風邪・インフルエンザ対策

最終更新:2014.3.25

今冬、札幌でタミフルが効かないインフルウイルスが登場しているようです。インフルに罹ったら医師とよく相談して最初からリレンザやイナビルの処方を受けるのも良いと思われます。 
年によってインフルエンザの流行する時期は変わりますが、感染のピークはどの年も概ね2月です。次に多いのは1月と3月です。3月は意外と多いです。11月はほとんどありません。流行が早い年では12月から年末にかけて少しずつ患者が増えてきます。インフルエンザは、特に子供が罹りやすいです。予防接種をしておけば例え感染しても症状が軽く済むので11月中に済ませましょう。ある雑誌社の調査では、2009年2月現在の予防接種率は43%、インフルエンザに罹った率は6%とのことです。全員が予防接種を受けるようになれば、インフルエンザにかかる人を更に減らすことが期待できます。65才以上の老人がかかると肺炎や気管支炎を起こし重症化し、98年〜99年のシーズンでは高齢者を中心に約32,000人がインフルエンザが元になって死亡(インフルエンザ感染をきっかけに細菌性肺炎や心筋梗塞を起こして死亡)しているのでくれぐれも注意して下さい。


私はもともと喉が弱く、若い頃は風邪のシーズンや埃の多いシーズンには喉をやられてしばしば耳鼻科に治療に通った事がありましたが、お茶を頻繁に飲むこと、外出時にはマスクをする、手をよく洗う、うがいをする、歯石を取る等を実践するようになって、喉を悪くする事が劇的に減りました。風邪やインフルエンザが流行している時期には、特に、睡眠を多めに取る等休養を心がけ大火にならないでボヤで消し止めるよう努力しています。インフルエンザワクチンは毎年接種しており、また、外出時には葛根湯、カテキンとビタミンDの顆粒タイプを携帯して、風邪かなと思うような症状が出たらすぐに服用するようにしています。お陰で最近はひどい風邪にもかからずに済んでいます。

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子供の発熱こちらを参照

新型・強毒性「鳥インフル」のヒト感染発生時の対応はこちら

2002年-2003年のシーズンは1,500万人がインフルエンザ(流行性感冒)に感染し、入院した人は142万人、11,000人が死亡したと言われます。2003年は感染者923万人、インフルエンザやその後の肺炎などによる死者は2400人に達したとみられている。2004年-2005年は過去10年で最多の患者数を記録する様相で特徴はB型が60%を占めていること。(2005年は1800人が死亡) 特効薬が出てきた現在でも最大の自衛手段はワクチン接種。かかりつけの病院や医院に10月に予約しておき、11月に入ったら、早めに接種しておくことが大事。(接種は体調の良いときにすればよい)以下はテレビや新聞・雑誌・医学書などで報告されたものをインフルエンザを中心に網羅的に記載したものです。下記の全てを実行することは不可能で、その時々の状況に応じて適宜対処しています。しかし、これはと思うときは必ず医者の診察を受ける事にしています。

インフルエンザ対策まとめ

流行のピーク 1月中旬〜3月中旬(2月が一番多い)
予防法

外出時:@手洗い、A30分毎にお茶を一口飲む、Bマスク(不織布の立体・使い捨て型がお薦め)、C手袋・マフラー
帰宅後:@コートは外ではたいてから持ち込む、A手洗い 、Bうがい、C歯磨き、Dお茶を飲む、E部屋の加湿
予防接種(12月初めまでに受けるのが良い)
→重症化を防ぐ
特に、有効なこと:

  1. 十分な睡眠休養、バランスの取れた食事(特に朝食は大事)は基本。
  2. 手洗い:手のひらだけでなく、指の間や指先(爪の間)を念入りと洗うこと。鼻をかんだら必ず手洗い。パンやみかん、ピーナッツ等の食品を素手でつかむときはまず手を洗い、顔を触らないようにすると感染を防止できる。頻回に洗うことが最重要。アルコール含有消毒液を手近に置いておき消毒するのも良い。
  3. うがい:まず口の中をぶくぶくうがい(15秒)して口内の雑菌を吐き出し、最後に喉の奥をがらがらうがい(15秒)する。間違えて逆にしないこと。お茶のうがいが有効。インフルエンザウイルスは喉に付着後20秒程度で組織内に取り込まれるため殺傷効果は少ないが、喉を潤し粘膜の抵抗力を保つ効果は期待出来る。
  4. マスク:ほこり、ウイルスの侵入を防ぎ、喉の乾燥を防止する。更に、喉の温度低下を防ぎ免疫力を高める効果がある。外気で喉の温度が下がると免疫力が低下する。風邪やインフルエンザに罹っている人がマスクをすればウイルスの飛散防止で一番効果が高い。
  5. 加湿器:湿度が40%を超えるとウイルスが生存しにくくなり、50%では半分のウイルスが死滅し、湿度60%では80%のウイルスが死滅すると言う。従って湿度60%以上にする事が望ましい。
  6. 空気清浄機の活用:特にウイルスを吸着するHEPAフィルター搭載機ががよい。
  7. 歯磨き・舌磨き・歯石取りはインフルエンザ菌の増殖を防ぎ、インフルエンザの発症を1/10に減らすとの報告がある。口腔ケアを実行すれば誤嚥性肺炎も減る。
  8. 家族に患者がいるときは、時々窓を開けて換気を良くしてウイルスを戸外に排出
  9. 咳やクシャミをする時は口を袖で押さえる。手で口を押さえると手が汚染される。
  10. 食事とは別に1.5リットルの水を飲む(線毛細胞の動きが鈍くなると、ウイルスが線毛の下にある細胞内へ侵入し、一気に増殖してしまう。線毛を元気にするには、1日あたり2.5リットルの水分補給が理想。3度の食事で1リットルの水分をとれるので、あと1.5リットルの水を飲むとよい)
  11. ブルガリア1073R-1ヨーグルトR1ヨーグルト)はNK細胞を活性化し免疫力を高めインフルエンザに罹りにくくなるとの研究結果がある。1日1個食べたい。ソフトタイプ又はドリンクタイプがある。詳細は→ http://bit.ly/pEhn9t
  12. 梅干し(1日3個)とビタミンD(サプリやキクラゲなど)の摂取がウイルス撃退に効果があるとの研究結果が出ています。(私自身はインフルの感染のリスクが高いと思ったときのみ、梅干しを食べ、サプリメントでビタミンDとカテキンを摂取している。→欄外参照)
  13. 緑茶カテキンがウイルスの周りに付くことで細胞に感染するのを妨げインフルの予防になる。1日緑茶を500ml程度飲めば良いと言われる。
  14. きのこはウイルスを撃退する。
  15. レンコン(20g/日)が免疫力を高めるとの研究がある。
  16. 亜鉛は免疫力を高める。
  17. キリンプラズマ乳酸菌の飲用:プラズマ乳酸菌が免疫力を活性化。
     1.「からだまもるみず。プラズマ乳酸菌の水」
     2.「小岩井 まもるチカラの乳酸菌」
     3.「キリン 守って!力水」
    「プラズマ乳酸菌」のインフルエンザウイルス感染予防作用に関する発表はこちら
  18. 二酸化塩素製剤の活用(大幸薬品クレベリン、エンブロイCL-90、エスエス製薬クリンウィル、クロニタス抗ウイルス除菌置き型ボックス等、加湿器用抗菌ミスト「リバルス」等。下記※参照)
  19. 鼻や口からのウイルス侵入を防ぐ用品の活用(下記参照)
治療

@インフルの型を10分で診断出来る新型検査キットを国立感染症研究所が開発した。H1N1やH3N2型の違いなども分かる。(2014/1)
A2日以内にタミフル、リレンザ、ラピアクタなどの抗ウイルス薬の投与→タミフル耐性ウイルスが登場してきているのでタミフルよりリレンザ、イナビルが望ましい思われる。リレンザは、A香港、Aソ連、B型いずれにも適応し、5歳以上で使用可能となっている。医師とよく相談して決めるとよい。ラピアクタは2010年1月新登場の点滴薬。
B体を暖かくして休養する(安静・睡眠)
Cバランスの良い栄養
Dお茶(緑茶・紅茶)のうがいやお茶の飲用(汗をかいたら、とにかく水分を多めに飲む)、スポーツドリンク・イオン飲料も良い
E室内の除菌剤設置(クレベリン・ウイルシールド
F加湿器、鼻や喉の保湿。部屋の温度は20-23度、湿度50-60%
G家族への感染防止のため、マスク着用、室内の換気、空気清浄機の活用、時々うがい手洗い二酸化塩素製剤(大幸薬品のクレベリン、エンブロイCL-90、エスエス製薬クリンウィル、クロニタス抗ウイルス除菌置き型ボックス等)、加湿器用抗菌ミスト「リバルス」等の使用。

解熱剤を直ぐに飲むのはインターフェロンやリンパ球の活動を抑えるので逆効果。37度台は解熱剤は我慢し、保冷剤や氷で体(脇の下、背中、太もも等)を冷やし、38度を超えた時に飲むと良い。
(発熱は身体が自己の免疫機能を始動させてウイルスを駆逐・防衛機能を整えている時期でもあり無理に熱を下げるのは逆効果)

タミフル子供の場合、精神障害による異常行動や突然死が発生したとの報告があるが、2009年4月、厚生労働省研究班(班長=広田良夫・大阪市大教授)の最終報告書によれば、タミフルを服薬した10歳以上の子供は、服薬しなかった子供に比べ、飛び降りなどの深刻な異常行動をとるリスクが1.54倍高いという分析結果を明らかにし、タミフルとの因果関係は否定できないとした。 子供がインフルエンザの場合は、タミフルを服用したかしないかに拘わらず、最低2日間は親が充分観察したが良い。 厚生労働省では、異常行動続発の事態を受けて、2007.3.20 10代へのタミフル使用中止を求める緊急安全性情報を出すよう、輸入・販売元の「中外製薬」に指示した。1才未満の赤ちゃんと10才以上の子供のタミフル服用は避けたがよいが、1〜10才未満の子供はインフルエンザにより重篤な容態になり、インフルエンザ自体による死亡事例があるのでタミフルの服用が引き続き推奨されている。

☆風邪(ウイルス)そのものには抗生物質は効かない

風寒型
風熱型
ぞくぞく寒気がする、頭痛がする 熱が出る、黄色い鼻水が出る、喉が痛い
  • 葛根湯
  • 熱が高くなければ入浴も可、シャワーで首筋を温める
  • 生姜
  • 卵酒
  • 頭を冷やす
  • 足を布団から出して寝る
  • ミカンなどの柑橘類はビタミンCの摂取と体温を下げる効果
インフルの予防のために管理人は感染のリスクが高い時のみビタミンDとカテキンをサプリメントで摂っています。但し、飲み過ぎは厳禁。
メイソンナチュラル 緑茶 の カテキン 20日分
バイタルケアーズ ビタミンD1000
二酸化塩素製剤の活用
クレベリン製品
エンブロイ 空間除菌ブロッカー CL-90 Spin グリーン 置き型
清浄空間 クリンウィル ゲル 120g
クロニタス 除菌置き型ボックス[ミント] 消臭ジェル 120g・二酸化塩素発生剤 20g
加湿器用抗菌ミスト「リバルス」(濤和化学製)
鼻や口やマスクからのウイルス侵入防止剤の例
クリスタルヴェールマスク防菌24 20mL 【HTRC3】
クリスタルヴェールα 3g
ウイルスイオンでブロック 160回分
【注】風邪(普通感冒)とインフルエンザ(流行性感冒)は症状が違う。風邪もインフルエンザもウイルスによる仕業!(細菌とは違う)

風邪(風邪症候群や普通感冒と称される急性の呼吸器感染症)はライノウイルス、アデノウイルスなどウイルス性が大半で細菌性は少ない。感染はほとんど接触感染で、比較的ゆっくり発症し、くしゃみ、鼻水、咳が主症状で熱はあっても37度台だが、インフルエンザ(流行性感冒)はA、B、Cのインフルエンザウイルスによる飛沫及び空気感染が原因で鼻、喉の症状に加えて、急激な発熱(多くは39度以上にもなる)、筋肉痛、関節痛、頭痛、全身倦怠感など症状が激烈。 風邪の症状が4日以上続くとか益々悪化するような場合は、細菌感染を起こしていることも考えられるので医療機関を受診しよう。
 
風 邪(普通感冒)
インフルエンザ
原因
種々の風邪のウイルスによる(ライノウイルス・アデノウイルス・コロナウイルス等) インフルエンザウイルスによる
主たる感染源
接触感染(+飛沫感染)。患者が鼻や鼻汁を触った手を通じて、鼻、口や目から感染するのが多い。発症まで4〜5日。最大の予防法は入念な手洗い。 飛沫感染+接触感染+空気感染。昔は空気感染は非常に少ないと言われたが最近の研究では空気感染はあり、飛沫感染60%、空気感染25%、接触感染15%と言う説がある。患者のくしゃみや咳を鼻や口から吸い込んでから24時間程度で発症。患者の咳やくしゃみ、痰などで汚染されたテーブル、ドアノブ、吊り革などに触った手指で口・鼻・目に触って感染する接触感染もある。咳をする人から2m以上離れること。もし、目の前にいる人が突然咳をしたら、呼吸を止めてその場から逃げたが賢い。くしゃみで飛び散ったウイルスは換気が悪ければ室内に9時間経ってもまだ浮遊している。潜伏期間は1-5日(平均3日)。
対処
引き初めの対処が症状を軽くする。微熱(37度台)、透明な鼻水、喉の痛みも軽く、咳も軽いなら自宅で安静にして経過を見る事で可。

直ぐに医者に診せる。
大人でも3日位寝込んでしまう。普通の生活が出来るまでに1週間はかかる。

発症
症状は徐々に重くなる(くしゃみ、鼻水、喉痛、咳などが全身症状に先行して出現する)

多くは突然劇的に症状が出現し、全身症状が重い(発熱、強いだるさや食欲不振、全身の痛み、頭痛が出て、その後鼻や喉の局所症状、目の充血や目の痛みが出ることもある。脈拍に一致する拍動性のズキズキするような頭痛はインフルエンザの特徴)

※高熱の前に、咳やだるさ或いは吐き気や腹痛が先行したり、高熱がない例も珍しくないと言われる。

鼻や喉の症状

鼻炎、咳、喉痛が一般的には軽度。胃腸症状も出る事がある。鼻汁は透明感がある。鼻が詰まって苦しいときは、お湯で温めたり電子レンジで温めたタオルを顔にのせると鼻腔が湿り気を持ち鼻の通りが良くなる。

全身症状に続いて現れる事が多い。鼻汁は黄色や緑色で混濁している。喉が腫れ痛みが強い。咳も激しい。
通常37.5度前後。概ね38度まで。熱が出るのは体が免疫力でウイルスの増殖を抑える環境を作っているので解熱剤でむやみに下げない方が良い。熱を下げたい時は脇など太い動脈が通っているところを冷やした方が効果的。

38度以上、多くは39-40度に達するが、65才以上の高齢者の半数、ワクチン接種している人や体力・免疫力の強い人は高熱が出ず、37.5〜38度の事もある。成人の20%、高齢者の50%が、38度以下でもインフルエンザだったと言われる。高齢者はインフルエンザでも高熱が出るだけの力がない事がある。

悪寒
少ない 強い
倦怠感
弱い 強い
全身の痛み
ない 強い
予防

食事・睡眠、雑踏を避ける、マスク。
風邪の患者がいるときは石けんを使った手洗い、うがいを励行させる

予防にはワクチンが有効(特に高齢者と子供)
患者にはマスク、うがい歯磨き、石けんを使った手洗いを励行させる。パンやみかん、ピーナッツ等の食品を素手でつかむときはまず手を洗い、顔を触らないようにすると感染を防止できる。

