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不整脈の診断と治療


不整脈の徴候

心臓の上部の洞結節から毎分60-100回の電気信号が発生し心臓下部の心室に伝えられ拍動となる。この拍動が何らかの原因で乱れるのが不整脈で、多くは、過労・睡眠不足・ストレス・酒・カフェインが原因となる一過性のもので、この場合特別な治療は要らない。

「不整脈」は、心臓突然死の70%を占め、@脈が飛んだり不規則になる、A脈拍が異常に速くなる(1分間100回以上)、B脈拍が異常に遅くなる(1分間に30〜50回程度)の3つに大きく分けられ、患者数は460,000人と多く、健康な人にもしばしば起きている。

脈がたまに飛ぶ程度や、症状のない徐脈は心配のないことがほとんどである。安静にしている時に起こる頻脈のうち、数十秒から数分の間に脈が速くなっても脈拍数がせいぜい1分間120止まりで、その後徐々に正常に戻る場合も、多くは病的な頻脈ではない。また、運動や精神的な興奮によって脈が速くなる場合もあまり心配は要らない。“自分は心臓が悪いのではないか”という不安感をきっかけに、精神的な興奮によって脈が速くなったり、息をしすぎる、つまり「過呼吸」になったりしたために起こることが多い。“脈拍が120以下で規則正しく打っておれば大丈夫だ”、と自分自身に言い聞かせ、まず落ち着くことが大切と言える。

従って、不整脈の中で本当に治療を要するものはそれほど多くはないが、不整脈の中でも、治療が遅れると死に至る「致死性不整脈」には注意が必要である。致死性不整脈には、@心室で不規則なけいれんが起こり心臓の機能が失われ循環不全に陥る「心室細動」と脈が突然速くなり動悸、息切れ、失神が起きる「心室頻拍」が有り、年間52,000人が突然死を起こしていること、また老人に多い心房細動が長く続けば心臓内に血栓が出来、これが元で脳梗塞が起きる可能性があるので、これらの不整脈の場合はきっちりとした鑑別と治療が必要である。

  • 動悸
  • 胸がどくどくする
  • どくんと胸が突き上げられるような感じがある
  • 心臓が踊る感じがする
  • 胸がつかえる、痛い
  • 胸が苦しい
  • 気分が悪い
  • 胸がモヤモヤする、胸の違和感
  • 脈が飛ぶ感じ(脈が抜ける)→脈が3秒以上止まる時は徐脈性不整脈のことがある
  • めまいがする(目の前が暗くなる感じ。ぐるぐる回るとか揺れるような感じはない)
  • 安静時の脈拍が1分間で40以下、又は、100を超える時
  • 突然体中がかーっと熱くなり脈が速くなっている時

不整脈の種類

心臓が不規則に鼓動したり、脈が速くなったり遅くなったりの症状が長く続くようなら受診すべき。心電図検査、ホルター心電図による検査などで大部分は治療を要するものかどうかの診断がつく。不整脈は頻脈(脈が異常に早くなる)、徐脈(脈が異常に遅くなる)と期外収縮(時々脈が飛ぶ)の3つに分けられる。

