岩宿博物館がリニューアルオープン 〜相澤さんの業績前面に 2026.10.20

相澤さんの功績を伝える「相澤忠洋展示室」。

 昨年9月から休館して大規模な改修工事が行われてきた岩宿博物館が10月3日(土)、リニューアルオープンしました。相澤忠洋さんの業績を前面に出すなど大幅に刷新された常設展示は明るく親しみを感じさせるもので、岩宿の魅力を今まで以上に多くの人に届けられそうです。

 開館から30年以上が経過し、施設の老朽化や展示内容が最新の岩宿時代(日本の旧石器時代)研究と合わなくなりつつあることや、令和4年に相澤忠洋記念館から寄贈された資料群を活用し、相澤さんを顕彰していくことなどを目的に今回の改修が行われました。今年は相澤さんによる岩宿遺跡発見から80年、相澤さんの生誕から100年という節目の年にあたります。

 岩宿遺跡周辺マップや市内の観光情報が調べられるタッチパネルが新しく設置されたロビーから2階の常設展示室に進むと、正面に岩宿の象徴と言える「槍先形尖頭器」が展示されています。相澤さんが岩宿遺跡で初めて発見した定形石器です。その奥が相澤さんの生涯と業績を紹介する「相澤忠洋展示室」。以前はマンモスの骨格標本があった場所です。相澤さんゆかりの資料の展示や相澤さんのドキュメンタリー映像(約13分)が上映されています。また左が岩宿時代の研究などについて体験しながら学べる「岩宿ラボ」、右が全国の岩宿時代の特徴や生活のようすなどを展示する「深掘り展示室」となっています。「相澤忠洋展示室」は歴史を感じさせる落ち着いた雰囲気ですが、「岩宿ラボ」と「深掘り展示室」は明るく親しみやすい雰囲気です。

 博物館館長の荻原さんは、「以前は考古学が好きな方や、児童・生徒が勉強の一環としての利用が多かったのですが、今度は明るく親しみやすいものになっています。見たり、体験したり、幅広い方に何度も立ち寄ってもらいたいと思います」と話していました。

特別展「ここまでわかった岩宿時代!」で“国宝”の石器群を展示中

 リニューアルオープンに合わせて、同館1階の企画展示室では10月3日(土)から11月15日(日)まで、特別展「ここまでわかった岩宿時代!」が行われています。岩宿から始まった旧石器時代研究が、これまでどのようなことを明らかとしてきたのかを各地の特徴的な遺跡を通して振り返るものです。

 ここには、旧石器時代の資料としては初の国宝となった白滝遺跡群出土資料(北海道遠軽町)が展示されています。黒曜石の石器というと小さなものという先入観を打ち砕くような石器の大きさに目を見張ることと思います。ぜひ訪れてみてください。

様々な体験ができる「岩宿ラボ」 全国の遺跡などを紹介する「深掘り展示室」
特別展で展示されている“国宝”の石器群。 岩宿ドームでは相澤さんが主人公のアニメが見られます。

 

 

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