狂牛病
  • 事の発端は、1996年3月英国政府が狂牛病(正式名称は牛海綿状脳症[BSE])が極めてまれに人間に感染し、クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)となって発病する可能性があることを発表した事に始まる。
    1986:英国で狂牛病発見、1988:肉骨粉を牛に与える事を禁止、1990:危険な部分を肉骨粉に入れることを禁止、1994:英国で第一号患者が出た、1996:狂牛病を世界に公表、肉骨粉の使用を禁止。
  • 牛が狂牛病に感染すると、脳を冒され、歩くことさえできなくなる。その後は、死に至る。牛が狂ったように見えることから、「狂牛病」と呼ばれる。英国では15年間に約18万頭が狂牛病にかかった。
  • 2001年9月10日、日本国内で初めて狂牛病の感染が千葉県の牛から確認された。
  • 狂牛病の病原体「異常型プリオン」は欧州で1種類が確認されている。プリオンとは感受性たんぱく質粒子を意味する英語の頭文字からの造語。
  • 英国からの肉骨粉は1996年に輸入が禁止されたが、ECからの肉骨粉が輸入禁止されたのは2001年1月からで、既に約8万トン輸入済みで、これが日本の牛の感染源となった可能性が高い。厚生労働省や農林水産省の対応の遅れがまたまた無用の混乱を招いた。
  • もともとあったヤコブ病は、発症は100万人に1人程度で、50才代半ば以降に起こり、60〜70歳代が多い。日本国内では、毎年100人程度が確認されている。現在のところ、確立された有効な治療法はなく、研究が進められている。今回牛から人間に感染するプリオン病は「新変異型クロイツフェルト・ヤコブ病」と呼んでいる。
  • このクロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)はBSEに似た人間の海綿状脳症で、潜伏期間は約10年、異常型プリオンが病原体とみられ、脳が萎縮するのが特徴。痴呆や手足の麻痺が始まると1年〜1.5年で死亡すると言われる。英国では1995-2001の間に107人がヤコブ病で死亡している。英国では今後も数年間は年間70-100人の患者が発生すると予測されているが、その後徐々に終息するとされている。問題は感染したかどうかが血液検査などでは診断できない点。現在のところワクチン等の予防手段もない。
  • BSEに感染した牛の脳や網膜、脊髄・小腸(回腸)などの内臓などを食べると、人間にもうつる可能性があるが、普段食べている牛肉(ステーキ等に例え血が付いていてもOK)や牛乳などの乳製品などから人へ感染した例はないと言われている。むしろ注意すべきは狂牛の危険部位が使われた可能性がある化粧品や医薬品などの方である。
  • 問題は厚生労働省や農水省の報道姿勢が当初、薬害エイズ事件、クロイツフェルトヤコブ病、らい病等と同様に相変わらず産業界寄りで消費者優先の姿勢が見られなかったことです。このため、消費者の信頼は地に堕ち無用な混乱を引き起こした。
  • 2001.10.18から全国117カ所の食肉処理場で全食用牛を対象に狂牛病の感染検査が開始されることになった。EU(欧州連合)では月齢30カ月以上の牛だけを検査しているが、今回日本では、それ以下を含めて市場に出回るすべての牛を対象とするため、世界でも一番厳しい検査となる。脳、脊髄、目や回腸(小腸の最後の部分)の特定危険部位は当然除去されて出荷するので、牛から人間への感染の恐れはなくなると厚生労働省は説明している。
  • 又、厚生労働省では2001.9.18付けで、「肉骨粉を牛用飼料に使用することを禁止」しているので、今後は肉骨粉が飼料に使わることは全くないため、牛から牛への感染についても遮断できると言う。又、牛を原料にしているビーフエキス、ゼラチン、コラーゲン、牛脂については10月末を目標に調査が行われており安全性について公表される予定。⇒こちら
  • 2000/10現在行われている対策:@危険部位は焼却処分、A肉骨粉は使用禁止、B全頭検査する
  • 牛乳やステーキなどを含めて牛製品が全て感染源のように考えるのは考え過ぎである。骨の付いていない普通の肉、牛乳や乳製品、コラーゲンやゼラチン(皮からつくられたもの)、蛋白を含まない獣脂は安全と言われている。交通事故では年間10,000人死亡している、肺ガンでは毎年50,000人死亡している。飲酒運転やスピードの出し過ぎを慎み、タバコをやめることの方が余程重要である。少なくとも狂牛病は交通事故や肺ガンで死亡する確率より遙かに低いことは事実なのだからあまり神経質になるのも良くない。このような事になったのも正しい情報を関係当局が流さなかったからである。
  • 参考ホームページ: 厚生労働省  農林水産省報道  リンク
    (2001.9.28/2001.10.19)
  • 狂牛病関連図書


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最終更新:2001.9.28

 

 

 

 

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