  • 期外収縮:不整脈の中で一番多い。脈が規則正しく打たず、瞬間的に脈が飛ぶ、脈が抜ける、瞬間的にドキッとするなどの症状を呈するもので、多くの人に起こり、特に治療の必要が無いことが多い。心臓に病気を持たない人の期外収縮は、生命への危険性はなく、寿命に影響することもない。過労、睡眠不足、飲酒で起きやすい。
  • 頻脈1分間120回以上の脈拍。生理的な頻脈(運動したとき、興奮したとき)は心配要らない。脈が速くなり、どきどきが続く、頻脈の結果血圧が低下の場合は失神する、頻脈時短時間胸が痛くなるなどの症状。上室性期外収縮、発作性頻拍症、心房細動や心室細動等は脈拍が異常に早くなる。脈拍数により、次のように呼ばれる。頻拍:150-250回/分、粗動:300回、細動:400-500回(痙攣状態) 
    安静にしているときに頻脈が急に起きると不安になるものだが、脈拍数が120以下で、安静にしていると徐々に普通の脈拍に戻るような場合はほとんどの場合病的な頻脈ではないので、脈拍が早くなってしばらくの間続いても、“120以下で規則正しく脈が打っているから大丈夫”と自分自身で納得して落ち着く事が大切である。
  • 徐脈1分間に40回以下の脈拍。脈が遅く、頭がボーっとする、目の前が暗くなる、手足が冷たい、むくむ、疲れやすい、失神するなどの症状を呈するもの。洞不全症候群や房室ブロック、脚ブロック、房室解離等は脈拍が異常に遅くなる。 普通ペースメーカー治療が第1選択になる。心臓肥大が起き、さらに心不全に進む事があるので心電図検査、胸部X線検査などにより確認することが必要。
    期外収縮 心臓に格別の異常はなくても、過労、睡眠不足、ストレス、たばこの吸い過ぎやコーヒーや酒の飲み過ぎなどをきっかけに起こる。期外収縮の70-80%は無症状だが、不規則な動悸のほか、めまい、胸痛、心臓部の圧迫を感じることもある。脈を取って脈が飛ぶ結滞に気づくこともある。健常者におきる特発性期外収縮は頻拍発作を繰り返す場合を除いて特に治療しない。自覚症状があっても心配する必要はない。脈がたまに飛ぶ程度なら問題のないことがほとんどなので無用な心配をしないことが大事。期外収縮が頻発する場合は動脈硬化が疑われるので精密検査が必要。
    心房、心室頻拍症 毎分約120回以上のスピードで突然始まり、比較的規則的な頻脈で、多くは脈拍数が毎分150から200前後になることが多く、突然止まるのが特徴。 心房頻拍の場合は、生理的房室ブロックで心房から心室へ伝わる脈拍数は間引きされ極端に心室の脈拍数が増えることは少なく失神などに至ることはまれだが、心室頻拍ではスピードが速く、血圧の低下が著しく、長時間続く場合(特に心臓機能が低下している場合)には、失神、突然死に至ることもあり得る。安静時でも起きる。目の前が暗くなる。失神に至らなくても長期間頻脈が続くと頻脈性の心不全を呈することもある。さらに心室頻拍からより重症な心室細動になってしまうこともあり危険。 逆に毎分約120回以下の規則的な頻脈の殆どは生理的(興奮、不安、運動、自律神経失調)などによることが多く危険でない頻脈(洞性頻脈)の可能性が大だということになる。 大抵の頻脈発作の場合は抗不整脈剤の内服、注射で停止する。
    心室頻拍に対処するため植え込み型除細動器(ICD)の取付、抗不整脈薬(アミオダロン、βブロッカー)の使用の他、根治療法としてカテーテルアブレーションが実施される。
    発作性(上室性)頻拍 何の前触れもなしに脈拍が1分間に150〜200回と非常に早くなり、一般にそのおこり方、止まり方が突発的で、急に心臓がドキドキしてくる症状を感じる。発作性頻拍のいちじるしい特徴は、症状の始まりと終わりがまったく瞬間的であることで、いわば"堰を切ったように"始まり、また、そのように終わる。持続時間は数秒から数日に及ぶものまでさまざま。短時間で止まる場合は、動悸以外の症状をともなうことは少なく、命にかかわるような危険はまずない。動悸がして胸が苦しくなり、めまい感、息苦しい、失神する事もある。もともと心臓に病気の無い場合も多いが、心電図により心房から発生したものか心室から発生したものか識別が必要。心房性は健康な人にも起きる事がある。中には突然死につながる恐れがあるものもあるので識別が必要。初めは年に数回、しかも、1回の発作がわずか数秒で治まったりするが、年をとるにしたがって、発作の回数が増え、発作の持続時間も延びる傾向にある。しかし、発病した人が全てそうなる訳でもなく、いつまでも、発作が稀にしか発生しない人もいる。 週に幾度も発作が起こり、しかも頻拍が数時間から1日以上にも及ぶ場合は治療が必要になる。根治治療はカテーテルアブレーション
    山下武志先生(心臓血管研究所 所長は、「ほとんどすべての上室頻拍がアブレーションで根治できるので、日常生活で困る様なら、カテーテルアブレーションを受けるかどうか患者が決めたら良い」と述べられている。
    心房細動

    不整脈の中では期外収縮に次いで多い。患者数120万人。60-80才代に多い。心臓の老化現象の側面があり、高齢化に伴いおきやすくなる事はある程度仕方がない。その他、高血圧、甲状腺の病気、各種の心臓病や慢性腎臓病が原因で起きる。慢性腎臓病の人は心房細動を2倍以上発症しやすくなり、特に慢性腎臓病が重症であるとよりその可能性はより高くなるという結果が出ている(日本の研究チームが1,118名を分析した2010年の論文)。心房が痙攣状態になり、細かく不規則に震える状態になる不整脈で、脈がバラバラで規則的に打たなくなる。頻脈(100以上)になったり徐脈(50以下)になったりする。心電図ではP波が認められないのが特徴。高齢者に増えている。10人〜20人に1人の割で起こる。問題はけいれんが起きていても4割〜5割の人が自覚していないこと。脈拍が50-100の時には自覚症状がないことが多いが、140以上になると胸が苦しい、強い動悸、息切れ、ふらつき、胸の違和感など強い症状が実感される。脈拍は100〜150程度、多くても200。心房細動には3段階ある。症状が出ても24時間以内に止まり、それを繰り返すのが「発作性心房細動」、1週間前後続くのが「持続性心房細動」、1年以上も続くのが「永続性慢性心房細動」と分類される。治療法も異なる。持続性と永続性は心電図をとればすぐに診断がつく。発作性は病院の心電図ではなかなか発見できない不整脈検知機能付き自動血圧計などを活用して自分で見つけることも可能になった。

    心房細動のために死ぬことはまずないが、最大の問題は、けいれんが起きると心房の内部で血液の流れが滞り、血液のかたまり=「血栓」ができやすくなること。特に、長時間(48時間以上)続くと血栓が出来て血流と共に流れ着く先により脳梗塞、肺動脈塞栓症や腎梗塞、腸管動脈閉塞等を起こす可能性がある。血栓は、心房がけいれんするといつでもできるわけではないが、夏場は体内の水分が減ると血液が固まりやすくなるので注意が必要。血栓は大きいものでは3cmにもなる。治療は抗不整脈薬や心拍数をコントロールする心拍数調整剤を使用する。血の塊(血栓)を出来にくくする抗凝固薬(ワーファリン、アスピリン、パナルジン等)も使用される。