最近の色々な研究でインフルに効果のある食材などが次々に見つかっているので必要な時には適宜活用して感染予防をしたいものだ。

お茶500ML以上飲む(緑茶カテキン)と良い(静岡県立大学薬学部山田浩教授)詳細はこちらを参照
梅干し1日3個でウイルス撃退(和歌山県立医科大学 宇都宮洋才准教授)詳細はこちらを参照。
ビタミンD(慈恵医大浦島充佳准教授)1日30マイクログラムの摂取でインフルの発症率が50%に減ったとのこと。詳細はこちらを参照
きのこでウイルス撃退(富山大学大学院医学薬学研究部)詳細はこちらを参照
レンコンで免疫力(埼玉医科大学保健医療学部和合治久教授)詳細はこちらを参照
治療
身体を暖かくしたり、温かいものを飲み、発汗することにより治ることが多い。初期に、歯磨き・うがい(緑茶、紅茶)、安静・睡眠、水分補給、保湿・保温、ビタミンDなど。抗生物質は細菌には効くがウイルスには無効。単なる風邪の時に抗生物質を飲むと耐性菌を増やすだけ。 インフルエンザウイルスに対する特効薬がある(リレンザ、タミフルなど)。発病後48時間以内に服用する。服用が早ければ早いほどウイルスの増殖を抑えるので症状が軽く済む。解熱しても通常は途中でやめないで、合計5日間程度服用。 タミフルで熱は下がってもウイルスは放出しているので家族に感染を広げるので注意。その他は左記に準じる
注意点

安易な抗生物質や強力な解熱剤の服用は慎みたい。飲むなら副作用の少ないアセトアミノフェンを成分とする解熱剤にする。風邪をひいた人が使ったり触ったものには触れない。手洗いを頻繁に行い他人への感染防止。
風邪の場合の抗菌薬の服用基準:
@高熱の持続(3日間以上)
A膿性の喀痰、鼻汁
B扁桃腫大と膿栓・白苔付着
C中耳炎・副鼻腔炎の合併
D強い炎症反応(白血球過多、CRP陽性、赤沈値の亢進)
Eハイリスクの患者
のいずれかに該当する場合には抗菌薬が適応と考えられる。抗生物質は肺炎の予防的効果はなく、肺炎になった場合の治療薬。

合併症として、肺炎、気管支炎、心筋炎、脳炎を起こす事がある。特に、高齢者は熱、咳、脈拍や呼吸が苦しい等の変化に注意。
高齢者が発熱し、急速に呼吸状態が悪くなったら、肺炎を起こしている事を想定して、聴診器、胸部X線、血液検査(CRT、白血球、血沈)などを緊急で施行するするのが望ましい。

インフルエンザにかかった人の咳を吸い込んで感染が広がるので、患者は可能な限り個室に移し、部屋を温め、加湿空気清浄機使用やマスク着用させる等の配慮。看病する人もマスク着用。
インフルエンザの発熱は初日の夜間或いは翌日が一番高く、3日目には熱が少し下がるが、これで治った訳ではなく、再び4日目、5日目と上昇する傾向がある。 このような二山型の発熱はA型、B型共にみられ、特に小児では かなり高い確度で起きる。

空咳ではなく痰が出始めると回復の兆し。積極的に咳をして痰を出すと良い。咳が出始めたら時々うつぶせになり背中を叩いてもらうと出やすい。

一番大事なことは普通の風邪とインフルエンザの鑑別を症状、問診、内診(目、喉、聴診等)や診断キットにより、素早く的確に行うこと。熱だけでインフルエンザか普通感冒かは鑑別出来ない。インフルエンザの場合、特に高齢者は他の病気を引き起こす元にもなるので治療が急がれる。また、医師の判断で抗生物質も処方される。
副作用:風邪薬の解熱剤や抗生物質には効果もある反面、色々な副作用があり、稀なケースではあるが重大なものもある。服用後身体に発疹等が出たら、薬の副作用を疑って、すぐに医師に相談すること。薬疹についてはこちらを参照
風邪は一般には普通感冒とか風邪症候群等と称されている主としてウイルス感染による急性の上気道炎の総称で、インフルエンザ感染症も基本的には風邪の仲間であるが、ここでは普通感冒とインフルエンザとを分けて考える。
飛沫感染と接触感染
飛沫感染 くしゃみ・咳・痰・会話などで病原菌が周囲に飛び散って、これを吸い込んだ時に感染が起きるもの。通常、短時間で地上に落下し、長時間空気中に浮遊する事はない。5ミクロン以上のものが1M程度飛び散る。風邪のウイルスはこの飛沫感染で伝染する。広義の空気感染に含まれる。飛沫感染を出来るだけ起きないようにするため、セキエチケットを守ることが大切。セキやくしゃみをするときは、マスクをして更に肘でマスクを覆うとよい。
接触感染 病原菌のある人に接触することで感染する。握手、吊り革、ドアノブ等々直接間接の接触により風邪がうつる。手洗い、手袋は有効。
空気感染 病原菌が長時間空気中に浮遊して遠方まで届く。結核・麻疹(はしか)・水疱瘡ウイルス・SARSウイルスなど。インフルエンザウイルスも実験では12時間程度も空気中に漂っているとされる。患者の口から出て、いったん飛び散って器物や着衣などに付着した微細な粒子が乾燥し、空中でただよっているものが飛沫核というもので0.3ミクロン〜5ミクロンの大きさで、これが吸い込まれて感染する。従って換気扇や窓を開けるなどの定期的な換気が有効である。
集団感染を防ぐには:10人の健康な人がマスクや手洗いをするよりも、1人のインフル患者が手洗いとマスクをしたほうが、感染を広げない。インフルになった人は他人にうつさないように細心の注意をして欲しい。健康な人は患者に近寄らないことだ。

インフルエンザウイルスについて

  • インフルエンザウイルス単体は直径0.08〜0.12μm程度だが、実際は飛沫となって飛び、その大きさはウイルスを含む気道からの飛沫物質は3〜5μm程度と言われる。
  • くしゃみ一回で1,000個のウイルスが飛散する。よりくしゃみは20倍ウイルスの飛散量が多い。
    1個のウイルスが8時間後..100個、16時間後...10,000個、24時間後...1,000,000個に増える。
  • ウイルスが100万個になると症状が出始める...発熱、鼻や喉に炎症が起きる。
  • インフルエンザの潜伏期は1-2日咳やくしゃみと共に飛散したウイルスを他人が吸い込むとウイルスは約20分経過すると細胞内に取り込まれるので、インフルエンザの流行期に頻繁なうがいと歯磨きは有効。 インフルエンザの人と接触しても3-4日経過しても発症しなければまず感染していない事になる。歯磨きでインフルエンザ菌の増殖が抑えられる。
  • 風邪を引いた人と同室にいれば、ウイルスを吸い込んで、60%弱の人が感染する。
  • ウイルスを吸い込むと増殖を始め、20〜24時間後にピークに達するが、一方、生体側もインターフェロン、白血球等が動員されて、ウイルスの増殖が始まる前にウイルスを押さえ込んでしまうので、必ず発病するものではない。要は防御機構(栄養、睡眠、休養、暖かさ)が完璧なら、ウイルスが侵入してきても撃退出来、例え、感染しても発病しないで済む。
  • インフルエンザウイルスは低温、低湿度に長く生きるので、部屋を暖め、加湿器を使うことは非常に意味がある。部屋の温度が30度ではウイルスの感染力は2日後に1/10になるが、25度では1/2 、5度ではあまり減らない。ある実験によれば、湿度が40%を超えるとウイルスが生存しにくくなり、50%では半分のウイルスが死滅し、湿度60%では80%のウイルスが死滅すると言う。従って湿度60%以上にする事が望ましい。
  • ウイルスの寿命:
    衣服やティッシュについたウイルスは8〜12時間生きているとのことなので、風邪の患者が触ったものにすぐに触るのは危険。電車の吊り皮や座席、公衆電話、カラオケのマイクは特に危ない。季節性インフルのウイルスは、不織布製マスクの表面上で8時間、感染力を持った状態が続いていたという実験もあるからマスクは取ったら机の上に置いたりするのは危険。冬場に手すりなどに付着した場合、24時間以上生き続けることがある。
  • インフルエンザの発症は他の風邪と違って劇的、突然、悪寒と38-40度の熱が出て、頭痛腰痛、関節や筋肉の痛み、全身倦怠感、下痢等の症状が強いので明確に分かる。普通の風邪の場合は先に出る局所の症状−喉、咳、鼻水などの症状はインフルエンザでは熱や悪寒の後から出る。
  • 患者の感染力:普通5-7日でインフルエンザウイルスはなくなる。この期間は家族は注意。 (熱が下がっても翌日は60%、2日目でもまだ40%はウイルスが出ている) 会社などに行くときは、他人への感染を避けるため解熱しても3日間程度は休むのが望ましい。完全に治らない内に、無理して出社することは他人への感染を広げる事にもなり一種の犯罪とも言える迷惑行為。熱が5日以上続く場合は検査を受けること。 タミフルを服用すると割合早く解熱するが、インフルエンザウイルスがなくなったのではなく、5日間程度は人に感染させるのでタミフルは5日分貰ったら飲みきるのが良い。
  • 廣津医院(川崎市)院長の廣津伸夫氏は学校の出席停止の期間の基準としては、「インフルエンザは、解熱した後2日を経過し、かつ、治療を開始した後4日(幼児にあっては5日)を経過するまで」を提唱している。
  • インフルエンザウイルスにやられ、弱っている呼吸器粘膜に、他の細菌が取り付いて細菌による二次感染を起こすので注意。(このために抗生物質が使われる)
    →インフルエンザは風邪ではなく、症状の重い全身性の感染症。
  • A香港型、Aソ連型、B型の3つが流行っている場合、不運にも、時期をおいてタイプの違うインフルエンザに感染する事もある。(子供は特に)
  • 今後最も懸念されるのは、新型ウイルスの出現。誰も免疫がないから、出現すれば大被害が出る恐れがある。1918年のスペイン風邪では日本でも38万人、世界中で推定4,000万人の死者が出た。専門家は新型ウイルスがいつでてもおかしくない時期にあると警告している。厚生労働省でもようやく2003/3に新型インフルエンザ対策検討委員会を設置、2005/11に行動計画を発表した。(新型インフルエンザについては下記別項参照)
  • 夏風邪の元になるウイルスは一般に湿度に強いと言われるので、室内の湿度を上げてもウイルスの生存率は下がらない。

予防:(外出時や風邪の患者が回りにいるとき)

  • 手洗い極めて効果的。石鹸でウイルスは死ぬ。流水が良い。但し手洗いは手術前に外科医が手を洗うように入念に洗うことが重要。(手のひら、指の間、手の甲) ざっと洗っただけではウイルスは手から取れていない。インフルエンザは飛沫感染だが、普通の風邪は接触感染なので、空気よりも手からうつることが多い。アメリカでの最近の調査で、1日5回手洗いをした人は風邪を引く可能性が45%も減ったとの報告がされており、風邪予防にきわめて有効な方法である事を裏付けている。特に帰宅後と食事前が有効。
    ウイルスに汚染された手で口や鼻に触れるのは鼻粘膜にウイルスを転嫁するので出来るだけ避ける。(ドアノブ、吊り革等は要注意。マスクも外側にウイルスが付着しているのでむやみに触ると手にウイルスが移る。その手で鼻や口を触ると危険)
  • 風邪の30%は口から感染すると言われる。従って、@手を良く洗う、A口唇(や鼻)を触らない、Bマスクをして口唇を触らないようにするのは理にかなっており効果的。(眼から感染することは報告されていない)
  • うがい...なるべく頭を後ろに傾け、のどの奥にうがい液が行くように。細菌を減らすためには、出来れば1分程度はやること。水道水(浄水器は不可)は微量の塩素を含んでいるのでウイルス殺菌の効果があり、水道水のうがいだけで風邪が40%減ったとの研究報告がある。他に、お茶のうがいは有効。
  • 口腔ケア(歯磨き、舌の清掃、歯垢の除去等)を充分に行い、歯周病菌をなくするとインフルエンザウイルスの増殖を抑え、インフルエンザの発症率が1/10に減るとの実験結果がある。口内に細菌が多いとインフルエンザにかかりやすい。特に、舌の表面には細菌が多いので、歯ブラシで奥から手前に掻き出すと良い。正しい歯磨きはインフルエンザの予防に極めて有効。年二回程度歯科で歯石を除去したり正しい歯磨き法を習得したい。
  • インフルエンザの流行期は外出や人混みを避ける。

マスクは効果的。咳は時速150KMにもなり飛び散る。そこで、風邪をひいている人がマスクをすれば、飛散を防止できる。マスクにより発症率が1/5に減るとの報告もある。呼気を加湿して吸い込む事になるので鼻や喉の保湿が出来、粘膜を保護して細菌の増殖を抑える効果がある。また、マスクをしていれば鼻や唇を手指で触らないので感染が防げる。(この効果はとても大きい) ガーゼマスクはインフルエンザには効果がない。不織布の立体型・使い捨てがお薦め。寝るときに着用すると口や鼻が渇かず風邪の治療効果が高い。飴をなめながらマスクをすればより効果的。但し、呼吸のしにくいマスクは血中酸素濃度が下がる事があるから注意。(立体型が呼吸が楽。不織布は遮断効果が高い)→戸外でマスクをするのはは風邪をひいた人が守るべきエチケット。
マスクをすれば冬の戸外の冷気を直接吸い込まないので、血圧の急上昇を抑える効果があり、脳梗塞発作の予防にもなるので、特に血圧の高い人、動脈硬化のある人にはこの面からも勧められる。
特に、病院はばい菌の巣窟。医師や看護師がマスクをしているように、病院に行った時は我々も是非マスクをした方が良い。特に、大病院は結核菌、MRSAなど感染すると厄介な菌も多いので注意が必要。

飴やガムは喉の乾燥防止に効果がある。喉が乾燥するとウイルスが喉に長時間残り感染しやすくなる。唾液ともに飲み込んで胃液で殺すのがよい。特に気温が10度以下になる日は喉が乾燥しやすいので要注意。

マスクの効果:→2013.1.23放送NHKためしてガッテン「そのマスク、大丈夫? 予防効果10秒 超UP術」が放送された。この内容を後方にて解説します。→こちら
@飛沫感染、空気感染の防止、
A口腔内、気道内を湿らせウイルスの増殖を抑える、
B手指で鼻や口を触らないので汚染された手指による接触感染を防止する(この効果は大きい)☆2009/2 豪New South Wales大学等の研究によれば、インフルエンザに感染した子供がいる家庭で、親がマスクをして看護すれば、感染をうつされてしまうリスクを60-80%減らすことができることを証明できたとのことです。

マスク選定上の注意点:マスクは鼻と口にぴったりフィットすることが重要。大きすぎるマスクは横が隙間だらけで効果半減する。サイズは90X125/90X155/90X170/95X180等種々雑多なので自分の顔の大きさに合わせて買いたい。どんな高性能マスクをしても隙間だらけでは効果半減。ぴったりフィットすることが大事。

