みどり市の未来について市民と懇談 〜「未来ミーティング」 2025.6.17
![]() |
みどり市の取り組みについて説明する須藤市長。 |
![]() |
ステージ上は左から進行役の宮坂さん、須藤市長、登壇者の横塚さん・松島さん・春山さん。 |
みどり市の「これまで」と「これから」について語り合う「未来ミーティング」が6月7日(土)、笠懸公民館交流ホールで開催され、市民ら約120人が参加しました。この日のテーマは「子ども未来/SDGs」でした。
冒頭、須藤昭男市長が、スライドを上映しながらあいさつとこれまでの取り組みについての説明を行い、「これからのみどり市を創りたい、未来を共有していくことが必要」と述べました。こども未来基金の創設に伴い、全国トップクラスの保育料無償化や学校のエアコンの設置など、教育環境の整備等に力を入れていることが紹介され、「人口減少の対策に取り組み、2050年の社会の主役は今の子どもたち、教育環境の整備に力を入れている」と話しました。
このほか、相澤忠洋氏の資料の寄贈を受けたことや、同氏の功績を伝える映画の制作に取り組んでいることが紹介され、PR動画が初公開されました。
つづくトークディスカッションでは、FM桐生・ジョブラボぐんま代表の宮坂あつこさんを進行役に、須藤市長のほか、市内活躍プレーヤーとしてみどり市観光大使の横塚沙弥加さん、プレイフルラーニングデザインラボの松島咲季子さん、NPO法人Flat-ふらっと・笠懸西小PTA会長の春山寛之さんが登壇しました。横塚さんは、フリーランスとして働くなかでの子育ての苦労や課題点などを、松島さんは放課後の子どもの居場所づくりについて、春山さんは子どもの居場所づくりや他の施設との連携について、それぞれの経験や市への要望などを話しました。3人からの意見を聞いて須藤市長は、「行政だけで実現できないものは、民間の力を借りながら横のネットワークを広げたい」と話しました。
さらに深堀りした議論を期待
未来ミーティングは6月15日(日)には東公民館で(テーマは「東町の資源を活用した地域活性化」)、6月29日(日)にはながめ余興場(「リノベーションの街作り」)で行われます。みどり市内3地域の特性に合わせたテーマを取り上げての懇談会ですが、地域を超えて共通する課題もあるでしょうし、経済的な子育て支援や設備の充実だけでなく、「みどり市に住みたい」と思うような教育の質の向上など、さらに深掘りした議論を期待したいところです。
ミーティング初日の笠懸会場は、約100席用意されたホールに入りきれないなど、市民の関心の高さもうかがえました。ただ、会場で配布されたプログラムと比べ、市長のあいさつと説明に多くの時間がとられ、登壇者との懇談の時間が少なくなっていて、多くの意見のやり取りができなかったように感じました。全体でも1時間半という時間設定も「未来ミーティング」という名称にふさわしいのか、疑問が残りました。