    心房細動が起きているかどうかを自分で知る方法
    心臓がけいれん状態になると血液の流れが滞って血の塊が出来る事がある。血栓が血管内で詰まるとその先の器官で壊死が起きるが、その猶予時間はおよそ6時間と言われる。まずは心房細動に気づくことが重要になる。このためには、毎日、就寝前と起床時の脈を測るとよい。最近の研究で、心房細動はリラックスしているときや就寝中など、副交感神経の働きが活発なときに起きやすいことが明らかになった。胸がもやもやするなど違和感を覚える時にも脈を測ると良い。20秒程度脈搏を測って、脈のリズムや強弱に乱れがないかを確認すると良い。安静時にも関わらず脈搏が毎分100回以上あったり、脈のリズムや強弱が乱れていたりした場合は循環器内科を受診する。尚、睡眠不足、過労、ストレス、過度の飲酒なども、心房細動を起こしやすいので注意したい。

    発作性心房細動は、しばしば間欠性で無症候であるため、虚血性脳卒中またはTIA患者に対する日常的な診療では検出できない場合が多い。心房細動がない患者への脳卒中再発予防には、抗血小板療法が標準的に行われているが、心房細動のある患者には抗血小板療法では十分な予防効果をもたないため、抗凝固療法が選択される。従って、脳卒中を発症した患者の心房細動を見落としてはならないが、通常の24時間の心電図検査では発作性心房細動の検出には十分ではない。イベントレコーダにより30日間の自由行動下心電図モニタリングを行うことで心房細動の発見率が高まる。

    心房細動の治療には一過性は薬物療法によるが、抗不整脈薬には限界があり、薬物治療をつづけて6ヶ月から1年経過しても心房細動発作が起こるようならカテーテルアブレーション(経皮的カテーテル心筋焼灼術)が勧められる。というのは、抗不整脈薬ではいずれ効果がなくなること、カテーテルアブレーションは現時点ではQOLを向上させる治療であること(生命予後向上効果は十分に示されていないこと)、慢性化して1 年以内であれば発作性心房細動と同等の治療効果が望めること……カテーテルアブレーションとは、特殊なカテーテルを足の静脈から心臓の内部へ入れ、心房細動を起こすニセの電気信号の発生源である肺静脈と心臓の接合部付近を焼いてしまうというもの。時々心房細動が起きるいわゆる発作性心房細動に極めて有効で90%が完治する。ただし、心房細動が長く続いている人や、75歳以上の高齢者にはあまり効果が期待できないと言われる。最近は、事前にCT検査を行い、心臓の詳細な3次元画像を構築し(3次元マッピングシステム)活用する事により焼灼する位置も正確に分かり、手術時間も2-3時間に短縮され身体への負担も軽減されている。これらの治療の適用が難しい、あるいは十分な効果が得られない場合に初めて検討する選択肢が手術となる。MAZE(メイズ)手術の改良型とも言えるラジアル手術(日本医科大などで実施)、植え込み型除細動器、開胸手術や、小開胸と胸腔鏡を組み合わせたWOLF法と呼ばれる手術に加え、2007年に登場した完全胸腔鏡下の新たな骨や筋肉を切らない低侵襲手術で「WOLF-OTSUKA法」等がある。心房細動に対する“切らない”外科手術を行っている都立多摩総合医療センターの心臓血管外科大塚俊哉部長は胸に4カ所開けた1センチ前後の穴から胸腔鏡などを入れて行い、左心耳を切り取ると同時に傷口をふさぐ。更に電気刺激の発生部位を焼くアブレーションも行う。この手術は400例以上行われているが重い合併症もなく効果は高く抗凝固薬から解放されている。同様の手術は筑波記念病院でも行われている。(2015/8現在)

    冷凍カテーテルアブレーション
    カテーテルアブレーションでは通常心臓の筋肉を高周波を使って焼くのが普通だが、最近は心臓の細胞を傷つけにくく血栓ができる危険を格段に減らせる「クライオアブレーション」と言う冷凍法も行われている。この方法はこれまでカテーテルアブレーションの豊富な治療実績のある病院に限って認められていたが、9割近い患者が心房細動の再発がないと言う実績から2015年10月から冷凍アブレーションの実施基準が緩和された。冷凍アブレーションは患部を凍結し細胞を壊死させる。横浜市立みなと赤十字病院(心臓病センター沖重薫センター長)や日本医大循環器内科(宮内靖史准教授)などで実施。

    バセドー病や深酒の人は注意。急に心臓がどきどきして苦しくなったり、階段を上って息切れがする、動悸がする、脈が不規則になる等の症状がある人は念のため検査(ホルター心電図やエコー)を受けた方が良い。心房細動になった人はエコーで血栓の有無を調べる。又、血液検査で血栓が出来やすいかを調べ、血液をサラサラにするアスピリンやパナルジンを使うかワーファリンを使う必要があるかも調べる事が大事である。