  • マスクの種類
    捕捉できるもの
    不織布マスク 5ミクロン以上の飛沫物を捕捉。薬局などで一般に買える物。
    N95マスク 0.5ミクロン以上の飛沫核を捕捉。主として医療用として使用。
    ナノフィルター 0.08 〜 0.12 ミクロンのウイルスの捕捉。
  • せきエチケット:咳やくしゃみをする時はマスクをして、マスクを手指ではなく、肘で押さえる。 肘はあまり触らないのでウイルスがついても広がりにくい。マスクだけに比べて肘で押さえると飛沫の飛び散りは1/10になる。
  • 口呼吸より鼻呼吸(鼻から吸った空気は副鼻腔などで浄化・加湿されるが、口からの吸気は細菌・ウイルスが直接体内に入る他、口内や扁桃が乾燥して免疫力低下にもつながる)
  • お茶を飲む、紅茶でうがい....カテキンの殺菌作用。脱水症状緩和。お茶のうがいはウイルスを殺す効果が強い。番茶、ウーロン茶、紅茶いずれも良いが、カテキンの作用が強い「紅茶」を普段飲む時の5倍程度に薄めて体温程度に暖めてうがいをするのが一番良いと言われる。
    →通常のうがい薬ではなかなか粘膜に付着したウイルスは取れない。水は無効。
    →飲むためには一煎目が良い。うがい用は出涸らしでも良い。
  • マスクは呼吸器の乾燥を防ぐ効果はあるが、飴を舐めたりガムをかむ方が唾液が出るので呼吸器の粘膜の対応力を高める効果は高い。但し、飴は炎症があるときは舐めない方がよい。又、糖分の取りすぎには注意。
  • 入浴は体力を消耗するので熱が高い時は見合わせた方が無難だが、風邪の引き始めで熱が38度以下で自分が入りたいと思った時は入って身体を温める方が免疫力が上がる。自分の身体に自信が無いときは無理して入らない。 もし、風呂に入った後は湯冷めをしないように早く寝る。
  • 1日の中で一番風邪を引きやすいのは身体が乾燥してウイルスが増殖しやすい夜中(2〜4時頃)。ウイルスの90%は喉から侵入すると言われており、特に、夜中に喉が乾燥しやすいので寝る前のホットドリンク(ホットレモンなど)は効果的。また、枕元に水を置いておき、目が覚めたら飲むのも良い。
  • 身体を暖かくすることは風邪の最大の防御になる。喉が冷気で乾燥、冷えると繊毛の動きが低下し、ウイルスが粘膜細胞に取り込まれやすくなる。マスク、マフラー、手袋や帽子で体を冷やさないようにすることが大事。首だけでなく手足が冷えると繊毛の異物除去機能が鈍化する。生体の防御反応を高めるためにも、特に外気に触れる頭、首や手を温めたい。冷気、激しい運動でものどの温度が下がる。いらいらもだめ。たばこもだめ。自律神経がのどの温度を下げる。
  • 呼吸器機能を高め免疫力を高めるために、入浴時の腹式呼吸は肺に適度の湿度を与えるのでお薦め。
  • 厚着して体を暖かくする。背中と足首を冷やすな。→免疫力強化。
  • 電子レンジでホットタオルを作り首を温めると免疫力がupする。
  • 部屋の湿度を上げ、温度を上げる...空気中のウイルスが落下、死滅する20-24度、60-70% 霧吹きスプレーで水を噴霧するのも一法。 加湿器も有効。 但し、インフルエンザウイルスと違って、夏風邪ウイルスは湿度に強く、湿度を上げてもあまり死滅しないので夏場はあまり加湿しすぎないようにする。
  • 部屋に濡れタオルを干すことは比較的湿度の上昇もマイルドで薦められる。タオルを3枚くらい干すと湿度が50%程度になると言うからバカに出来ない。他に、お湯を張った洗面器を置く方法もある。加湿器も含め、あまり湿度が上がりすぎないように注意。70%を超えるとダニ、カビの繁殖を促すのであまり湿度が高すぎるのも良くない。
  • HEPAフィルター空気清浄機の活用(HEPAフィルター搭載空気清浄機はウイルス除去効果が高いと言われる。プラズマクラスターイオン、ナノイー、ストリーマ放電などにより空気中の浮遊ウイルスを除去・不活性化出来ると標榜する空気清浄機が出ているが、狭いテスト空間ではともかく、実際の生活環境により近い空間では効果はないとの実験結果が最近発表されている。詳細はこちらを参照下さい⇒報道1  報道2
  • 睡眠は普段より“一時間”多くとる。→免疫力強化。
  • 夜10時〜夜中2時の間は生体の免疫力が落ちるので、この時間帯は人混みをうろうろしない。
  • ワクチン...予防接種後2週間〜1ヶ月しないと免疫は出来ない。但し、卵アレルギーの人はワクチンは避けた方がよい。
  • ストレスをためない(ストレスで免疫力が落ちる)
  • 酒は免疫低下になる。
  • 歯磨きのコップは自分専用にする。
  • 家族に患者がいても風呂で感染することはまずない。(タオルを共用することは禁)
  • ブルガリア1073R-1ヨーグルトはNK細胞を活性化し免疫力を高めインフルエンザに罹りにくくなるとの研究結果がある。1日1個食べたい。R1ソフトタイプ又はドリンクタイプがある。乳酸菌の効果は同じ。詳細は→ http://bit.ly/pEhn9t
  • ビタミンDの摂取:慈恵医大准教授の浦島充佳の研究では、ビタミンDがウイルスを撃退する効果があることが分かって来た。喉の粘膜の防御力が増す。ビタミンDを摂取した人は発症が50%少ない。30マイクログラム程度。例えば、サケの切り身一切れ。日光を浴びることもよい。サプリは飲み過ぎないように気をつける。食品なら少々食べ過ぎても問題ない。 米国医学研究所は2010年11月末、米国のビタミンD推奨摂取量の引き上げを決めた。新基準では、従来の3倍(1〜50歳の場合)にあたる1日15μgの摂取をすすめている。また「これ以上はとらないほうがいい」という目安となる上限値も、従来の50μgから100μgに引き上げた。肌のトラブル防止のためUVケアをしっかりやっている人で、更に魚が嫌いと言う人はビタミンDの摂取が少ない恐れがあるので風邪を引きやすいからサプリで補うなどの注意が必要。
  • 和歌山県立医科大の宇都宮洋才准教授の研究で、「梅干しはインフルエンザの予防になる」ことが分かった。梅干しの中のポリフェノールの一種「エポキシリオニレシノール」がインフルウイルスの増殖を抑制すると言う。 1日3個食べると良いとのこと。(朝昼夜各1個ご望ましい) 普通の人はこの程度では塩分は問題ないが、塩分が気になる人は湯の中に10分付けて塩抜きすると良い。腎臓病や高血圧の人はかかりつけ医に相談すると良い。
  • カルシウムとビタミンA摂取。→免疫力強化。
  • 鼻をかむ: まめに鼻をかまないと副鼻腔炎(蓄膿症)になったり、中耳炎になったりする。
    1. 鼻をかまないと炎症が悪化したり、症状が長引く。
    2. 両方を同時にかまないで片側ずつやることが重要。 片方の鼻を指で塞いで、片方の鼻は開放した状態で弱めに鼻をかむ事。両方の鼻を一度にかむと、 鼻腔内の圧力が強くなり、細菌に感染した鼻汁が耳管に入り中耳炎になりやすい。
    3. 鼻水をすすらないこと。鼻水をすすると中耳炎になることもある。
    4. かんだ鼻をティッシュで取る場合は、最低でも4枚のティッシュを使わないと、鼻汁の中のウイルスがティッシュを通過して手に付着する。実験では8枚使って0%になると言われる。
    5. 鼻をかんだ後は必ず手を良く洗う
    6. 子供で鼻をうまくかめないときは、親が吸引器で鼻を吸ってやると良い。
  • 鼻洗いの実行:鼻の中に薄い塩水(普通の浄水では鼻を刺激して痛い)を注入して鼻腔のゴミや花粉を洗い流す。専用の鼻洗い器が市販されている。鼻づまりは苦しいので鼻洗いにより鼻が開通すれば気分も良くなる。
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  • 米国疾病管理予防センター(CDC)資料2011年7月号によれば、飛行機内でインフルエンザに感染しやすいのは、患者の周囲2シートまでとのこと。2シート内にいるときは席を替えるのが良いが、出来なければ、マスク・手洗い・顔を触らないようにして感染のチャンスを最小にすると良いと言う。
  • 風邪は子供や孫から親や同居の家族が感染する事が多い。子供は学校や保育園で集団で生活する事も原因。子供に接する時は、その前後に手洗いを励行したい。
病院・医院での感染から身を守る

病院や医院は病人が集まる所なので当然の事ながら、細菌やウイルスの巣窟となっており、特に、インフルエンザの流行する1月〜2月の時期に病院に行くことはかなりの感染リスクを伴う。しかしやむを得ず受診しなければならないときは、感染症に対する配慮をしている病院を出来るだけ利用して、病院に行ったために風邪やインフルエンザを貰ってくるという事態を避けたい。

毎日患者に接する医師は常に感染の危機にさらされている。もっとも雑菌には強くなっていると思われるが、やはり医者でも風邪を引く。最近、大きなコップにお茶を入れて、患者を一人診るたびに一口お茶を飲む医師を見かけるが、お茶を飲むのは医師だけでなく、待合い室に給茶器を置くなどして患者にも飲ませて貰いたいものだ。それが結果的に医師や患者間の風邪の蔓延を防ぐことにもつながると思う。

  1. 診察室、トイレ、待合室の清掃が行き届いている病院
  2. 暖房、加湿器を使用して室温を25度以上、湿度を50%以上に保っている病院
  3. 空気清浄機を使用している病院
  4. 患者用のマスクを受付に準備している病院
  5. 給茶器などを設備して患者が自由に利用できる病院
  6. 先生や病院スタッフ全員がマスクを着用している病院
  7. 午前と午後の合間に窓を開けて換気に努めている病院
  8. 明らかにインフルエンザと思われる感染症の患者は直ちに別の診察室に受け入れ診察する病院

上記の様な患者に対する配慮やサービスをしている病院はまだ少数派だが、2003年のSARS騒動や昨今の新型インフルエンザの発生予測と共に確実に増えている。人類が未知の新型インフルエンザの発生が危惧される現在、病院側も感染症に対して医療従事者自身並びに患者側の安全を守るため万全の配慮をして欲しいもの。

我々も病院に行くときは可能な限り自衛するのが良い。

  1. マスクをする
  2. お茶を持参して喉を潤す
  3. トローチやあめ玉を舐めて喉を潤す
  4. 病院に備え付けの雑誌類は出来るだけ触らない
  5. 待合室や受診中もマスクは取らない(喉を見せるときだけ)
  6. 濡れタオルを持参して手を良く拭く(アルコール消毒剤を持参すれば尚良い)
  7. 帰宅後すぐに手洗い、うがいをする
  8. 脱いだ衣服にはその後8時間は触らない

 
家庭での注意事項
家族が風邪やインフルエンザになった時、注意すること
(患者と同居家族の相互感染予防)
  1. 患者を個室に移す。
  2. マスクをする(患者も看護者も) 
  3. むやみに鼻や唇を触らない(ウイルスが手から侵入する)→マスクをしていると触る機会が減る
  4. うがい(水又はお茶でよい)
  5. 歯磨き、舌磨き 口の中の細菌を減らすとインフルエンザの感染が1/10に減る。口内に細菌が多いとインフルエンザにかかりやすい。特に、舌の表面には細菌が多いので、歯ブラシで奥から手前に掻き出すと良い。
  6. 手を洗う又はアルコール消毒液(特に鼻をかんだらその追度必ず手指を洗う。ティッシュは最低でも4枚は使わないと鼻汁のウイルスがティッシュを通過して手に付着して手指はウイルスだらけになる。8枚使えば0%になると言われるので4枚のティッシュを折り返して使うのは良い方法) 1日5回以上手を洗う。
  7. 時々お茶を一口飲んで喉を潤す。必要に応じてトローチやのど飴で喉をなめらかにして咳を減らす
  8. 暖房で部屋を22度以上に
  9. 加湿器で湿度を55%以上に、出来れば60%を目標にする。
  10. 室内の除菌にクレベリンを活用する。(下記欄外参照)
  11. 空気清浄機でウイルスを除去又は不活性化する。濡らしたタオルを振り回してウイルスを吸着するのも簡便で有効
  12. 換気扇又は部屋の窓を時々開けて新鮮な空気を入れる。換気扇は効果は部分的、窓あけの効果は大。
  13. 朝夕部屋の掃除をして浮遊する埃やごみを最小限に
  14. 鼻をかんだちり紙やマスクはポリ袋に密封して捨てる
  15. 睡眠を充分にとる(最低でも普段より+1時間)→免疫力が強ければ感染しても発病しない
  16. 栄養価の高いものや免疫力の高まる物を食べる(レンコン、バナナ、R-1ヨーグルト、干し椎茸、ブロッコリー、生姜(身体を温める)、蟹、海老、ゆで卵、チョコレート、納豆、茄子、大根、キュウリ、人参、タマネギ、ピーマン、ニンニク、ビタミンD、亜鉛、緑茶等々
  17. 熱が下がっても薬は飲みきる(感染を広げないため)
  18. 親に症状が出たら、医師に『家族にインフルエンザ患者がいる』ことを正確に伝え、すぐにタミフル、リレンザやイナビルによる予防治療を受ける。親がたまたま妊婦の場合は、発症したら、重症化する危険性が高いので、子供が感染したらタミフルの予防投与が必要になる。また、祖父母など手伝ってくれる人がいるならば、子供の看病を頼った方が良い。

特に外出から、帰宅後

  1. コート等を玄関で叩きウイルスを持ち込まない。マスクは処分する。
  2. 空気清浄機で身体に付着した埃などを吸着
  3. 石鹸で良く手を洗う(爪の間も)30秒以上。
  4. お茶(または紅茶)で十分にうがいする。水道水でも良い。(ぶくぶくうがいとがらがらうがい)
  5. お茶を飲む
  6. 部屋を暖め、加湿器を使う(20度以上、50%以上)
  7. 体を暖める(免疫力を高める)
  8. ビタミンD服用
  9. インフルエンザのシーズンに病院や雑踏から帰った後は歯磨きも有効
特に3と4が重要

