番外1:観福寺と小野川近辺〜湯ぱらだいす佐倉 2004.1.10

きだは今年本厄で、ひとりで厄除のご祈祷に行くつもりでおりました。
佐原に厄除で有名なお寺がある、と聞き、じゃあそこに行こうと思っていたら、
出かけようとしたその日に両親ともお休みで家にいたことと、
還暦で厄除するものらしい(両親とも還暦です)、じゃあ一緒に、
ということで一緒に行ったのでした。
ひとりじゃないので、第2回ではなく番外としました。
千葉県佐原市にある観福寺というお寺に、厄除のご祈祷に、行ったつもりだったのですが
結局ご祈祷は受けられなかったのでした。



DATA:
日程 2004.1.10
交通手段 自家用車
きだ自宅からのルートはここでは割愛
おおざっぱには 千葉市美浜区〜佐原市〜佐倉市 おおざっぱすぎ?
電車利用の場合(ひとりだったらこれだった)観福寺の最寄り駅はJR佐原駅になると思います。
結構距離ありますけど、散歩がてらのんびり歩いて行こうと思っていました。
(歩くことはあんまり苦にならないきだである。)
湯ぱらだいす佐倉は、JR佐倉駅前にあります。京成佐倉駅からは送迎バスがあるようです。

観福寺:千葉県佐原市牧野1752 TEL0478-52-2804 公式のwebサイトはないようです。
佐原市ホームページ:http://www.city.sawara.chiba.jp/
その他、佐原市紹介サイトはいくつかあります。個人で作られてるようなのであえてここには記載しませんが。
(リンク許可いただけるかどうか判らないし)
湯ぱらだいす佐倉:千葉県佐倉市表町3-26-1 TEL043-483-4126
入館料:大人2,200円 各種割引有 調べてみてから行きましょう...(本文参照)
webサイト? http://www.youparadise.com/index.html
↑きだの環境ではつながらないんですけど...






自宅から観福寺の道のりは省略。
(きだに道きいちゃいかん。高速に乗って佐原インターで降りた。以上。はっはっは。)
さて、観福寺に到着。駐車場には2、3台しか停まっていなくて、
「また怪しい寺なんじゃないのか」
と両親はいぶかしげな表情
(いや、元旦に行った厄除不動尊が、きだ一家的には怪しげだったんで。
 実際ちゃんとしたお寺なんだと思うんですけどね。すいません。)
そんなことないもーん、と、門をくぐる。


でかい門です。

両親も、まあここまで来たからには、と歩いてきた。
と、階段がふたつ。片方の階段脇には、四国八十八ヶ所の文字。
※佐原市ホームページによると
 「本寺が中心となって行われる札打ちはこの大師信仰の1つで、香取郡内、佐原市一円の
  寺院に四国八十八箇所の札所を模して巡拝するもので、250年の伝統があります。」
 だそうです。
 実は帰宅してからこれを知ったきだでした。ちゃんと調べて行けばよかったかね。
まあ、境内には大きい方の階段から行くだろう、と、そちらに行くきだ一家。


こちらには行かなかったのでした。また今度行くもーん。(え、行くの?)
ひとりだったら先にこちらに行っただろうなあ。ところでこの階段はどこに続くんでしょう?



こちらが境内に続いていました。

「おー」
立派なお寺です。実際。
川崎大師・西新井大師と並んで、関東三大厄除大師なのだそうですが
(佐野じゃないんだねえ。まあいいんですけど)
静かだし広いし、いやー、寺はいいなあ。
(なんか風呂と同じようなこと言ってるなあ。お寺の空気は小さい頃から好きなんですけどね)