    脳梗塞を防ぐ抗凝固薬

    ワルファリン 脳梗塞予防効果は高いが、効き過ぎた時の脳出血に注意が必要(量の調節)
    他の薬や納豆や青汁等の食品が効き目に影響。
    価格は新薬の1/10-1/20と安価。
    ワルファリンでうまくコントロール出来ている人は新薬に変える必要は無い。
    ダビガトラン 効果はワルファリンと同等かそれ以上で、脳出血のリスクは低い。
    他の薬や食品の影響を受けにくい。
    但し、腎臓の機能が悪い人は使用上注意が必要。
    リバーロキサバン
    アピキサバン

    脳梗塞を既に起こした人や、脳梗塞のリスクの高い人(心不全、高血圧、65才以上、糖尿病)は主治医と抗凝固薬の使用を相談したが良い。

    不整脈を抑える薬
    血栓を作らないために不整脈そのものを抑える薬があるが、効果が確実とは言えなかったり、副作用もあるので薬物療法の中心にはならない。

    心室細動

    突然死(発症から1時間以内に死亡)の70%(残り30%は徐脈性不整脈)を占めると言われる最も危険な不整脈で、心室が電気的な痙攣を起こした状態になり、脈拍が1分間に150〜500回持続的に反復し、心臓から血液が送り出せなくなる致死的不整脈である。心臓のポンプ機能が直ちになくなるため、脈拍も触れず、血圧も測定不能になり、意識を消失し、3分以上続くと脳の機能が停止する。手近なところにAEDがあれば直ちに使用。なければ、直ちに救急車で循環器内科のある病院に行き電気的除細動を行う。(胸に当てた電極から直流電流を流して電気ショックで元のリズムに戻す方法) 急性心筋梗塞や重症心不全、心筋炎、心原性ショックや重い徐脈、肺梗塞、ジキタリス中毒、重度の高・低カリウム血症によっても引き起こされる。 特発性心室細動では普段健康な青年や壮年の人が日中運動しているときや夜中睡眠中に突然死を起こす事がある。動脈硬化などにより心臓の冠状動脈が狭くなっている人は特に注意が必要。水泳・テニス・ジョギングなどのの準備運動を十分にする、睡眠不足や疲労が蓄積していたら無理しない(激しい運動や大量の汗をかく運動はやめる)、運動の前後・最中に水分を摂る等は最低限必要。健康な人でも年に一回は心電図を取って変化を診て貰っておく事が必要。心不全、心筋梗塞、心筋症など重い心臓病を患っている人、心室頻拍を起こした人等心室細動の危険性が高い人は、医師と相談の上、埋め込み型除細動器(ICD)の使用を検討したがよい。最近は着用型除細動器も登場している。埋め込み型除細動器(ICD)は拍動を常時監視し、心室細動が起きたら止めてくれる。

    ☆ブルガダ症候群(特発性心室細動):1,000人に1.6人くらい存在し、40歳前後に多い。睡眠時3-4時頃突然死の主因。エコーでは分からない。安静時心電図の波形でST波が弓形に上昇しているのが特徴。リラックスしたときにめまいや失神したことがある人は専門医に心電図検査を頼むといい。植え込み型除細動器(ICD)の取付が薦められる。

    植え込み型除細動器(ICD)は1996年に保険適用になった。従来はICD取付後はMRI検査が出来なかったが、2013年10月にMRI対応のICDが保険適用となった。植え込み後でも胸部・上腹部を除く部位のMRI検査が可能になった。近年はICD植え込み患者の情報を遠隔モニタリング出来るシステムも普及してきた。2016年2月に保険認定された新しいICDはリードを心臓内部に到達させずに皮下から心臓に電気ショックを与えることが出来るので合併症の危険が軽減された。

    房室ブロック 脈が異常に少なくなり、1分間に30〜40回程度となり、一時的に数秒間止まる事もある。身体がだるい、息苦しい、失神やけいれん発作が起き、ときには生命の危険もある。房室の異常やスポーツマンで起きることがある。
    徐脈性不整脈
    洞不全症候群

    心臓を動かす電気信号を出している「洞結節」の機能低下で一時的に電気信号が送られなくなったり、少なくなったりするもので高齢者に多い。脈が異常に少なく1分間に30〜40回程度となり、血液が送り出される回数が極端に少なくなり、一時的に数秒間止まる事(アダムスストークス発作)もある。めまい、心不全で身体がだるい、息苦しい、脳貧血で失神する事もある。健常者は一日約100,000回の脈拍があるが、これが極端に減ると、一回に出す血液量を増やすために心臓に負担がかかり、徐々に血液を送り出す能力が低下し心不全になる。良い薬は今のところないので決め手はペースメーカーの埋め込み

    3秒以上の間、脈拍が1回もない、或いは、1分間の脈拍が40回以下で、物忘れや疲労、息切れ、 冷えなどの症状がある場合は、洞結節の機能が低下している可能性があるので、循環器内科を受診したが良い。90%の人は脈とびを起こしているが、脈とびが安全か危険かを見分ける目安は、その秒数で、脈とびの回数は問題ではない。安全なタイプの脈とびは、2秒以内でおさまるのが普通。

