スズメバチに刺されないために!

雨の少ない暑い夏に大量発生するスズメバチ。2012年は危ない年と言える。関東地方で例年になくスズメバチ(オオスズメバチキイロスズメバチ)が猛威をふるっていて、例年約30人の死亡者が出ているので注意が必要。ハチには色々な種類があるが、以下スズメバチを中心に注意事項をまとめてみた。

蜂の種類といる場所
  • ハチには、スズメバチ、アシナガバチ、ミツバチ、ドロバチ、クマバチ、ツチバチ、ヒメバチ、コバチ、キバチ、ハナバチ、ジガバチ等があり、危険なハチから、攻撃性の弱い益虫もあるから鑑別が必要。特に、攻撃的で毒性が強く注意を要するのはスズメバチのメス。アシナガバチ(体長2cm程度)のメスはこちらが巣を攻撃したりしない限り通常は攻撃してこない。オスは刺さない。スズメバチとアシナガバチの巣は通常一年限りで捨てられる。ミツバチ(体長1.3cm程度)は危害を加えない限り攻撃してこないし、巣も数日単位で移動する。 ツチバチはコガネムシの幼虫に卵を産むから巣はないし、どちらかと言えば益虫で通常攻撃はしてこない。このように、ハチには色々な種類があるから、まずはハチを見つけたら、どのハチかを見極めることが重要になる。スズメバチの巣を見つけたらすみやかに駆除した方が良い。
    スズメバチの種類
    体長(mm)
    オオスズメバチ
    27〜44
    ヒメスズメバチ
    25〜36
    コガタスズメバチ
    22〜29
    キイロスズメバチ
    17〜28
    クロスズメバチ
    11〜18
  • 8-11月が蜂が攻撃的になる危険期間。 カチカチ音がしたら、スズメバチの威嚇警報と思ってそっと逃げる。 11月後半〜12月にはいなくなる。
  • ハチは主として、山林や農村部に多く生息している。住宅の庭の木、植え込みや玄関の軒下、側溝の蓋の裏など雨の当たらない暖かい処に巣が作られる。樹木は手入れをして風通しを良くしないと蜂の巣が出来る。 高いところにある蜂の巣は刺激を受けないので無理には取らなくても良い。
  • 蜂が増えたりしたときは家の回りの点検を実行し蜂の巣がないかを慎重に調べる。
  • メスのみ(女王蜂と働き蜂)が刺す。
  • 一人で山に行かない。 地面に蜂の巣があることもある。蜂の巣に近づかない。特に、巣から10M以内には近づかない。巣から5M以内は特に危険
  • 8-9月が巣の拡張期で、巣に近づくと、ハチは巣を守るため外敵に攻撃を加える。ハチは、「警戒」→「威嚇」(カチカチ音)→「興奮」→「攻撃」の手順を踏む。従って、カチカチという音を聞いたら、そっと逃げる。
  • 例年蜂にさされて死ぬ人は30人程度出ている。特にオオスズメバチによる死亡事故が多い。(健常者は100匹の蜂にさされても死亡しないが、過剰に反応する人はわずか一匹に刺されても死亡するので怖い。スズメバチの毒はまむしの毒より遙かに強い)
対策

