。顔が赤い、息が酒臭い、直立不動が出来ない、歩行が困難、ろれつが廻らない等外観上酒気を帯びている事が認められれば酒酔いとみなされるが、酒気帯びのような明確な数値的な基準がないのは問題。

■ 酒気帯び運転
  • 酒気帯び運転のアルコール体内保有濃度の基準値引下げられ、罰則の対象となる酒気帯び運転のアルコール体内保有濃度の基準値が、呼気1リットルにつき0.15ミリグラムに引き下げられた。
  • 改正前は、例えば、体重60kgの成人がビール大瓶2本を飲んでも、30分以上たてば検出できなくなり、違反に問えないケースがあったが、改正後の新基準ではビール大瓶一本でも15分以内なら検出可能で、即、免許停止になる。
  • 一晩寝れば大丈夫か? →人によっては翌朝でも酒気が残っている人があり絶対大丈夫という保証はない。個人差がある。
    大方の人は前の夜に飲酒しても6-7時間寝れば基準値以下に下がるが、飲酒量、年齢、性別、体格、体調、睡眠時間等により翌朝の酒気が基準値を超える人がいることが実験で確かめられており、翌朝ハンドルを握る人は、前の夜の飲酒は控えめにすることが必要。
■ 免許証の取り消し等

運転免許の取消し・停止等の処分の基準点数(過去3年以内に処分を受けたことがない場合)は下記の通り。極めて悪質・危険な運転者(例えば、酒酔い運転をして専ら自己の不注意によって死亡事故を起こした人)に対しては、1回目の取消し等であっても、5年の欠格期間が指定されることとなった。

運転免許の停止 運転免許の取消し
欠格期間1年 欠格期間2年 欠格期間3年 欠格期間5年
6点〜14点 15点〜24点 25点〜34点 35点〜44点 45点以上
■運転中の携帯電話等の使用に関する罰則強化

携帯電話などの使用に関連しては、1999年の道路交通法改正により、自動車又は原動機付自転車の運転中に、
@携帯電話等を手に持って通話のために使用すること
A携帯電話等の画面に表示された画像を注視すること
について、禁止規定が設けられており、本規定に違反したことに起因して道路における交通の危険を生じさせた場合に限って、3 か月以下の懲役又は5万円以下の罰金が科されることになっていた。

自動車等の運転中に携帯電話等を手で持って通話のために使用したり、携帯電話等を手で持って電子メールの送受信等のために画面に表示された画像を注視することについては、片手運転となり、運転操作が不安定となる事や、会話に気がとられたり、画像を注視することにより、運転に必要な周囲の状況に対する注意を払うことが困難となる等で特に危険な行為であると考えられるので、今回の改正では、現行規定により禁止される行為のうち、
@携帯電話等を手に持って通話のために使用すること
A携帯電話等を手に持って画面に表示された画像を注視した場合、5万円以下の罰金が科される事に改められ2004.11.1から施行された。(検挙された場合、行政処分で運転免許点数の減点1、反則金は車種によって異なるが、原付きが\5,000、普通車と自動二輪車の場合で\6,000、大型車は\7,000。納めないと5万円以下の罰金になる。
交通の危険を生じさせた場合は3か月以下の懲役又は55万円以下の罰金) (注)携帯電話等とは携帯電話の他、カーナビ、カーテレビ、PDA、携帯型ゲーム等のディスプレイ表示部を持つものを言う。

これらも違反と見なされる事がある:

@信号待ちの間に、ちょっと電話をかけたりメールの着信を確認した
A渋滞中だったのでメールを見た
B着信音が鳴ったので、とっさに電話にでた

今後、車の運転中は携帯電話の電源を切ったり、ドライブモードに設定したりするなどして呼出音が鳴らないようにすることが望ましい。信号待ちや渋滞中は車が停止状態でも厳密に言えば、「運転中」に当たる。

対処法:

@業務上やむを得ず運転中も電話する必要がある人はイヤホンマイクやヘッドセット等ハンズフリー装置を利用すると良い。→この場合規制の対象とはならないが、電話により注意散漫になるので出来るだけ避けたい。
A車運転中に電話がかかってきた場合は、近くに車を停めてエンジンを切ってから電話をしたい。
Bカーナビゲーションの使用は、従来通り、危険を生じさせない限り違反にはならない。
Cタクシー無線のように、車に取り付けられたスピーカーから音が出る装置(機器を手に持つことなく受信できるもの)を用いて通話を行うことは規制の対象外。
D傷病者の救護や公共の安全の維持のために緊急やむを得ず、携帯電話で通話を行うことは規制の対象外。

■私達が守ること

  • 運転中は携帯電話に触らない。
  • 酒を飲んだら運転しない
  • 運転するなら酒は飲まない。翌朝運転するなら、前の夜の飲酒は控えめに。
  • 酒を飲んだ者には運転させない
  • 運転する者には酒を出さない、 酒を薦めない
  • こんな考えはやめる:
    1. ちょっとしか飲んでないから大丈夫だろう
    2. もう酔いが醒めたから大丈夫だろう
    3. 家まで近いから大丈夫だろう
    4. 今まで飲酒運転で事故を起こしたこともないし、捕まったこともないから大丈夫だろう
  • 個人差はあるものの、飲酒して、血中アルコール濃度が最も高くなるのは1時間半〜2時間後と言われる。ビール2本位(日本酒2合位)の飲酒でも体内のアルコール分が平常になるまで7〜8時間かかると言われる。従って、「2〜3時間休憩したから大丈夫だろう」は勝手な思い違い。翌日の二日酔いにも注意が必要。7-8時間寝ても酒気が抜けきらず、翌朝、酒気帯び状態で事故を起こした事例もあるので注意。
  • 栄養ドリンク剤」には、微量のアルコールが含まれているものがある。例えば、アルコール濃度1%のドリンク剤1本は、酒気帯び運転の取締り基準の160分の1にも満たないが、下戸で顔が赤くなるなど酒気を帯びた状態になって車を運転すれば立派な飲酒運転になってしまう。又、飲酒運転にはならなくても、ドリンク剤1本飲用後に、動くものを見る視力が飲用前に比ベ15%も低下したというデータもあるとのこと。用心するに越したことはない。特に、ドリンク剤の飲み過ぎは禁物。
  • 酒を飲んだら「代行運転」を依頼する。代行運転業者と提携して安い料金で代行運転を行う飲食店も出始めている。一例として、通常代行運転料金\1,000(30KM以内)+タクシー代がかかるところ、\400+タクシー代で代行サービスを実施しているところもある。
■その他の主な改正点(抜粋)
  • 高齢者講習の受講年齢が70歳以上に引き下げられた。また、高齢運転者標識(高齢者マーク)を自動車に表示しなければならない人の年齢も70歳以上となった。
  • 高齢者運転者標識(高齢者マーク)表示が75歳以上から70歳以上になった。
  • 免許証の更新期間が、誕生日を挟んだ前後1ヶ月(計2ヶ月)間に拡大され、運転免許証の有効期間満了日が現在の「誕生日」から「誕生日の1ヶ月後」に変わった。
  • 更新前5年以内に軽微違反(違反点数が1点〜3点の交通違反)が1回のみの人は、免許証の有効期間が優良運転者と同様「5年」に延長されるが、更新時講習は「一般講習」(1時間)に変わる。それ以外の違反運転者及び免許取得5年未満の方の有効期間は、現在同様3年間となる。
  • 警察官による飲酒運転の呼気検査を拒否した場合の罰金が従来の5万円以下から30万円以下に引き上げられた。(2004.11.1より適用)
  • 高速道路上における自動二輪車の2人乗り (2005年4月1日施行):20歳以上で3年以上の経験があれば高速道路上における二人乗りが可能となる。
■関連ホームページ
このページは私が色々な人から伺ったことや種々の参考資料(書籍・文献・新聞・テレビ報道など)により知った事を整理したものです。道路交通法のすべてを網羅したものではありません。参考にされるのは構いませんが最終的な判断は個人の責任で行ってください。記述は正確を期していますが、間違いにお気づきの場合は、「趣味のアルバム」topよりメールをお寄せ下さい。  

更新履歴:2002.9.23/2004.11.1

 

 

 

 

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