診察を受けた方が良い人

  • 階段を上がった時に激しい動悸と息切れがするとき
  • 動悸がした後、目の前が真っ暗になるなどめまい、失神、一時的記憶喪失が起きる人
  • 頻拍が長い時間続く場合(心室細動等になる恐れ)
  • 動悸や息切れで日常生活に支障がある人
  • 強い不安を感じる人
  • 突然死した人のいる家系(突然死を起こす人に心電図に特徴的な波形を示す人がいるので専門医に解析して貰うと良い)
  • 65才以上、高血圧、糖尿病の持病のある人(血栓が出来やすい)
  • 元々心臓機能が弱い人(すぐ疲れる、動くと脈拍が異常に増える、息苦しい等)
  • 運動の選手でもないのに脈拍が40/分以下になる人
  • 気がついたら倒れていた。→心原性失神

治療の必要な不整脈の症状の例

  • 生活に支障が出るほどの自覚症状の強い期外収縮や洞性頻脈が出る場合。
  • 動悸が急に始まって、しばらく続いた後、急に治まる:突然死につながる不整脈の可能性。
  • 動悸・胸騒ぎの後に血の気が引くようになる
  • 動悸と共に胸が苦しくなる
  • 頻脈が自然停止しづらく、動悸や血圧が低下して来るとき。
  • 動悸が数日続くと心臓も疲れ、身体もだるくなる⇒心不全を起こしている恐れ
  • 脈が異常に遅く、心不全を伴ったり、心停止時間が長い場合。
  • 気がついたら倒れていた。→心原性失神

不整脈の原因

自律神経の興奮により起こる。

  • 高血圧、脂質異常症、糖尿病、肥満
  • 過労、蓄積疲労
  • ストレス
  • たばこ
  • 酒の飲み過ぎ
  • カフェイン(コーヒー、紅茶の飲み過ぎ)
  • 睡眠不足
  • 熱い風呂
  • 特に思い当たる理由もなしに突然起こる事もしばしばある
  • 心臓そのものの病気:狭心症、弁膜症、心筋症等

不整脈の検査

  • 一般に40歳をすぎると心臓機能は衰えてくるといわれるので注意。
  • 安静時心電図・負荷心電図
  • 胸部X線撮影
  • 24時間ホルター心電図:記録時間が長いので、不整脈を捉える機会が増える。特に、夜間の心電図が記録出来るので、夜間に出現する房室ブロック、洞除脈、洞不全症候群などが診断できる。但し、計測した時にたまたま症状が出ないこともあるので一度だけでは判断出来ない。心配のない不整脈なら1日に何度出ても治療の対象にならない。
    昔のホルター心電図は防水機能がなかったために入浴出来なかったが、最近の心電図は入浴が可能である。検査そのものはウオークマンより小さい位の携帯型心電図を腰に装着する。昔はカセットテープを使うタイプで弁当箱のように大きかったが、現在はIC記録なので回転音も出ず軽くなった。心臓の回りに端子をテープで貼り付けるので皮膚がかぶれ易い人は後でかゆみが出るかも知れない。検査中は激しい運動は避ける以外は酒も車の運転も普段通り出来る。
  • 手のひらで計測する携帯型心電計(カルジオホン):症状が出たときに手のひらで30秒計測して、音響カプラーから出る鼓動音を電話で医者に伝えて解析して貰うことも可能。
  • 植え込み型心電計:失神を起こす患者で24時間ホルター心電図などでは原因が分からない時、心電計を埋め込んで原因を究明するもの。胸に植え込んで最大3年間計測可能。命の危険がある房室ブロックなどが発見出来る。2009年10月に保険適用され、患者負担は3割で15万円程度。大きさは6x2x0.8cm程度で、心臓の近くの皮膚を2cm程度切開して植え込む。1泊2日の手術で時間は15分程度で終わる。3年間チェックすると20%に人に不整脈があると言われる。
  • 心臓エコー検査(心筋梗塞、心不全等、心臓に疾患がないかどうかを調べる)
  • 心臓電気生理学的検査:カテーテル検査
  • その他、冠動脈造影等