蜂対策
  • 白い帽子、衣服を着る
  • 身を低くする
  • 整髪料、香水を付けない
  • 蜂に遭遇したら後ろにゆっくり下がりながら逃げる
  • 蜂の巣に近づかない、揺すらない
  • 手で払わない(そっと後退する)
  • はちを近づけない方法:@床下換気口を金網で塞ぐ、A屋外に不要な物を置かない、B樹木は手入れする
  • 蜂が飛び交っている時期は庭など屋外での作業は控える。
  • 黒い衣服黒髪、香水、ジュースなどの飲み物の臭いに寄ってくる。 香水を付けると狙い撃ちにあいやすい。
  • 蜂が近づいても手で払ったりしないで姿勢を低くして静かに離れる。頭の黒髪や目を手のひらで覆う。大声を出したり手で払うと、蜂が興奮して仲間を呼び寄せる。蜂の眼は地表近くの低い位置は見えないので姿勢を低くすれば蜂の視界から逃げられる可能性が高くなる。
  • 野山を歩くときは、白い服や帽子を被り、長ズボン、長袖が良い。黒い衣服を着て動くと蜂を刺激して攻撃を受けやすい。 黒い服は直ぐに脱ぎ捨て、髪の毛を白いハンカチなどで覆う。
  • 2Lのペットボトルを利用してハチの捕獲器を作る: 家の軒下、日陰、人の通らないところに設置。日向や洗濯物の側など人がいるところには置かない。強い日に当たる場所に吊すと、発酵を促す微生物が死滅してしまう。これで蜂が捕まるようなら近くに大きな巣がある可能性が高い。尚、発酵が進むと成分が変化して誘引効果が無くなるので、1〜2週間で新しいものと取り替えるのが良い。
    1. ブドウ味の乳酸菌を3CM程度入れて、ペットボトルの上部の丸みを帯びたあたりに12〜16mm角の穴を3個所あけて置くと、蜂が寄ってきてジュースを飲んでペットボトルに落ち込んで出られなくなる。オオスズメバチ等の大きなハチが多いなら16mm角、キイロスズメバチ等なら12mm角の穴にする。
    2. 酒180cc・酢60cc・砂糖75gを混ぜて底から7cm位まで入れても効果がある。(NHKご近所の底力で放送)
  • スズメバチの巣を発見したらすみやかに駆除したほうが良い。市役所や保健所に連絡する。通常、スズメバチの巣は無料で駆除するが、アシナガバチや他のハチの巣の駆除は自己負担の事が多い。埼玉県の場合有料駆除を希望する場合:埼玉県ペストコントロール協会:電話048−854−2890
  • ハチに刺された事のある人は、一度、皮膚テストや血液中のハチ特異的IgE抗体の有無を調べて貰い、アナフィラキシーであるか調べて貰うと良い。陽性の人は、医師に処方して貰い、「携帯用エピネフリン自己注射キット(商品名;エピペン)」を持ち歩き、万一、再びハチに刺されたら自分でアドレナリン自己注射薬を注射して病院に行くと良い。ショックの予防になる。尚、アナフィラキシーは全員が必ずなる訳ではなく、6-7%程度の人がショックになると言われる。
治療
  • 刺された時は、
    1. すぐに毒を絞り出し(口で吸い出さず、指でつねって絞り出す)、
    2. 良く水で洗って冷やす(毒の回りを遅くする)。吸引器があれば吸い出す。臭いの付着による次の攻撃を避ける。
    3. 抗ヒスタミン軟膏やステロイド剤、タンニン酸水を塗布。(アンモニアは効かないのでつけない方が良い。市販薬の抗ヒスタミン剤を予め購入しておくと役に立つ)
    4. 出来るだけ、皮膚科を受診する。
  • 多くの人は、刺された部位に発赤、熱感、腫れなどの症状が出るが、数日後には消失する。全身症状(蕁麻疹、顔面の腫れ、吐気、嘔吐、呼吸困難、動悸等)が出る人が20%程度いて、約2-3%の人にショック症状が現れる。
  • 30分後にアレルギー反応が無い場合は、一ヵ月後に血液検査を行い、陽性の場合は免疫治療を受ける。刺されて30分以内に、アレルギー反応(じんましん、吐き気、呼吸が苦しい、全身のしびれ、血圧低下や失禁などの症状)が出たらすぐに皮膚科を受診。血圧を上げたりアレルギー反応を抑える応急処置をしないと一時間以内に死亡する事が多い。その後免疫療法。蕁麻疹のある人は注意。
  • 一度刺された人は2度目に注意。約10%の人が蜂毒に対して抗体が出来てハチアレルギー(アナフィラキシー)になり、約2%の人は身体が過剰に反応して血圧が下がって生命にかかわるショックを起こす危険がある。アナフィラキシーショックは蜂に刺されて数分以内に起きて全身が赤くなる、呼吸が苦しくなる、血圧が下がる等の症状が起きる。従って、もし刺されたら、10分から15分の間に病院で治療を受けること。特に最初刺されたときに意識が朦朧としたような人は特に注意。⇒このような人は事前に二週間程度入院して「減感作療法」(自費扱い)をすると良い。
    ※ハチアレルギーの免疫療法をやっている病院:独協医科大学病院(栃木県壬生町) TEL 0282-86-1111
  • アナフィラキシーを起こした時は、エピネフリン注射が最も有効。(現在これしか無い)
  • ハチに刺されたときにおしっこをかけると良いと言う話があるが全くのウソ。
■虫刺されに対する対策


虫の中でも、ハチ、ブヨ、蚊が三大敵。
事前の刺されない為の対策が大事。

  1. 肌を露出しない。長袖を着て帽子をかぶる。半ズボンは止める。首にはタオルを巻く。帽子やシャツはハチが寄りつきにくい白色で固める。香水や整髪料も控える。
  2. 露出している肌に虫除けスプレーをする。塗り直しのためにスプレーを持ち歩く。必ず全体に塗り広げる。塗り残し部分があるとそこを狙われる。
    (製品例)ムシペールα(池田模範堂) 60ML \819 HPはこちら
  3. 電池式の携帯型虫除け器を腰に吊して持ち歩く
    (製品例)どこでもベープNO.1未来セットメタリックグレー(フマキラー)\877 HPはこちら
  4. 刺された時のために虫刺され薬を持ち歩く。刺されたらよく水で洗ってすぐに薬を何度か付ける。ハチやブヨの場合はステロイド入り塗り薬を使う。患部は絆創膏で覆って引っ掻かないようにする。気分が悪いとか治りが悪いときは皮膚科を受診。
    蚊、ダニなど軽い時は→製品例:液体ムヒS2a(池田模範堂) 50ML 819円 HPはこちら、ムヒアルファS1(池田模範堂) 924円 HPはこちら
    ダニ のみ 毛虫 むかで くらげ等に刺された時はより強力な薬、製品例:ムヒアルファEX(池田模範堂) 15G 1260円 HPはこちら プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル(PVA)、ジフェンヒドラミン塩酸塩等を含有。
参考ホームページ

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更新履歴:2001.8.14/2004.10.7/2005.9.26/2010.9.8

 

 

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