最終更新:2012.4.14
COPD(慢性閉塞性肺疾患)の死亡者が年々増加しているという。肺が骨粗鬆症のようにぼろぼろになる病気だが、現在の患者数は、約530万人と言われるが、治療を受けている人はわずか5%ほどと極めて少ないと言われる。最近の研究で、COPDが原因で、肺炎、高血圧、脳梗塞、心筋梗塞、骨粗鬆症、激やせ、糖尿病等の病気を起こりやすくするとのことなので要注意。人間呼吸が出来なければ生きていられない。一旦悪くなった機能の回復は困難だ。咳や痰、息切れ(息苦しさ)の3大症状の一つでもあったら、早い時期に診断と治療を開始することが望まれる。たばこはこの病気に特に悪い。50才以上で喫煙歴が長い人は特に注意が必要。今からでも禁煙することだ。
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■COPD慢性閉塞性肺疾患(肺気腫、慢性気管支炎)
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- 慢性気管支炎や肺気腫をまとめて慢性閉塞性肺疾患と呼ぶ。 気管支拡張症などは含まれない。
- 症状:咳、タン、息切れ(息苦しさ)が典型的な症状。階段を上ったり、早足で歩くと息が切れ途中で休むようになったり、ちょっと身体を動かすと息が切れる、動悸がする、風邪でもないのに咳や痰が出る等はCOPDが疑われる。重症になると、平地にも拘わらず少し長く歩くだけでも息苦しくなったり、更にひどくなると日常動作でも息が切れるようになる。放置すれば体力が低下し、寝たきりの原因となる。
- 息切れの判断:65才の人で、坂道を普通の早さで上る程度なら息切れはしないが、急いで上れば息切れがして少し休まないとつらいと言うのが普通。坂道をゆっくり上るだけでも息切れがして休むようでは要注意の息切れ。(肺と心臓の病気をまずチェックする)
- 1秒量が数ヶ月以上の長期にわたり低下する。
- 男性と女性とでは圧倒的に女性の方が重症化しやすい。女性に深刻な病気と言える。
- 肺気腫は肺胞が壊れて風船がふくらんでしまったような状態になるもので、呼吸運動をする隙間が無くなるため息苦しさが出る。咳や痰は少ない反面、布団の上げ下ろしや歩く時など息切れが強い。
- 慢性気管支炎は 太い気管支に起き、咳や痰がいつも出て、冬に風邪をひいたら治るのに何ヶ月もかかる事がある。
☆参考:COPDと気管支拡張症とは別物。気管支拡張症は肺炎や結核、異物などにより起き、気管支の浄化作用が低下するので慢性の咳や汚い痰が出て、時に血痰も見られる。マクロライド系抗生物質等で治療)
- 一旦壊れた肺胞は元に戻らないが、痰や苦しさの元になる気管支の浮腫は薬である程度軽快出来る。絶対的な根治療法がないので、早期診断、早期治療が重要。
たばこ、大気汚染が主因。
- 検査:@喫煙指数が400(例:1日40本×20年等)以上の人、A40歳以上、B労作時に息切れがある、C咳や痰が出る人は、自覚症状がなくてもCOPDになっている可能性があるので、一度検査を受けた方が良い。
| 電子スパイロメーター |
もっとも重要な検査で、一秒率が70%を下回ったらCOPDと診断される。最重傷者では、一秒率が20とか30と言う人もいる。 |
| 酸素分圧検査 |
パルスオキシメーターで血中の酸素濃度を測る。普通は95以上ある。安静時の他、歩きながらでも測れる。⇒6分間平地歩行テスト |
| 6分間平地歩行テスト |
歩いていて酸素が足りなくなる事がないか、どの程度歩けるかを調べる。重症になれば100M程度しか歩けなくなる。パルスオキシメーターを付けて歩く。治療中の人は治療の効果なども分かる。 |
| 胸部X線検査や胸部CT検査、血液検査、心電図 |
肺全体の様子や横隔膜の状態、肺胞の様子などを調べる。尚、X線検査、血液検査値、心電図等はCOPDが高度に進展しなければ異常は現れないので注意。高解像度のCTで肺に開いた穴の具合や肺機能の低下具合を見て貰うと良い。 |
- COPDの患者はそうでない人より肺ガンが多いと言われる。ある意味では前がん状態にあるのでCT等の検査が欠かせない。
- 空咳、息切れが特徴の肺繊維症と言う病気がある。痰はそれほどでない。簡単に判断出来る方法に爪のばち状指がある。親指の腹を合わせて、菱形の隙間が見えれば正常。肺繊維症、肺ガン、気管支拡張症等の場合にばち状指になる。
- 歩行は普通に出来るのに、横になると息苦しくなるのは慢性心不全の可能性がある。
- たばこ:本数X年数で400は黄信号、800は赤信号。たばこを吸う人の20%がCOPDになっている。喫煙経験のない人でCOPDになる人はほとんどいない。