早く治すために

  • 風邪は本来自分の免疫力で治すもの。従って、免疫力(体の持つ自然治癒力)を強くする事が最も重要。保温、保湿、栄養、睡眠、安静が大事。 早寝早起きは免疫力を高めるので有効。
  • お茶、紅茶のうがい継続...喉のウイルスを殺す。
    感染後も時々うがいすれば、のどのウイルスが死滅。(もぐら叩きと同じ)紅茶は非常に効果が高い。 水道水(浄水器は不可)は微量の塩素を含んでいるのでウイルス殺菌の効果があり、水道水のうがいだけで風邪が40%減ったとの研究報告がある。ぶくぶくうがい(口の中を洗ってはき出す)を15秒、喉の奥のがらがらうがいを15秒X2回を一日3回程度。
  • うがいもし過ぎるとかえって喉を痛めたり、有益な菌を殺し喉の粘膜にカビが生えたりするので程々にする。
  • 少量のお茶を何回も飲む。水分補給が必要。普段に比べて過剰と思えるぐらい飲むと良い。
    熱のあるときや、下痢をしている時は特に水分を多めに。 アクエリアス、ポカリスエット等のスポーツドリンクにはカリウム、カルシウム等の成分が含まれているので、熱や下痢で失われる補充として有効。単なる湯茶より良い。
  • 紅茶ポリフェノール(テアフラビン)の抗酸化作用で、内臓肥満、風邪・インフルエンザ、がんの予防に効果があると言われる。紅茶一日3杯の飲用が薦められる。りんご8個分と同等の抗酸化作用がある。紅茶の入れ方は、100度の温度で、紅茶ティースプーン1杯約3G/人を丸形ポットに入れて、3分蒸らすとテアフラビンの抽出量が多くなる。
  • マスク
    特に風邪をひいている人はマスクをして、飛散を防止し、他の人にうつさない算段をする。 呼気を加湿して吸い込む事になるので鼻や喉の保湿が出来、粘膜を保護して細菌の増殖を抑える効果がある。 ガーゼを濡らすと効果が高い。
  • 口呼吸をせず、鼻呼吸をする。
    @43度の蒸気吸入の勧め:市販の蒸気吸入器の活用。タミフルやリレンザを服用しても治療効果を現し解熱するのは36時間後。だから最初の一日目のウイルス対策が重要。ここで43度の蒸気吸入(蒸留水でも水道水、生理食塩水でもよい)をやってウイルスを死滅させることが出来れば経過は軽く済むと思われる。但し、それ以上の高温では粘膜細胞がやけどする恐れがあるので43度までとする。蒸気吸入により、粘膜の自浄作用が活性化し、くしゃみや咳、鼻水などの症状が緩和される。
    A42-43度の蒸しタオルを鼻に当てて鼻呼吸すると良い。 特にラベンダーの香りを嗅ぐと鼻の粘膜の荒れが修復され免疫力が強まるとの報告がある。
    (但し、あまり熱いタオルは鼻が火傷したり、皮膚が赤くなるので注意。10分以内にする)
    B折りマスク:ガーゼマスクの上部を折って口だけ隠す。鼻に当たる部分にラベンダーオイルを1滴付けて鼻呼吸をすると鼻の粘膜が修復される。又は水で濡らして湿気を吸い込んでも良い。(口呼吸は鼻の粘膜の抵抗力を落とす)
  • 鼻洗いの実行 前述の鼻洗い器の活用
  • HEPAフィルター空気清浄機の活用(HEPAフィルター搭載空気清浄機はウイルス除去効果が高いと言われる。プラズマクラスターイオン、ナノイー、ストリーマ放電などにより空気中の浮遊ウイルスを除去・不活性化出来ると標榜する空気清浄機が出ているが、狭いテスト空間ではともかく、実際の生活環境により近い空間では効果はないとの実験結果が最近発表されている。詳細はこちらを参照下さい⇒報道1  報道2
  • 加湿器などで部屋の湿度を上げると空気中ゴミやほこりに付着して浮遊するウイルスが落ちて死ぬ。鼻や喉の粘膜保護。(湿度50-70%)
    →インフルエンザウイルスは低温、乾燥状態で長く生きるので、部屋を暖め、加湿器を使うことは非常に意味がある。
    →東京の場合、空気が最も乾燥するのは1月、次いで2月→3月→12月→4月→11月の順。加湿器は11月中旬〜4月中旬まで使用すると良い。
    部屋の温度20-23度、湿度50-70%が目標。部屋の温度を25度以上にあげると空気が乾燥して喉や鼻も乾燥するので逆効果。湿度が大事。湿度が40%以下に下がるとウイルスが急激に増える。加湿器の水は頻繁に取り替える。現在はハイブリッド型が主流だがスチーム型も根強い。超音波型は雑菌が増えやすいとのことで最近は出ていない。
  • 熱が出た場合の対処法:熱の出始めには悪寒やふるえがくる事が多いが、それは病原体に対抗するため体温を上げようとする生体防御の反応。この場合はたくさん着込んだり、布団をかけて体を温める。その後、体が熱くなり汗が出始めたら、体が熱を逃がそうとしている状態なので、@水分摂取、A風通しを良くして涼しくする。熱があり、悪寒がないときは、解熱剤より保冷剤や氷を脇の間、背中、太ももなどに当ててクーリングするのが効果的。
  • 熱が下がったあとも一週間は安静を保ち、同じ家族、特に高齢者や幼児に感染させないように注意する事が必要。
  • 発症後24時間以内に「亜鉛」を摂取することで免疫力が高まり、風邪の回復を促進し、風邪の期間を短縮する。 摂取量は大人で一日10MG程度(許容上限30MG迄)。
  • 洗面器に40-60度のお湯を張り、ラベンダーオイルを2-3滴垂らして、頭からバスタオルを被って囲み、湯気を3分間吸い込むと鼻の奥が気分爽快になる。
  • 手を良く洗う。(ティッシュはまとめてビニール袋に密閉) 家族など他人への感染防止にもなる。 石鹸で念入りに洗う。 手術の時の先生のように、手のひらだけでなく、手の甲、指の間、指の先(爪の間)をよく洗う。指の先を手のひらに押しつけて回転させるように洗うと爪の間の細菌も良く取れる。
  • 唾液の量が少ないと免疫力が低下する。口の中の雑菌も繁殖しやすくなる。ガムを噛むとか、耳下腺、顎下腺をマッサージすると唾液の分泌がまして免疫力を上げる効果がある。
  • 濡れたタオルを部屋で振り回す。部屋の中の浮遊ウイルスが50%程度取れ浄化される。(^_^)
  • カキテンフィルター使用の空気清浄器にはウイルス吸着効果あり。プラズマクラスターにはインフル殺傷効果が無いとの研究報告がある。
  • 喉、手足(足首)、背中を冷やさない(マフラー、手袋、靴下)イライラしたりストレスがかかると喉の温度は下がる
  • フトンをかけて汗が出始めたらフトンを減らす。
  • 体を温める(薄着しない)厚着して体を温める。湯たんぽも良い。体温が1度上がると免疫力が6倍上がる。体温の低い人は免疫力も弱い。身体を温め汗を出すことで老廃物を排泄し、体温を上げるので免疫が高まり治りを早くする。
    但し、無理に汗を出すと脱水症状になったり、体力を消耗するのでほどほどにする。 後で、忘れず水分を補給すること。 汗をかいた衣類はこまめに取り替える。
  • 睡眠は普段より“一時間”多くとる。→免疫力強化。
  • 必要に応じて胃の薬を服用(風邪薬はどうしても胃を荒らす)
  • 鼻をかんだティッシュペーパーはそのままゴミ箱に入れない。必ずビニール袋に入れて口を閉める。ゴミ箱のティッシュが乾燥するとウイルスが部屋を浮遊する。鼻を取る度に手はよく洗う。
  • ストレスは風邪の治りを悪くする。 緊張状態ではリンパ球が減り、免疫が下がるので、リラックスすると良い。
  • 喉が痛いときは歯磨きをしてからうがい。(歯は雑多の細菌) うがいと歯磨きで歯周病菌を減らすとインフルエンザ菌が増殖しにくくなる。(普段から年二回程度歯科で歯石を除去して貰っていれば役立つ)
  • インフルエンザの時、解熱剤で無理に熱を下げるとかえって回復が遅れ長引く。熱が高いとウイルスは死ぬ。38度以下なら解熱剤は使わない方がむしろ良いと言われる。熱を下げると体内のインフルエンザウイルスの活動がかえって活発になるという理論。特に、かかった直後の解熱剤服用は避けたが良い。治りかけの5-6日目が要注意。ぶり返す。ぶり返したときは感染症を警戒。 熱が5日以上続くときは検査が必要。解熱剤を使うときでも「アセトアミノフェン」に限定して頓服で使用する。(ボルタレン、ポンタール、アスピリンなどは避ける)
  • 子供(特に15歳以下)にはアセトアミノフェン以外の解熱剤は与えてはならない
  • 子供が高熱を出して6時間以降に嘔吐、15分以上続く痙攣や意識障害があるようならインフルエンザ脳症を疑う。死亡率10%を超えるので急いで救急車で専門病院へ。6歳以下の子供は特に注意。痙攣や意識障害がなくても、睡眠中に突然死亡することもあるから目を離せない。 子供の発熱こちらを参照 
  • インフルエンザ脳症とはインフルエンザにかかった後、高熱・意識障害・痙攣等の症状が急速に進行し重篤になる病気で、発症原因はまだ解明されていないが、予防接種をしていない子供に多い事から、ワクチン接種が薦められる
  • 抗生物質はインフルエンザウイルスには無効。細菌による二次感染の予防の効果はある。特に高齢者には予防的に使われる。
  • 葛根湯(発熱・発汗を促進する)を飲む→特に風邪の初期に効く。頭痛等の症状緩和、免疫力を高めウイルスを叩く効果がある。ぞくぞく寒気がする、頭痛がする「風寒型」の風邪には良いが、熱っぽい、黄色い鼻が出る「風熱型」の風邪には不適。 また、葛根湯は発汗効果が強いので体力の弱い高齢者には不適。
    漢方薬には他に、「小柴胡湯」(微熱、寒気、食欲不振、咳などの場合。但し、体力中程度以上)、「小青竜湯」(咳・鼻水・冷え性等に効く。胃が強い人向き)や「補中益気湯」(体力回復、疲労倦怠感、食欲不振などに向く。風邪をこじらせた時の体力回復、免疫力強化。風邪の予防にもなる)や十全大補湯(病後の体力低下、疲労倦怠、食欲不振、ねあせ、手足の冷え、貧血に適応)などがあるので医師と相談してみる。尚、補中益気湯や十全大補島は甘草を含むのでこれに適応しない人は避ける。
  • 鼻が鼻がつまって苦しいとき:綿棒をU字型にして両方の鼻孔に挿入すれば、綿棒の反発力で鼻腔が押し広げられ空気の通りがよくなります。
  • 夜間、咳で寝られないときはヴィックスヴェポラッブ(カンフル,メントール,ユーカリオイル配合剤)が効く。ランダム化比較試験(RCT)済。
  • 色々な食事療法等が提案されており、いずれもそれなりの理屈があり風邪の治療に効果が期待される。効き目には個人差があり、必ず治るとは限らないが、試してみる価値はあると思う。
  • スタチンがインフルによる死亡リスクを50%低減する。 (2011/米国オレゴン公衆衛生局の研究)
  • 医師の診察を受けられないとき、咳と鼻水だけで熱がない場合は咳止めを飲む。咳止めは鼻水にも効く。鼻炎薬や総合感冒薬は飲まないが良い。
効果が高いとされ試してみる価値のある食事療法等
インフルエンザに効果的な食材は、メカブ・ネギ、麦、ミカン、春菊、小松菜、舞茸、卵、キノコ類等々。
インフルエンザ治療をサポートするメニューの一例:舞茸・ネギ・麦飯・メカブ・卵入り雑炊。

最近の色々な研究でインフルに効果のある食材などが次々に見つかっているので適宜利用して感染予防をしたいものだ。

・お茶500ML以上飲む(緑茶カテキン)と良い(静岡県立大学薬学部山田浩教授)詳細はこちらを参照
梅干し1日3個でウイルス撃退(和歌山県立医科大学の宇都宮洋才准教授)詳細はこちらを参照。
ビタミンD(慈恵医大浦島充佳准教授)1日30マイクログラムの摂取でインフルの発症率が50%に減ったとのこと。詳細はこちらを参照。米国医学研究所は2010年11月末、米国のビタミンD推奨摂取量の引き上げを決めた。新基準では、従来の3倍(1〜50歳の場合)にあたる1日15μgの摂取をすすめている。また「これ以上はとらないほうがいい」という目安となる上限値も、従来の50μgから100μgに引き上げた。活性型VD3製剤との併用は特に注意を要する。→急性腎不全の恐れ
きのこでウイルス撃退(富山大学大学院医学薬学研究部)詳細はこちらを参照
レンコンで免疫力(埼玉医科大学保健医療学部和合治久教授)詳細はこちらを参照
チョコレートココアを食べるとナチュラルキラー細胞が増えて、インフルにかかっても症状が軽いという。ビターなら1/3枚、普通の板チョコなら1/2枚程度食べると良い。チョコレートやココアの中の亜鉛は傷の治りを助ける作用もあり救急救命センターに運ばれる外傷患者には食べさせていると言う。(埼玉医科大学総合医療センター救命救急センター間藤卓准教授)
・発症後24時間以内に「亜鉛」を摂取することで免疫力が高まり、風邪の回復を促進し、風邪の期間を短縮する。 摂取量は大人で一日10MG程度(許容上限30MG迄)。

温かいココアを飲むことはウイルス感染阻害効果がある。片栗粉でとろみをつけると一層効果が高い。ホットミルクも良い。
R-1ヨーグルト(出来ればリンゴ1/4個を皮ごと擦って加える)を食前に食べると風邪やインフルエンザの予防に効果があると言われる。(週5日程度食べれば効果的)
生姜湯、金柑湯等を飲む→暖まる、ビタミンC補給
@生姜切片煮立る+蜂蜜+レモン汁+ワインで発汗、咳止め、殺菌効果抜群。生姜は血行をよくして代謝を促進させる効果。A熱い紅茶にすり下ろした生姜を適量入れる。黒砂糖又は蜂蜜を入れると尚良い。1日に2杯以上飲む。体温が上がる、咳を鎮める、発汗・解熱作用が期待できる。
の飲み過ぎは免疫低下になる。→少量の卵酒は有効。
ニッキ飴は喉の炎症を鎮める効能が強いので薦められる。
バランス良く栄養をとる。 栄養価の高いものを食べる。穀類、芋類等の糖質はエネルギー源となる。卵かゆ等も良い。
温かいキノコ類の鍋物が良い。キノコ類が免疫力を上げ咳、痰、喉によい。椎茸、舞茸、えりんぎ、しめじ等の鍋物にする。ニラを加えると尚良い。
を入れた鍋物はくしゃみ、鼻水、鼻づまりに良い。 (鶏肉のシスチンというアミノ酸は免疫力、ウイルス攻撃力を強化する)
葛湯、生姜、ネギも良い。料理に片栗粉を加えると保温になる。ホットミルクなども良い。 体が温まる食事が良い。
食欲が無いときは葛湯バナナなど。(バナナは免疫力強化効能ある)
栄養補給に、ポタージュスープ、みそ汁、茶碗蒸し、柔らかくした御飯、湯豆腐
気管支炎や咳止めには焼いた銀杏を5-10粒/日食べるのが良いと言われる。
耳マッサージ:風邪の引き始めに効果がある。両方の耳を手のひらで蓋を被せるように覆って前後に15回位手を動かす。このとき大切なのは耳をひっくり返すこと。この動作で身体の温度があがり免疫力向上。特に寝る前が効果的。