境内案内図 光っちゃった

「伊能忠敬の墓があるな」
両親は墓地の方へすたすたと行ってしまった。
うーん。まあとりあえずついて行こうか。
おお、お墓いっぱい。檀家さん多いんだねえ。
お寺の裏の方は立派な墓地です。
そして、ありました、伊能家のお墓。
先祖代々、たくさんの伊能家のひとびとのお墓があって、
「うちのお墓」がないきだにはちょっとうらやましかったり。なんだそれ。
(両親の実家にはそれぞれお墓がありますけど、うちはお墓を持っていません。
 そのうち買わなくては、とは思うけど、生きていくのもかつかつなのに、死んだ後のことまで
 考えてなんかいられませんな。うーむ。長生きしてくれとーさんかーさん。
 きだ個人は、砕け散ってなくなってしまいたいので、お墓に入りたくないんだけど。
 あ、話それたな。)
「写真撮ってよ」
え、そんな、ひとさまのお墓でいいのかね。
と思いつつも、撮りました。


すいませんですー...

まだ墓地を見てまわっている両親を尻目に、先に境内に戻るきだであった。
うーん。立派な寺だわ。静かだしいいとこだ。(ほんとに人が少なかった)


毘沙門堂 光っちゃいましたね



鐘楼堂 これも明るすぎかな

この日はほんとうにいいお天気でした。ということで写真が明るすぎ
とさりげなく言い訳。


冬の晴れた空は気持ちよいですな。いや、春も夏も秋もいいですけどね。



大師堂 絵馬がかかってると思わず読んでしまうのはきだだけじゃないっすよね



観音堂 明るすぎて空が白いっすね

階段を降りる。あれ、両親は既に降りている。のんびりしすぎたか?
ご祈祷は今日はお願いできないらしいことが判明。
元旦から7日までは毎日大護摩焚いてたようだ。来ればよかったな。惜しいことをした。
あと今月は21日(毎月21日は縁日だそうだ)、2月に入って3日に大護摩 って来れないよ。
残念。
でも、いいとこだし、今日来てよかったと思う。



不動堂



本堂

大護摩のとき一緒に焚いていただけるというので、
小さな護摩木に「厄除招福」と自分の氏名を書いて納めた(ちなみに100円でした)。
両親もそれぞれ書いていた。父は「厄除健康」う、なんか変じゃない?でもそのまんまな気もする。
(きだ父は心臓止まって死にかけたこともある「病気の激安スーパー」です。)
それからおみくじをひいてみた。
不織布みたいなのに緑の文字で書かれている。
大吉。よしよし。

きだとしてはここでもっとのんびりして行きたかったのだが、
(お天気もよかったし、ゆっくりあちこち見たかったな)
ご祈祷もできないことだし、もう行くよ、ということで車に戻ったのであった。
うーん。やっぱりまた来よう。縁日には来れないけど。

さて、折角ここまで来たんだし、と、佐原の街を散策しようということで
千葉テレビでよく見かける、川沿いの道のあたりに行きたいと母が言うので
(きだも行ってみたかった)
小野川近くの有料駐車場に車を停める。
(300円。後で知ったのだが、近くにある市営駐車場は無料らしい。)
古い建築物がたくさんある(県の有形文化財やら、文部省指定の史跡やら)。
国選定の『重要伝統的建造物群保存地区』なのだそうで。
懐かしい、ような気がするけれど、実際きだはこういうもののなかで育っちゃいないので
そんな訳はないのだ。ないのだが。
古いものって、はじめてふれてもすぐに馴染めるような気がしてしまうのは何故だろう。



小野川沿いの古い町並み案内図



川沿いの建物 その1



川沿いの建物 その2 老舗の醤油店



川沿いの建物 その3 丸いポストは現役。


観光船が出ています。500円。30分程度とのこと。利根川まで行くのか?(詳細不明。)


炬燵がいいっすねえ。



樋橋 通称ジャージャー橋



9時から16時まで30分間隔でじゃあじゃあと水が流れます。
この水が流れる音は『日本の音風景100選』に選ばれているのだそうです。



のんびり歩いていると、両親はとっとと先へ行ってしまっていたりして
どこまでもマイペースなきだである。
しばらく川沿いを歩いてから、小堀屋の別館?(旧ちばぎん)でお昼を食べた。
きだは期間限定の柚子切り蕎麦を頼みました。いい香りで美味しかったっす。
それから、もうちょっと歩こうか、とまた川の方へ行き、
「しょうゆアイス?」
ジェラートやら焼き芋やらを売っているのを見つけたのだが、きだはこれが気になってしまい
お昼食べたばっかりだというのに、でかいジェラートを買ったのであった。


写真まで撮るなって?