不整脈の予防と治療

  • 医学の進歩は著しく、ほとんどの不整脈は治せる時代になった。
  • 日常の注意としては、上記の不整脈の原因になるような事を避ける事に尽きる。
  • 特に、早朝から午前中は身体が休息から活動に切り替わる節目の時間帯なので慌ただしく活動をしない事が大切である。この時間帯に副交感神経から交感神経に切り替わる。狭心症や心筋梗塞は早朝から午前中(10:00-11:00が最も危険)に多発する傾向があるので、目が覚めてもすぐに起きあがらず、静かに手足を伸ばすなどウオーミングアップを十分にするのが良い。
  • 一日の生活のリズムを一定にすることも大事である。
  • 手近なところに「血圧計」を準備しておき、異常を感じたらすぐに血圧と脈拍数や規則正しく脈が打っているかを自分で調べる。
  • 携帯型心電計が発売されているので購入して普段から自分の拍動の状態を知っておくのも有用。動悸などを感じた時にこれで測定して医師に診せて診断して貰う。波形は一種類だが、不整脈や狭心症の診断に十分活用出来ると言われる。実際、不整脈や狭心症も起きている時でないと診断は出来ず、発作が治まった後で病院で心電図をとっても所見が出ない事が多いので、普段から不整脈のある人は心電計を所持して、いつでも異常を感じた時に計って、その記録を医師に見て貰い、どのような不整脈が出ていたのかを診断して貰える事は大変有用なことである。管理人自身も1台所有して愛用している。
    ⇒例:オムロン携帯型心電計 HCG-801 2005年1月11日発売 メーカー希望小売価格は\35,000となっているが、NETショップでの実買価格は\24,000程度。 オムロン問い合わせ電話:0120-84-6606 (心電計専用) (受付時間 9:00〜19:00[祝日を除く月〜金])
    心電計
    ※使い方は血圧計と同様の簡便さで心電図を測定出来る。本体にはわずか5回分の波形しか記録保持できないので、32MBのSD MEMORY CARDを購入し、本体に挿入すると300回分波形を記録出来て便利。30秒間の波形が記録出来る他、リズムや波形を解析してメッセージで表示してくれる。大きさも血圧計よりも小型で携帯できるので便利。本体を胸に当てて30秒で結果が出る。⇒波形と診断情報(例:波形に異常はみられません、とか、波形に乱れがあるようです等々)が表示される。
    オムロン携帯型心電計 HCG-801の購入はamazonや楽天ショップなどで出来る。
    amazonで購入する場合:オムロン 携帯型心電計 HCG-801
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  • 不整脈が起きた場合、すぐに心電図等の検査が出来る循環器専門のかかりつけ医を普段からもっておくことが肝要である。
  • 頻拍への対処:脈拍が100以上の頻拍を感じたとき、脈拍以外に次の点に注意する。胸痛、呼吸困難、意識障害等の自覚症状やショック、肺水腫、心不全、心筋梗塞など所見があれば、直ちに救急車で医療機関を受診する。医療機関では原則として電気的治療(カルディオバージョン)を第一選択肢として実施する。この場合、脈拍は150を超えている事が多い。脈拍が150回/分以下であれば、重篤な症状や所見は現れない事が多く、この場合は薬物療法が行われる。
  • 不整脈のある人は自分がどんな種類の不整脈であるかを必ず主治医から聞いておく。
  • 治療は一般に抗不整脈治療薬が使われるが、抗不整脈薬の扱いは非常に難しいといわれ、適用範囲、使用量、副作用を熟知した循環器内科医でないと難しい。従って、ベテラン循環器内科医、それも不整脈に強いドクターのいる病院や医院を探すことが肝心。 命に別状のない不整脈の場合に薬を服用するとかえって悪化する事もあるので薬は必要最小限にとどめる。特に、期外収縮の場合に安易に抗不整脈薬を服用するとかえって危険な状況になると言われるので注意が肝心。
  • 薬で改善が見られない場合、カテーテル焼灼術心臓ペースメーカー挿入、突然死の予防に有効な植込み型除細動器等が行われる。(慶応大学小川教授、副島講師が著名)
    ☆ カテーテルアブレーション(心筋焼灼術)
    とは、電気的な異常興奮の発生場所や伝導路をX線透視下で高周波通電で焼き、頻脈性不整脈を根本から起こさなくする方法。日本では1990年代から普及し始め非常に高い治療効果(成功率95%)が出ている。但し、心室細動や心室頻拍などには効果はなく、これらには植込み型除細動器が使われ好成績をおさめている。カテーテルアブレーションでは足の付け根の血管からカテーテルを心臓まで導き、約60度の熱で組織を変化させて信号の流れを止める。通常治療は部分麻酔で1-2時間ほどで終わり、その後出血防止に6時間安静が必要。入院期間は4日間程度。カテーテル治療の熟練医に頼むことが肝要で年間50件以上治療実績のある病院が望ましいX線透視下に行われるので、通常のX線写真の2000倍の線量になることもあり、きちんとした放射線障害を防ぐ対策が求められている。心房細動の治療の有効率は50-70%と言われるので、心房細動への適用は慎重に考えたい。