漢方薬治療

風邪の治療には主として西洋医学が用いられる事が多いが、東洋医学(漢方)を活用又は併用することで回復を早める効果があるとされている。従来の西洋医学の薬は症状を軽減するだけなので、これに加えて葛根湯など漢方薬を追加処方する医師が多くなった。日本呼吸器学会の漢方薬使用ガイドラインからまとめた。漢方薬は効き目がマイルドで、重大な副作用も少ないので西洋医学の薬に比べて安心して使えるというメリットがある。私自身はインフルエンザや風邪の流行する時期になると、外出時には葛根湯(下記参照)をいつも携帯して、もしやられたかな?風邪かな?と思った場合は、顕著な症状が出なくても早めに葛根湯を飲むことにしている。
漢方治療の要点
  • ウイルス性には漢方薬、細菌性には、抗菌薬+漢方薬の併用。
  • 漢方薬は複数の生薬を組み合わせ。エキス剤と煎じ薬がある。
  • 解熱鎮痛薬よりも漢方薬が熱を下げる効果が早い。
  • 個人の自覚症状、体調、病態で使い分ける。実証と虚証を見極め使う漢方薬を変える。
  • 漢方薬は飲みあわせに注意する(薬剤師に相談)。
  • 漢方薬は即効性があるので症状が改善しないときは別の薬に変える。漫然と飲み続けない。30-60分で効果が出るものなので、1時間経っても効果が出ない時は変える。
  • 高齢者は体力があると思っても虚証から始める。
  • 指示された量を服用する事。飲み過ぎない。
実証 体力充実、抵抗力が強い、胃腸が丈夫、声が力強い
虚証 体力がない、抵抗力が弱い、胃腸が弱い、声がか細い
初期の風邪 実証 葛根湯....比較的体力がある人向け、風邪の引き始めに飲むと効果が高い。(寒気、熱、頭痛、肩・首筋のこわばり、鼻閉、鼻水、のどの痛み等があるとき)解熱効果80%、症状の改善率93.3%。
麻黄湯...免疫力を高め、初期のインフルエンザの治療薬として処方する医師が増えている。解熱効果67%、症状の改善率81.5%。 佐野市医師会では、新型インフルエンザ治療の補助剤として麻黄湯7.5G/日を併用することを指診として決めたほど。体力にない人で最初から汗ばんでいるような場合は服用しないこと。タミフルと併用する場合は経過を観察すること。
中間証 小青竜湯...体力がない人でくしゃみ鼻水の人、冷え性
虚証 桂枝湯 ...体力が低下し寒気のあるとき、
麻黄附子細辛湯(胃腸の強い人は葛根湯や麻黄湯、弱い人は麻黄附子細辛湯)
長引く風邪 実証 小柴胡湯 ...胃腸も悪いとき 舌が黄色く、白い。風邪がこじれているときにしばしば用いられる。急性熱性疾患・肺炎・気管支炎・感冒に効く。
柴朴湯  ...痰が喉にからむ
中間証 柴胡桂枝湯...食欲、微熱、汗をかきやすい
虚証 柴胡桂枝乾姜湯...冷え性、だるい、体力が低下しているとき
症状が強い時    桂麻各半湯麻黄湯大青竜湯などで治療 
急性期を過ぎた亜急性期    柴葛解肌湯がよく効く 
インフルエンザ   A型、B型:麻黄湯(桂枝湯が加えられることもある)
万年風邪のように長引いている熱の出ない高齢者の風邪    桂姜棗草黄辛附湯(けいきょうそうそうおうしんぶとう)→高齢者または、虚弱な人で寒けがある場合の風邪症候群、気管支炎、関節痛、鼻炎、神経痛などに用いられる。 
こじらせた時の体力回復   補中益気湯...体力回復、免疫力をUP。漢方薬の「補中益気湯」が自然治癒力を高め、重症化を防ぐ効果が期待できると、主として高齢者に処方する医師もいる。
乾いた強い咳   麻杏甘石湯、五虎湯
痰が絡む咳、痰が切れにくい時   麦門冬湯
薄い痰、咳、ぜん鳴   小青竜湯
粘る痰、鼻水  

辛夷清肺湯(しんいせいはいとう)


インフルエンザの診断

最近有効な迅速診断キットが急速に普及してきた。2012年10月には、インフルエンザとRSウイルス(RSV)感染症の同時検査ができる診断キット「クイックナビFlu+RSV」も発売された。鼻の奥又は喉を数回擦った綿棒又は鼻汁と試薬により約3分〜20分でウイルス感染の有無とウイルスの型(A、B型)が分かるので、急に高熱が出たとかでインフルエンザが疑われる場合は是非調べて貰おう。保険も効く。但し、注意すべき事は、発熱後6-8時間以内は感度が60%強と低いため、本当はインフルエンザであるのに検査では陰性となる可能性があること。陽性とでたらインフルエンザだが、陰性と出ても、インフルエンザの事があるので、医師が症状などからインフルエンザと診断した場合は、タミフルなどの抗インフルエンザウイルス薬を服用した方が良い。発熱したら当日でなくても翌日に検査を受けてインフルエンザの診断が出たら抗インフルエンザウイルス剤を即服用することで十分効果が出る。臨床現場で使用する迅速診断キットでは、A型かB型かの判別はできるが、ソ連型(H1N1)か香港型(H3N2)かの区別はつかない。毎年日本で流行するインフルエンザウイルスの型は@AH1亜型(Aソ連型)、AAH3亜型(A香港型)、BB型があるが、どれが主流になるかは年により異なる。H1N1では世界的にタミフル耐性が問題になってきており、日本でも耐性が出てきたときには治療薬の選択に注意が必要(タミフル→リレンザ)。新型インフルエンザの診断基準は、現在のインフルエンザ診断キットで陽性者に対して詳しい問診(感染者と接触した恐れがあるか?、インフルエンザの流行地に旅行したか?等)を行う。新型インフルエンザの感染が疑がわれる場合は指定専門病院に搬送されて、更に詳しい検査が実施される。

インフルエンザ・ワクチン (予防接種)

ワクチンは流行ウイルスの変化も予想して作られているので、流行の型とぴったり一致しなくても、症状を軽減する効果はある。現在はA香港型、Aソ連型、B型の3種類のインフルエンザに有効で、体力のない年寄りや子どもは勿論、成人にも接種が薦められる。接種回数は13歳未満は2〜4週間おいて2回接種だが、13歳以上は1回で良いとされている。65歳以上の高齢者や毎年接種している人、前年にインフルエンザにかかった人も1回で良いと言われる。6ヶ月以上1才未満の乳幼児は予防接種の効果が明確ではなく、また感染しても症状は比較的軽く済むことが多くインフルエンザ脳症の事例も少ないので接種させるかどうかはかかりつけの小児科医と相談するのが良い。受ける場合は他の予防接種と間を開けること。(6ヶ月未満は接種しない) 1才以上13才までの子供は1-4週間開けて2回接種(13才以上は1回でも可)が薦められる。毎年数百人のインフルエンザ脳症の報告があるので、重傷化を防ぐためにも接種が薦められる。ワクチン接種の費用は、メーカーの希望小売価格は大人1回分約\1,000(ワクチン1本は\2,000で大人2回分に使用可能)なのだが、自由診療のため、費用は医療機関により異なり、1回分で\2,500〜5,000の幅があるが中心価格帯は\3,000)
尚、2001年冬から65才以上の人は一部公費負担となり、自己負担額は自治体によって異なるが、\1,000〜\2,000になった。(市の認定医療機関なら高齢者は\1,000-2,000の負担で出来るが、指定医院でなければ、一般の人と同じ扱いになり、\2,500-\5,000の負担になるので事前の確認が必要)

インフルエンザのピークは例年1、2月。但し、抗体が出来るまでに2週間〜3週間かかり、効果持続は約5カ月。あまり早く接種しても免疫力のピークが落ちる(接種後1-2ヶ月後が一番効力が強い)ので、11月中の体調の良いとき、遅くとも12月中旬までに接種を済ませることが望ましい。(1回接種ならベストは11/下旬) ワクチン接種の効果として、65才以上の高齢者の発病阻止率は43%だが、重症化予防効果が大きいので、死亡阻止率82%で感染しても軽く済むとのデータが発表されている。(65才未満の場合は発症阻止率が80%と高い) ワクチンはウイルスが死んだ状態で接種するので、予防接種でインフルエンザにかかったり、風邪を引いたり、鼻水や咳が出たりする事はない。

ワクチンの副作用は軽微で、接種箇所の発赤、腫脹、疼痛を来すことがあるが2〜3日で消失する。また稀に発熱(1%以下)、頭痛、悪寒、倦怠感などが起きることがあるので体調の良い時を選び事前に医師の診断を受け実施する事が薦められる。接種後数日から2週間以内に稀なケースだが、発熱、頭痛、けいれん、運動障害、意識障害の症状が現れる等の報告がある。ワクチン接種による死亡率は1000万人あたり0.5人以下。熱のあるときや卵アレルギーのある人は避けた方が無難。妊婦もワクチン接種は問題ないとされているが、心配な向きは医師と相談の上接種すると良い。喘息の人、痙攣を起こした事のある人、心臓病、じん臓病、肝臓病や血液、その他慢性の病気で治療を受けている人、免疫力が低い人は医師とよく相談して接種した方が良い。接種後、当日の入浴は健常者は問題ないとされている。接種後2-3時間は様子を見て接種部位の変化を確認し、更に、検温の上入浴したらよい。激しい運動や大量の飲酒は避けることは当然のこと。

特に、ワクチンを接種した方が良い人
  1. 65歳以上の高齢者(自治体の補助で自己負担は\1000程度)
  2. 老人ホーム、特別養護老人ホーム、老人保健施設など集団生活をしている人
  3. 肺や心臓病の持病がある人
  4. 糖尿病、腎臓病等で免疫力が低下している人
  5. 高齢者と同居したり介護している人
  6. アスピリンの長期投与を受けている6ヶ月から18歳の人
  7. 病院関係者、保育園幼稚園学校関係者並びにその家族
  8. 1才〜10才未満の子供
妊婦のワクチン接種について
妊婦の季節性インフルエンザのワクチン接種についてはWHOは新型インフルエンザについては妊婦を重症化しやすい「ハイリスク者」に位置づけている。主治医とよく相談して決めたい。
  1. インフルエンザのワクチンは「不活化ワクチン」で病気を起こす力をとってしまった死菌を使っているので、胎児に影響を与えるとは考えられていない。胎児がインフルエンザにかかる可能性もない。
  2. WHOは2005年から不活化ワクチンの接種を推奨している。米国では、妊婦は老人・子どもと共に積極的に接種すべき人とされている。妊婦に予防接種を勧める理由は、@妊婦は免疫力が低下している、Aホルモンの問題で感染しやすい、B胎児が大きくなると横隔膜が押し上げられて肺の容積が20%減少する、C酸素消費量が多いので肺炎になると悪化しやすい。
  3. 最近、日本でも妊婦が接種する人が増えてきたが、大きな副作用は出ていない。
  4. 時期の目安として、赤ちゃんの器官ができあがった16週以降なら良いと思われる。
  5. 鶏卵・鶏肉アレルギー、(ゼラチンアレルギー)のある方は接種できない。
  6. 妊婦が、予防接種をしていなくてインフルエンザにかかってしまっても、高齢者のように死亡率は高くない。胎児に深刻な影響があることもまずない。但し、インフルエンザの熱や頭痛などの症状を抑えるため強い治療薬が使えないので本人はつらい。
  7. 万一インフルエンザにかかった時は主治医と相談してタミフルを48時間以内に使うべき。
  8. 予防接種で免疫が出来るまで2週間かかるが、インフルエンザの流行は例年3月頃まで続くので、早いほど良いが、流行が始まってからでも良い。
  9. インフルエンザは予防接種をしても感染を防げる率は70〜80%
ワクチン接種前に医師と相談した方が良い人
  1. 卵アレルギーのある人
  2. 過去にインフルエンザの予防接種を受けて重篤な副作用(副反応)を起こし
    たことのある人
  3. 生後6カ月未満の乳児
  4. 37.5度以上に発熱している人は体調の回復を待ってから接種を受ける
  5. 寝不足や体調のすぐれない人は時期をずらせた方が良い
  6. 過去に接種を受けてから6週間以内にギランバレー症候群を発症した人
  7. 妊婦

ワクチンの効果:

2011.11.5放送のBS朝日「医療の現場」で九大病院総合内科の高齢者のインフル予防接種の効果のデータが示された。

高齢者がインフルのワクチンを接種した場合、発症は半分以下、発熱しても37度台で済み死亡することはないが、接種していないと、37度〜39度以上になり死亡することもあると言う。尚、子どもは、2011年冬からワクチン摂取量を増やしたので効き目が良くなると思われる。

子どものワクチン摂取量の改訂

2011年春まで
2011年秋以降
1才未満
0.1mlx2回
生後6ヶ月〜3才未満
0.25mlx2回
1才以上〜6才未満
0.2mlx2回
3才以上〜13才未満
0.5mlx2回
6才以上〜13才未満
0.3mlx2回
13才以上
0.5mlx1回
13才以上
0.5mlx1回
厚生労働省研究班が究極の「万能ワクチン」を開発。実用化まであと数年!2009.1.29の読売新聞等の報によれば、国立感染症研究所、北海道大、埼玉医科大、化学メーカーの日油からなる厚生労働省の研究班は、いろいろなタイプのインフルエンザウイルスに効くワクチンを開発したとある。このワクチンは、従来のワクチンと違って、ウイルスが変異しても効果が続くので毎年作り直す必要がないのが特徴で、動物実験で確かめたと言う。人間に接種出来るまでにはあと数年かかるとみられるが、新型インフルエンザの予防にも役立つと言われ実用化が待たれている。※経鼻ワクチンの開発:国立感染症研究所が経鼻インフルエンザワクチンを開発中で、2010年頃に臨床試験を始める計画という。これが成功すれば、直接鼻粘膜に噴霧するので現在の皮下注射法よりインフルエンザの感染予防効果は高い事が予想され、また、新型インフルエンザにも威力を発揮すると期待されている。鼻粘膜に噴霧するだけなので手軽に使えるメリットがあり完成が待たれる。点鼻薬型のワクチンは日本では未認可だが、米国では2〜49歳での使用が認可されている。(但し、妊娠中の女性は使用を避 ける)(2006/7)

治療薬・予防薬

  • A・B型に効く抗インフルエンザウイルス剤「リレンザ」「タミフル」に2001年2月2日から保険が適用されることになった。発病から2日以内に使用すると3日〜4日の発熱期間を1日〜2日短縮する効果がある。1日2回、5日間程度使うのが一般的。48時間を超えるとウイルスが増えすぎて効果が薄い。熱が下がると薬を飲むのをやめてしまう人が多いが、感染6日後でも1万個以上のウイルスを口からまき散らしていることが分かっているので、処方されたタミフル、リレンザは飲み残さずすべて服用した方がよい。
    リレンザ(一般名:ザナミビル)は吸入タイプ。朝夕2回吸入。但し、5才以上。最近の研究結果、B型インフルエンザに対してはタミフル(オセルタミビル)より有効性が高い、またA型でも11才以上ではリレンザの方が効果が高いと言われ、更に2009年はタミフルに耐性のAソ連型が現れるに至り、これまでタミフル一辺倒で使われてきた日本でも反省の機運が出てきた。グラクソスミスクライン社。
    タミフル(一般名:リン酸オセルタミビル)は経口カプセル剤。5日間服用(普通は解熱しても途中でやめないで飲みきる)。スイスのロシェ社の製品。
    リレンザとタミフルはインフルエンザの増殖に必要な酵素であるノイラミニダーゼを阻害することでウイルスの増殖を直接阻止する効果があると言われる。インフルエンザに罹患しても症状が軽くなり又免疫力が高まる利点がある。(医者の処方)
    2002年冬は流行の早期化でタミフルの注文が殺到し2003年1月中旬にはメーカーで在庫がなくなるケースも発生した。自覚症状からインフルエンザが強く疑われる場合、確実を期するなら事前に医院に在庫の有無を確認して受診するのも良いかもしれない。 タミフルは妊婦、授乳中の人は原則禁止だが、治療上必要な時は医師と相談の上実施。但し、授乳は見合わせ。 小児・子供への投与は注意が必要。(別項参照) 子供の場合、精神障害が発生したとの報告もあるので接種後2日間は親が充分観察することが大切。 また、タミフルと市販風邪薬やドリンク剤の併用は避けたがよい。(エフェドリンやカフェインが含まれているので)
  • 米国疾病対策センター(CDC)は2006.1.14 抗ウイルス薬のアマンタジンリマンタジンが香港型(H3N2)インフルエンザウイルスに耐性が出来たため処方しないよう勧告した。2004年末からのわずか1年で1.9%→14.5%→91%と猛スピードで耐性化が進んだ事になる。オセルタミビルとザナミビルは、2006年1月現在のところは香港型(H3N2)とソ連型(H1N1)のインフルエンザウイルスのいずれについても感受性があるとのことだが、これらが将来耐性化を持った場合は大変な事態が想定される。
  • タミフル耐性ウイルスの出現:2007年鳥取県ではインフルエンザの30%にタミフルが効かない耐性の出現が報告された。2009年1月現在の流行状況は、 Aソ連型36%、A香港型45%、B型19%となっているが、2009年のAソ連型はほぼタミフル耐性とのことで、Aソ連型の治療はリレンザによることになる。もし、タミフルを処方された場合で、初回内服から30時間以上経っても解熱しない場合は、再度受診してリレンザへの変更を相談したがよい。
  • これらの治療薬を服用すれば、翌日には40%の人は熱が下がる。80%は2日目には熱が下がる。但しウイルスの排出は続き他人に感染させるので、例え熱が下がっても処方された薬(通常5日分)は全部飲んだが良い。
  • 塩野義製薬の1回投与で済む世界初の静注用抗インフルエンザ薬「ラピアクタ」登場!
    タミフル、リレンザに次ぐ第三の抗インフルエンザウイルス薬「ラピアクタ」が2010年1月登場する。A型、B型のインフルエンザに効能がある。使用法は、300mgを15分以上かけて単回点滴静注する。合併症等により重症化するおそれのある患者には1日1回600mgを同様に点滴静注するが、症状に応じて連日反復投与が出来る。経口投与が困難な患者や、吸入剤をうまく吸入できない高齢者などに適している。15分程度の1回の点滴静注だけで治療が完結する。それ以降の投薬は必要ない。H1N1型のほか、季節性、強毒性のH5N1型の鳥インフルエンザにも効果が期待できるという。国内での臨床試験結果では、24.7%に副作用が認められているので、当面副作用の出現には十分な注意が必要。主な副作用としては、下痢(5.8%)、好中球減少(2.8%)、蛋白尿(2.5%)などであり、重大なものとしては白血球減少、好中球減少(どちらも1〜5%未満)が認められている。2010/1時点では15才以下の小児への使用はまだ認められていない。塩野義が2007年に米バイオクリスト社から日本での開発・販売の権利を得て、開発を進めてきたもの。
  • 塩野義「ラピアクタ」、第一三共「イナビル」が発売開始:

    タミフルは現在のところは新型インフルに効くが、ソ連型H1N1に耐性となったように、タミフルが急速に新型インフルに耐性になる可能性はあるのでタミフル、リレンザ以外の新しい治療薬が加わった意義は大きい。

    2011/12シーズンにおける抗インフルエンザ薬の有用性の検討で、タミフル、リレンザ、ラピアクタ、イナビルの4種類の抗インフルエンザ薬(ノイラミニダーゼ阻害薬)は、A型あるいはB型においてともに解熱効果に大きな差が見られなかったことが示された。ただ、B型ではリレンザがやや良い傾向があることも明らかになった。(日本臨床内科医会インフルエンザ研究班班)

  • 新薬・富山化学工業「アビガン(開発コードT-705)」(錠剤)
    2014年4月に市販開始:A(H5N1)及びA(H7N9)等に対する抗ウイルス作用を期待

    富士フイルムグループの富山化学工業がインフルエンザウイルスのみを殺す力があるアビガン錠(開発コードT-705)という新薬が2014年3月製造販売承認を取得した。アビガン錠は、ウイルスの細胞内での遺伝子複製を阻害することで増殖を防ぐという新しいメカニズムを有する薬剤(RNAポリメラーゼ阻害剤)。そのため、「とげ」の突然変異に左右されない強みがある。更に、耐性化にも左右されないとなれば強力な薬剤になる。治療薬タミフルが効きにくい高病原性鳥インフルエンザウイルス(H5N1型)にも効果があることを、東京大の河岡義裕教授(ウイルス学)らが確認した。このタイプが流行しても感染者の致死率を大幅に下げることができると証明したもので、 中国で流行しているA(H7N9)等に対する抗ウイルス作用も期待されている。まだ有効性の検証実績が無いため、当面は新型又は再興型インフルエンザウイルス感染症が発生し、本剤を当該インフルエンザウイルスへの対策に使用すると国が判断した場合に、患者への投与が検討される医薬品。

    アビガン錠を新型インフル対策として備蓄予定(政府)

    タミフルに耐性をもつウイルスが登場してきている現状から、耐性ウイルスにも効果があると言われる富山化学工業のT-705を当面タミフルの5%程度備蓄する計画と言われる。(2014/1)

 20140325
改定
ザナミビル
リン酸オセルタミビル
ペラミビル
ラニナミビル
 ファビピラビル
商品名
リレンザ
タミフル
ラピアクタ
イナビル
アビガン錠
メーカー
グラクソ・スミスクライン
中外製薬
塩野義製薬
第一三共
富山化学工業
対象
大人・子供(5才以上)
但し、吸入が出来る人
大人・子供
大人・子供
大人・子供(5歳以上)
 
薬剤形式
吸入
内服
カプセル(Cap:成人・小児>37.5kg、但し10才以上の未成年は原則使用不可)
ドライシロップ(DS:1才以上)
点滴(15分)
吸入粉末剤
 錠剤(200mg)
治療目的
A型、B型
A型香港型、B型
A型、B型
A型、B型
新型インフル専用
使用法
1日2回、5日間吸入
1日2回、5日間服用
症状に応じて連日点滴投与可能
感染初期に1回吸入
 通常、成人にはファビピラビルとして1日目は1回1600mgを1日2回、2日目から5日目は1回600mgを1日2回経口投与する。総投与期間は5日間とすること。
副作用
胃腸障害等
下痢等
稀?
 
耐性ウイルス
8%に耐性
一部発生の報告有り
稀?
既存の薬が効きにくい耐性ウイルスに効果が見込める。
自費での予防投薬
あり

A

なし

あり
(2日間1回ずつ服用)

 
薬代(30%負担の場合)

1012円(5日分)

927円(5日分)
1690円(1回)
10才以上1248円(1回)
10才未満624円
 
発売日
2000年12月
2001年2月
2010年1月
2010年10月
2014年3月承認取得
2012年シーズンの供給量 127万人  356万人  26万人  270万人 当面、鳥インフルエンザウイルスA(H5N1)及びA(H7N9)等の発生時のみ 
特徴・現状
  • これまでは医師の使用順位第2位だったが、最近は5才以上ではイナビルに代わった。
  • 使用実績が多い
  • 耐性ウイルスが少ない
  • 服用方法が面倒で小児には使えない。通常5才以上で使用可能
  • 10代ではタミフルは原則使用できないので、イナビル、リレンザが選択される
  • 予防投与が可能
  • 解熱が早い(下記)
  • 今でも10-19才の年代を除き全年代で医師の使用順位が1位
  • 使用実績が豊富
  • 幼児・子どもにも使いやすい(10-19才は不可)
  • エビデンスが豊富
  • 耐性ウイルスの出現が懸念される
  • 吸入が困難と思われる1〜4、5歳ではタミフルが1位、次いで、リレンザ、ラピアクタが選択されている。
  • 高齢者ではタミフル⇒イナビルの順
  • 予防投与が可能
  • 1回の点滴で済むメリットがある
  • 入院患者の第一選択肢
  • 重症で生命の危険がある患者の第一選択肢として使われることが多い
  • 吸入が困難な1〜4、5歳はタミフルが選択されることが多い
  • 成人の基礎疾患を有するいわゆるハイリスク患者には、早期にラピアクタの使用が考慮されてもよいと考えられる
  • 2012年は使用順位が2位に上がっているが、今後更にこの傾向は高まりそう
  • 1回の吸入で済むメリットがある。タミフルのような飲み忘れがない。
  • 10代ではタミフルは原則使用できないので、イナビル、リレンザが選択される
  • 単回の吸入(8吸入)で済むが、反面、吸入の失敗が治療効果に大きく影響するデメリットがある。このため、実際は薬局の指導でその場で吸入することが多い。→事前に吸入の可否を確認する目的で吸入確認用笛が提供されるようになったのでこれで上手くいけばイナビルは使用可能。5才以上はほぼ100%吸入可能と言われる。
  • 耐性ウイルスの報告がない
  • 薬価は少し高め
  • 翌日には解熱する事があってもウイルスは体内に残り、他人に感染させる恐れがあるので、登校などは控えること。
  • これまでT-705の名称で開発し、申請していたもの。
  • 有効性の検証が十分でないため、当面は新型又は再興型インフルエンザウイルス感染症が発生し、本剤を当該インフルエンザウイルスへの対策に使用すると国が判断した場合に、患者への投与が検討される医薬品。
  • 「アビガン」は、ウイルスの細胞内での遺伝子複製を阻害することで増殖を防ぐという新しいメカニズムを有する薬剤(RNAポリメラーゼ阻害剤)。このような特徴から、鳥インフルエンザウイルスA(H5N1)及びA(H7N9)等に対する抗ウイルス作用が期待されている。
  • 政府は新型インフルエンザ流行に備え備蓄する。
備考

5才以上で使用可能。Aソ連型及びA香港型に適応。タミフル耐性ウイルスに効果。
従来タミフルと比べて使用方法が面倒なことからあまり使われなかったが、@タミフルの異常行動問題、及びAタミフルのAソ連型(AH1亜型)の耐性化問題以降は、見直されて使用量が急激に増えた。吸入により上気道に作用するため、胃腸を痛める等の副作用が生じにくい。 タミフルに比べて耐性が生じにくいと言われる。今後、タミフル耐性化が日本でも蔓延してタミフルが効かなくなればリレンザが使われることになる。リレンザがすぐに入手できるように生産供給体制を強化する必要がある。
B型インフルエンザに対してはタミフルよりは有効性が高いと言われ第一選択薬として考える医師もいる。未成年者の服用の場合、異常行動の観察が望ましい。

インフルエンザの治療薬「リレンザ」と「イナビル」の投与開始から3時間ごとの解熱症例の割合を見たところ、リレンザの方が有意に解熱症例の割合が多いことが分かったと2011年9月18日第25回日本臨床内科医学会で発表された。

A/H1N1(2009)はリレンザ、イナビルどちらも解熱時間は遜色ない。H3N2はリレンザがイナビルより解熱が早い。B型ではリレンザが圧倒的に解熱が早い。

発症48時間以内に服用。通常5日間服用するが、解熱したらやめても良い。
副作用として、異常行動や突然死の報告があるが、2009年4月厚生労働省研究班(班長=広田良夫・大阪市大教授)の最終報告書では、タミフルと異常行動の因果関係は否定できないとした。

2011.12.21「タミフルを処方された人の場合、容体が急変して死亡する危険性が、治療薬なしの場合と比べて、約3.8倍高いと推定される」と薬の安全性を調べているNPO法人「医薬ビジランスセンター」(大阪市)理事長の浜六郎医師らがまとめ、発表した。 

10才以下の子供に服用させた場合は2日間は親が子供の行動を観察すること。現状では、1歳未満の子供や授乳中の人、10歳〜19才は服用しないが良い(10才以上はリレンザは使える)。
注意:ソ連型はほぼ100%耐性。A香港、新型、B型はまだ頻度少ない。(2010)

国際研究グループ「コクラン共同計画」は2012年1月、タミフルの使用で、インフルエンザの症状が21時間ほど早く収まる効果は確認されたものの、合併症や重症化、入院を防ぐというデータは見つからなかったと報告した。

2010年1月承認。 タミフル、リレンザに続く第3のインフルエンザ治療薬となる。

せきがひどいなど、口から薬を投与しにくい患者、 体が弱り薬を飲み込むことができないような高齢者、子どもにも投与が可能。

15歳以上に対して1回200mgを投与する。 注射1回で、タミフルを1日2回、5日間服用した場合とほぼ同じ効果が得られると言う。

新型インフルでタミフル耐性(2010/9現在1%程度)のものにはラピアクタも耐性を持つので効果がない。

通常は入院患者対象。小児の適応追加承認取得。

有効期間が短く、備蓄には適さない。

米国では正式承認が下りていない。Biocryst社も承認取り下げ示唆。(2012/11)

4番目のインフル治療薬。厚生労働省の薬事・食品衛生審議会は第一三共が開発した純国産のインフルエンザ治療薬「イナビル吸入粉末剤20mg」(一般名・ラニナミビル)の承認を了承した。2010年秋発売予定。リレンザと同様、口から吸入するタイプ。タミフルやリレンザは1日2回、5日間の服用が必要だが、イナビルは1回の吸入で済むのが特徴。A型とB型のインフルエンザに効く成人と小児向けの吸入薬。成人と10歳以上の小児は専用のデバイスで40mg、10歳未満の小児は20mgを単回吸入投与する。

吸入方法はこちらを参照。1回完結なのできっちり吸入しよう。

有効期間が短く、備蓄には適さない。

解熱時間はリレンザが早い(左記参照)

アビガン錠は、ウイルス内に存在する「RNAポリメラーゼ」というタンパク質に直接作用して、ウイルスの増殖を阻害する。そのため、「とげ」の突然変異に左右されない強みがある。

タミフルに耐性をもつウイルスが登場してきている現状から、耐性ウイルスにも効果があると言われる富山化学工業のアビガン錠を当面タミフルの5%程度備蓄する計画と言われる。

漢方薬
麻黄湯は風邪やインフルエンザの引き初めで、寒気がして、発熱・頭痛があり、身体の節々が痛い場合に良く効く。インフルエンザのひき始めの段階(ウイルスが増殖する前)に服用しな ければ意味が無く、高熱が出てしまった後に服用しても効かない。体力にない人で、薬を飲む前から汗ばんでいるような場合はのまないこと。西洋薬の抗インフル薬と麻黄湯の併用は問題ないとされているが、念のため併用する場合は十分行動を観察したい。1-5歳の乳幼児が万一インフルエンザ脳症に罹 ると、致死率は10%を超えるが、麻黄湯で発熱期間を短縮できればそれだけ解熱剤の使用を減らすことができる。一般的には、風邪には葛根湯、インフルエン ザには麻黄湯が適と言われる。但し、麻黄湯は健常者に適で、体力の弱っている虚弱な人、高血圧、心臓病など基礎疾患のある人は麻黄湯は不向きで、葛根湯が無難。超実証の「麻黄湯」→「葛根湯」→「麻黄附子細辛湯」→「桂枝湯」と順に虚証用薬となる。風邪で体力の無い人は麻黄附子細辛湯桂枝湯が良い。麻黄湯は1才以上服用可。葛根湯は熱があって、寒気や頭痛があり、汗がなく、肩が凝るような風邪に向く。既に汗が出ている人が葛根湯や麻黄湯を服用すると、汗が出すぎて体がだるくなる。発熱と共に汗が出ていて、他の症状が重くなければ桂枝湯が用いられる。桂枝湯には麻黄が含まれていない。最近は子供にも飲みやすくした葛根湯for Kidsも出てきた。はっきりしたインフルエンザの症状がないが、家族に患者がいたり、集会や学校などでインフルエンザに感染する危険があり、予防的に服用するときは葛根湯が良い。葛根湯は胃腸に優しく、また体を温めてくれる作用がある。喉の腫れや痛みが中心で、咳や発熱、頭痛等の場合は、「銀翹散」も良い。漢方薬は指示された量を守ること。尚、麻黄湯には医家向けと同じ含有量の満量処方(エスエス製薬 麻黄湯エキス顆粒KM(分包) はマオウ5g、ケイヒ4g、キョウニン5g、カンゾウ1.5g)と、成分が半分のもの(例:ツムラ麻黄湯)とか市販されているので薬局で薬効と副作用などをよく相談しよう。(麻黄湯がインフルエンザに効くという順天堂大学の実証実験の結果はこちらを参照)
  • タミフルの服用基準(2007/3現在)
     