ちなみに父は「生姜薬膳」、母は「紫芋」。
生姜薬膳はほんとに生姜風味が強くて、でも美味しかったっす。
紫芋はまあごく普通に芋の味だなあと。
で、しょうゆはどうなのかって、うーん、あんまりしょうゆって気はしなかったけど
でもほんのりと大豆風味というか。
美味しかったんですけど。

さて、おやつも食べて(?)、そろそろ行こうか、ということになり
「どこに?」
このまま帰宅するか、それとも成田にでも行くか?
いやー、成田は別にいいやー
その昔、父が厄年に成田でお参りしたら入院したという過去もあるし
(ちなみにそのときは口腔外科のお世話になってました。
 親子して歯に関して呪われてる? 怖いよう)
「湯ぱらだいす佐倉に行きたい。風呂に行きたい!」
一応お風呂セットを持ってきていたきだ一家。
(持って行こうと両親にも強要し、半ば無理矢理持たせたきだ、という方が正しいか ははは)
大五郎が観たいわ」
と母。いや、今月は橘劇団じゃないみたいだけどね。
(湯ぱらだいす佐倉には、毎月、大衆演劇の劇団が来たり、演歌歌手が来たりしています)
まあ風呂はいいじゃないかということで(?)、佐倉へ向かうきだ一家であった。

湯ぱらだいす佐倉。
割引券もあるようですが、きだ一家は持っておらず
JAF会員証があれば割引なのだが、父は携帯しておらず
正規料金の2,200円で入館したのであった。勿体ない!おとーさん!!
カードにスタンプを押してくれて、2回目からはこれがあれば1,500円。
でもねえ、JAF会員証があれば、今日も1,500円だったんだよ。おとーさん!!
700円だよ。酎ハイにおつまみもついたよ。いや、ビールでもいいけどさ。
こんなこと書いたら酒飲みのようだが。(そんなに飲まないもーん)
これから行かれる方、JAFの会員であれば、会員証は必ず持っていきましょうね。
ほかにも割引対象になるカードなどあるかもしれませんが。
webサイトつながらなくて判りゃしないのだ。うーん。うちだけかなあ。)
さて、肝心のお風呂は、4階と6階。この日は4階が男湯、6階が女湯。週替わりだそうです。
あまり混んでなくて(土曜なのに、とちょっと思ったが)ゆったり快適。
ロッカールームの床がフローリングなのはいいなあと思ったりして。
(元旦に行った『太陽の里』はカーペットでした。
 まあ個人の好みですけど、こういうところの床はフローリングがいいなあと思うきだ。)
お湯の種類も豊富で楽しい。
備長炭、日本酒、檜、薬湯。
日本酒風呂の説明文には、これで故障から復帰したプロスポーツ選手の話やらなんやら書いてあって
なんだか凄いなーなんて思ったり。
(胡散臭いなーとも思ったり。すいませんけど。)
お湯がやわらかくて気持ちいいっす。ほんのり日本酒らしき匂いもして。
サウナも2箇所。塩サウナと赤外線サウナ。
苦手なんですが(きだはお湯につかるのが好きなんだい。)塩サウナはそんなに暑苦しくもなく
ってなんだかんだ入ってるんだな。
露天風呂もあります。まあでもビルの6階だし、すぐそこは線路だし、
景色は見えません。
見えてもあんまりどうということもないかも。
っつーか、こっちが見られるのか。うへえ。それはごめんこうむります。
でも気持ちいいっすね、外の風呂は。あったまりすぎたときには冷たい外気がちょうどよくて。
あったまりすぎるまで入ってなくてもいいのかもしれないが。
とっととあがってしまう母を尻目に
(いや、実際、そんなに早々と行ってしまった訳でもないんだけど)
ゆっくりのんびり、ふらふらになるまで風呂を満喫したきだであった。
大宴会場で休憩しつつ酎ハイなど飲んだりして、
さてこの後どうする、6時半から公演だって、あ、そう、おとーさんおかーさん観るの、
きだは別にいいんだけどね。
とりあえず5時半に待ち合わせて、父は仮眠室へ、母ときだはふたたび風呂へ行くのであった。
今度はほんとに母はとっとと行ってしまったが、きだはまた飽きもせずのんびりお湯につかっていた。
いやあ、いろんなのがあるし、大体風呂に飽きる訳がないっての。
薬湯へんな匂いで気持ちいい。
いかにも体にいいんだぜと言わんばかりのどよんとした色といい、いい感じだ。
備長炭の湯、洗濯ネットに備長炭入れてあるだけのようで、ふーんこれならうちでもできるかな。
お湯がやわらかくて(こればっかり書いてる気がするけど、つきささってこないんだ)気持ちいいっす。
さら湯は痛いよね。ってばーさんかわたしは。
檜は期待したほど檜の香りがしないんだけど。
ただ、全体に、どのお湯も湯加減がちょい熱めかな、って気はした。
それでのんびりつかってるもんだから、結構ふらふらになりました。
湯船の外でぼんやり座ってた時間も結構あったなあ。
(こんなになるまで入ってるもんじゃないっすね。他人様におすすめはしません。)
5時半をちょっと過ぎたので、ふたたび宴会場に向かう。
夕飯には早いんじゃないかなーと思いつつも、酎ハイ飲みながらぼちぼちと食べたりして。


