笠懸公民館で富弘美術館の「詩画公募展」開催 2026.2.10
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| 一般の部大賞「パワーをくれてありがとう」 |
みどり市笠懸公民館において1月23日(金)から2月22日(日)まで、富弘美術館の「詩画公募展」が開催されています。この絵画展は「詩画」という表現を現代芸術の新たな表現形式として広く一般に普及させることを目的として同美術館で毎年開催されてきましたが、改修工事による休館中のため、13回目となる今年度は同公民館で実施となったものです。
一般の部の応募は5歳から86歳までの734人による1440点、みどり市小中学生の部は小学生621人、中学生85人による706点でした。各部門で大賞1人、優秀賞2人,奨励賞3人、一般の部で入選74人が選ばれました。主な受賞者は次の通りです。
◇一般の部
大賞=草野由香里(埼玉県越谷市)「パワーをくれてありがとう」
優秀賞=金田裕美(群馬県邑楽郡)「草の海」・廣瀬香緒里(神奈川県横浜市)「マウント鏡」
奨励賞=笠原あずさ(東京都千代田区)「花畑」・片岡重和(大阪府高槻市)「大樹が羨ましい」・永井凛(埼玉県行田市)「Heart Beat」
◇みどり市小学生の部
大賞=今泉萌美(笠懸北小5年)「きんちょうした発表会」
優秀賞=荒井奏太(笠懸西小2年)「ミニトマト」・磯村梓(笠懸東小4年)「夏のいろ」
奨励賞=石原美織(大間々東小4年)「私の親友」・児玉茉優(大間々南小5年)「くり返し」・吉場ゆい(笠懸小5年)「笑顔をくれるひまわり」
◇みどり市中学生の部
大賞=繻エ新奈(大間々東中3年)「凍っては溶け、また凍る」
優秀賞=鯉渕江梨花(あずま小中学校後期9年)「桔梗咲く庭」・酒井美弥(笠懸南中2年)「姉」
奨励賞=小倉虹奈(大間々東中3年)「あずき」・堀江太志(笠懸中3年)「心の球根」・松島縁(笠懸南中1年)「明日の光」
笠懸公民館では、ふるさとギャラリーに受賞作品が展示され、みどり市小中学生の部に出品されたすべての作品がロビーいっぱいに展示されました。花、自然、昆虫、野菜、家族、友人、ペット、スポーツ用具など様々な題材を通じて、その人の絵と詩にこめた思いや願いが伝わってきます。
「病いや苦しみを持った人たちを励まし、生きる意欲を」 〜聖生館長が講話
1月24日(土)には、作品に囲まれた会場で富弘美術館の聖生清重(せいりゅう・きよしげ)館長による「公募展への思い」と題した講話がありました。
詩画の公募展を始めた目的について聖生さんは、「ひとつは、富弘の絵を次の世代のために残していくこと」と話します。「『命の尊さ』を発信している富弘の絵は多くの人たちを慰め、励ましてきた。観客数は720万人を超えている。その状態を継続させたい」。続けて、「もうひとつは、詩画という表現形式を普及させたい」「歴史的に見ても、日本には絵巻物、百人一首、漫画、武者小路実篤の絵、絵手紙などのように、絵と言葉を一体として見る文化がある。これらはみな詩画と言っていい。詩画という形式は様々な可能性を持っている。この様式を発展させたい」。そして、この公募展の良さについて、「第1回の公募展での大賞は、津波の被害に遭った女性が26歳の時に生んだ子(26歳)の入院中の手を描いた作品でした。詩も絵も拙さはあっても、訴える力のある作品が入賞する、そういう展覧会です」「世の中の病いや苦しみを持つ人たちが、作品を通して、また作品を作ることを通して励まされ、生きる意欲を持ってきている。このような人たちがいる限り、富弘の作品は必要であり、公募展を続けていく意味です」と語りました。
聖生さんは、富弘さんが大怪我によって手足の自由が奪われた絶望の状況から、文字を書き、絵を描き、詩画によって生きる希望を見いだし、「詩画よって、強くなった気がする」と述べたことに触れ、「これが詩画を広げる意義です」。そして、「公募展は一般の部とみどり市小中学生の部があり、後者の作品はすべて展示します。作品創作にあたっては各校に学芸員が指導に赴きます。自分の作品が展示されることで、励ましになり、鑑賞教育にもつながります。富弘美術館と連携して子どもたちの豊かな心を育成することを目的にしています」と語り、話を締めくくりました。
聖生さんの感動的な講話を聞き終えて、作者の思いを想像しながら再度作品を見て回ると、より印象深く見ることができました。私事ながら、怪我で野球を続けられなかった孫が中学生の時に描いた「初めて買ったグローブ」という詩画を思い出して、感慨に浸りました。
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| みどり市小学生の部大賞「きんちょうした発表会」 | みどり市中学生の部大賞「凍っては溶け、また凍る」 |



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