    タミフル
    備考
    1 才未満 慎重 禁忌ではないが安全性などが充分解明されていないので、医師とよく相談
    1〜9才 使用可 この年代はインフルエンザ罹患率が高く、特に、インフルエンザ脳症は5才以下がなりやすいので、親の監視下、タミフルの服用が推奨されている
    10才〜19才 原則使用中止 体力もあり、異常行動時、親が制御することが困難なので使用中止。但し、免疫力・抵抗力が特に弱い子供は服用したが良いという判断もあるので医師とよく相談。2013年74月の調査では、10-19才の患者に対しても16.5%の医師はタミフルを使っていた。
    20才以上 使用可  
2009年の治療薬の判断の目安
 
タミフル
リレンザ
20才以上
10才〜19才

5才以上〜9才

1才〜5才未満
1才未満
△慎重、医師と相談
A香港型
Aソ連型
B型
備考

飲みやすい。
2009年Aソ連型には無効。
5才未満はタミフルを使うしかないが、Aソ連型なら効果はない。

吸入しづらい、Aソ連型にも有効なので、5才以上はリレンザが良いことになる。未成年者の服用の場合、異常行動の観察が望ましい。
☆タミフルの予防的服用:
インフルエンザを発症している患者の同居家族又は共同生活者で、65歳以上の高齢者、慢性呼吸器疾患又は慢性心疾患患者、糖尿病などの代謝性疾患患者、腎機能障害患者等は医師とよく相談の上、インフルエンザ患者と接触した後48時間以内に、大人(13歳以上の小児)は通常タミフル1カプセル(オセルタミビルとして1回75mg)を1日1回、7〜10日間経口投与する。但し保険は適用されず自費扱いとなる。また、健康成人と、13歳未満の小児は、予防使用の対象にはならない。(治療用は1日2回だが、予防は1日1回) タミフルはウイルスの増殖抑制効果があるので潜伏期間中に服用するのは、発症した場合の症状を軽減する事が期待できる。 リレンザ、イナビルも自費での予防投与は承認されている。

新薬の開発状況こちらを参照下さい。

ハイリスク者の死亡率

基礎疾患のある人がインフルエンザに罹患した場合、健康な人に比べて死亡する危険性が何倍高いかを2009年の新型インフルの経験を元に、WHOのワーキンググループが調査した結果のレポート(新型インフルの重症化因子)より死亡危険度を下記する。

  相対危険度(死亡)
肥満(BMI>40) 36.3
免疫不全 27.7
腎疾患 22.7
肝疾患 17.4
神経疾患 13.1
心疾患 9.2
呼吸器疾患 7.8
糖尿病 4.0
妊娠 1.9
喘息 1.7
肥満(BMI>30又は症候性) 1.5

基礎疾患のある人


糖尿病
  • インフルエンザに罹って高熱が出ると、インスリンの働きが弱まり、食事をしなくても血糖値が上がる。
  • 糖尿病でインスリンが出にくい人は食後血糖値があがる。そこでインスリン注射をして血糖値を正常に保つようにする。
  • インフルエンザに感染すると血糖値をコントロールするインスリンの働きが抑えられる。
  • タミフル・リレンザとインスリン注射は一緒でも問題ない。
  • 新型インフルエンザの感染をきっかけに、糖尿病を発症することがある。
  • HbA1cが8以上の人は特に注意。HbA1c<6.5の人はひとまず安心。
  • 対処法:インフルエンザの時は時々血糖値を測定してみる。インスリン注射を打っている人は血糖値の推移に特に注意が必要。
腎臓機能障害(腎不全、人工透析患者)
  • 腎機能の低下に伴い白血球が減少するなど免疫力が落ちているので感染症にかかりやすい。
膠原病や関節リウマチ
  • 免疫抑制剤を服用中の人は薬で免疫力を抑えているので、感染すると重症化しやすいので特に注意。
  • まずインフルエンザを治すことを第一にする。
  • 新型インフルエンザの感染をきっかけに、膠原病を発症することがあり、発熱、関節の痛み、腫れ、発疹など膠原病に特徴的な症状が1-2週間続いたら、専門医に相談すること。
動脈硬化や不整脈のある人
  • 発汗で脱水状態になるので水分を十分摂取する。(脱水は心筋梗塞や脳梗塞を引き起こす元になる)
喘息
  • 呼吸困難にならないように、タミフル・リレンザですみやかに治療開始。
高齢者
  • 脈拍より呼吸数に注意。5歳以上の場合は1分間の呼吸数が30回以上、1歳〜5歳未満は40回以上、1歳未満は50回以上なら注意が必要。肺炎を起こしている可能性。
    高齢者が発熱し、急速に呼吸状態が悪くなったら、肺炎を起こしている事を想定して、聴診器、胸部X線、血液検査(CRT、白血球、血沈)などを緊急で施行するするのが望ましい。
乳幼児
  • 1歳未満ではなるべく薬を使わない。最初は暖かくして、熱が高く暑がる時は太股や脇の下のCOOLING実施。水分補給が大事。
  • 1才以上は副作用に注意しながら、抗ウイルス薬の使用もOK。親が感染させる事が多いので、手洗い・うがい・マスクをして接触。
妊婦
  • 日本産婦人科医会では抗インフルエンザ薬を早めに飲む事を勧奨している。薬を飲まないで放置すると、母子ともに重篤化する可能性がある。抗インフルエンザ薬を飲みながらの授乳も問題ないとされている。
2009.6.2放送:たけしの本当は怖い家庭の医学等より要約

抗生物質

風邪をひいたりしたとき、診察の後、抗生物質を投与される事がしばしばある。昨今、抗生物質の世界的な乱用により、抗生物質が無効な耐性菌が増えていることが指摘されており、むやみに抗生物質に頼ることは将来に禍根を残す。(一度耐性菌が出たものでも使用を中止すれば、また効くようになる事もある) 
抗生物質を漫然と長期間或いは頻繁に服用していると、抗生物質に弱い菌が体内から排除されてしまい、耐性菌だけが生き残り増殖する結果、いざというときに抗生物質が効かない体の状態が出来上がってしまう事が考えられ危険でもある。 現在抗生物質の処方基準の一例は以下の通りである。風邪そのものには抗生物質は効かないが、細菌感染などで抗生物質が必要と判断され処方されたら、普通は3〜4日も服用すれば効果が出てくるはずなので、もし効果が感じられない場合は医師に相談の上、別の抗生物質を試してみる事が薦められる。
抗生物質:細菌を殺したり増殖を抑えたりする働きを持った薬の事。抗生物質は微生物により作られるが、抗菌薬は微生物を介さずに作られる。抗生物質は広義の抗菌薬に含まれる。ペニシリン系、セフェム系(第一世代〜第三世代)、マクロライド系、テトラサイクリン系の抗生物質やニューキノロン系の抗菌剤等々。※風邪の場合の抗菌薬の服用基準:
  1. 高熱の持続(3日間以上)
  2. 膿性の喀痰、鼻汁
  3. 扁桃腫大と膿栓・白苔付着
  4. 中耳炎・副鼻腔炎の合併
  5. 強い炎症反応(白血球過多、CRP陽性、赤沈値の亢進)
  6. ハイリスクの患者
のいずれかに該当する場合には抗菌薬が適応と考えられている。
抗菌薬の種類
抗生物質 ペニシリン系 サワシリン、パセトシン、ヤマシリン、バカシル、ユナシン、オーグメンチン、ビクシリン、ペントレックス、タカシリン、バラシリン、バイシリン、バストシリン、ペントレックス、クルペン
セフェム系 フロモックス、バナン、セフゾン、セフスパン、ケフレックス、ケフラール、トミロン、パンスポリン、セドラール、オラスポア、オラセフ、メイアクト、セフィル、セプチコール、ラリキシン
マクロライド系 ジスロマック、クラリシッド、エリスロシン、ルリッド、クラリス、ジョサマイシン、ミオカマイシン、リカマイシン
テトラサイクリン系 ミノマイシン、ビブラマイシン、ヒドラマイシン、レダマイシン
ニューキノロン系抗菌薬 ジェニナック、バクシダール、オゼックス、クラビット、タリビッド、トスキサシン、シプロキサン、スパラ、バレオン、メガロシン、フルマーク、ロメバクト

子供・赤ちゃんの発熱

子供の風邪・インフルエンザ・脳症・溶連菌感染症・突発性発疹の詳細は別項「子供の風邪・発熱」を参照下さい。

お茶の効用

  緑茶 ウーロン茶 紅茶
抗ウイルス・抗菌
血圧降下
血糖降下
抗血栓
ビタミンC
抗ガン作用
抗酸化作用
ダイエット  
 
※緑茶、ウーロン茶に含まれるカテキンとカフェイン
 
カテキン
カフェイン
 
煎茶
一番茶〜四番茶まであるが一番茶が最上質。カテキン、カフェイン共に豊富。日照時間の長い二番茶に最もカテキンは多い。他の茶より製法上一番太陽光を浴びているのでカテキン量も多くなる。
玉露
渋味が少なく特有の旨みとまろやかさがある。
番茶
カフェインが少なくさっぱりした味、渋味も少ない
ほうじ茶
カフェインやカテキンが少なく刺激が少ないので、夜寝る前や老人・子供や病人に向いている。カテキン量は一般に煎茶の60%程度。
玄米茶
カフェイン、カテキンともに少なくさっぱりしている。ほうじ茶と同じ。子供・老人に向く。抹茶入り玄米茶が主流
ウーロン茶
ほうじ茶よりカテキン量は少ない。カフェインも緑茶の半分程度。緑茶に比べて長期保存出来る。緑茶は宵越しは飲まない方が良いがウーロン茶は宵越しの茶としても飲める。烏龍茶ポリフェノールには脂質の吸収を抑制してダイエットに効果があると言われる。

☆細菌やウイルスの増殖防止の為に、カテキンを多めに摂りたい場合は煎茶の一煎目、二煎目を飲むこと。※カテキンにはコレステロール低下、動脈硬化予防、高血圧予防、血糖値上昇抑制、細菌やウイルス増殖防止(風邪やインフルエンザ、食中毒予防)、老化防止、抗酸化作用、虫歯予防、口臭防止、発ガン抑制、脳の機能向上など様々な効果があると言われている。食事の際にお茶を1杯飲むと食中毒の予防になる。カフェインには疲労感除去、眠気防止、利尿作用、心臓機能を高め冠動脈を拡張させる作用(強心作用)があると言われる。

マスクの効用

2013.1.23放送NHKためしてガッテン「そのマスク、大丈夫? 予防効果10秒 超UP術」
がってんのHPはこちら

NHKためしてガッテンが市販のマスクを使って、顔に「ぴったりフィット」させることで、インフルエンザウイルスをどの程度カットできるかの結果を番組で放送した。以下放送の要旨を紹介する。

マスクのウイルスカット率
マ スクがどれだけインフルウイルスをシャットアウト出来るかは、如何に顔とぴったり隙間無く装着できるかで決まる。特別な工夫をせずただ付けただけでは隙間 が多く、6つのマスクをテストした結果は捕集率は0%〜35%であった。そこで、顔にフィットするように鼻のワイヤーを曲げる、あごの下まで引っ張るなど に注意すれば、ウイルス捕集率は最高97%に上がった。

マスクの種類 そのまま装着 ぴったりフィット
100円ショップのマスク 10.8%カット 65%カット
箱入りお徳用マスク(65枚入り) 0% 97%
ウイルス99%カットと表示の高性能マスクA 34.3% 85%
99%カット表示のある高性能マスクB 0% 49%
メイクが落ちない見た目派のマスク 0% 59%
医療用サージカルマスク 75.5% NO DATA

ポ イントは鼻、頬、あごの三カ所。まず、自分の顔に合った大きさのマスクを買い、顔と隙間無く付けられるかでウイルスカット率が劇的に変わることが分かっ た。一番良かったのは医療用のサージカルマスクだが、100円ショップのマスクでもぴったりフィットに注意すれば一定の効果はあると言える。

マ スクのカット率の実験ではウイルスと同じ0.1μMの大きさの粒が集まっている線香の煙が使われた。マスクがこれだけの細かい粒子を捕集するのは、物が何 かにぶつかるとくっつく性質(分子間力)があって、どこかにぶつかって捕れると言う。最近の不織布マスクは性能が向上し、ウイルスと同じ小さな粒子でもか なりの%で捕集出来る事が分かった。

※管理人自身もマスクは愛用しています。最も頻繁に使っているマスクは3Mのサージカルマスク1827Jです。参考までにご紹介します。
製品詳細はメーカーである3MのHPでご確認下さい。→こちら

amazonでの購入は→3M スタンダード 耳掛け式 フェイスマスク 50枚 1827J  楽天・ケンコーコムで購入は→3M スタンダード耳掛け式フェイスマスク 1827J 50枚入/3M(スリーエム)/ウイルス対策マスク/税込...

咳でどの程度ウイルスが放出されるか?

実験では、咳をしたときにウイルスが放出される場合とウイルスが全く出ない場合があるが、咳をしている人がマスクをするのは意味がある。

実験では、1回の咳に含まれるウイルスの数は
検出しない(10個以下)....2/3
10-200個.................1/3
と意外に毎回の咳で大量のウイルスが出ているわけではない事が分かった。

この結果、マスクは四六時中付けておくのではなく、危険度を考えてめりはりを付けて装着するとよいと西村先生は言う。つまり、エレベーター、満員電車等の人混みと患者のそばは感染の危険度が高いのでマスクの「ぴったりフィット」を心がける。

もっとも大事な事

インフルエンザの感染の経路としては、
1.接触感染
2.飛沫感染
3.空気感染
が考えられる。実験では感染リスクが一番高いのは患者が触った物に触れる接触感染で、次に患者の咳を浴びる飛沫感染、患者から2〜3メートル以上離れていればまず感染しない事も分かった。

以上の様に、マスクの効果はウイルスの遮断があるが、その他に、マスクをしていると鼻や口を触らないので接触感染を防ぐ効果が高い。もちろん、手洗いは重要で、特に感染者は良く手を洗う事がエチケットだ。また、マスクの保湿機能で線毛の動きを高めて異物を外に排出する働きがあるので空気の乾燥した時期にマスクをするのは有効と思われる。

今回の実験に参加又は指導した人達:
・労働科学研究所吉川徹先生、防護マスク性能試験室潮風ルーム
・国立病院機構仙台医療センターウイルスセンター長西村秀一先生
・北里大学公衆衛生学準教授 和田耕治先生

肺炎に注意

年間85,000人が肺炎で死亡しており死亡原因の第四位。若い人はかかっても命の危険はまずないが、65才以上の高齢者は命に関わるので注意。風邪やインフルエンザを長引かせこじらせると細菌やウイルスが気管支や肺胞で繁殖して肺炎になりかねないので注意が肝心。
詳細はこちらを参照

肺炎ワクチン

肺炎の原因で40%-50%と最も多い肺炎球菌に70%効果のあるワクチンが登場してきた。インフルエンザにかかった高齢者の約25%が細菌性肺炎になるとも言われているので、特に70才以上の高齢者はインフルエンザワクチンに加えて肺炎ワクチンを接種することが推奨される。海外での調査結果では、インフルエンザワクチンと肺炎ワクチンの両方を接種すれば、入院を65%、死亡を80%減らすと言われている。⇒詳細はこちらを参照

夏型過敏性肺炎

  • 高温多湿の夏に家の中で増殖するトリコスポロンというカビが引き起こす。湿度が高い台所の流しの下などが特に繁殖する。主婦は特に注意。吸い込んでアレルギー反応を起こす。
  • 発熱、咳で始まるが放置すると息切れも起きる。
  • カビから離れると自然と軽快する事が多いが、環境が変わらない限り、毎年5月〜10月にかけて同じ症状がぶり返す特徴がある。
  • このアレルギー性肺炎にかかっているの気づかず何年も放置しておくと肺が繊維化するので怖い。
  • 診断はCRP、白血球等の炎症反応検査、胸のX線、肺活量などによる。
  • 治療は対症療法としてステロイド剤が主に使われる。
  • 日常の注意として、エアコンや加湿器の使い始めには必ず掃除をする、部屋の換気に努める、枕を干す、カビの多いところでの作業は必ずマスクをする等がある。
  • その他の肺炎については、こちらを参照

鳥インフルエンザ

別項「新型インフルエンザ」を参照下さい。中国を初め東南アジアに多発しています。ニワトリを初め家禽類との接触は禁物です。

恐怖の「新型インフルエンザ」出現は時間の問題?