宴会場の窓から見えた夕日。
ここではこれしか写真撮ってません。風呂の写真は流石にちょっと。



そのうち公演が始まった。うーん。悲劇のつもりなのか狙って笑わせたいのか。
申し訳ないけど、趣味じゃない演目だったし、
なんといっても風呂の魅力にはなにも勝てやしないのだ。
え、まだ行くの、と両親は呆れていたが、にこにこと風呂に向かうきだであった。
それにしても、すいてる。
土曜なのにこんなことで大丈夫なんだろうか。
こちらとしては、ゆったり過ごせて快適だけど。
(誰もいなかった訳ではないです。念のため。)
いやあしかし、今年は元旦といい今日といい、風呂三昧だな。いいことだ。
ちゃんとした温泉にも行きたいけど。
(行きますよ。行きますとも。)
風呂はいいねえ。
ふー。快適快適。
そして快適を通り越してふらふらになってきた頃、母がやってきた。
「いやあねえまだ入ってたの」
いやあねって、だってそんなお風呂にきたのになに言ってんだか。
劇面白かったの?
「うーん。まあねえ。大五郎観たいわねえ」
職場に大五郎のおっかけをやってる人がいるらしいのだが、その影響か、
大五郎を連発するきだ母であった。
そして母が行ってしまっても、もうしばらくお湯につかるきだであった。
もうふらふらっす。
風呂上がりの冷たいお茶が美味いったらありゃしない。
しかし、ふらふらになるまで風呂に入ってるのって、あんまりよろしくないのかも。
薬湯をはじめ、体にいいお湯ばっかり、だったはずなんだが。
「のぼせたんじゃないの?真っ赤な顔して」
でもいいんだ、風呂好きだから。
風呂で溺れ死ぬのもいいかも。ふらふらになって溺死、とか。
なにがいいんだ。
「今度は大五郎観たいわ」
まだ言ってるよおかーさん。
「つれてきてよ」
きだ母は決まった場所以外にはひとりで行けません ってでもここ、駅前だよ。
うん、でも、風呂に入れるし、まあ一緒に行ってあげてもいいっすよ。
おお、えらそう。





観福寺は静かでいいところだったし、佐原はほんとにいいところでした。
また行ってみたいなと思います。
宿泊しようとまでは思わないけど(県民なもんでね。)
湯ぱらだいす佐倉も、ゆったりできてよかったっす。
いやあ、いい一日だったことだ。

問題は、結局また厄除のご祈祷を受けられなかったということだ...





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