    ☆植込み型除細動器(ICD):心臓が痙攣を起こしたとき、強い電気ショックや電流を与えて乱れた拍動を自動修正してくれるもので、これを体内に入れたものがICD(植え込み型除細動器)で、最新の機器は第五世代で名刺箱大。電池寿命は約6年。年間約1000人が施術を受け装着している。心室細動発作のある人は保険が適用される。現在の認定医療機関は約百数十箇所。本体は左胸に埋め込み、電極付きリード線はカテーテルで鎖骨下静脈から右心室内に挿入する。日本医科大などで実施中。問題は生命に別状無いものの誤作動があること。ICDの再調整や再手術が必要になることもある。
    ICDメーカーは日本ガイダント社(03-5413-7801)と日本メドトロニック社(0120-55-2826)
    ICD友の会:ホームページはこちら
  • 特に、動悸がした後に気を失う人は突然死のリスクが高いので根本的に不整脈を治すカテーテルアブレーションやペースメーカーの埋め込み等の治療が薦められる。
  • 仕事などをしている時、寝ている時などに気がついたら倒れていた、ベッドから落ちていたというような時は不整脈から心原性失神が起きたと考えられる。このような時は心臓ペースメーカーを埋め込めば良い。(脳の検査をしても異常が無い。異常を感じたら脈拍をとってみて、脈拍に3秒以上の空白がある時は循環器内科を受診したが良い。)
  • ペースメーカーには@通常のペースメーカー(徐脈に使用される)、A植え込み型除細動器付きペースメーカー(頻脈に使われる)、B両心室ペースメーカー(重症の心不全に使われる)がある。両心室ペースメーカーは2004/4保険適用された新しい治療法で、従来は重症の心不全には心臓移植や薬による治療しかなかったので大きな福音となっている。
    ペースメーカーを使用している場合は、携帯電話(15CM以内に近づかない)、金属探知器、IH調理器(50CM以上離れる)、盗難防止装置、MRI、磁気マット、体脂肪計、低周波・高周波治療機器等には注意すること。(最近はMRI検査も受けられるペースメーカーが登場している)
    ペースメーカー埋め込み手術:実施医療機関やペースメーカーの種類により異なるが、手術は局部麻酔で1時間程度で胸の皮膚の下に埋め込み、リード線を心臓内に挿入する。手術は通常痛みは無い、ペースメーカーの大きさは4-5CM、重さは40g程度、電池寿命は7-8年、徐脈の人が装着する事が多いが、年間約30,000人が手術を受けている。最近のペースメーカーは携帯電話も22cm離せば問題ない。
  • 除細動器の一般使用解禁:
    厚生労働省は2004.7.1、条件付きで一般市民に対して「自動体外式除細動器」(AEDの使用を認めた。使用条件は〈A〉医師等による対応が困難、〈B〉患者の意識と呼吸がない、〈C〉使用者が除細動器の使用方法に関する講習を受講済み等。これにより、心停止した人のいる現場に居合わせた一般市民がAEDを使用しても医師法違反に当たらなくなった。AEDは右胸と左横腹に電極パッドを貼り付け、AEDから出る音声指示に従って通電ボタンを押す比較的簡単な操作で使える。普段から不整脈により失神する恐れのある人は医師と相談の上、自分でAEDを所有(現在60-80万円)しておくことが薦められる。今後徐々に街頭にも設置されるので、誰でもが非常時に正しい救急処置が出来るような講習も必要になってきた。
    除細動器とは致死性の不整脈「心室細動」(心室が不規則に細かく震え心臓のポンプ機能が失われる)になった時に、一時的に強い電気ショックを与えて心拍を再開させる装置。
  • 不整脈の立体画像検査「EAM」(三次元心臓内マッピング法):2002年現在全国の約50の医療機関で行われている方法で、不整脈を目で見る方法。従来は心電図を経験により解析していたが、EAMではカテーテルを使って心臓の電気刺激を感知し、不整脈の発生源を突き止め、電気信号の伝達経路の一部を別のカテーテルで焼いて遮断することにより不整脈を止める方法で治療の難しい不整脈の90%がこの方法で治せるようになった。⇒東京女子医大、札幌医大第2内科、国立循環器病センター、土浦協同病院などで実施中。
  • 葉山ハートセンター(佐竹 修太郎不整脈センター長・副院長)では高周波ホットバルーンカテーテルアブレーションを開発し、通常法の10倍以上の面積を一度に焼灼することで、1セッションで発作性心房細動の患者87%を、持続性心房細動の70%が治るなど良績を上げていると言う。
  • 湘南鎌倉総合病院でも高周波ホットバルーンカテ−テルによる肺静脈の電気的隔離法を実施し、好成績を収め引き続き臨床試験を続けている。今後が期待される。
  • 日本医科大(新田助教授)では、MAZE(メイズ)手術の改良型とも言えるラジアル手術を行い良績を上げていると言う。
  • 2007年に登場した完全胸腔鏡下の新たな低侵襲手術「WOLF-OTSUKA法」は都立多摩総合医療センター心臓血管外科部長の大塚俊哉氏の開発によるもので、これまでに135例余りの孤発性心房細動患者に対して、同法による肺静脈隔離(外科的アブレーション)や血栓が生じやすい左心耳の切除を施行。従来の外科治療よりもはるかに低侵襲化したことで、薬物治療やカテーテルアブレーションなどと天秤にかけて検討する患者も多くなっていると言う。骨や筋肉を切ることはなく、残るのは6カ所の小さい傷跡だけなので、『切らない手術』と言われる。
  • 心臓発作で倒れた人の救命手順
    心室細動で倒れた場合、分単位で死亡率が上がりほぼ9分経過すると助からないと言われ、早期の救命処置が大事。
    大声をかけて意識があるかを見極める
    119番通報すると共にAEDを探して貰う
    気道を確保し、人工呼吸をする(鼻を摘んで2回息を口から吹き込む)
    心臓マッサージを行う(胸の中央、乳首と乳首の間を両手を添えて4-5CM沈むくらい強く15回程度押す)

    AEDの使用
  • 危険な不整脈のある人は単独での水泳などは控える。
  • 脳梗塞などを予防するために抗凝固薬ワーファリンが処方されることもある。ワーファリンは一方、脳出血などを起こしやすくなる作用もあるため、世界標準の精密なINR指標による血液凝固検査を実施し、厳密に処方量を決める必要がある。→抗凝固剤についてはこちらを参照。
  • スポーツの前には準備運動をし、食直後の運動は避ける、運動中に水分は十分に摂ることが発作を抑える事につながる。
  • 心臓手術を受けるときの注意:心臓手術には限らないが、手術は執刀医やチームの経験・腕が成績を左右する。可能な限り実績豊富な先生の手術を受けたい。年間手術件数100例以上は最低の実績。最近は手術の様子をビデオ撮影し患者にビデオ渡す病院もどんどん増えてきている。是非最初にビデオをくれるか聞いてみよう。手術を公開出来ないような病院や医師の手術は避けたが良い。
  • 再生医療:ペースメーカーの機能を持った細胞を心臓に移植する事で徐脈を改善する研究が進んできており臨床に応用される日が望まれている。
  • 1日30分程度の昼寝は心臓の休憩になり心不全を予防する。寝る場合は右を下に寝るのが、左下より心臓の負担が軽い。
  • 心房細動の治療の専門医:弘前大学病院循環器内科奥村謙教授、心臓血管研究所山下武志所長、慶応病院循環器内科高月誠司専任講師
  • 動悸の診断の名医は東邦大大橋病院循環器内科准教授ゥ井雅男先生。動悸+飛蚊症+皮膚障害(吹き出物)があるときはサルコイドーシスなども疑う。

