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 食の安全・安心が脅かされている今、家庭菜園が見直されています。自然を求め、手作りの味が楽しめる『家庭菜園』。大地に親しみ、旬を味わう野菜作り。あなたも、庭先で、プランターで、家庭菜園に挑戦してみてはいかがですか。これから、手軽に出来る野菜の作りかたをシリーズで紹介します。

C枝豆の栽培

 湯上りや暑い日の冷たいビールは、生気が注ぎ込まれるようで格別においしく感じるものですが、そのビールの名脇役となるのが枝豆です。鮮度の良い枝豆の塩茹では酒飲みならずとも食べたいもので、栄養的にも、たんぱく質を中心に、ミネラル、ビタミンB1、B2が豊富に含まれていて、夏バテ防止には効果的な食べ物です。今回は、そんな枝豆の栽培を紹介します。

 種類には、「白豆」と「茶豆」の2種類があり、極早生、早生、中生など品種も多彩です。「茶豆」は独特の香りと甘みに特徴があります。「白豆」では、味の良い「タマスダレ」や、色が良く実の大きい「サヤムスメ」などの品種があります。枝豆は収穫の適期が1週間弱と短いので、日にちを空けた時差撒きをして、次から次へと美味しい時期を逃さずに食べていくことが良いでしょう。撒き時と収穫期にあわせて品種をお選びください。ただし、家庭菜園では晩生種は奨められません、早生種をお奨めします。

【図1】
【図2】
【図3】

 畑は、連作障害を起こすので、3〜4年ほどは作付けしていない場所を選び、種蒔きの10日前までに苦土石灰や牛糞堆肥などを施して、深さ20cm位まで良く耕し、準備をしておきます【図1】。肥料は、窒素肥料が多すぎると葉が茂るばかりで実付きが悪くなるので、元肥の量は若干控え目にします。カリは多めに与えると実付きが良くなり、草木炭があれば入れるとなお効果的です。

 種蒔きは4月下旬から6月中旬まで行えますが、直蒔きより育苗するほうが実付きが蜜で良質の枝豆になるようです。蒔き時は遅いほど株間を広く取ります(株間は5月中旬まで18cm、それ以降20cm)。育苗は、苗床を作るより育苗ポットに市販の種蒔き用の土を入れて育てるのが簡単です。苗の本葉が伸びてきたら定植時です。本葉が2枚開くまでが適期でそれ以上苗を大きくすると定植後成長しにくくなります。

 直蒔きの場合は、畝間60p、株間18〜20cm、2条蒔きで(マルチを敷く場合は、大根用のものが使えそうです)1箇所2〜3粒蒔きます【図2】。苗が10pほどになったころ間引いて2本立てにします。

 種蒔き後1月くらいで、1uあたり軽く1握りの化成肥料を追肥し、土寄せをします。土寄せは収穫までに2〜3回行い、株が倒れるのを防ぎます【図3】。

 開花はじめから10日間くらいは多めに水をやると実付きが良くなります。このころからアブラムシやカメムシなどの害虫が発生しますので、マラソン乳剤ヤスミチオンの散布で駆除します。

 実は上の方から入ってくるので、下の莢に5〜6割実が入っていれば収穫時です。ちょっと若めのころが一番美味しい時です。放っておくと虫の餌か、上手くいけば大豆になります。収穫は、株ごと引き抜き、莢を摘みます。収穫後は、食味の低下が激しいので、早めに茹でて召し上がりください。

 なを、莢の色艶をよくしたいの場合は、莢の付き始めのころ0.3%の尿素液を葉の上からジョ−ロなどで散布すると効果があります。

 

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