新型インフルエンザへの対応策は、別項「新型インフルエンザ」を参照下さい。

急性・慢性副鼻腔炎(蓄膿症)

  • 風邪、インフルエンザやアレルギー性鼻炎の後などに副鼻腔が炎症を起こして色々な症状を呈する。急性の炎症が3ヶ月以上続き、膿がたまったものを慢性副鼻腔炎(蓄膿症)と呼ぶ。患者数25万人。抗生物質のお陰で患者は年々徐々に減ってきている。
  • 症状:鼻づまり、臭いが分からない、緑色や黄色い鼻水が出る、頭痛、くしゃみ、鼻汁が喉に流れて痰(後鼻漏)が出る、頭や頬が重く感じる、長期に亘ってセキが続く。ポリープ(鼻茸)が出来る事もある。喘息や鼻アレルギーが元になっている慢性副鼻腔炎は最近増えていて、水っぱな(水様性の鼻汁)やネバネバした粘性の鼻汁が特長でこのタイプは治療が難しい。
  • 原因:風邪を引いて長引かせた、免疫力が落ちている、鼻中隔湾曲がある人がなりやすい、虫歯がある、鼻アレルギーや喘息がある。
  • 蓄膿症は減っている一方で、近年、治りにくいアレルギーが絡んだ難治性副鼻腔炎が増加傾向にある。成人発症型喘息やアスピリン喘息等が含まれる。大人の難治性好酸球性副鼻腔炎の患者は喘息を合併していることが多く、鼻茸が多発し、呼吸が苦しくなるので切除が必要になる事が多い。ただ、手術で取っても4割は再発するので、ステロイドの点鼻や好酸球を抑える薬の内服、鼻の洗浄、室内の清掃などが必要になる。
  • 診断:鼻鏡、ファイバースコープ、X線検査、CT、血液検査、細菌検査で診断できる。
  • 慢性になれば短期の治癒は難しくなるので急性の内にきっちり直すことが大事。
  • 治療は@吸引、洗浄して鼻腔内を清掃する。Aステロイド薬(フルナーゼ等)と抗生物質の鼻腔、副鼻腔への噴霧。Bマクロライド系抗菌薬の服用(慢性では長目で2-4ヶ月に及ぶので血液検査で薬の副作用の出現に注意。完全に治らないうちに薬を切るとまた元に戻る)
  • 慢性化すれば、通常は少量のマクロライド系抗生物質(エリスロマイシン、ルリッド等)を2-3ヶ月服用して経過を見る。10人中9人が治る。これで治らない人やポリープが大きい人は手術が考慮される。
  • 手術は内視鏡下鼻内副鼻腔手術となる。日帰り手術も可能だが入院手術が薦められる。症例数が多く技術の高い医師を選ぶことが重要。慈恵医大柏病院耳鼻咽喉科富谷義徳(2007=42才)部長が著名。(1000例以上の手術実績) 最近は、難治例や再発例には手術器具の位置をカーナビのように的確に画像に表示する「ナビゲーションシステム」を使った安全且つ、手術時間の短い内視鏡手術(ナビ手術)が普及してきた。この手術は2008年に保険適用されている。北大、慈恵医大、日本医大、金沢医大、神戸大、山口大などで実施中。
  • 急性・慢性副鼻腔炎とは違うが、症状が似た病気に副鼻腔真菌症がある。
    これは、アスペルギルス等どこにでもいるかびが鼻の奥の副鼻腔に住み着き症状を起こすもの。日当たりが悪い、掃除をしない、湿気が多い家は要注意。鼻水(悪臭)、鼻づまり、頬の痛み等が出るが通常はこれ以上は悪化しない。副鼻腔に真菌が増殖し、真菌塊が出来てチーズ様の塊が出てくる事がある。健常者は罹りにくいが、ステロイド使用者、高齢者、免疫力の弱い糖尿病の人は症状が悪化しやすい。通常片側の鼻に起きる。検査はX線、CTや細菌検査。対策は家の中にカビが発生していないか調べる、窓を開け風通しを良くする、掃除をこまめにする、部屋に洗濯物を干さない等。薬で治りにくい事が多く、その場合は手術となる。
  • 北里大学東洋医学総合研究所漢方鍼灸治療センター(センター長:花輪壽彦医師)では、漢方薬で治療をしている。後鼻漏や鼻茸には辛夷清肺湯、若い人の急性期の副鼻腔炎には葛根湯加川きょう辛夷、鼻の炎症に荊芥連翹湯等を処方して良績を得ているという。漢方薬はその人の体質に合わないと効かないことが多いと言われるので経験に基づくさじ加減が大事なようだ。

急速進行性腎炎

  • 風邪の後などに発症することが多い。
  • 中高年に増えている。
  • 血尿や蛋白尿が出て数週間から数ヶ月で腎不全に進行するので怖い。
  • 症状は、血尿や蛋白尿、倦怠感、関節痛、貧血、血痰が出る。
  • 治療は@いくつかの薬を組み合わせたカクテル療法、Aステロイド・免疫抑制薬の短期集中パルス療法、B血漿交換や血液透析により強い炎症を沈静化させる方法が行われるが、完全治癒は難しいのが現状。
  • 風邪を引いた後の尿を検尿試験紙などにより調べること、腎臓以外の症状にも注意する事が大事。おかしいと思ったら、腎臓内科を受診して、尿検査と血液検査、クリアチニン・クリアランス検査をする(1回だけでなく検査は数回行い経過をみる)

ウイルス性胃腸炎(嘔吐・下痢症、感冒性胃腸炎)

子供の発熱の項を参照

咳喘息

風邪が治ったのに、いつまでも咳が続く時は咳喘息の事もある。⇒詳細はこちら

無菌性髄膜炎

  • 激しい頭痛・吐き気・40度近い発熱が特徴。夏〜秋に多い。年間患者数は約2,500人。髄膜に炎症を起こす。
  • 10歳未満の子供の患者が多いが、免疫のない大人も罹患する。
  • 原因はエンテロウイルス。
  • 有効な治療法がない。脱水防止のための水分補給が行われる。症状が重いので入院して治療するのが基本。
  • 予防は手洗い。

間質性肺炎

市販の総合感冒薬で間質性肺炎:パブロン、エスタック、ルル、コンタック、ベンザなどの総合感冒薬で200万人に一人程度だが間質性肺炎が起きる事が報告されている。安易に総合感冒薬に頼らないと共に、市販の風邪薬を5〜6回程度飲んで、かえって症状が悪くなったり、空咳、呼吸困難、発熱などの症状が出た場合は、即刻服用をやめて医師を受診。初期の兆候に気付いて薬の服用を中止すれば重大な結果になる事は防げる。

劇症型心筋炎

心臓を動かす筋肉にウイルスが感染したことが原因で心機能が急激に低下する怖い病気がある。「劇症型心筋炎」がそれで、風邪のような症状が数日続いた後、突然、心不全を起こして急死してしまう事もある。それほど多い病気ではないが、罹患すると死亡率が50%と高いので注意が必要。予防法はなく、発症から5、6日後に急激に容態が悪くなる。風邪の後で、息切れがする、胸が痛い、動悸がするような場合は、万一を疑って、心電図、胸部レントゲンを至急取って貰い、異常があれば救命処置が出来る大学病院を受診しよう。

急性喉頭蓋炎

喉の奥にある喉頭蓋が細菌の感染によって炎症を引き起こす病気。最初は喉の痛みや発熱、唾を飲み込むと痛みを感じる等で始まるが、時には命に関わる怖い病気。腫れ上がった喉頭蓋が気道を塞ぐと、窒息することもある。 急速に症状が進行する場合は緊急に受診しよう。窒息の危険があると医師が判断すれば、救急医は喉の輪状甲状靱帯の上をメスで切り、太い管を差し込んで呼吸を確保するための緊急処置も行われる。声帯の下で切るので声は失われない。 インフルエンザ菌B(Hib)や肺炎球菌、溶連菌でなる事が多い。2-5才の子供に多いが、成人例も少なくない。成人では過労、糖尿病、喫煙者、飲酒などで免疫力の落ちた人がかかりやすい。ほとんど入院治療になる。気道の確保が第一の治療。抗生剤とステロイドなどの点滴で治療。尚、喉頭蓋は図のように喉の奥にあり内科医では見つけることは出来ない。風邪を引いて、その後短時間で喉の痛みが強くなったら必ず耳鼻科を受診すること。喉頭蓋の図はこちらを参照。

スティーブンス・ジョンソン症候群(SJS)

風邪薬(医師処方及び市販薬)などの副作用で目や全身の皮膚が突然火傷状態になる病気で「皮膚粘膜眼症候群」と言われる。重症化すると死亡したり失明することが重要である。厚生労働省の調査では、抗てんかん薬と解熱鎮痛消炎薬、抗生物質等の薬の副作用で起きる皮膚障害のうち、症状の重いスティーブンス・ジョンソン症候群と中毒性表皮壊死(えし)症の死亡報告が、2008/8から2012/1の間に、発症は1505人、このうち約57%は回復・軽快したが131人が死亡したと言う。痛風治療のアロプリノール、抗てんかん剤のカルバマゼピン、抗生物質のアジスロマイシン水和物、解熱消炎のジクロフェナクナトリウム剤、ヘルペス治療薬バルトレックスなど約260成分の服用が原因として報告されている。初めは、発熱、皮膚の発疹(ひじやひざの内側)、目や口の粘膜のただれ、視力低下が起きる。その後、あっという間の早さで進行することもあるので油断ならない。風邪薬や抗生物質の副作用と思われる高熱を伴う発疹など皮膚炎などが出現したら、この病気を疑って薬の服用を中止し、専門医を受診すること。予防は出来ない。どんな薬でも起きうるが抗生物質に多い。初期は医師でも診断しにくい。早く対処すれば副作用を軽減できるのでとにかくおかしいと思ったらすぐに専門医を受診。薬疹の詳細はこちらを参照 SJS患者会のHPはこちら 厚生労働省が作成した対応マニュアルはこちらを参照。

敗血症

  • プロレスラーの大仁田厚さんはノドの腫れが続いていたがへんとう腺炎が続いていると思っていたところ、試合後に意識を失って倒れ、病院に運ばれ集中治療室で治療を受けて回復した由(20日間入院)。病名は敗血症。屈強なプロレスラーでも敗血症になると言うこと。
  • 敗血症は感染によって炎症性サイトカインが産生され、全身が過剰な炎症反応を起こした病態
  • 敗血症治療は時間との戦い。ICUに移してから治療を始めるようでは手遅れになる。
  • 下記の内2項目当てはまれば敗血症とする。血液培養などで細菌や毒素が検出される必要はない。
      −38度以上の熱 又は36度以下の熱
      −心拍数90以上
      −呼吸数が20以上 又はPaCO2<32Torr
      −末梢白血球数が12000以上又は4000以下或いは未熟顆粒数>10%
  • 初期対応として、輸液療法や血液培養検査、1時間以内の抗菌薬投与が推奨される。呼吸状態が悪ければ、人工呼吸も考慮する。重症化やショックの患者には、まず十分な輸液負荷を行う必要がある。
  • 重症敗血症が疑われれば、院内のICUや3次救急病院などへの搬送を検討する。(以上、日経メディカルオンライン2012.6.12号より要点抜粋)
  • 敗血症にならないためには、普段から手や身体をよく洗って清潔にしておく、睡眠を十分とって規則正しい生活を送る、ステロイド剤や抗生物質の使用を減らして免疫力を保つ、65才以上の高齢者は肺炎球菌のワクチンを接種する、体に異常を感じたらすぐに病院に行くこと。

ギラン・バレー症候群

多くは(約2/3)は風邪や下痢の後1〜2週間して症状がはじまる。急に両手足に力が入らなくなり動かせなくなる。手足のしびれ感もよくある症状。ひどい場合は呼吸困難になる。症状は1ヶ月以内にピークとなり、6〜12ヶ月で多くの患者がほぼ完全に回復する。後遺症が残る場合もあり、約10%は自力歩行ができない。死亡は1%未満。子供から高齢者まで発症の危険があるが、男性にやや多い傾向。おかしいと思ったら出来るだけ早く神経内科を受診すること。早期に血漿交換療法或いは免疫グロブリン大量療法を行うと症状が軽く早く回復する。

薬の副作用を防ぐために

抗生物質は安易に飲まない。抗生物質はインフルエンザウイルスそのものには効かない。少なくとも、抗生物質を自分から医師に処方するように頼むことは慎みたい。今まで服用したことの無い抗生物質が処方されたら、初回は1/3〜半分量を飲んで1〜2時間経過を見て特に変化が無ければ残りを飲む等の慎重さも必要。風邪の細菌感染などの際に処方される抗生物質は通常4〜5日で効果が出る。それでも効果が出ない場合や別の異常な変化が出現したら、薬を替えて貰うなどの対応も必要。長期間飲み続けると抗生物質の副作用(下痢等)も出るので医師とよく相談。多剤が処方された場合は服用の注意をよく薬剤師に聞く。自分の薬の副作用データベースを作っておく
普段から過去に貰った薬の一覧表を自分で作り、何か副作用(薬疹、胃腸の障害等)が出たか、問題なかったかを服用後レビューし記録しておき、次の機会に薬を処方された時に、自分の薬の相性を医師に伝えて適切な薬の処方をして貰う事である。薬害が問題とされている今、自己防衛は大事である。

参考ホームページ

インフルエンザ流行状況 感染症サーベイランス(日本医師会)
インフルエンザの予防と治療関連グッズと図書
東京都のインフルエンザ情報 
日本医師会のインフルエンザ情報のホームページはこちら
☆国立感染症研究所感染症情報センターのインフルエンザはこちら
☆国立感染症研究所のホームページ
☆東京都インフルエンザウイルス情報はこちら
☆インフルエンザ予防接種ガイドラインはこちら1, 
☆厚生労働省インフルエンザ総合対策2005
☆バイオメディカルサイエンス研究会:
03-3200-6784
鳥及び新型インフルエンザ海外直近情報集  (小樽保健所外岡立人氏作成)
☆小樽保健所 一般市民のための新型インフルエンザ対策ガイドライン
海外旅行者のための感染症情報
日本咳燥研究会 (咳を専門にする医師のリスト)
WHO鳥インフルエンザ

この頁は、書籍・文献・新聞・テレビ報道などより得た情報や先生方から直接お聞きしたことを参考までに整理したもので、インフルエンザや風邪の症状や対処法の全てを記述したものではありません。医学の進歩は日進月歩であり、新しい治療法が見つかることも、また、対処法が変わることもしばしばあります。情報を参考にされることは構いませんが、対処法は個人の症状や体質などにより違ってきますから、一切個人の責任と判断で行ってください。情報の利用の結果、万一、利用者に不都合、不利益が起きても一切の責任は負えないことをご了承下さい。尚、本頁は大人のインフルエンザを中心に記載してあります。子供や赤ちゃんの発熱についてはこちらを参照下さい。間違いにお気づきの場合は、「趣味のアルバム」topよりメールをお寄せ下さい。
更新履歴:2001.5.5/2008.12.27/最新更新日は上掲

 

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