心房細動から身を守るには

  • 心房細動の患者は120万人いると言われているが、半数は動悸やめまいなどがないので自分で心房細動と気づいていない。
  • 万一心房細動が起きて、血栓ができて脳に運ばれると、長嶋茂雄名誉監督のような重篤な脳梗塞を起こす可能性が大。
  • 心房細動の有無に早めに気づくためには、高齢者は毎日、指を手首に当てて脈を取るのが良い。
  • 脈のリズムが乱れていたら、24時間ホルター心電図の検査を受けると良い。
  • もし心房細動があると分かれば、まずは抗凝固薬を服用し、心臓に血栓ができないようにする。
  • 心房細動が初期の発作性(症状が出ても24時間以内に止まり、それを繰り返す)ならカテーテルアブレーションを受ければほぼ根治出来る。

頻拍発作の治し方

脈が速い頻拍発作が起きた場合、自分で以下のような処置を講じてみる価値がある。それでも治らなければ救急車を呼んで病院に行く。しばしば頻拍発作を起こす人は頓服(抗不整脈薬)を貰っておくと良い。

  • 強く深い「深呼吸」をしながら、2秒に1回程度の割合で「咳」を5回程度する(咳払いは心臓に刺激を与えポンプ運動を促進しリズムを回復する効果がある)
  • 鼻から4秒間程度で吸い込み、2秒間息止めをして、8秒かけて口からゆっくりはき出す。(腹式呼吸) 1-2分で呼吸が治まってくる。
  • 大きく息を吸い込み、口と鼻を閉じ、苦しくなるまで息を止めたままでいる
  • 排便のときのようにかがみ姿勢をとって強く力む(大きく息を吸い込んで気張る)
  • 冷たい水を一気に飲む
  • 洗面器に冷たい水をいっぱい入れて、その中に息の続くかぎり顔をひたしておく
  • のどに指を入れて吐き気をうながす
  • 両目をとじて、まぶたの上から両目を指で強く圧迫する
  • 片側の頸動脈の中央付近の頻拍を感じるところを強く押す
    ⇒絶対に両側を同時に圧迫しないこと

中性脂肪蓄積心筋血管症

  • 大阪大学医学部付属病院循環器内科の平野賢一助教等のグループが2008年に発見した。国内の患者は4-5万人。
  • 心臓の筋肉や血管に中性脂肪がたまり心臓が弱る病気で、一言で言えば、「心臓の肥満」。
  • 身体の肥満や血液中の中性脂肪値とは関係がない。身体がやせていても、また、血液中の中性脂肪値が正常でもこの病気になることがあるという。心臓の筋肉や冠状動脈に中性脂肪が貯まると心不全、狭心症や不整脈が起きると平野医師は説明している。
  • 主な症状は、動悸、息切れ、倦怠感、胸痛など。突然死することもある。
  • 診断は、1.白血球に脂肪をため込んだ空砲が見られる。2.心臓の筋肉に酸素を送る冠動脈の壁の外側から脂肪が蓄積する。3.脂肪による血管の狭まりが一般的な動脈硬化のように一部に偏らず全体的という特徴がある。
  • 治療は管理栄養士の指導の下で、椰子油などに含まれる中鎖脂肪酸を豊富に含んだ献立を準備する。
  • 将来は、薬で中鎖脂肪酸を継続的に摂取できるようになることが期待され、現在開発が進められている。

参考ホームページ

私自身、以前、軽い労作で頻脈が時々起き、脈拍が120程度になりその後徐々に落ち着いた事が何度かあった。病院で胸部X線、心電図、24時間ホルター心電図や心臓エコー検査などの結果、「洞性頻脈」という診断を受けた。以来、ロプレソールという薬を服用しているが、ここ数年は全く頻脈は起きていない。(薬の効果で平時の脈拍70が55になっている)

この頁は、書籍・文献・新聞・テレビ報道などより得た情報や先生方から直接お聞きしたことを整理したものです。不整脈の全てを記述したものではありません。医学の進歩は日進月歩であり、新しい治療法が見つかることも、また、対処法が変わることもしばしばあります。情報を参考にされることは構いませんが、対処法は個人の症状や体質などにより違ってきますから、一切個人の責任と判断で行ってください。情報の利用の結果、万一、利用者に不都合、不利益が起きても一切の責任は負えないことをご了承下さい。

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更新履歴:2001.6.28/2002.11.23/2003.1.31//2004.9.9/2005.3.12/2006.7.9/2007.6.20/2011.6.21/2013.11.21/2014.8.31/2015.10.6/2016.2.8

 

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